俺がもし生まれ変われたら、貴女の魂とまた巡り会うことを夢見て、世界を彷徨ったかもしれません。
実際は、俺は生まれ変われるような行いをしなかったので、その機会を与えられることはありませんでした。
俺は、それで良かったと思っています。
今俺は、貴女をこれだけ近くで見守って、ずっとずっとお傍にいられるのです。こんなにも幸福なことがあるとは、想像もしませんでした。
けれどごく稀に、夢想はします。
貴女を抱きしめて、俺の名を優しく呼んでもらって、貴女と目を合わせて微笑み合う。
そんな、あの時の俺が切望したような幸福をいつか得られたら、と。
10/3/2024, 2:35:56 PM