『巡り会えたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
また会えたら
いつかまた会えたらでいいから
もう一度だけ名前を呼んでください
それまでは生きてますから
#巡り会えたら
友達が欲しい。
そう思い続けて、早数十年。
結局、上辺だけの関係の友達なら出来たけど、本当の意味で、友達と呼びたい人は居ない。
ただ、人生百年時代と呼ばれる昨今。
もしかしたら今後、親友と呼べるまでの人に巡り会えるかもしれない。
そうポジティブに考えると、ちょっとだけ、まだ未来は明るい。
いつか、本当の友達が出来ればいいなぁ。
巡り会えたら それは運命?
そんなのはわからない。
出会って傷ついてクタクタになって
それでも良かったと思えるのか。
素敵な出逢いだけじゃない。
だけど、意味がある出逢いだった。
忘れられない程なのだから。
巡りあえたらまた次をさがす
内回りでも外回りでも
永遠に探し続けて
どこまでも巡回する
尽きることなき欲望
君と巡り会えたなら
僕の気持ちを伝えたい
貴方と巡り会えるなら
私の気持ちを君に伝えたい
─────『巡り会えたら』
#巡り会えたら
犬好きで趣味は旅行。
身長は170㎝は欲しいかな。極端に太ったり痩せたりしてなければ、そこまで体格にはこだわらない。
定職にはついていて欲しいなあ。
年齢は40未満。あんまり歳が離れているとだと会話が弾まないかもしれないし。
笑顔が素敵ならなお良いかな。
「よし、送信」
私は祈るような気持ちでアプリの送信ボタンを押した。写真だってちゃんとカメラマンに撮ってもらったものだ。SNSの更新だって頻繁にやってる。
大丈夫だ。抜かりないはず。
リビングのテーブルに腰掛け、祈祷のように両手にスマホを持って、私はアップロードが終わるのを待った。
「あっ」
不意にスマホが手から滑り落ちる。パタンと音を立てて平らに倒された。
「何やってんのよ」
見ると、邪魔者の手によりアップロードはキャンセルされていた。
「出会いはデイケアくらいにしといてよね、おばあちゃん」
顔を上げると、孫娘が心底あきれた顔で私のことを見ていた。
「巡り会えたら」
またいつか巡り会えたなら、次は何を思うのか。
また縁があって、此処に来てしまったなら、どんな顔が出来るのかな。
ガタガタ揺れて、目の前がぼやけて、ぐらぐら頭の中が崩れて、混ざる様な感覚、嫌な感覚。
息遣いと足音だけが私の世界を支配している。
光が少し入るだけの此処で、思い出すのは後悔だけ。
また巡り会えたら、、、廻って、また。
そんな映画のタイトルを聞いたことがある
そんな歌詞を口ずさんだことがある
巡り逢えたら奇跡だとか
巡り逢えたら幸せだとか
めぐるのは季節だろうか 時間だろうか
会いたいのは誰だろうか 運命だろうか
そんな物語を読んだことがある
そんな名前の作品に何処かで出会っているような気がする
おかげで臨時収入が来ました。11万。ありがとう。
引き寄せの法則と巡り会えてよかった。ありがとう。
巡り会えたら
運命の人。
どこにいるのかも
存在するのかも分からないけど、
私は信じて待ってるよ?
