『平穏な日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
🕊️『春を待つ』
南廂(なんそう)
偶坐(ぐうざ)して
悩んで沈吟(ちんぎん)す
目送(もくそう)す
凍禽(とうきん)の
鳴いて林を出づる
唯(た)だ喜ぶ
簾前(れんぜん)
風(ふう)稍(やや)暖かに
花を待つ心は
是れ春を待つ心
『待春』
南廂偶坐惱沈吟
目送凍禽鳴出林
唯喜簾前風稍暖
待花心是待春心
森鴎外✨
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【平穏な日常】
これさえ送れればいい
お前が平穏な日常さえ送れれば
俺と同じ道を辿らなければ
それでいい
平穏な日常がどれだけ幸せなのか。
私の周りの子でも知らないんだろうな、そんなこと考えてなさそうだな、って子がいる。
本当のことは分からないけど。
戦争のお話を知ることを通して、今の幸せさを知れる機会が増えればいいなと思う。
平穏な日常。
朝普通に起きて、
普通に朝ご飯を食べて、
普通に仕事に行き、
普通にお昼ご飯を食べて、
普通に帰宅して、
普通に夜ご飯を食べて、
夜普通に寝る。
これが常に出来れば、いいな。
出来ない方も中には居る。
出来ている方は、その事に、感謝を。
「はぁい!」
ドアチャイムを鳴らされ、大きな声で変事をした雅子。しかし……。誰が来たのか、分かっているのか。特に、急ぐ様子は見られない。
玄関のドアを開けたそこに立っていたのは、大きなバッグを肩に掛けた青年。
「あら。和也くん。こんにちは」
「こんにちは。あのぅ。また……、御願い出来ますか?」
「うん。いいわよ。どうぞ」
雅子の返事を確認してペコリとお辞儀をして、中に入った和也。
「あの……。お母さんが、これを」
そう言って、タッパーを差し出した。
「ありがとう。いつも、悪いわね」
「いえ。迷惑を掛けているのは、僕の方ですから」
受け取ったタッパーの中身を、雅子は確認する。
「わぁ! 肉じゃが。助かるわ。今夜のメニュー、何にしようか迷っていたのよ」
「そう言って貰えると、助かります」
そう返した和也が、リビングに入って支度をする。
カーテンを全開にして、テラス窓のサッシも開け放つ。途端に……。身体を震わせるほどの轟音が、室内に響き渡る。
和也がバッグを開けて取り出したのは、大きなカメラ。かなり仰々しく、プロのカメラマンか……と思うほどである。ドでかい望遠レンズを取り付け、立てた三脚にそれをセットした。
ここは、アメリカ空軍基地を見下ろせる高い場所にある住宅街。雅子の住むマンションも、そこに建っている。
しかも……。雅子の住まいからは、米空軍の滑走路を真っ正面に眺めることが出来るのである。
マンションの窓は防音サッシになっており、閉め切っていれば音もそれほど苦にならない。
和也は、隣の住人で、かなりのミリタリーオタク。大学に通うか、自宅で過ごすか、雅子のところで米軍機にカメラを向けているか。生活パターンは、この三つのうちの繰り返しである。
「わぁ! すっげぇ!」
「うわっ! いいアングル、逃した」
「やった! バッチリ!」
一喜一憂しながら、尚も米軍機をカメラで撮っていく和也。雅子がコーヒーを出しても、返事すらしない、そんな彼を見て、クスクス笑う雅子。
しばらくして……。ドアチャイムが、鳴らされた。相手は、かなり慌てているのか、ドアを乱暴にドンドンと叩く。
「はぁい!」
「サブさんですよ。きっと……」
和也の言葉に、雅子は……。
「仕様がないわね。まったく」
呆れた笑みを浮かべながら、玄関へと移動する。
ドアを開けたそこに立っていたのは、いかにもその筋と分かる背広姿の男である。
「あら。どうしたの? サブちゃん」
「雅子さん。済まない。これ、ちょっと預かってくれないか? ガサ入れ、入りそうなんだ」
そう言ったサブが、雅子に差し出した……いや、突き付けたもの。それは、小さな四角い紙包みである。
