『平穏な日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私はずっと、毎日「変わるきっかけ」を待っている。
三年前、母が死んだ。
それから父と二人で過ごしているこの家は、どこか味気ない。
朝起きても「おはよう」と言うわけでもない。
挨拶を交わすこともない。
私たちの間には、もともと母という鎖があった。
その鎖があったからこそ、かろうじて家族としてつながっていたのだと思う。
父は以前、私たち二人の前で土下座をして、一家心中をしようと言ったことがある。
母は病んでいた。
そして、残されたのは私だけだった。
今でも思う。
母が私を残して死んでしまったこと。
先に楽になったこと。
それが憎い。
私は母を憎いと思ってしまう。
でも同時に、あの人は弱かったのだとも思う。
たぶん、私よりも。
いや、弱いというより、優しすぎたのだと思う。
人よりも、優しすぎるくらいに。
だからこそ、母は壊れてしまったのだと思う。
こんな家庭で育てば、精神が崩れてしまうのも無理はない。
本当なら、壊れてしまうのは私のほうだったのかもしれない。
それでも私は、変わりたいと思っている。
何気ない、同じことの繰り返しの毎日の中で、
私は「憧れ」というものを夢見ている。
夢。
目標。
目的。
その言葉が、人生の中で何度も頭の中を反芻する。
私は、変わらないものを守るために、変わりたいのだと思う。
もし今の自分が怠けて、ただ惰性の日常を生きていたとしたら、
憧れは遠ざかり、自分に期待することもなくなる。
自分に期待しなくなった先に、いったい何が残るのだろう。
だから私は、この平穏な日常の中で何かを見つけたいと、必死に生きている。
毎日を生きて、
生き抜いてやろうと、必死で頑張っている。
私は、頑張って生きているのだ。
平穏な日常
平穏な日常
今日も猫と一緒に日向ぼっこしながらマフラーを編んでいる。
何となく編んで売るのだ。
最近目がしばしばしてきたなー
網目が見えずらいし手も上手く動かない
でも頭が記憶している
特に考えることもなく手が動く
この当たり前のような幸せがどれぐらい続くだろうか
いつか一瞬で消えてしまうのだろうか
未来のことは何も分からない
でも今私にとって平穏な日常を過ごせていることをとても喜ばしく思うのだ。
せめてこの子の眠りを見るまでは元気でいなくちゃね。
No.48
平穏な日常
「今日ってなんの日か知ってる?」
「今日?3月11日、、あ。3.11。」
「そう。東日本大震災があった日だね。」
「そうだった。私たちは1歳の頃だっけ?
関係ないと思いがちだけど忘れちゃダメだよね。」
「そうだよね。平穏な日常が壊れた瞬間だったわけだし。それから耐震について一目置かれるようになったんだっけ?」
「私も地震についてはあんまりよく知らないなぁ。」
「なんだかんだ年々薄れているよね。そのうち忘れ去られるのかな。」
「どうだろうね。」
平穏な日常
それは、いいもの
それは、皆平等に与えられるべきのもの。
平穏な日常
それは、俺には手が届かなかったもの。
平穏の代わりにあるのは
地獄だけ。
仕事も平穏な日常のひとつ。ではあるけど、救急隊の仕事をしていると、それを日常とは思いたくはなかった。
似たようなケースがあっても同じケースなんてない。
だから家に帰ると安心する。
恋人と過ごす時間が穏やかで、心地よくて、愛おしんだ。
「お疲れ様です」
柔らかく微笑んでくれた彼女が温かいココアを差し出してくれる。
俺はそれを受け取って、ゆっくりと口つけた。
甘さが身体に染み込んで、疲れを癒してくれる。
「はぁ〜オイシイ〜」
「うふふ、良かったです」
そんなふうに答えてくれる。
こんな穏やかな時間が何よりも大切な日常だと思った。
おわり
六六四、平穏な日常
愛すべき日常ってなんだろうね
今ってくたびれてて
好きなことをする体力もなくて
心の平穏ってなんだろうって思ってる
ゆっくりと
好きなことがちょっとでもできる
そういう日常が
戻ってくるといいな
平穏な日常
何かが少しづつ違ってて
なんだかなあ
小さなずれが集まってくると
目立ってきて
困るときがくる
簡単になおせるものではない
人とは難しい
たびじ
『平穏な日常』
朝起きて、顔を洗う。
