『巡り会えたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「巡り会えたら」
夢のために真っ直ぐでは無いけれど進み続ける者
道半ばで断念しまた別の夢へと歩出そうとしている者
止まるという考えは両者共に無い
零時の方向に進みたいのに三時の方向に進んでも
止まることだけはありえない
ゆく道は違えど
ぶつかることがあるかもしれない
共に歩んできたものが引き返してしまうかもしれない
歩むうちに1人になるかもしれない
でも心配は要らない
必ず巡り会えるから
俺がもし生まれ変われたら、貴女の魂とまた巡り会うことを夢見て、世界を彷徨ったかもしれません。
実際は、俺は生まれ変われるような行いをしなかったので、その機会を与えられることはありませんでした。
俺は、それで良かったと思っています。
今俺は、貴女をこれだけ近くで見守って、ずっとずっとお傍にいられるのです。こんなにも幸福なことがあるとは、想像もしませんでした。
けれどごく稀に、夢想はします。
貴女を抱きしめて、俺の名を優しく呼んでもらって、貴女と目を合わせて微笑み合う。
そんな、あの時の俺が切望したような幸福をいつか得られたら、と。
「あ、この1000円札偽札かもです!」とレジを締めている女が言う。
女に渡された1000円札の後ろには2羽の鳥が向かい合うように描かれている。
「タンチョウの1000円札、偽札じゃないよ」と言いながら番号を確認する。
女は「よく知ってますね」というが僕の意識は違う方向にある。
「てかこれ、すごい珍しい上に番号も幸運の番号ですよ!写真、写真!」覗き込むように女は言う。
女の言葉に重なるように『これ、珍しい上に番号も幸運の番号だよ!記念に一緒に写真撮ろ!』という言葉を思い出す。
はは、幸運なんて大層なものじゃなかったな。
巡り会えたら
巡り会えたら
また、いつか会おうね…
小学生の時に、仲良しだった君と交わした約束…親の都合で、急に引っ越しが決まって、駄々をこねた私…誰よりも仲良しで、秘かに恋していた、君とお別れするのが、堪らなく嫌で、両親を困らせた…でも、子供だった私には、なすすべもなくて、結局、泣く泣くさよならした…
あれから、長い年月が過ぎて、君の顔も、うろ覚えになって来たけど…でも、今でも、君に逢いたい…
美味しかったな。
また巡り会えたら、次は浴槽いっぱいくらいの量を食べたい。
夕食を済ませてあとは眠るだけの、ちょっとのんびりする時間帯。
何か食べたいなとソワソワして、私はあの日食べたご褒美の妄想をする。
巡り会えたらって思う人はそんな
すぐに簡単には会えないと思う
だからこそ巡り会えたとき
大切にしたいと私は思う
【巡り会えたら】
「ねぇ、そこの君。ちょっと旅してみない?」
休日の早朝始発の電車
周りは自分とこの男だけだ
「え?」
いきなりのことで思考が停止してしまった。
プシューーーーーーーーー
考える余裕もなくドアが閉まった
降りるはずの駅に降りれなかった俺は仕方なくその知らない人との旅を始める。
「君さ,就活してるんだよね?」
「なんで知ってるんですか。まぁあってますけど」
本当になんでだ。もしかしてストーカー?
