『小さな命』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『カラメルミルク』
不自然に混ざり合った 誰かの手がなければ出逢ってなかった 他人の手のひらの中で生きる 私はそこに
心地良さを見出した このまま二人揺れていよう
雫がおちて 命になるから
小さな命を私は今、にぎっている。
義理のお母さんが産んだ赤ちゃんの指を、にぎっている。
#小さな命
私にとっての小さな命は、あなたにとっては大切な命だったらしい。
あなたはあれからずっと泣いている。
…何がそんなに悲しいんだか。
ねえ、泣かないでよ。
そんなに泣かれたら、私まで悲しくなってきちゃうじゃん。
あーあ、こんなことなら、
自殺なんてするんじゃなかった。
2024.2/25 小さな命
小さな命
ジュウシマツを飼っていた。
名前はクロちゃん
とてもスリムでかっこいい鳥だった
粟と小松菜しか食べない
トイレの場所も決めており
とっても綺麗好き
人間に例えたら
痩せた玄米菜食主義の優しいおじさんだ
歌って踊ってかっこよく飛ぶ
燕尾服を着たような模様で
とーってもハンサム
私のなでなでマッサージが大好きで
綺麗な羽を私が
そっとつまんで広げて見ても
見ていいよ、綺麗でしょって見せてくれて
微笑んでるみたいな表情で
温かくて賢くて
大好物は南アルプスの天然水
長生きしてくれたけど
死んじゃった時は大泣きした
何年も彼を思い出したら恋しくて涙がポロリ
今も涙が
最近、地域猫ちゃんが来た
とてもかわいい
お隣の屋根で寝ていて
たまに家の屋根にいる
かわいいねー!
と、すけべ親父が若い娘さんに
デヘヘと近づくように
ついつい猫ちゃんに言ったところ
ゆっくりギャロップしながら逃げて行ってしまう
しつこいすけべ親父化した私は
しつこく猫ちゃんを見かけるたびに
かわいいねー!かわいいねー!
を繰り返して、写真やビデオを撮りまくっている
まるで猫ストーカーだが
我慢して、触らずになるべく早く去る事にしていたら
逃げなくなった。
しかし、舌をペロヘロペロペロしている。
??
調べてみたら、困惑しているそうだ。
やたら褒められても、
間が持たなくて頭をポリポリかいているような感じなのであるらしい。
よけいにかわいい。
お隣さんがたまにご飯をあげたら庭に住み着いたらしい。
私の家も雨戸を開けて下を見たら屋根にいた。
かわいいー。
お耳をピクピクして挨拶してくる。
お隣さんのつけた彼女の名前もクロちゃんだそうだ。
ハチワレ猫ちゃんの別名はタキシードキャットなのだそうだし
昔飼っていたジュウシマツと名前も模様も被るではないか。
彼女の存在はとにかく癒しである。
かわいいかわいい愛してる。
【小さな命】
コポコポと微かな音をたてる水槽。その向こうのテーブルに、男女が向かい合わせで座っている。リビングに色鮮やかなグッピーの水槽が置かれた、洒落たマンションの一室。左手に揃いの指輪をした男女は、先ほどから甘い表情で言葉を交わし合っている。……それでね、私、赤ちゃんできたみたい。男の動きが一瞬止まる。続いて、晩酌のワインにむせかける。とうとう、僕たちの……。顔を覆った男の口元が、だらしなく緩んでいる。幸福を隠しきれないと言わんばかりに。それから男はワインを置いて女を抱き寄せ、熱烈なキスをする。
俺は死んだ魚の目で、彼らのやりとりを見つめている。羨望、妬み、悔しさ、憎しみ、そんな感情とともに。水槽の底で、もはや動かないヒレをぐったりと横たえて。
俺はかつて、この街で自由気ままに生きていた人間だった。自由に生きすぎて、敵も多かった。いつかそいつらに殺されるのだろうと覚悟していたが、不摂生による脳疾患であっけなく死んでしまった。そして、こんな小さな命に生まれ変わってしまった。それも、何の因果か、俺と敵対していた男の家を彩るグッピーとして。これじゃまるで檻に捕らわれた虜囚だ。俺を裏切って独立し、俺に殺されかけて逃げおおせた憎い男に毎日世話されるという、屈辱的で最悪のグッピー生だった。
