『宝物』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小さな小さな箱の中。
二年前に貰った、
大事な大事な、貴方からの贈り物。
...離れた今でも、ずっと大切に保管しています。
だってこれは、貴方の気持ちが詰まった結晶だから。
...でもね、本当は。
この結晶よりも、もっともっと大切で、もっともっと大事な
貴方がそばに居てくれたら、それが一番嬉しいんだよ。
---二作目---
大事なもの程、無くなりやすい。
大切だったもの程、失いやすい。
だから、あまり大切なものを、大事なものをつくらないようにした。
嫌だから、
悲しいから
...怖いから。
失うのも、砂のように、手の小さい隙間から簡単に零れ落ちて、無くなってしまう事も。
...でも、君は、俺の手をしっかりと掴んでいてくれるから
『居なくならない、だから大丈夫だよ』と
そう言い聞かせる様に、優しく手を握ってくれるから。
俺はもう一度、自分だけの宝物を見つけたいと思ったんだ。
...だから、その手を離さいでくれよ?
俺の大切で、一番大事な宝物。
#宝物
124作目
キラキラと輝く、僕だけの宝物
大事に、大事に、箱にしまっていた
ある時、すっかり忘れて錆びついてしまった事に気がついた
僕自身の心も、錆びてくすんでしまっていたから
宝物も、僕の心も一緒に磨き直していく
この時間も未来の自分にとっては、宝物になるのかもしれない
(宝物)
宝物
子どもの頃の宝箱。
ビー玉、おはじき、駄菓子のおまけ、たくさんのシール。
キラキラした物、特に思い入れがあったような紙切。
****************
その当時の自分が大切だと思って入れた宝物。
ちょっと恥ずかしいけれど、懐かしい。
子どもの頃の自分に会わせてくれた。
あなたの宝箱は、今どこにありますか?
宝物。
私の宝物は
ドキドキする心。
遠くても大好きな
人に逢いに行くフッ軽さ。
そして
ずっと
健康でいる為の体。
宝物
あの日、僕たちは冒険をした
おじいちゃんの使っていた机
その引き出しから宝の地図が出てきたから
手を取り合って
崖を登って
行き着いた先は小さな祠
だけど、祠の周りを探しても
宝物は見つからなかったんだ
意気消沈する僕たちの前に
祠を手入れしに来たというおじいさんが現れた
話を聞くと
おじいさんは僕のおじいちゃんの友人だった
僕の持つ宝の地図を見て
おじいさんは言った
「残念がらなくてもちゃんと宝物はここにあるんだよ」
手を伸ばした先
夕陽が町を照らしていた
今思い出す
確かに宝物はあったんだ
あの夕陽を見て笑い合う
僕たちの思い出というかけがえのない宝物
だから僕はそっと机の引き出しに地図を仕舞う
僕がこの世を去ったあと
君がこの地図を見つけてくれるように
“宝物”は、安易に人に見せず大事にしまっておくものである。調子に乗って見せびらかしたら誰かに盗られてしまう恐れもあるから。だから本当は、誰も踏み入れない場所に仕舞っておいて、なんなら鍵までかけておくべきだ。それくらいしたって良いと思う。宝物は2つも3つも必要ない。たった1つでいい。僕の全てを捧げてでも守りたいもの。代替品はきかない、唯一のものだから。
「こんど、手錠でも買ってこようかなぁ」
「え?」
僕の口からあまり聞き慣れない単語が出たせいか、彼女はすごい勢いで振り向いた。穏やかじゃない話なのは間違いないかもね。だって捕まるのはキミなんだから。
「その……何のために?」
「知りたい?」
ふふふ、と意味有りげに笑ってみせた。こんな話は素でするもんじゃない。けど本当に、キミを僕しか知らない場所に閉じ込めたいなって思ってる。流石に光も音も届かない場所は可哀想だけど、地上でも以下でもこの際どっちでもいい。兎に角、僕しか行けない場所にキミを隔離していつでも会えるようにしたいんだ。それが僕の理想。
