安心と不安』の作文集

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安心と不安』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/25/2024, 1:10:34 PM

安心、それは雨風寒さをしのげる寝床があること。
食べるものに不足の心配が無いこと。外に出るとき身体を適切に覆うものに不足しないこと。つまり生存できる条件を満たせること。健康に翳りの無いこと。とち狂った攻撃性に出会わないこと。そして、自分自身の心身の強さをちゃんと知っていること。
選択できる自由を持っていると知っていること。自分自身の価値は自分が決めるしかないことに自覚があること(他人の言うことは「自分事」じゃないから放っておく)。…平和な世ではこんな感じか。

不安とは、それらの「不足」であることが多い。
けど、もうひとつ大きな要因になるものがある。
「エネルギー齟齬」だ。極端な例えをすれば、江戸時代の人がいきなり現代の空気のなかに入れば、特別何事も無くても不安を感じるだろう。カルチャーショックという次元の話ではない。現代の世界に満ちて流れるエネルギーの質と波のパターンに自分のエネルギーを合わせられない。そして、理由が判然としない不安を感じる。心身共に、「地に足がつかない」感覚は本能的なものだ。「今ここにあるエネルギーを扱いきれない」不安感は軽視できない影響がある。

え、それはどうすりゃ良いのかって?
個人差がものすごく多様な問題だ。「これを本当にどうにか解決したい、それにはヒントや手引きが必要だ」と、本当に思えばちょうど良い何かに出会う。まっすぐ、本当に思えば。
いいかい? 本当に「それが必要だ。だからそれを求める」と、はっきり決意を持って思うんだよ。

もののついでに、ひとりぼっちじゃないことも、わかるようになる。健闘を祈る。「健闘する元気も落ち着きも無いよ」という状態なら、それは自分へのいたわりが不足しているのだよ。いろいろあるものをひとまずとなりに置いといて、自分の頑張りと来し方の道のよろしきを認めて褒めてあげるんだよ。
元気ってのは、そういうところから「ちょうど良いペース」で出てくるもんだからね。それをするときは、「自分てこんなだ、ダメダメだ」とかいう「黒サングラス」も外してポイするのだよ。シビアでフラットな目って、自責じゃないからね。あんなもんを混同しないように。ちゃんと進める。ちょっとずつでも、確実に進んで行ける。だから大丈夫だ。心配の先物買いをする時間があるなら今を検証するんだ…

と、上の子どもにはたまに言う。まあ参考程度にしかなるものじゃないが、「へー、ママはそーなんだ。ピンと来ないけど」くらいに記憶の隅に残れば上々だ。

1/25/2024, 1:10:17 PM

小さい頃、
家族の誰かの帰りが遅いと
いつも心配してた。
どこかで事故にあっちゃったのかな、とか
悪い人に連れ去られちゃったかも、とか。

周りは心配しなくても大丈夫
って言うけど、
分かっていても
悪い考えが抜けなかった。

その分帰ってきた時は
すごく安心するんだけど、
恥ずかしくなって
何でもなかった振りをする。
バレバレだったけどね。

1/25/2024, 1:08:50 PM

不安は自分で作る
安心は他人がつくるとどこかで 思い込んでいたのかもしれません それも間違いでした

今日 なぜかふと自分はどれだけ恵まれていたんだろう また今も恵まれているんだろうと 思いました

あなたがもう戻ってくることはないと
分かっている今も この瞬間も
私もあなたを大切にしようとしていたことだけは信じてください

この先 私の気持ちがもし変わっても
その時そう思っていたことは一生変わりません

こうやって軽い言葉を吐き続け
もしあなたが 私と再会しても
あなたにとって私は今までとは
違う顔に見えるということは 分かっています

「不適格人間の独白 #1」

1/25/2024, 1:08:19 PM

【安心と不安】

安心できる場所は不安にもなる場所。
私にとってそれは推しとの関係で。
血の繋がった他人の家族より家族だと思ってるよ。
恋よりも深くて濃い愛だよ。
私にとって安心できる暖かい居場所。
けどやっぱり
いつかなくなってしまうという不安もあって。
好きでいる限りその不安は消えないけれど
その不安は愛だから怖いけど大丈夫。