しかもグッピーの寿命は短い。たった二年で老いぼれ、幕を閉じる。それでいまはこのザマだ。水槽の底から、もうほとんど残っていない意識を振り絞って、俺は願った。今度はもっとまともな命に生まれたい、と。できることなら人間がいい。いや、絶対に人間がいい。そうだ、このタイミングで死ねば、この男の子供に生まれ変われるかもしれない。そして、この屈辱の復讐を――
「いやぁ、アナタ、六道輪廻ってご存知です? アナタの次の転生先は、餓鬼道ですよ」
俺の魂を迎えに来た天女みたいなやつは、開口一番に男の声でそう言った。
「そ、そんな! せめて、今流行りの異世界に!」
「異世界転生は希望者が多すぎてどこもいっぱいいっぱいなんですよ。だいたい、アナタのように殺しが日常茶飯事だった魂を、他の世界に放てるわけないでしょう。異世界に迷惑です。グッピー生を味わうこともせず、ただただ小さきものと見下して一生を過ごし、人間に未練たらたらで欲の深いアナタには、餓鬼道がお似合いです。今度こそ反省してくださいね」
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やはり徳を積んでおかないと、金持ちの家の猫に生まれ変わることはできませんよね。
ちなみに私は無宗教です。
私のお腹に小さな命が宿ってるって
信じられない
彼との子
大事に大切に育てようね。
君も私との子を
大事に大切に育てよう。
ちゃんと生まれてきてね。
─────『小さな命』
小さな命
僕よりも小さな体格のやつには勝つ自信がある。殴り合いでだ。
一つ目巨人のキュクロープスには勝てない。あいつは人間をヒョイっとつまんで飲み込むぐらい大きいからね。
では、どうやって勝とうか。オデュッセウスがやったように、酒で酔わせて目を潰してやろうか。
というふうに、大きなやつはただ力を振り回し、小さいやつは知恵を使おうとする。
自分自身を大きいと思っている時は、雑なことやるけど、小さいと思っている時は頭を使って繊細にやろうとする。
権力を持っている者は、持たざるものに傍若無人に振る舞う。不様に見えなくもないが、本音を言えば、それはそれでいい生き方だなと憧れる時もある。不様だけどね。
時代を考えれば、やはり知恵を頼りに生きる方がいいのだろうね。巨人にならなくても、いや、なったとしても、毎日小さな脳みそをフル回転して生きていたい。
だいたい、僕ごときが誰かを小さく見るなんて生意気だ。何を考えてるんだ、まったく。
「小さな命」
君はね
何でもできるような顔してるけど
外に出たらアウトだよ
喧嘩は弱そうだし
狩りもできないでしょ
爪切りを嫌がって
私をちょっと噛むくらいしか
おうちでご飯を食べて
お水をたっぷり飲んで
夜はふかふかのお布団の上で眠る
私のお腹の上にね
それはこの上ない幸せ
だけど
あと数年で
確実に寿命を迎える
想像するとこの瞬間にも
涙が溢れてしまうよ
小さな命…
なんてない
体は小さくても命は深くて大きい
君にもらってる愛が
それを証明してくれるよ
「小さな命」
出産時に鳴き声がすれば小さな命が産まれて
その小さな命を最期まで守れるかは己次第
小さな命がぽつり…ぽつりとこの手からこぼれ落ちていく。それを私は見てるだけ。それしかできない。私は意気地無し。誰かこの小さな命をちゃんと拾ってあげて。
大嫌いなあいつの腹の中には赤子がいるらしい。
朝を迎えれば胃液が込み上げてきて、考えるだけで心臓は鼓動を増し、腸はぐつぐつと煮えくり返った。
そのくせ人様には愛嬌を振りまき、それなりの職に就き、"一般的な幸せ"とやらの定義に沿った生活をしている。
私の人生を掻き乱しておいて、のうのうと生きているあいつが憎くて堪らない。
家族は一人残らず他界、世話をしてくれる親戚などいなかった。大変だね、頑張ってね、とは言われるが手を差し伸べようとする者は一人もいない。
恋人もいないし、これといって仲の良い友人もいない。趣味もなければ仕事のやりがいもない。
もう、何もかもどうでも良かった。
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家にある包丁は切れ味が悪くなっていたので、某ショッピングセンターに行き新しいものを買った。
