John Doe(短編小説)

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彼女


夢の中で、僕は彼女と出会った。
彼女の名はシャーリー。
すごく綺麗で元気な子だ。
僕が眠れば、彼女は必ず夢の世界でスタンバイしている。それが何より嬉しかった。

僕はシャーリーと何度も旅をした。
旅をやめることは怖かった。
シャーリーは僕が夢を見ていることを知らない。
触れ合い、愛を感じているこの現状は、現実だとしか思えないからだ。

シャーリーはとても優しかった。
話をしているとき、時間を忘れさせてくれる。
シャーリーはお菓子が好きだった。
僕に手作りのお菓子をくれた。
でも、僕は怖かった。

この世界は現実じゃない。
こう伝えたら、彼女はどうなってしまうんだろう。
すべてが崩れてしまうのだろうか。
それだけは避けたかった。
シャーリーのそばにずっといたかった。

でも、ある日僕は言ってしまった。
「この世界は僕の夢なんだ」と。
シャーリーは驚かなかった。
いつものように笑っていて、その日はいつもと何も変わらなかった。
僕はほっとして、彼女に愛を告げると、シャーリーはとうとう泣き出した。
そして、夢の世界が終わろうとしたその時、彼女は自分の部屋に帰っていった。

間もなく、彼女の部屋から銃声がした。
そしてそれ以降、僕はシャーリーに会ってない。


3/12/2023, 12:54:42 AM