可愛らしい紙と綺麗なリボンで、丁寧にラッピングされている。しかし……。受け取った雅子が重さを調べる仕種を見せたことから、中身が安易に想像出来る。
「また、危ないことに、足を突っ込んで……。駄目よ。京子を困らせちゃ」
雅子の呆れた言葉に、サブは……。
「申し訳ございません。このお礼は、キッチリさせて頂きます」
それだけ言って頭を下げ、足早に走り去っていった。
歩いて数分のところに、その筋の事務所がある。京子は、雅子の同級生で親友。その筋の組の姐さん……と言う、オマケまで付いている。
そんな訳で……。面倒ごとがあると、雅子のところに駆け込んでくる。
ただ……。そのせいか、雅子は夫にブランド物ねだったことがない。
夕方……。和也も母親が呼びにきて居なくなり、入れ替わりに夫が帰ってきた。
「どうだった? 今日は」
背広の上着を脱ぎ、ネクタイをゆるめて、そう訊いた夫。そんな彼に、雅子はビールとグラスを出して返す。
「いつもどおりよ」
平穏な日常
平凡だけれど、いつもの穏やかな日常。
それが、いかに大事なことか。
そう、わかる今は、私は、少し成長したということでしょうか。
平穏な日々は良いものだ。
昔に比べて、ココは、平穏な暮らしが出来る。
今、僕の眼の前にいるのは、サーシャと名乗る女の子。金色の輪っかを頭上に浮かべて、にこりと笑っているサーシャは可愛らしい10代の身体。
僕も、今は、10代の身体を持っている。
僕は、昔いじめられていて、虐待を受けていて、もう消えたかった。けど、今は楽で平穏な暮らしをしている。
「ねぇ、愛くん。」
愛くんとは、僕のこの身体の名前。
「どうしたの。サーシャ。」
サーシャというのも、彼女の身体の名前なのだろう。ココに来たら、心の名前なんて忘れて、身体の名前を授かるから。
「愛くんは、どうしてココに来たのか覚えてる?」
と、サーシャが言う。
「ううん。サーシャは覚えてるの?」
僕がたずねる。
「うん。縄で首を吊ったの。」
【平穏な日常】
いつも 同じようで同じじゃない
平穏な日々を過ごしている
うるさい教室で友達と話して
部活で先輩に指導してもらって
偶然会った親友と帰ったり
部活友達と帰る
そんなような日常が続く。
でもふとした時に…
壊れてしまうんじゃないかって
不安になって、今日を振り返る
あの言葉嫌じゃなかったか。
あの言葉は他の誰かだったらどうだっただろうか。
友達だから許してくれたんじゃないだろうか。
優しいから背負ってしまわせてしまうのでは?
気を使わせないように生活しないといけない。
あと――――
でも振り返ったことは次の日には忘れてる。
忘れてなかったとしても必要な時に覚えてない。
せっかく手に入れた平穏な日常。
もう失いたくない。
いや、失う時が迫っているかもしれない。
もう失いたくないのに。。
―――――――積もる不安 迫る崩壊
平穏な日常ね。この前書いたけど最近ブルーアーカイブを始めた。ブルアカってソシャゲだ。
これが面白いのだが二年以上運営されているソシャゲで始めたのがついこの間だからいろいろと面白くないことが多い。
面白くないと感じる原因はブルアカではなく俺のほうに問題がある。それはわかってるけどこれは感情の話だからな。
なにが面白くないかというとこのソシャゲは今最高に盛り上がっている。メインストーリーが更新されてTwitterや掲示板では大盛り上がりだ。
だけどこのソシャゲはいわゆる盆栽ゲーというやつで強くなるのに時間がかかる。そしてメインストーリーを読むには結構な強さが必要となる。
当然最近始めた俺は全然ストーリーを読めない。同じゲームをしているのに強い疎外感を覚えている。これが面白くないと感じている原因だ。
先も書いたがこれはブルアカが悪いわけではない。二年もたってしかも二周年を過ぎてから始めた俺に問題がある。
おそらく二周年に始めたプレイヤーなら問題なく今のストーリーを読めているはずだ。
だからこれは俺の問題なんだ。だけど理屈ではそうだとわかっても心がささくれている。腹が立ってしかたがない。