お陰様で貯まったポイントは、今日の夕食代に当てさせてもらおう。成功した暁には久しぶりに奮発してお寿司を食べるのもいいかもしれない。
何時何処にあいつがいるのか、私は既に把握していた。
後はさっき買ったあれを持って、実行するだけだ。
30メートルほど前にいるあいつは、片手に袋をぶら下げのんびりと歩いていた。白いトレーナーに黒色のジーパン。括った髪は少し高めで、一歩踏み出せば僅かに揺れる。
でもそんなことはどうでもよかった。
狙うは腹一択。
少しだけ歩く速度を早め、頭の中に流れていた音楽は昔の記憶へと変わった。
確かに存在した家族との記憶が曖昧になっていることに気がつき複雑な心境になったが、これから手を下せることが有頂天外の喜びである故に、どうでも良くなった。
やっと、やっと私は幸せになれる。
一度目は大きく。全身全霊を込めて、突き刺した。
抜いた途端に血がこぽこぽと流れ、その存在を主張している。
二度目は同じ箇所をもう一度。腹の中で包丁を三回転ほどさせると、中身がグロテスクな音を立てているのが分かった。
そして心臓と同じ拍で、血が零れている。
あいつの白いトレーナーは粘質な血のおかげで紅色に染まる。純粋にそっちの方が似合っていると思った。先程まで持っていた袋は地面に落ち、中身が少しだけ零れていた。ちらりと林檎が見え、素敵な紅だと思った。
「小さな命」
お題:小さな命
『小さい妹』
私に、親が迎えに来るらしい。
あの後は全ての授業は秋太くんが付き添った。
皆行ってしまってオロオロしていたら気が付いて案内してくれたからとても助かった。
授業が終わって放課後になったらすぐに帰るかと思っていたんだれけども、親が仕事の関係上すぐに迎えにこれないとの事で部活もしていくことになった。
見学だったけれども、皆が弓を引いているのを見るのは楽しかった。
特に、秋太くんがいちばん上手くて、かっこよかった。
部活が終わって秋太くんは帰る準備をしているが、私ははもう少し待つことになったみたい。
私は1人で待とうと思っていたけれども、クラスメイトに一緒に帰ろうと言われても、断ってそばに居てくれるに秋太くんは優しい。
断って騒いだ皆を一旦〆ていたけれどもね。
「ありがとう。」
だから、残ってくれた事にお礼をしたんだけど、不思議そうな顔をされた。
「別に、大丈夫だ。」
分かってくれたのか、大丈夫と返事をされた。良かった。
「透華ちゃん。暇だからさ、課題して待ってようぜ。」
この申し出は解き方が分からなかったら私からしたらとてもありがたい。
途中からだから全然分かんなくて、家に帰ったら教科書とにらめっこする予定だったんだ。
「そうだね。私、これあんまり分からなくて。」
あれ、微妙な顔してる。
秋太くんも分からなかったのかな、それともここは苦手な範囲なのかな。
あ、後ろにある月が綺麗だな。
「じゃぁ、教えるよ。どこからつまづいてるの。」
あぁ、課題教えてくれるからそっち見ないといけないと思っていると秋太くんは横を見た。
「月、見てるんだね。」
秋太くんがこちらを見て言うので私もそちらを見て言う。
「うん。多分、好きなんだと思うよ。」
綺麗だから、笑顔で答えた。
そうすると秋太くんも微笑んでいて。
「月が綺麗ですね、透華。」
何故か敬語で言われたし、呼び捨てにもされたけど、特に嫌だとは感じなかった。
「うん。綺麗だね、秋太くん。」
まだ、呼び捨てにする勇気はないからくん付けなの許して欲しいな。
「あ、親が下に来てるらしい。」
課題してないけれど、降りよう。
一人でするのか、大変だな。
「そうなんだ、課題できなかったね。」
秋太くんにそう言われる。
「そうだね、一人で頑張る。」
そんな感じで喋っているとすぐに親のところまで着いた。
「透華と、秋太くん、お久しぶりね。」
母親は秋太くんの事を知っているらしい。
友達だったみたいだから、その影響かな。
「はい、お久しぶりです。有華ちゃんもお久しぶり。」
秋太くんは母親と抱っこされている妹にそう言った。
妹は今年で2歳になるまだ小さい子供だ。
小さい妹の記憶もないが、この数日間時折会っては可愛いなと思っている。
「では、俺はここで。」
ここで別れるらしい。
今日1日、ずっと一緒にいてくれてすごく助かったから、お礼をもう1回言おう。