「年末の忘年会でさ。なんか寸劇やらなくちゃいけなくなっちゃって」
「……それで必要なの?」
「うん。僕は警察官役だから」
「なぁに、それ。……ふふっ、おもしろそう」
実際。本当に閉じ込めたら今みたいにキミは笑わなくなるだろうな。僕の大好きな笑顔を奪うまでしてそんなことはしたくはないな。だから理想は理想のまま。日常生活の中で、同じように生きて、笑って過ごせるほうがずっとずっと良いからね。
物騒なこと考えちゃってごめんね。行動には移さないけど、それぐらい僕の愛は重いってこと。許してね。
と、同時に覚悟もしてね。僕の愛からはもう逃げられないってことだから。
宝探しが子供の頃の一番の遊び
なんでも集めて
なんにもしない
時々眺める
太陽を集める光る石
知らない土地のテレフォンカード
色とりどりのハンカチ
優しいカケラ思い出の飴
美味しかったお菓子の外箱
パン
美しいものたち
変わってほしくないもの
閉じこめて
安心が欲しかっただけかもね
カビたパンを押入れで見つけて
全部捨てた
形あるものはとっておけないんだ
宝物は私だけ
私に眠るものだけ
【宝物】
わたしの宝物は、おかあさんからもらった小さなゆびわです。
これは、おかあさんが子どものころ、おばあちゃんに買ってもらったゆびわだそうです。
おかあさんの宝物だけど、あなたにあげるねって言って、わたしにくれました。
おかあさんにもらったゆびわは、きらきらした赤い石がついていて、わっかのところも金色でつやつやしています。
このゆびわは、わたしの宝物になりました。
わたしがゆびわをつけてニコニコしていると、おかあさんもニコニコしながら見ていました。
だけどある日、このゆびわはおかあさんの宝物と言っていたのに、どうしてわたしにくれたのか、ふしぎに思いました。
わたしがおかあさんの宝物を、本当にもらってよかったのかなって思いました。
だから勇気を出して、おかあさんに聞いてみました。
そうしたらおかあさんは、
「おかあさんの宝物はあなただから、あなたのためなら、どんな宝物でもよろこんであげるよ」
と言って笑いました。
……あれから十年ほど経ち、私は高校生になりました。
今でもあの指輪は私の宝物です。
幼い子供にしか使えないようなデザインですが、ジュエリーボックスの中に大事に仕舞ってあります。
時々取り出して眺めては、母に指輪をもらった時のことを思い出しています。
確かにこの指輪は私の宝物ですが、成長するうちにもっと大事なものに気付きました。
子供の頃から大事にしていた指輪も、私が喜ぶならと渡してくれた母のことです。
母はいつも私の味方でいてくれて、いつも私のためを思って行動してくれます。
私の一番大事な宝物は、優しい母です。
宝物
暖かな優しい陽が空から注ぐ
何年も前からこんな日を待ち望んでいた。
夫の胸に抱かれた小さな命は
すぅすぅと寝息をたてている。
「3人で散歩出来るって幸せだね?」
私の問いかけに
夫は
「2人でも幸せだったよ?」
目尻を下げて笑う顔につられて
私も微笑む
急にグズグズと動きだした我が子が目を覚ます。
これから1歳、2歳…その先の時間も共にするのだろうと思うと
何とも言えない気持ちになる
愛おしい私達の宝物⋯
生まれてきてくれてありがとう
私の宝物は
あなたの笑顔
あなたの笑顔から
溢れる
生きている希望
『宝物』
私の部屋には小さな箱がある。
この間、ピアノの発表会の時に保育園の先生がくれた。
箱の中には焼き菓子が入っていて、全部美味しかった。
その箱はちょうど宝箱のような形をしていて可愛かったから、
捨てずに残しておいた。