ご飯を食べて、服を着替える。
靴を履いて、家を出る。
いつもの道を歩く。
道端にかわいらしい花が咲いている。
野良猫とすれ違う。
青空の下を歩く。
優しい陽の光に照らされて、
心地よく伸びをする。
咲き始めた桜を眺めながら、
穏やかな春の日を過ごす。
公園のベンチに腰掛け、
そよ風に身を任せる。
特別なことがなくてもいい。
平穏な日常であればそれでいい。
当たり前ではないこの日々を
ゆっくりと噛み締めていたい。
平穏な日常。
平穏な日常は
ゆうが
居てほしい。
明日までには
何とか
ストーリー上げるね。
平穏な日常
ミサイルや災害や事件事故や病気とか、そういうものにぶち当たったとき、今の生活を『平穏な日常だったな』と思うのかもしれない。思うと思う。
平穏な日常は果敢ないですね。失ってからしか気付けないのですから。
「平穏な日常」
びっくりする様な良い事がなくても、どうしょうもない不幸がなければ、それは幸せな人生と言えると思う。
宝くじに当たるのとかも夢見るけど、でもホントに当たったら逆に人生狂わされるかもしれない。
大きな山がなくても、深い谷さえなければ、それは概ね成功だと思う。
つつましく、派手な事はせず、ただひたすら堅実に、平穏に生きる。
それが幸せだと思う。
そんな私が。
まさかの不倫で修羅場で慰謝料で。
ずっと平凡が一番、出る杭は打たれるから目立たず、が信条の私なのに。
貴方を恨んで、奥さんを憎んで、憎まれて。
でも、それすらも世の中にはよくある事で、きっと日常に埋もれる程度の、平穏の一部かもしれないなんて自分に無理やり言い聞かせて。
平凡が正義の私には、自分の気持ちの逃げ場が必要だった。
そうやって自分に言い訳をしながら、何とかこの状況を打破する方法を考える。
私の平穏な日々を続ける為に、誰かに見つかる前に、何とかこの大きな2つのゴミ袋の後始末方法を考えなきゃ。
早く、夜が明けるまでに。
言葉を重んじるふりをしてきました。
言葉の虚構に耐えて、生きました。
母の蜜を煮詰めたような濃厚な甘さを含んだ声色、言葉が苦手でした。
どうしようも無く、虫酸が走りましたから。
父の研ぎ澄ました剣のような冷たさを含んだ声色、言葉が嫌いでした。
只管に強くあろうと、固められた言葉だと分かっていましたから。
両親の異質さは、御覧の通りです。
まるで、言葉が通じませんでした。
完璧さに囚われた人。
現実の見方を忘れた人。
それが、私の両親でした。
今にして見れば、分かります。
彼らは、唯、必死に生きていただけなのだと。
しかし、彼らの生前には分かりませんでした。
それで良かったと思います。
本当ですよ。
やっと、気持ちと事実が整理出来たのですから。
平穏な日常(オリジナル)
俺は愛妻家と言われている。
就職から10年で結婚。その後3年くらい遊び回っていたが、子供の誕生を機に、家族を何より優先するようになった。
当時はあまり社内で取れる雰囲気ではなかった育児休業をフルに取り、妻の子育てを支えた。
共働きなので、子供が具合を悪くした時は交代で面倒を見た。
一人暮らしが長かったため、家事も得意だ。妻が遅くなる日は食事を作り、子供を風呂に入れ、寝かしつけた。
クリスマスや結婚記念日や誕生日など、イベント事は欠かせない。外食や遊園地、お泊まりなど、様々なプランを立てて遂行した。
妻はとても喜んだ。
我々は仲良し夫婦だと思う。
社内で仲間と話していると羨ましがられるし、愛妻家だと言われるし、自分でもそう思っている。
子供は現在中学生。
何気ない今日。
玄関のチャイムが鳴った。
「あ、俺が出るよ」
テレビを観ていた俺は、キッチンにいる妻に声をかけて玄関へ向かった。
荷物でも届いたかと思って扉を開けると、予想に反して、中高生くらいの制服の少女が、こちらを見上げていた。
俺は何事かと首を捻る。ご近所さんではない。
何となく見たことがある気がするが、思い出せない。
年恰好的に、子供のお友達だろうか。
声をかけようとして、彼女が先に名乗りをあげた。
「私、あなたの子供です」
そう聞いて、結婚後、遊び回っていた期間の事を思い出した。
心当たりがある。
俺は蒼白になった。
平穏な日常は終わりを告げた。
「学校はフツー」と言った君 それが幸せだったと気づかず生きて
題-平穏な日常