「秋太くん、ありがとう。」
秋太くんは帰りはじめてたけども、こっちを向いて笑顔を浮かべて言った。
「どういたしまして、透華ちゃん。」
私も母親と妹と帰ろうと思い、抱き上げる為に妹に手を伸ばした。
小さな命よ、こんにちは。
あなたがいるだけで、皆が笑顔になる。
あなたがいるだけで、皆が幸せな気持ちになる。
あなたの存在が、皆に喜びをもたらすのだよ。
あなたの存在が、皆の未来に繋がっていくのだから。
全ての人が本来そういう存在なんだ。
でも、
生まれた環境や様々な事情によって、その本来の輝きが曇ってしまい、悲しい状態や悲しい出来事になってしまうことが多い。
誰もが初めての子育てで、誰もが初めての人生なんだ。
わからないのは、当たり前で手探りなんだ。
だから人はお互い助け合って支え合って生きていかないと、いつか潰れてしまうよ。
困ったら素直に助けを求めればいい。
困ってる人を見かけたら、素直に助けたらいい。
みんなお互い様なんだよ。
そこを皆が思い出せば、皆が気付けば、間違いなく良くなる。
私は、そう確信しています。
小さな命が家にやってきた
その日からみんなの関心は
小さな命のほうへ行ってしまった
お母さんもお父さんも
おばあちゃんもおじいちゃんも
みんなみんなそいつのことを
かわいいかわいいと褒めたたえた
小さくてかわいくて守ってあげないといけない
いきものがみんな好きなんだ
だから自分みたいに大きくなって
かわいさが失われたものには興味がないんだ
ゆりかごの中で眠る小さな命を見つめる
ふっくらとした頬とミルクのかおり
みんなの心をうばうじゃまものは
この手で刈り取らないといけない
お題「小さな命」
大きくなった自分の腹に手を当てる。
すると、しばらくしないうちに胎動がして、そこに確かな生命が宿っていることを知り、心底不思議なことだと思う。
まさか自分が、こんな風に誰かを愛し、また逆のそれを受け入れ、身篭ることになるなどとは思ってもみなかったのだ。
誰かを愛することなど自分には出来ないと思っていた故に、今更ながらに今の状況が偶然がいくつも重なり合って出来た奇跡なのだと実感する。
腹の中に居るこの子どもは、間違いなく、自分と、己が愛した彼の遺伝子を持って生まれてくるのだろう。
――子どもが欲しいと口にしたのは、意外にも自分の方だった。はっきりとそう言った訳では無いけれど、情事中にそれと違わぬ意味の言葉を零せば、彼はとても嬉しそうに顔をくしゃりと崩した。
男という生き物は、自分のメスを孕ませたいという本能を持ち合わせているというのに、彼は一言もそんなことを言わなかった。けれど、それは全て自分のことを考えくれている故に黙っていたのだと思う。
昼間にふたりで散歩をしているとき、彼は時折、公園で見かける家族連れへ羨望の眼差しを向けていた。子どもが欲しいのだろうかと考えて、自分が身ごもることを想像して、少し怖くなって。それでも、曖昧なまま日々は過ぎていく。
そして、幾度目かの行為の際に、彼のことを愛おしいと感じたその瞬間、衝動的ではあるが、彼の子どもを身ごもりたいと確かに思った。
自分の中の“愛しい”という感情が、こんなにも深く根付いていたのだとそのときは心底驚いたものだ。
――その時の子どもが、今この腹の中に居る。彼は毎日嬉しそうに、愛おしそうに腹を撫でてくれる。それはもう、砂糖を吐くのではないかと思うほど甘い声で、甘い笑顔で語りかけてくるのだ。
羞恥心のあまり、やめろと突き放すこともあるが、それすらも嬉しそうにするのだからどうしようも無い。
そんな甘い一日を重ねる毎、彼が居ない日常を想像するのが怖くなるほど、ずっとそばに居て欲しいという想いが強くなっていく。それと同時に、腹の中の小さな命に対する愛しさが止まなくて、その度に、はやく会いたいと願わずには居られない。
『小さな命』
「ペットを飼ってみませんか?」
魔術師がそう語りかけてきました。
「ペットはいいですよ。余計な言葉を話さず、
飼い主に寄り添い、癒しを与えてくれますから」
魔術師は懐から青い色の小さな物体を取り出します。
「それは一体?」
「スライムです」
スライム?生き物なのでしょうか?