弟が誕生日にくれたシール、お気に入りのキーホルダー、
おばあちゃんが買ってくれた髪ゴム、部活の先輩がくれたヘアピン。
あと、手乗りサイズのクマも入れた。
私のお気に入りのものでいっぱいになった『宝箱』。
本で読むような金銀財宝が入っている訳では無いけれど、
私にはどれも、輝いて見えた。
宝物は誰にも取られない。貴方の目に映る私もその場所は何にも取られない。だから、私の宝である貴方と貴方の瞳は誰のものにもならないはずだったのに、何時からか貴方の瞳は死に盗られ私を見なくなっていた。
#宝物
あなたがすでに
手にしているもの
これから手に入れたいと
ねがっているもの
見えるもの 見えないもの…
あなたの心を
いつも支え幸せに導いてくれるもの
必ずある 必ず見つかる
あなただけの宝物
「ミミミさん、今日の宝物ってなんですか?」
魔法使いの女の子に女剣士エレンは聞く。
「今日は竜のキバでーす!!」
魔法使いミミミはキャピキャピした声で言う。
「このお宝はドラゴンを倒した時にドロップしたもので合成素材にはピカイチ!! ドラゴン装備を揃えるならまずこの竜のキバが必要でーす!!」
女剣士エレンは言う。
「ほほう、これでドラゴンソードも作れるのか?」
「そうでーす。」
「それで? 値段は? いかほどに??」
魔法使いミミミは自信満々に言う。
「これがたったの1500エンゴールド! この安さ! 買わないとギルドに言いつけてやる!」
何が何やら。でもセールストークは良い。
勇者は勝利を確信した。彼女らは勇者のパーティの一員。勇者はギルド御用達の紹介でセールスマンをしていた。竜のキバは借金の方に奪い取ったもの。勇者はドラゴンと戦った事がない。まだひよっこだった。
いつか、いつかビッグになってやる!!
そう思いながらお金稼ぎをしている。勇者の宝物はまだない。
宝物は決められない人生が一番幸せ
【宝物】51 kogi
宝物はない。
宝物を作りたくない。
無くすのが怖いから。
人も物も少し間違えると消えてしまう。
それが怖い。
無くならない宝物ってなんだろう…。
きらきら光る箱に閉じ込めていた
幼い頃の夢をいっぱい詰めた宝箱
でも、その時の思い出が私にとって
一番の宝物
今日は彼女の誕生日だ。普段は恥ずかしくて咲優から誘ってもらうことが多いのだけれど、折角の機会だし、たまにはと思ってデートの誘いをした。
咲優と、絶対に行っておきたい場所があった。彼女が初めて告白してくれた、夜景が綺麗なあの場所。あのときの自分は、まだ恋愛を知らなくて、自分のことで精一杯で彼女を振ってしまったけれど。今はあなたのことが大好きで仕方がない、と伝えたい。
あなたに会えてどれほど良かったか。重たいと思われるかもしれないけれど、自分の想いを伝えたい。僕からの、絶対振られない告白。
なんだか足が震えてきた、振られないのに。自分の想いを伝えるのは、こんなにも緊張するものなのか、と思う。それでもいい。大切な彼女をもっと大切にしたいから。誰にも見られないように、手のひらに「人」を書いて飲み込んだ。
#宝物
箱に入れて、庭に埋めた。
誰にも盗られたくないから。
隠しておくんだ。オレは、もう決めたんだ。
おまえは、オレだけの“大切”だから。
笑顔、幸せ、暖かい、安らぎ、、、どれも今の捨てられた私には似合わない言葉だ
、、、私は捨てられた、ボロボロの姿で、買い手がいなかったんだって、、、仕方無いよね、こんなにみずぼらしいのだから、、でも、そんな私を拾ってくれた男の子がいたの、おかしな子でしょ?私もそう思ったよ、でもその子はどんな私でも許して愛してくれたんだよ、私の宝物はその子、、笑顔や幸せが手に入らなくても、、それは私にとっての宝物じゃないからいらない、、私はあの子がいればいい