5年間愛させてくれてありがとう。
これからも一生宜しくお願いします♡

1/25/2024, 1:07:17 PM

「安心と不安」

   いつも見てる元気なアナタ達の顔。

   でも、ある時ふと思う。

   そういえば最近見てないと。

   どうしたんだろう?と不安になる。

   また元気な顔を見れる時もあれば、

   もう会えない時もある。

   そして気付く。

   いつも見てるアナタ達の顔を見て、

   私は安心と元気をもらってた事を。

1/25/2024, 1:07:10 PM

うーん

僕はもともと心配性なんで、基本毎日不安だよ

不安なことを並べだしたらきりがないくらい

生きてること自体が不安っていうか

安心って何?

どうしたら安心できるんだろう

もしかして、命が尽きるときにようやく安心できるのかな、なんて思ったりするけど、僕のことだから、そのときになっても、死んだらどうなっちゃうんだろうって心配してるかもねw

1/25/2024, 1:06:17 PM

安心と不安連なる日常は、いわゆるアンソロジーから出来ているのである。我らは1日にして、安心と不安を幾度となく経験している。あなたの人生をもし神が決めているのなら、それはアンソロジーではなくただの嫌悪に過ぎないのだ。爪を一枚一枚剥がして行くのとおんなじで安らぎには出会えない。あとに引くような痛みを味わうだけなのだ。我々は文字です。だから私はアンソロジーに生きて行く。

「アンソロジー」

後書き
分かりにくくてすいません。でもあえて言いません。人それぞれの読み取りかたを否定したくないので。

1/25/2024, 1:05:16 PM

安心と不安

子供が何かに挑戦する!って決めてるのに
「え?大丈夫?  本当に大丈夫?」って聞いてしまう…
私の方が不安で…子供に「大丈夫だよ!」って言わせて私が安心したいから…

そして逆に子供を不安にさせる…

ゴメン!

1/25/2024, 1:04:48 PM

貴方を眺める私は、ずっと不安だった。
生きる事に絶望した貴方が、いつか本当に消えてしまわないか不安だった。

なのに、それなのに


あの日、貴方が屋上から空に向かって跳んだ時。

私は安心してしまった。

あの人は、二度と不安にならない場所へ行ってしまった。


結局、私はあの人の安心できる場所にはなれなかった。

1/25/2024, 1:02:50 PM

お題:安心と不安

私は人より頭が悪い
私は人より物を知らない
私は人よりも運動ができなくて
人よりもずっと鈍感だ

何故馬鹿であると揶揄されるのか
何故皆は世間をよく知っているのか
何故走り方から遊び方まで決められているのか
何故目の前のあなたは怒っているのか

知らないから考えた
たくさん考えた
馬鹿な私でも
少しでも人に近づけるように
ずっと考え続けた

どうすれば普通になれる?

考えている間は安心できる
心を蝕む苦痛が、幾分か和らぐのだ
考えれば考えるほど
普通へ近づけているように思えた

変わらず頭は悪いのだろう
それでも、雑談ができるようになった
体育は、考えても変わらずできなかったけれど
優しい人だと言われるようになった

ある時ふと、思うままに行動してみた
考えなしに生み出された行動の数々は
ほぼ全てが悪い方向へ働いた

今日も限界まで思考を巡らせる
その果てに、自分の出せる最善択を導き出す
そうして初めて普通になれる
心のままに行動することには、強い不安を感じる
私の本質は何も知らぬ劣等生のまま、変わっていないのだから