もし巡り会えたなら
「なんでもっと早く現れてくれなかったの?」
って聞いちゃうかもしれないけど、
それでも許してね
ただ少しでも早く会いたかっただけだから
「巡り合えたら」
自分が生涯かけて熱中できることに巡り会えた人が羨ましい。
残念ながら、私はまだ見つけることができていない。
好きなこと、得意なこと、誰かの役に立つことの3つの条件を満たすものが望ましい。
仕事として取り組める可能性があり、収入につながるからだ。
また、若い時期に見つけていれば、その分長い期間取り組むことができる。
多くの時間を注ぐことで、努力が積みかさなり、より高い水準のレベルに達する。
きっと、毎日迷いなく過ごせるのだろう。
日ごろから、好奇心を持って様々なことに興味を持つ必要がある。
もっともっと世界の色々なことを知り、自分にとって夢中になれるものを見つけたい。
巡り会えたけどな
いかんせん遠くの人だからまあまあしんどいよな
何度、彼女を見つけただろう。
彼女はいつも、蕩けるような笑みを浮かべていた。
僕が探しに行くでもなく、ただ偶然見かけて、勝手に運命だなんて名付けて。声をかけるでもなく、ただ一呼吸分の時間だけ彼女を見つめた。
惹かれていた。惹かれていたからこそ声など掛けられる筈もなかった。僕のようなものが関わって良いひとではないのだ。
春の風が似合う彼女は、夏の雲で飾られて、秋の紅葉に目を細め、冬の白き道へと消えて行く。
何度、彼女を見つけただろう。
あぁ、縁も目線も交わらぬ僕はあなたと言葉を交わすことはないだろう。
これからも、僕は彼女を何度も一呼吸分だけ盗み見る。
浅ましく、何も無い僕にはこれで十分だった。
彼女が、彼とエンゲージリングを付けた指を絡めて寄り添っていた。秋の初め、彼女はやはり蕩けるような笑みを浮かべて彼を見つめていた。
一呼吸分というには随分とその光景を眺めすぎていたからか、それとも。
すい、とその目が僕と合う。
その時、もう見つけては駄目なんだ。何か僕の中のものが失われた気がして、どこか納得してしまった。
巡り会えたら。
巡り会えていたら、巡り会うことを望んでいたのならば。
彼女の視界に留まった一呼吸分の時間が、僕の運命の最後だった。
【巡り会えたら】
バーカウンターの隅っこ。
2人で並んでバーボンを傾ける。
仕事終わりに「メシでも行くかぁ」って君が言うから、どっかの居酒屋にでも行くのかと思っていた。
そうしたら、ここだった。
静かなバー。
カウンター席だけの小さな店で、口髭の似合うマスターが寡黙にグラスを磨いている。
普段口数の多い君が何にも言わないから、二人の間に会話はなかった。
でも、君は何か言いたいんだろうと、クリスタルのグラスの中で氷が溶け、琥珀色のバーボンと混じり合う様子を黙って見つめていた。
「巡り会えて良かった」
ポツンと君が言うけれど、意味がわからないから曖昧に頷くだけ。
「生まれ変わっても、巡り会えたらお前に恋するよ」
だから、と君はオークのカウンターに何か小さな物を置いた。
ダウンライトに光る銀色の輪っか。
「だから、これ受け取って」
「……指輪みたいに見えるんだけど、これ」
「逆に指輪以外、何に見えんの」
君は小さく笑う。
シンプルな銀色の輪っかを君はつまみ上げ、左手の薬指にはめてくれた。
ぴったりと収まった輪っかは、こうして見ると確かに指輪だった。
やっと巡り会えた。
6畳あれば部屋は広い方で
ごみ捨て掃除もどっかいい加減で
明日やるって口癖も今日で17年目
走るのも疲れるのもやだよ
音楽聴いてベッドで飛び跳ねていたいよ
でかいプロジェクター
ロボット掃除機
欲しいものが山ほどあるのに
なんかするのは面倒臭い
果報は寝て待てって言うでしょ
清々しく面倒くさがりな人間
ご褒美はアイスなんかじゃ足りない
巡り会えたら嬉しいな。
なんて思っていたの。
そしたら君に巡り会えた…
君の存在はめちゃくちゃ癒される。
"君が嬉しいと僕も嬉しい"
"君が笑顔やと僕も笑顔になる"
今はまだ僕の片想いやけど
いつかはきっと…
魂がふるえた。
その声、その言葉、その身体。
一年会えなかった彼女は、まるで天使のふわりと現れた。
「あたしは世界一かわいくて大好きな君に会いに来たの!」
私の心はどうしても、彼女の隣にいるだけで、ただそれだけで幸せで、それなのに泣きそうでいっぱいになるのだ。その瞳はいつまでも私を優しく見てくれるから。
ぎゅうっと抱きしめる。懐かしい、春のような香りが私の脳と鼻腔をくすぐる。
「ね、約束したこと、覚えてる?」
私が言葉を発するより先に問われた。
忘れるはずもない。7歳の誕生日だった。
