『寂しさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
寂しさ
寂しさなんて、
大人になれば感じなくなると思ってた。
だから早く大人になりたかった。
でも違った。
慣れたふりをするだけだったんだね。
#124
寂しさとは、人と関わる意欲そのものであり、
寂しさそのものが、人間関係を築き上げる基盤となるのだ。
一人で好きなこと
している時間が好き
自分一人の時間を大切にしてる
時々…
私の気持ちを聴いてもらいたい
そんな想いがたまらなく
込み上げてくる
一人の時間も大切で
誰かと分かち合う時間も必要で
そのバランスが上手く取れず
寂しさを覚える
先ずは私が変わらないと!
関心を向けられたい
から
関心を向ける
私からあなたへ
見ているよ
共感しているよって
優しい眼差しと笑顔を向けよう
[ #50. 寂しさ ]
寂しさ
(今日は凄い雨ですね...)
マスターが外を見るとザーと激しく雨音を立てながら、雨が降り続いている。
ここはとある洒落たBAR。
今日もマスターが作るカクテルを、求めて“お客様”が訪れる。
マスターが、いつものようにグラスを磨いていると...バン!、ガランガラン!、バタン!と激しい音を立てながら、本日の“お客様”が訪れました。
マスターは慌ててカウンターから出ると、タオルを持ってお客様の元に駆け寄りました。お客様は体が震えるほど濡れており、目元は赤く腫れていました。マスターは店の奥に設置してある風呂場に連れてゆき、お客様が入られている間に服やタオルを準備し、脱衣所に置いておきました。
マスターはまたカウンターに戻ると、ホットミルクを用意し始めました。ホットミルクが出来上がると、お客様は戻ってこられました。
マスターはお客様にホットミルクを渡しながら、今までの出来事を聞かせてもらいました。
「私は寂しいかったんです...。誰からも信用されない、求められていない...し...愛されていないんです...。」
とぽつりぽつりと言葉を並べるお客様。
マスターは静かにお客様の話に耳を済ませていました。お客様はそれっきり涙か溢れるだけで、何も話しませんでした。
しばらくすると、マスターは呟くように語りかけました。
「確かに貴方は誰からも、信用されないかもしれない、求められてもいないかもしれない、愛されいないかもしれない...。」と言うとお客様は悪魔でも見たような顔になった。何か言うようとした時、マスターは口を開いた。
「ですが、それは一部の人間からですよね?貴方はその一部しか見ていません。そのため、その一部に嫌われてもう無理となってしまったら、その先は何も見えなくなってしまいますよ。
もう少し視野を広げてみてはどうでしょうか、その一部の人間に好かれようと努力しても、無理なものは無理なんです。諦めた方が心がスッキリしますよ。視界を広げた先にはもっと良い人が、貴方を待っているかもしれません。なのでもう少し頑張ってみませんか?」とマスターは優しい言葉をかけていました。お客様は途中から泣いていました。
マスターとしばらく雑談してから、お客様はお帰りを要望しました。
マスターはお客様にまた辛くなったりしましたら、お越しください。私はいつまでも、ここにおりますので。マスターはお客様が見えなくなるまで頭をさげていました。お客様が変えられる頃には雨は止んでいました。
マスターは静かになった、室内で呟くように言いました
、
「本日は“お客様”がお越しに来ることがなかったんですが、あまりの寂しさを感じ取ってしまいましたので、こちらにお呼びました。
まぁ、貴方も呼んではいませんでしたが、何をしても貴方は此処に来るのでしょう?
いい加減“お帰り”になったらどうでしょうか。心配されますよ?
それとも...帰りたくない理由がございますか?」
とマスターは確実に自分の方を睨みながら、グラスに入ったカクテルを飲み干した。
新月は夜空に溶けた
兎は何処かへ逃げた
心を染めるは夜空色
そんなときもあるさ
泣いたっていいのさ
隠れんぼに飽きたら
ぴょんと顔を出して
光に包まれ踊るのさ
『寂しさ』
円と円の重ならなかった
ぼくのこちら側を
知ってほしくて
きみの向こう側が
わからなくて
「寂しさ」
寂しさをテーマに物語を書け?
それじゃあ私が描きたいものと違うよ!
私は明るい話しか書かないの。
それは書かないんじゃなくて書けないんでしょ?