1/25/2024, 12:59:18 PM

「安心と不安」

人は差別をするなと言う。
人は差別をされ、しなければ生きていけない。

【#29】

1/25/2024, 12:58:39 PM

将来自分が何をすべきなのか、何になりたいのか。
自由に何でも自分で選択できる国で、時代に産まれたからこそ悩む人は大勢いると思う。
好きなこと、やりたいことがあってもそれらを使って将来を生きていけるビジョンが見えない人。
そもそも好きなこともやりたいこともすぐに浮かばず行き詰まる人。
色々あると思う。
でも私は幸い将来これになろうという具体的な将来像が高校生、それも受験前に浮かべられている。
進むべき道がはっきりしていることが、こうも安心するものだというのは迷いながらもきちんと定めることができた今すごく実感している。
けど、不安もある。
せっかく目指すべき将来像が定まっているのに、まさにそれに向かって学んでいるであろう期間に日常生活に多大なる障害になるだろう災害が高確率で起こること。
もしかしたら短大、専門学校に通っているその年に南海トラフが襲ってくると有名な予言者が言ってた。
そんなの当たるわけないと言う人もいるけど、何回も未来に起こるという事象を当ててきた人らしい。
そう聞けば不安はます一方。
普通に何事もなく学校に通って、普通に自分の力で生きてくための手段を身に着けて、普通に生きていきたい。
その自分にとっての普通も、災害の前でいとも簡単に崩れ去るのがわがままだという自覚はありながらも嫌だとどうしても思う。

1/25/2024, 12:55:12 PM

安心と不安


子供の頃は
ひとりで出来ることが限られていたのに
不安はあまり無くて
安心だった
大人になったら
ひとりで出来ることが多くなったのに
不安ばかりで
安心は無くなった

安心ってどんな感じだったろう

1/25/2024, 12:53:31 PM

「安心と安全」ってセットなイメージ。
それなら、「不安」は何とセットになるんだろう...危険?

「不安と危険」

うん、とっても不穏。

1/25/2024, 12:52:48 PM

【安心と不安】


安心と不安の間
揺れ動く心は
振り子のように

行っては帰り
帰っては行く

1/25/2024, 12:51:29 PM

「安心と不安」

相反する言葉で

悪が無ければ正義は必要ないように

不安があるから安心を求める

人間関係でもそうで

嫌いな人がいるからこそ

より人を好きになれるもので

相反するものは

すべてが表裏一体で 

お互いが存在する為に必要なもの

そして その相反するものと

どう付き合っていくかは

双方とのバランスが大事だと思う

自分で居心地の良い場所を

見つける事が大事な気がする

そう思うようにすれば

嫌いな人や苦手な人がいても

自分にとって必要な人と思えるかも😁

1/25/2024, 12:50:52 PM

安心と不安

鍵かけたっけ?
鍵かけた大丈夫
いや電話しながら出たからはっきりしない……
いつもかけたの確認してから鍵を鞄にしまっているから大丈夫!
出先でふと陥る安心と不安の反復横跳び

1/25/2024, 12:50:31 PM

「安心と不安」

暗い部屋の中でひとり。孤独という寒さに凍えながら、僕は彼女の帰りを待つ。

「仕事終わったら帰ってくるから〜いってきまーす」
「うん、いってらっしゃい」

毎朝、こうして彼女を光の中に送りだした後、僕は何をするでもなく窓から一番遠い部屋の隅に、膝を抱えてうずくまる。
遮光カーテンが太陽の光を閉ざしていても、漏れている光が恐ろしくて仕方なかった。
僕が外に出られなくなって、光すら怖くなって、どうすることもできなくなって……震えていた時に唯一手を差し伸べてくれたのが彼女だ。
彼女は、こんな状態の僕を見ても、なにも聞かなかったし、なにも言わなかった。
今まで偽善で僕を助けようとした人間どもと違って、善意を押し付けたり、探りを入れたりしてこなかった。
ただ、寄り添ってそばにいてくれた。ほんの少し温もりを分けてくれた。
それが、どれだけ僕を救ってくれたか……
“ずっとそばにいて欲しい”
そう思っても、彼女には彼女の生活がある。その足枷になってしまうのは僕が嫌だったし、縛りたくなかった。
だから、毎夜少し疲れた顔で彼女が「ただいま」と帰ってきてくれるだけで、僕は幸せだ。そのはずだ。