長いまつ毛を時々恥ずかしそうに伏せながら訊ねられた。
『ねぇ、オトナになったら………あたしと結婚してくれる?』
今日私たちがオトナになった日は、きっと運命が動き出した日。
あのとき私が頷くと、彼女は幸せそうに笑ってくれた。
「……うん、覚えてるよ。いつまでもあなたが大好きだから。」
「ふふっ。あたしもいつまでもいつまでも大好きだわ」
私の最愛の女の子
『巡り会えたら』
遠い遠い未来の何処かで、また君に出会うだろう。
声も、顔も、性別も、今と全く姿形が違っていても。
きっとまた、私は君に惹かれる。
何度も何度も生まれ変わろうが、きっと。
私は君のことを愛しつづけるでしょう。
テーマ「巡り会えたら」
(暗めの話だと思います。そして精神的にも、重たいかもしれません。語り人が。)
拝啓、貴方へ。
私、来世でも、貴方とまた巡り会いたいと思います。それはきっと、必然であり、運命なのだと思います。
巡り会いとは、長い間会わなかった者同士が会うこと、らしい。
私は、長い間あっていない貴方のことを思い出した。
教室の隅、廊下側の1番後ろ端に座る私の真反対、つまり窓側の1番後ろに座り、本を読む姿を。細く美しい健康的な指でペラペラとページをめくり、本に落としていた目は稍々伏し目がちだった。時々、そちらに目と意識をやり盗み見ていて気付いたのだが、目にかかった髪の毛の奥の顔立ちは童顔さが滲み出ていた。低く耳奥に木霊するような低い声からは、あまり想像の付きにくい顔立ちだったのでよく憶えている。
友人達とお話している時は、その低い声で赤ちゃんのように笑う(今で言うバブみのある笑い方というのでしょうか。)ので、そちらのギャップへの心の対応も、少々大変なものだったのも覚えている。
私は、貴方に恋していたようにも思います。
もしくは、ただの興味だったのかも知れません。しかし、そんな過ぎ去った感情の名前を探しても、もうその面影は懐かしさにしかならないのだから、どうしようも無い。
貴方は、よく図書室に居た。だから私は、貴方の後を追ってよく分からぬ本達を適当に表紙や題名で選び、貴方を眺められる席へ座り、適当に選んだ本達をペラペラとめくっていた。
たまに、ちらりと姿を盗み見ては、前髪や睫毛に隠された黒く暗く美しい瞳を恋しく思った。
或る日の事だった。
いつもの様に本を適当に表紙や題名で選んでいた私の後ろから、盗み聞きしていた声が聞こえてきた。
「お前、最近よくここに居るな。」
驚き、困惑、焦り、悲鳴、全てが混じって、この世のものと思えぬ声が出てしまう。遠くの方で、作業をしていた図書委員の人がチラッとこっちを見て、また瞬時に興味を失ったようで作業に戻っていった。
「あ、あの、私別に不審者とかじゃありませんから。」
「知ってるよ。それよりも、お前の持ってるその本。」
「本?」
手に持った私の隠れ城となる本を見た。特に何の変哲もない、他の本と何ら変わらぬ本だ。これが、どうしたと言うのだろう。
「それ、俺が一番好きな本。めっちゃ面白いから、ちゃんと読んでみろ。」
「いや、私、本とか読めないんで、」
「じゃあ何でいつも大量に本選んでんだよ。」
じとり、と視線を向けられる。いつも大量の本を持っていってたのバレてたのか。と少し恥ずかしくなり頬に熱が集まった。
しかし、私は本当に本が苦手なのだ。読む意味を感じない、といえば攻撃力の高い言葉になってしまうが、読んでも私の体から汗のように、呼吸のように抜け落ちて言ってしまうのだ。
「う、いや、眺めるのが好きで、」
「ふぅん?勿体ねぇな。本ってのは、他人の人生を覗き見るチャンスなんだから、読めるだけ読んどいた方が、得じゃねぇ?」
「いや、だって、結局私、覚えられないので」
「じゃあ、俺が教えてやるよ。覚えられるまで。」
へ、と空気に近い声が出たのはあの時が初めてだった気がする。現実の貴方は、盗み見ていただけの貴方よりも、少々強引な男なのだと思った。けれど、そこも嫌いではなかった。
教えてやるよ。覚えられるまで。
その言葉通り、私は次の日から貴方の好きな本を一緒に読むようになった。ページをめくるのが遅い私にも、何も言わずただ横に座りじっと本を見て、時折、窓の方へ視線を投げて居たようにも思える。どこか、悲しそうな顔をしていた。
私が漢字に苦戦していると、横からスっと読み方を教えてくれたりもした。
例えば、「吐露」。私が、「は、はくろ?はろ?」と唸っていると、横から「とろ」と。私は思わず「何故急にマグロ?」と言ってしまった。そしたら、「急にマグロの話する訳ないだろ。読み方だよ。」と、童顔を更に幼くさせる笑顔で言うから、思わず胸が高鳴ってしまった。