何それ、意味わかんない。
私はそう言って外に飛び出した。
私は書けないんじゃなくて書かないだけだから。
寂しさなんて私の本に載せたくないの。
─────『寂しさ』
寂しくなったら
水を飲んで深呼吸して
君は君のやることをやって
俺は俺のやることをやる
何をやるの?
無意識が知っている
寂しさは過去と今の時空を行き来してる
いったりきたり、
過去の自分が寂しければ
今の私が寂しくなる、甘えたくなる、泣きたくなる
時々やってくる、寂しさの嵐に
今、大人になった私が
包み込んで上げるんだ
いっぱい我慢したね、
寂しかったよね、って。
(寂しさ)
あいつが何考えてんのかなんて、全然わかんねぇ。
大体なに?あいつ正論大好きだったじゃん。
笑っちゃうよな。大量殺人に、親殺し。ありえねぇだろ。
俺に散々正論垂れといて自分の事は棚に上げんのか?…クソ傑。
傑の部屋の前に立ち、ドアノブを捻るや否や、頭の中を駆け巡る様々な思考を掻き消すように、一気にドアを蹴破った。
───悟。人の部屋に入る時はノックしろって、いつも言ってるじゃないか。
うるせぇな。俺に物申すんじゃねぇよ。
勝手に脳裏を過る声に、心の中でそう呟くと、ズカズカと土足で部屋に入る。
ぐるっと部屋を見渡すと、そこは何一つ変わりなくて、流し台には、その日の朝飲んだであろうコーヒーカップが洗われず置いてあった。
水が半分ほど入れられたそのカップを見下ろすと、無感情で冷めた自分の顔が映し出され、それは余りにも滑稽だった。
───悟。術師は非術師を守るためにある。
あ?その守る対象を皆殺しにしたのは誰だよ。
またもや頭の中で正論を垂れる傑の声が流れてきて、心の中がどんどんカサカサになっていくのがわかった。
ぐらぐらと滾る感情の昂りが抑えきれず、コーヒーカップを壁に投げつけると、ガン!という音と共にカップは粉々に砕け散る。
それをガチャリと踏みつけ、くるりと踵を返すと、机の上には悟、硝子、傑と3人仲良く並んでいる写真が目に入った。
律儀に写真立てに入れてあるそれを手に取ると、またもや傑は喋り出す。
───悟、一人称"俺"はやめた方がいい。"私"、せめて"僕"にしな。
…うるせぇな。
今度は心の中に留めておく事が出来ず、小さな声でそう呟くと、それを思いっきり窓に向かって投げつけた。
窓はパラパラと小さな粉を撒き散らしながら、衝撃に耐えきれず割れている。写真立てを拾い上げると、傑の顔の部分に大きな1本の亀裂が入っていた。
───悟。
うるせぇな。
────悟。
うるせぇ。
─────悟。
「うるせぇんだよ!!クソが!」
何度も何度も頭の中に流れる傑の声に、気付けば、悟は我を忘れて部屋の中の全てを破壊していた。破壊しなければ、2人でこの部屋で過ごしたまざまざとした記憶が、溢れ出して、嫌でも現実を突きつけられる。それに耐えられる自信はなかった。
上下に肩が揺れ、体は小刻みに震えている。
アッハ!アハハハ!