指で突くとぷるんと小さな身を揺らします。
私はお祭りで買ったスライムを思い出して、
なんだか懐かしい気持ちになりました。
「何を与えたらいいの?」
「なんでもいいですよ。この生き物は雑食ですから。
ただし、守ってほしいことが3つあります」
・水に濡らさないこと
・光魔法を当てないこと
・夜中の12時を過ぎてから食べ物を与えないこと
「守らなかったらどうなりますの?」
「よからぬ事がおこります」
よからぬ事ってなんですの??
それから私は魔術師に押し付けられるような形で
スライムを飼うことになりました。
夜更けに本を読んでいると、スライムがそろりと
近づいてきて私の指に縋り付きます。
「あら、お腹が空いているのかしら?」
時計の針を見ると11時の方角を指していました。
まだ大丈夫ですわね。
私はセバスチャンが夜食に焼いてくれた
クッキーをスライムに与えました。
するとスライムはその小さな体でクッキーを
包み込み、ゆっくりと時間をかけて
吸収していきました。
私はこの時気づいていなかったのです。
時計が壊れて動かなくなっていたことに。
翌朝、私は目を覚ますと
ある変化が起こっていました。
昨日まで1匹だったスライムが2匹に
増えていたのです。
分裂したのでしょうか?
本当に不思議な生き物ですこと!
『小さな命』
心臓そのものの大きさに大小はあるだろうけど
命に大小はないんじゃないか。
ただわかることは
どの命も儚いものだということ。
小さな命とはよく言うけれど
大きな命とは言わない
命に本来大小などないのだ
それでも守りたいか弱いものを
小さな命と呼び慈しむのだ
『拙い羅列-ツタナイラレツ-』
点と点を線で結ぶにも一人一人が
違うように最短距離の直線の人も
いれば、歪みを持つ人湾曲する人
それぞれの歩み方は違う。
それを個性と呼ぶかは別として
描く人はもちろん、描いた絵を見る側
にも権利は等しくあるの。
感想も美しいから見難いまでたくさん
いっぽんの線を絡めた中にあなたは
どんな縁を紡ぐの?
最高の景色を魅せてくれると信じてる
あとがき
成功を掴み取るのが早くて気弱に
ならないで。多くの人が背中を摩るわ
小さい命
出てくるところを目にした
奥さんの手を握りしめて
つぶらな目を見つめた
その目は乳房を見つめ
一心不乱に乳を飲んでいた
夜泣き
あったかくしてあげて
近所を寝付くまで抱いて歩いた
初めて外を歩かせた時
転んで頭を打たないか心配だった
いつ大怪我しないか
泣いているのを置いて出た
初めての保育園
こんなことまでして働かないとダメなの?と辛かった
すごい!
4歳程度で自転車補助なしに乗った
天才か?!と嬉しかった
手を振って
歩く姿の入学式
君が一番!と誇らしかった
今はもう小さな命じゃない
大切な命
長男 12歳