二周年ではプレイヤーレベルを上げやすくするキャンペーンをしたりして早く強くなれるサービスを行っていた。
それをスタートダッシュキャンペーンで恒常としてやってくれていれば俺だって今の熱についていけていたのに。そんなことばかり考える。
ブルアカはいいゲームでいい運営だと思う。頭ではそう思っているけど心では面白くないと思ってしまうんだ。
つまらないではなく面白くない。そう、ないがしろにされているような面白くなさがある。気分が悪い。
ならやめりゃいいだけの話なんだけどブルアカは絵も話もいいし、運営も日本のくそ運営とは比べ物にならない。これは俺が始めたばっかりだからわかってないだけかもしれないけど。
だから続けたいんだよね。でも面白くないないんだ。ゲームではなくネットの熱についていけない俺自身が。
「僕はなんで呼ばれたんですか?」
昼下がりの職員室、窓からは温かい光が漏れ、外からは子どもたちの遊ぶ声が聞こえる。
学校を包む独特の緊張感がつかの間緩む、そんなときに、少年ははっきりとそういった。
「僕は何も、悪いことをした覚えはないのですが。」
そう言われた先生は、少し困ったような、怒りづらいといったふうになって、答える。
「いや、別に悪いというほどのことじゃないんだけどね。ほら、これだよ…」
そう言って彼が見せたのは、小さな一枚の紙だった。紙には四角い枠線があり、その上側に「みんなのゆめを書いてね。」と、そう書いてあった。
「これを書き直してほしいんだ。」
「なんでですか。僕はしっかり書きましたが。」
「いやあ…だって君、もう3年間ずっとこれじゃないか。」
先生はまた別の紙を取り出す。今度は四角の真ん中に、大きく勢いのある字で、「平穏な日常」と書かれていた。彼は続ける。
「これは君たちの将来につながる、とても大切な紙なんだ。先生は、もうちょっとしっかり考えて書いてくれると嬉しいな。」
「考えて書いてます。」
「じゃあ、どうしてこの夢にしたんだい?」
少年は言葉を探すように少し間をおいて、返した。
「大人になって、年を取って、色々あったあとに、人間が一番最後に求めるものだからです。だから、人間は結局それがほしのかなって…だからそれがあれば幸せになれるのかなって、そう思うんです。」
先生の顔は、目の前の3年生が、途端に難しいことを言い出したことについていけず、当惑の色を示した。
「それは…君の意見なのかな?」
「はい。僕の意見です。」
「そうか…いや、まあしっかり考えているんならいいんだが。とはいえ、もうちょっと具体的にできないかな?平穏な日常っていうのは、例えば『けいさつ官になりたい』とかと比べて、ふわっとしているというか…」
間髪入れずに少年は言う。
「具体的ですよ。どんな夢よりも具体的です。僕の平穏な日常は、まず朝6時ぐらいに起きて、散歩をして、本を読んだりする。8時半ぐらいに仕事に行って、思う存分仕事をして、夕方の6時に家に帰る。家に帰ったら、テレビを見たり、趣味に打ち込んだり、風呂に入ったりしてゆっくりする。それから、10時半までにはフカフカの布団で寝るんです。犬が猫を一匹飼って、大きな庭のある家に住むんです。こっちのほうが『けいさつ官になりたい』とかより、ずっと具体的だと思います。」
先生はすっかり困り果てて、けれども確かに、そんな生活ができたらどんなにいいだろうかともおもって、何も言い返せなくなってしまった。
平穏な日常
喉から手が出るほど欲しくて
得た瞬間に手放してしまう
味気ないのかもしれない
今の混沌が自分に色をつけていて
もし揺れ動かない安寧に身を置いたら
きっと私は無色な抜け殻になってしまう。
きみがとなりで楽しそうに笑っている
そういうことなのだと、
いまごろ気づく。
大事なことほど素通りしがちである。
彼女
夢の中で、僕は彼女と出会った。
彼女の名はシャーリー。
すごく綺麗で元気な子だ。
僕が眠れば、彼女は必ず夢の世界でスタンバイしている。それが何より嬉しかった。