どうしよう次の駅で降りるべきだろうか
「やっぱり、勘だけどね。」
男が優しく笑う
「僕のところに来ない?面接だけで試験や資格なんてない」
実のところ就活はうまくいってない。内定ももらえないまま春学期も終盤にかかった。
だから、男の話はとても美味しい。
だが、これ以上に怖いものはない
「なんですか、監禁したり実験したり、売ったりするつもりですか?」
男がびっくりする
「何言ってるんだよ。怖いこと言うなぁ。そーだなぁ、あ、君はこれから着く駅であるものを見ることになる。それを見て改めて聞かせてもらえるかな?君の意見」
まさか予約なしのインターンがはじまるとは、、
ー〇〇駅ー〇〇電鉄にお乗り換えの方はーー
ついた先で見たものは、
おぼつかない足取りの女性
「お願い、助けて…もう生きたくないの」
近づいてくるその女から思わず逃げる
「なんですかこれ!」
男は何も答えない。
さっきまでポケットに入れていた手を取り出して
女に近づく
だが女は以前と俺の方を見ている
男がそっと女に触れ、囁く
「ごめんね。ここまでよく頑張ったね。お疲れ様。」
初めて女が男を見た。
途端に女の涙がこぼれ、地面に落ちる前に宙に消えた
「え、殺した…?んですか…?」
死体なんてないし、何より見えるところに駅員がいた。
防犯カメラにもバッチリ映っているはずだ。
「違うよ。これは残像。
今はもう亡くなった人達の思い出が切り取られて残像になって見えてる、感じかな。」
「でも会話が…、」
「あれはね、僕の能力。切り取られた思い出の残像に関与できる、つまり過去の彼らに話しかけられる。そしてこの世から消すことができる
彼女は苦しみながら亡くなったんだろうね。だから助けてなんて言ってたんだろう。」
つまり女性はこのホームから自殺した…そういえば、先月この駅で人身事故があったそうだ
納得できるようなできないような。
「なるほど…だから話しかけるまで女性はあなたを見れてなかった。」
「そう言うこと」
「でもなんで消してるんです?」
あ、と思い質問する。
「思い出がここに在る以上彼らは転生することはできないんだ。まぁだからみんな前世の記憶とかないんだよ。」
前世の記憶がないのはそう言うわけなのか
「なるほど」
「それで、君は興味ある?」
そうだこれはインターン。そしておそらく面接も兼ねられている…どうする俺…
「あ、他に質問とかある?一応判断材料として」
確かにまだまだ決断できない。給料や、能力は後からつけられるのかや……
とりあえず聞けるだけのことを聞いた。
「なるほど、残像は死ぬ前のものだから死んでるなんて知らないのは当たり前ですよね。」
つい焦って変な質問もしてしまったが、まぁ大丈夫だろう
「意欲的で結構。それで?どう?」
これで内定、いや、職が決まるのなら…!
息を呑む。本気の声で、言おう!
「あ、あのーーー!」
「ごめんね、ここで君の旅は終わりなんだ。」
え?
今日2回目のビッグハテナだ
「何言ってるんです?これって面接とかじゃ…」
まさか、騙されてた?いや、初めから旅って言ってたから…
「ごめんね、遊んでたわけじゃないんだ。もしかしたら思い出してくれるかもって…
君は、僕の大切な親友だから」
男の手が涙を伝う俺の頬を触る
それはとても温かった
まるで、以前も触れたことのあるような手と体温
そうだ、あの電車は彼と出会った始まりの場所だ
ある人が都会の道端でケチャップとマスタードの
「パキッテ」を落とした。
正式名称は私も先ほど調べて知ったけれど、
小学校の給食で出てくるような、
片手で「プチッ」と二つ折りにしたら
にゅるにゅると細長くソースが出てくるやつ。
きっとその人は、仕事帰りにお腹が空きすぎて、
コンビニでアメリカンドッグを買い、
歩きながら、慌てて袋から取り出したもんだから、
思いがけず落としてしまった、
といったところだろう。
今夜、私は、昔同じチームで働いていた先輩方と
楽しい食事ができて、都会のOL気分で浮かれていた。
キラキラと輝く高層ビル群を見上げながら駅に向かっていたら、何かを「プチッ」と足で踏んづけた。
見事に真っ白の靴とズボンがケチャップとマスタードまみれになった。
落とし主に巡り会えたら言いたい。
『お願いですから、ゴミ一つ落ちてない綺麗な道に、ケチャップとマスタード落とさないでください。』
♯巡り会えたら
巡り会えたなら、なんて。
それはふたりの世界が終わったから考えるのだ。
だからいつか離れ離れになったときの巡り会えたら、なんて考えない。
ただ、ずっとずっときみのとなりで────、
─巡り会えたら─ #83
私は貴方が好き。来世でも巡り会えたら、またずっと変わらない思いで好きだよって伝えたい。私の貴方への気持ちは一直線だ。誰になんと言われようと、いつもの表面上の貴方だけじゃなくて裏面のほんとの素顔も知っているから。君がなんと言おうと私は来世でもいつでも変わらず「貴方がいい。好きだよ。」って伝えるよ。どんなに貴方からひどいことを言われても、1番近くて遠い貴方が好き。