でも……もしも彼女が帰ってこなかったらどうしよう?
ふと、そんな不安に駆られる日が最近増えた。
そんなことないとわかっているけれど、外の世界ではなにがあるかわからない。
事故にでもあって、死んでしまったら……?
彼女の帰宅予定時間が近づけば近づくほど、あの朝の会話が最後なんじゃないかと、不安で心が押し潰されそうになり、身体中が冷たくなる。
予定時間を過ぎても帰ってこない時は、爪が食い込むほどに腕を握りしめて恐怖に震えてしまう。
どうしようどうしようどうしたら僕一人じゃ何も出来ないこわいこわいこわいこわいこわ……

ガチャ

「はぁぁ〜ただいまぁ……上司に捕まって残業させられたぁぁ……うわぁっ!?」
ぎゅぅっと、彼女に抱きつく。安心する、彼女の匂いだ。
「お帰り、なさい……!」
そんな僕に最初は驚いた様子だった彼女も、またいつもの事だとわかってからは、へにゃりと笑った。
「あはは……また心配しちゃったのかな?甘えん坊さんだなぁ」
僕の背中を優しく撫でる。この手の温もりも、僕を安心させてくれる。
「大丈夫だよ。私は君を置いてどこかに行ったりしないからね」
僕をなだめるその優しげな声まで聞いたところで、僕はやっと冷たい不安から解放された。
その様子を見た彼女は、いつもの問いを投げかけてくる。
「ねぇ、お腹空いてない?大丈夫?」
空いている、とても。でも……
「ううん。平気だよ」
「そう……?また我慢して倒れたりする前に言うんだよ?【血を吸われる】くらいのこと、嫌がったりなんてしないからさ」
「うん……」

普段は洋服に隠れて見えない彼女の首元には、傷がある。僕がつけてしまった傷。二度と消えない傷……
……僕が彼女に感じる安心と不安は、この血への渇望のせいなのかもしれない。
いつでも食事にありつける安心と、それがなくなってしまう不安……
あぁなんて、僕は醜いバケモノなんだろう……

1/25/2024, 12:49:40 PM

【安心と不安】

私はいつも春が苦手であった。
「春はあけぼの」など流暢なことを言っている場合ではない。
中学生であったとき、毎年クラス替えがあった。
ああいった類いは、大概目立つ奴らがドラフト制で指名され、残った私のような雑魚は人数の少ないクラスに補充される。
数合わせで呼ばれるため、私たちにかけられた期待はないに等しい。捨て試合の合コンである。
さらに悲しいことに、仲良しな奴とは端と端のクラスに遠ざけられる。
目立つ奴らは仲良しでクラスに固まっているがどういったことだろうか。
ここまで痛めつけて何がしたい。大人はたちが悪い。
ヘドロのような担任とも出会い、見事な三重苦である。
また1からのスタートは本当につらい。
私は毎年この賭けに負けていた。
中学時代にいい思い出はほとんどない。
私が中学校で見つけた安心はないのだ。


私にとっての安心とは何だろうか。
私にとっての家族はそうなんだろうか?
いつでも帰ることができる場所だが、私のことを本当に大切に思ってくれているか不安になる。
ここである。不安はいつでも心を食らう。
信頼していたあの人も、すぐに掌を返すかもしれない。
私は中学時代にそうしていくつも涙を流してきた。
まるで今日のことのように胸を締め付ける。

やはり私が安心できるのはひとりのときだ。
誰もいないこの時間は、何を考えても何をしても私のすべてを受け止めてやろう。
私は私を信頼している。
いつも動くこの身が安心であれば、不安など敵ではない。
中学時代賭けに負け続けた私はこうして安心を見つけた。
いい思い出がなくとも、人は何らかの学びを得ることができる。
有名人であれば涙ぐましいエピソードだが、私は一般人である。何てことはない。


今は安心を金で買える世界である。
人の不安を煽るのも社会の役割だ。
私はそんなものにはなびかない。
私がいればそれだけで安心なのだ。
あなたもあなた自身が存在しているなら、それだけで安心となる。
そうすると段々世界も安心に包まれていく。
不安に呑み込まれてはいけない。
その先は闇しかないのだから。