僕はシャーリーと何度も旅をした。
旅をやめることは怖かった。
シャーリーは僕が夢を見ていることを知らない。
触れ合い、愛を感じているこの現状は、現実だとしか思えないからだ。
シャーリーはとても優しかった。
話をしているとき、時間を忘れさせてくれる。
シャーリーはお菓子が好きだった。
僕に手作りのお菓子をくれた。
でも、僕は怖かった。
この世界は現実じゃない。
こう伝えたら、彼女はどうなってしまうんだろう。
すべてが崩れてしまうのだろうか。
それだけは避けたかった。
シャーリーのそばにずっといたかった。
でも、ある日僕は言ってしまった。
「この世界は僕の夢なんだ」と。
シャーリーは驚かなかった。
いつものように笑っていて、その日はいつもと何も変わらなかった。
僕はほっとして、彼女に愛を告げると、シャーリーはとうとう泣き出した。
そして、夢の世界が終わろうとしたその時、彼女は自分の部屋に帰っていった。
間もなく、彼女の部屋から銃声がした。
そしてそれ以降、僕はシャーリーに会ってない。
私は今かな楽しく過ごせるのが平穏な日常かなって思ったよ
「平穏な日常」は、切に求めてやまないものだ。
大切な人の生活はそのようなものであってほしいと願うし、自分の生活もそうでありたいと思う。
過去、どのようなことがあったのかということにかかわらず、それは今と未来で手に入れられるものだと信じたい。
過去にとらわれ、過去に支配されることを受け入れてしまうなら、それは非活動的であるゆえに楽かもしれないが、幸せで平穏な日常というものは手に入らない。
過去に打ち勝つ必要はない。過去に苛まれながらも、幸せを手にしている人はいる。そのような人を、人は軽蔑しないだろう。それに、自分でも憧れを抱くだろう。
時折不死身のように過去がよみがえり、今を蝕むような感覚になったとしても、そのような人への憧れは死なないだろう。
今、窓の外で小鳥が鳴いている。雀のような小さな鳥だ。
こういう小鳥たちは、今を生きるのに必死だろう。小鳥たちのフィールドには、鳶やカラスのような天敵もいるのだから。
でも、危険なフィールドに生きていながらも、こんなにも幸せそうに鳴くのはなぜだろう。
そういう姿に、人間は近づくことはできるだろうか?
日々の常、か、常の日々、か。
日々の常をたいせつにしたいが、どうしても常の日々に押し流されてしまう。
立ち止まれるのは、何かの瞬間だけ。
書く、ことは、もしかしたら、その瞬間に、錨を下ろすようなものなのかもしれない。
朝が来て
おはようと言ったら
おはようと言ってくれる相手がいて
水道の蛇口をひねると
水が出て
電気がつく
ガスがつく
道を歩ける
人は学校へ会社へ店へ買い物へ
当たり前のこの景色
だけど当たり前じゃない
そんな当たり前だと思っている日常こそが
真の幸せなんだ。
お題
平穏な日常
平穏な日常のところどころに現れる
暗黙知
わたしはそれを上手に捉えきれずに
ときおり誰かをいらだたせる
言わなくていいこと
言ってるけれど意味のないこと
無言も前置きも私には難しくて
すべて本当のことだけで言葉運びができればいいのにと思ってしまう
みんなが軽やかに運んでいる言葉を
私は古い王の墓を造るための石のように受け取って
だだ立ち尽くしている
#平穏な日常
【平穏な日常】
平穏な日常・・・それを退屈だ!最も刺激がほしい!
そう思うことあるかもしれないがそれは平穏な、平和な日常しか知らないからだ。
本当に大切なものは失ったときにしか分からない・・・
自分がこの世に生を授かって16年。
ごく普通のありふれた高校生として,
平穏な日常を生き続けてきた。
今日もいつもと同じような時間を過ごし,
いつもと同じような退屈に気を倦ませていた。
「平穏な日常が幸せなんて誰が決めたんだよ。」
毎日が同じような日々で
まるで誰かに操られているような
こんなつまらない日々にサヨナラをしよう。
楽しくて幸せな平穏な日常を見つけに行こう。
─────『平穏な日常』