〈お題:巡り会えたら〉
「こんなにも求めているのに!」
私の叫びは枕の中で木霊する。
夢にまで見た理想。
私が一番求めている物。
きっと世界中探しても見つからないだろう。
それは、希望、品性のある味わい深い希望。
濃厚で甘美な希望。
その希望を堪能したらきっと、私は満たされるに違いない。私は希望を求めている。
どんな希望なら、私の願望を満たすのか。
一生を掛けても味わい尽くせない膨大な希望。
きっと、そんなものは見つからないのだろう。
けれど、私は知っている。
当たり前の日々を過ごしていれば、必ずやってくる小さな、とてもか弱い希望を知っている。
その頼りない希望が、私の支えになっている。
それを味おうとすれば、どうなるか。
味わい尽くしてしまったならば、私は飢えて死んでしまうでしょう。
当たり前の日々に感謝しなければなりません。
私は飢えて死ぬのはごめんなのです。
当たり前に訪れるとても小さな希望を、未来に目を向ける為の灯火として。
それで、またいつか巡り会えたなら。
「早く会いたいなぁー」
よく知った眠らぬ街の片隅で まだ見ぬきみと朝日が見たい
「巡り会えたら」
また巡り会えたら、
まぁなんとなくお願いします。
また巡り会えたら、
まぁまたお世話になります。
私と貴方は別に運命的に結ばれたものでは無かったのですよ。
でも、もし巡り会えたら、
今世と同じくらい愛し合いましょうよ。
なんとなく。
「巡り会えたら」
アンドレギャニオンのめぐり逢い。
皆の心を優しく包み込むような音色。また来世でね。
巡り会えたら
また、よろしく
巡り会えたら
すまない、ご遠慮願いたい
現世でも、来世でも
よろしくしたい人だけで良い。
巡り会えたら、なんなの。
私とあなたは運命なんだよ。あなたがこれから巡り会うすべてのひとと、巡り会わないための運命だよ。
/巡り会えたら
巡り会えたら
「人は生まれて、死んでゆくそうだ」
無数の細胞の海を越え
私たちは命を継ぎ、継がれ
奪い、奪われ
そうして枯れてゆく
名を持たない肉体の中には
名を持つ魂が宿り
そうして咲いてゆく
「じゃあ、死んだら何も無いってことか?」
「いいや」
「ならどうやってここに戻るんだ?」
「なあ、お前は故郷を覚えているか?」
「ああ、勿論だ」
「なら、戻ってこられるさ」
大好きな人がいる。でもその人は、一度しか会ったことがない。その人と会って話すために、私は生きている。その人と会うために、大学を決めて、会社も決めた。巡り会えるって信じてるから。その人のために、本当は普通の大学にはいりたいけど、専門学校に入る。将来の夢も、その人が影響で決まった。その人が私の人生を動かしているから。何をするにも、その人を優先。その人が西洋絵画が好きだから、沢山本を借りて、沢山知識をつけたし、辛いのが苦手だけど、その人が好きだから克服しようと頑張ってるし、その人が好きだと言う曲を聴いて、良さを理解してる。巡り会うためにはなんだってする。これからも
『巡り逢えたら』
また、巡り逢いたい人がたった1人だけ居る。
一度だけ出逢った名前だけを知っているあの人。
あの人は、姿も声もはっきりとは見えない朧げで、
この世の人では無い事だけは分かった。
あの人は、そんな存在だった。
ずっと、ただ私の後ろに居るのはなんとなく分かる。
人が後ろに立っているような感覚があるから。
私はそれを怖いとも嫌だとも思わなかったのは、
何となくその理由を分かっていたから。
たまに私に存在を教えてくれる時が何度かあった。
抹茶アイスが欲しいと指差したり、
エレベーターホールに居たり、
それも季節で服装が変わっていたり、
稀に、存在の意思表示してくれることが
私は、嬉しかった。
何故なら、
あの人は、何年も私の後ろにいてくれたから。
楽しい時も、悲しい時も、側に居てくれたから。
あの人は
決して家の中まで入ってこなかったし、
心の中まで入ってこようとはしなかった。
それに、
私はあの人が何者かなんて、何でも良かった。
ただ、ずっと
あの人は側に居るものだと思っていたから。
側に居て、
私の命が尽きた時、
やっと声を聞けるんじゃないかと思っていたから。
だけれど、
別れは突然やってきた。
あなたは、最後だからと意思表示して、
私の家族の身体を借りて、私に逢いに来た。
私は、なんとなく
『もう、二度と逢えない』のだと悟った。
だから、あなたの名前を訊いた。
もう一度、あなたに巡り逢えたら分かるようにと。
いつか、私の命が尽きた時
あなたの名前を呼べるようにと。
巡り会えたら
ラインにメッセージを打ち込んでは消す。
2年付き合って1年前に別れた元彼の画面。
今でも毎日泣くほどひきずっている存在。
過去に戻ってもう一度巡り会えたら、大切にできるんだろうか。
いまさら悔やんでも全部遅いけど。