幸運にもここまで生きながらえた
明日の神話の真意も輝く
生きていてごめんなさいと泣くような
究極がすぐ隣に御座る
#平穏な日常
お題【平穏な日常】
ひとりごちた。
あさ、起きてふたたび、目を瞑る。
ことりの囀りが耳に入ってきて、ああ、またいち日が始まった、と絶望する。これが、何回か、いつからか、とうに忘れた。ただ、これが毎朝。
人間というものは、面倒くさくて、それでも自分もその一人で、所詮は面倒くさい人間だ。だって、こんなこと思いながら、人とは普通に笑って、話して、しかしまた、誰も自分なんて分かるはずないだろう 、と視線を流し、窓を見て、周りの笑い声が、水槽の外側の音みたいに聞こえた。
それすらも、そんな自分に、どこかで少し満足している自分がいるようで、反吐が出る。
「や、○○おはよう」
人は、会った途端、目が合った途端、名前を呼び、おはよう、と挨拶を交わす。あさは、声が出ないものだ。どうしても、掠れてしまうものだ。おはよ、とだけでも返して、あとは流れに心身(しんみ)を任せる。
昼、まど側で、先生の話を聞きながら、まるで聞いていない。
教室は西向きで、眩しい眩しい、暑いな、と言って閉めたカーテンの隙間から差し込む、おめでたい光が、机の左角から、置く右手の人さし指と中指にかけての皺やらささくれ、乾燥度合いを目立たせる。
左手は机の中。無造作に開いた教科書のページが白とぶ。もはや文字も見えない。そこにあるのは、白紙のページのようだった。
ふと、顔を上げた。そして、視線を右に向ける。教卓には国語の女教師が一人。
何を話しているのか、聞こえてはいるのだが、異国の言語を聞いているかのように、全くもって意味が分からかなった。
未来の自分だと思った。
過去の回想のように見えた。
これは、過去の回想。
いつか、思い出す。けれども、しかしそれは一瞬で終わり、後悔なんてしたくないから、すぐに忘れようと本でも読む。しかし、かえって忘れられないものとなる。
夜、もの思った。
この、今の自分にとっての、いつも、がいつか回想のように流れて、宝物のように感じるのかもしれない。あの光景は鮮明に覚えている、といえば嘘になるが、曖昧になりつつあるあの光景が、忘れられない。
つまらなくも、それでもおもしろい、と意地でも感じる人生を歩むんだと思った。自分は今を何となく過ごしていき、何となく笑い、何となく悲しみ、そして本当の最期になって、気づき、何となく後悔とか、それでも喜びを感じて死ぬような最期で人生を終えるのだと思っていた。
そして、そんなことを考えてる今が、自分には、帰するところ、いち番大切だったりするのであろうか。
気づけば、暗い部屋で微かに明るい一点を見ていて、寝台に横になり、次第に目を閉じ、伏せていく。
すごく、長くて、残酷みたいだけど、しかし、天国みたいにおめでたい、一瞬で、気づけないもの。
それが、いつもなんだと思う。
そして、また気づかないうちに天道さんが昇って、ことりの囀りが鳴り、伏せた目の先には丸まった手の、だいぶ伸びた爪を見て、溜息をつく。
ああ、爪、切らないと。
平穏な日常
平坦だけど平坦じゃない道を求めて日々刺激を探してきたわ。
刺激的な毎日が欲しくて。
でも手に入れると苦しいものね。
翻弄されてばっかりなんだもの。
本当の私を見てほしいのにいざ見せると不安で仕方がないの。
あなたも同じ?
私ね、愛することはできるの。
深く深くあなたを愛することができるわ。
貴方の悪いところも全て受け止めて包み込むつもりよ。
でも受け入れる勇気があっても手放して忘れる勇気がないの。
私は一体どうすればいいのかしら?
私の頭はそんな悩みでいっぱいいっぱいなのにあなたってば余裕ね。
私は相手にされてるかしら?
いいわ、そのうちあなたは私に翻弄されるもの。
そうしてみせるわ。
うじうじ悩んでても仕方がないもの。
私の平穏な日常を返してもらうわ。
平穏な日常
失った時にやっと気づく
無いことなんて想像できない
毎日登校する息子
布団で寝れること
スマホがちゃんと繋がること
平穏な日常
「平穏な日常」
何もない日!予定のない日!
こんな日が来ないものだろうか?
いや、何事もない日、のことであろうか?
どちらにしろ、普段のままの日常がいい!
何もない!そのままの日常がいい!