そんな日々を何週間か続け、やっとの事で私は1冊を読み終えた。分からない言葉も、読めない漢字も多かったが、アシスタント機能性能抜群の人間が横にいたので、何とか読み進められた。
初めてだった。1冊を読み終えたのは。
初めてだった。本を面白いと思ったのは。
人の人生を覗き見る、と言った貴方の言葉がやっと理解出来た気がした。自分の知りえない知識、生き様、人間との関わり方、キラキラした世界を、一気に得た気分だ。人と出会い、話す以外での、自分を知り他人を知る機会なのだろう。
本はただ、並べられた文字を読み、「面白かったな」で締めるだけのものでは無いのだと、恥ずかしながら私は初めてその時に知ったのだ。
もうすぐ、夏休みが始まる、7月下旬の事だった。
貴方はよく言っていた。
「この世界は、あまりにも面白くなさすぎる。」と。
「本の中で見たこの世界は、キラキラと光り輝いていた。けど、やっぱ、それは誰かの目から見た、盗み見た人生だったからなんだよ。」
耳に木霊するような、低い声がなんだか震えていたような気がして、少し胸騒ぎがした。
そんなことないよ、世界はきっともっとキラキラしているんだよ。貴方は素敵だ。なんて言うには、あまりにも私は世界を知らなすぎるから、言葉を呑んだ。
貴方が死んだ。本の積み上がった自室で首を吊ったらしい。
それを聞いたのは、夏休みが終わった8月末。
いつもにこやかな先生が、緊張を含んだ顔つきで語る事実たちは、容赦なく私を地の底へと落とした。そっと、いつも貴方が座っていた席へ目をやる。
そこには、いつもと変わらぬ席が佇んでいた。ただ、貴方がそこに居ないだけ。
その後からは、悲しんでいた皆が嘘かのようにいつもの日常が戻っていた。緊張を含んでた先生の顔は、またいつもと変わらぬにこやかな顔に戻っていた。だから、貴方が居ないのは、たはだの風邪何じゃないかって錯覚してしまう。期待してしまう。
けれど、そんな期待も虚しく、残酷にも季節は過ぎ去り私達は卒業を迎えた。
やはり、そこにも貴方は居なかった。
私、未だに貴方がオススメしてくれた本を読んでいるの。
貴方が読んでいた本も、覚えてる限りを読んだ。読めない漢字も、貴方の代わりにスマホや辞書に教えて貰って読んだ。
キラキラとした世界は、現実のどこにもありませんでした。
それは、貴方が居なかったからかも知れません。
色の無い、面白味も無い現実を、貴方が居ないまま過ごす事を考えるだけで、私は吐き気がするのです。
だから、貴方と同じ方法で終わりを選ぶことに致しました。
死ぬる理由も死因も、同じ人間が行き着く未来はきっと同じだと思うんです。必然でもあり、運命だと、思います。
だから、私来世でも、いいえ。来世がなくても、貴方とまた巡り会いたいと思っております。巡り会うと思っております。
そこが例え、地獄の果てでも。
嗚呼、でも地獄はもぬけの殻で、全ての悪魔は地上にいるとどこかに書いてあったので、きっとそこでは私と貴方、2人きりかも知れませんね。
そしたら、またあの図書室での日々のように、2人でキラキラとした世界を、除き見でもしましょうか。
─────────
この中の貴方は、何を見て何を思い、何をしたかったのか、また別の機会にかけたら、良いなと思います。もっと、しっかりと、身の丈に合う言葉を使って、分かりやすく。
本にのめり込んでいました。
本の中の世界は、キラキラです。いつでも。重たい話の中でさえ、著者の感性で、キラキラメラメラと。何でもない日でも、一際違って見える。それが羨ましい。私には、その才能もその感性もないのだから。
これは、きっと、この中の貴方も思っていたのかも知れません。
生まれ変わりとか来世とか、信用していない
そもそも人間として生きることは罰ゲームか何かの類いだとさえ感じる
だけどもし私が死んでも次の人生が待っていて、人間として生きることを避けられないならば、今の夫と再び巡り会えたらいいなと思う
幼馴染では早すぎるし、中学や高校で出会ってもきっと私たちは結ばれないだろうから、今回の人生と同じように職場で出会いたい
本音を言えば生まれた瞬間から隣にいて欲しいくらいだけど、それだと人生がイージーモードになりすぎるから、生きることにウンザリし始めた頃にそれまでのご褒美として夫に出会うくらいでちょうどいい
また人間として生きるなんてごめんだし、私の魂≒心はおそらく脳の電気信号に過ぎないから、やっぱり生まれ変わりなんて信じられない
それでも万が一のことを考えて、もし生まれ変わってしまったとしても、夫と再び巡り会えたら私は少なくとも人生の過半数を幸せに過ごせるはず
そう考えると死ぬことも生きることも悪くないのかもしれない