込み上げてくる寂しさ、悔しさ、切なさ、傑のいない現実を笑いに乗せて誤魔化すと、足早に部屋を後にした。
いつもいつも
一緒だったね
独りの時も
みんなと笑っていて
ふと我に帰った時も
私の寂しさ君
私の底辺を流れていた
その感情
いったいどれくらいの期間
引きずってきたのだろう
もうここでさよならするよ
私気づいたから
私を認めて
褒めて
感謝するのは
私自身でいいって
【寂しさ】
深夜に帰ってきた同居人からは、アルコールの匂いがした。香りだけで酔いそうになる濃厚さからは、そうとうな深酒をしたのだろうと容易に予測できる。案の定、真っ赤な顔でニコニコと笑っていた同居人は、俺の姿を見たとたんに表情の一切を消し去った。
「おかえり」
「……うん、ただいま」
廊下に座り込んだだぼんやりとした横顔は、俺ではないどこか虚空を眺めている。立ち上がらせてやろうと手を差し伸べれば、何を思ったかするりと熱い頬を寄せられた。
大勢の人間に囲まれて、アルコールを煽って、馬鹿みたいに騒いだところで、おまえの抱える寂しさが埋まるわけがないのに。
それでもほんのひとときの享楽に耽らずにはいられないおまえの愚かさが、愛おしくてたまらなかった。
寂しさ ここたん
小さい時から私は
人付き合いが苦手だ
友達は本当に仲がいい
親友だけでいいと思っていた
1人を楽しむ工夫をしてきた
大人になり
自分なりに人付き合いが
出来るようになった気はする
だが、人の輪の中にいても
本当に自分の素を出してはいない
そのように自分を装い
生き方は上手くなった気はするが
なんだか寂しい気もしてしまう
話す事が終わった時 ばいばいした時に寂しさが込み上げてくる
それを紛らわしてくれるのは君だけ
やっと 出逢えた…
そう 思えた恋だから
掛け違えて 離れてく
優しさだけじゃ
埋められない距離に
ただ 泣くことしかできなくて
忘れられないの…
私の心に
あなたの形をした
穴だけ残して
あなたは遠くなるばかり…
この寂しさは あなた
嘘だよ…
そう言って 抱きしめられる
そんな優しい夢から
目が覚めて
今日も私は涙を溢す。
- Your... -
寂しさを感じてあなたの名前を呼ぶ。返事はない。
どうして返事をしてくれない? 悲しくなって何度も呼ぶ。それでも返事は返ってこない。
寂しさは更に増す。どうして独りなんだ。あなたはどこへ行ってしまったの。
ところで、あなたって誰?
そもそもここにいるのは一人だった。
あまりにも誰にも会わず、寂しさで狂ってしまったようだ。
『寂しさ』
溢れるぐらいいっぱいにして欲しい。
満たされない。
たっぷりと尽くされた瞬間を知っているから、かえって愛して欲しいと乞いてしまうのだ。
寂しさは誰にでもあるよ。だから自分だけって事はない。
その日、どこかで誰かが『寂しい。』と思っている。
確実では無いけれど、私もその1人。
貴方だけじゃないよ。我慢しないで、思った事は吐き捨てて次に行こう。
吐かないと自分が自分でなくなっしまう。
貴方はひとりじゃない。
寂しさを覚えるときは一人でいるときよりも人といるときが多い。
子どもの頃の友だちの輪に入れない寂しさから始まり、大人になってからも雑踏や催しなど人の群れの中にいると、ふと寄る辺ない気持ちになる。
集団の中にいると、いやおうなく個を意識させられるからだろうか。その場を楽しんでいるつもりでも、スッと冷める瞬間がある。
年齢を重ねると上っ面は人と合わせることを学習するけれど、合わせることに負荷を感じる度、他人と自分との間にある壁を意識する。
誰と一緒にいても一人。
和して同ぜず、同じて和せずなんて言葉もあるが、そんな立派なものではなく、要はいつでもどこでも浮いてしまう、馴染めない人間ということかもしれない。
『寂しさ』
『寂しさ』
誰も自分になんか興味ない。
自分が思っているほど、周りの人達は自分に関心なんか持ってないんだ。
だって理由がないんだから。
人に誇れるものなんてないよ。
そんなの持ってない。
持ってないよ。
分かっているつもりなのに、周りの評価が気になるんだ。
自分のことなんて誰も眼中に無いのに、一人で気にして焦ってる。
……馬鹿みたい。
目を閉じて妄想するんだ。
人気者になる夢を見るんだ。
自分の周りには沢山の人がいて、皆が自分に優しくしてくれる。
自分は何でも出来る人間で、皆が自分を頼るんだ。
あぁ……気色悪い。
キモイ。
キモイ。
キモチワルイ。
皆が自分に向かってこう言う。
『あなたは優しい人だから』
偽善的な言葉を吐き散らかして、優しいフリをしてるだけ。
だまくらかして、ほくそ笑む。
何時だってそこに行動は伴わないんだ。
鏡を見れば醜悪で臆病な小物が映る。
何度も何度も呪詛を吐く。
そうして自分を傷つけて、誰かや何かに許しを乞う。
そもそも自分に価値なんてないくせに、価値あるものを傷つけた気になってるんだ。
どうでもよくて、くだらない。
狭い世界でしか生きられない。
そんな……つまらない人間の話。