zenz_ai

Open App

幸せとは
 毎日一度は入浴できることである。


 欠けの多々ある古びた陶器の茶碗。そこに、息子がヤカンで沸かした湯をコポポと注げばフワリと上がった湯気に自身の気持ちも自然と上向いた。
 元々大層な風呂好きだったが、この身体になってからしばらくは我慢した。それはもう我慢した。仕方のないことだ。この身の丈に、湯船はあまりにも大きすぎた。

「父さん、湯加減はいかがですか?」

 愛する妻との間に授かった可愛い息子は、



…明日も早いので今日はここまで。おやすみなさい

1/4/2024, 3:46:56 PM