1/25/2024, 12:49:34 PM

安心と不安
昔々
ここら一帯は悪い魔物の縄張りであった
その魔物は緑豊かな山々を荒らして茶色にしてしまうので、村人達は大変困っておった
ある日、その噂を耳にした偉大な巫女が村に来た
巫女は魔物を縄で縛り井戸に封印しこの村に平和をもたらしたとさ
「って言うのがこの村の伝説。もとい神様の封印された経緯なんだけど」
『へえ、そんな風になってるんだ』
「他人事かよ」
『いやぁ。荒らしたつもりなんてなかったからな』
「じゃ。この話って嘘なの?」
『分っかんないなぁ。もしかしたら村人達には、おれが恐ろしい化け物に見えてたのかもしれません?』
「こんなに優しいのに?村人達が神様のことを怖がり過ぎただけだって。きっと」
『人間はぼくのこと、かみさまって呼ぶんだね』
「みんなは魔物って呼ぶけどね。ボクにとっては神様だよ!ボクからしてみれば、村の奴らの方が魔物みたいだ。今日だって!」
『何かあったのかい?』
「嘘つき呼ばわりされて揶揄われたんだ!それに石も投げられた。大人達もヒソヒソ話してばっかりで助けてくれないし!」
『嘘つきってどーして?』
「お化けが見えるって嘘ついてるって言うんだ。本当のことなのに!きっとああいう奴らみたいなのを“井の中のカワズ”って言うんだ!何にも知らないでさ!」
『?』
「井戸の中にいるカエルが海を知らないで、世界が井戸の中だけだって思い込む、って言う例えだよ。確か。ま、本当に井戸にいるのは神様だけど」
『人間は海を知ってんの?』
「行ったことないけど、話には聞いたことあるよ」
『そうですか』
「でも、まあ、神様とこうしてお喋りできるから、見えててよかったなって思うよ」
『わたしも、人間とのお喋り楽しいわ』
「本当?!なら良かった!」
『ところで、いつもならとっくに帰ってる時間ですけれども、帰んなくて良いの?』
「帰りたくないもん」
『なぁんで?』
「お母さんと喧嘩した。つまんない嘘つくなって。そのせいで近所の人から白い目で見られるって」
『あらら』
「あ、あと!いつもボクを虐めてくる奴がね、ここに肝試しをしに来るんだって!今日!だから、草むらに隠れて脅かしてやるんだ!」
『ここにですか』
「そう!枯れ井戸に行くって騒いでた。村に枯れ井戸なんてここしかないから。きっともう直ぐ来るはず!」
『隠れるなら井戸の中がいいんじゃないか?』
「え、入っていいの?」
『え、悪いのぉ?』
「だって、この辺、入っちゃダメなとこだし」
『枯れてるから溺れねぇよ』
「いや、そうじゃ」
『わしは昔話みたいに悪いことなんてしませんよぉ?人間のこと大好きだから』
「うん、うん!そうだね!井戸の中から飛び出して脅かしてやろう!腰抜かした姿を見て笑ってやる!」
『きしし。その意気じゃ』

「あ!来た!ふふふ、屁っ放り腰で提灯突き出してるよ。ビビりめ、普段大口叩いてるくせに、情けないなぁ」
『楽しそうだな』
「うん!笑い過ぎて咳が出ない様にしないとね!」
『ふふふ、がんば』
「あ!あいつん家のにいちゃんも居る!なんか抱えてる?暗くて分かんないや」

「そろそろ静かにしないと、気づかれちゃう。しー、ね、神様」
『はい。しー、ね』

 わっと飛び出たその瞬間
 頭にバシャリと何かが掛かり
 次いで悲鳴と赤いもの
 余韻に浸る暇も無く
 黄色い灯りが身を包む

 ぎやぁぁぁぁ!

『人間、楽しそう!ずっと笑っておるなぁ!』
『そんなに笑うと咳が出ちゃうわ』
『あれ?動かなくなりました?』
『おうい、人間よ。どうしちまったんだ?』
『なるほど、寝たんだね』
『いいよいいよぉ。寝かせてやろうぞ』
『ワタクシは人間を愛してるから』

 己が身じろぎするたびに
 ゆらりたなびく荒い縄
 可愛い可愛い人間が
 自分にくれた贈り物
 千切れていても大事にするよ
 気づかないふりを してあげる

《キャスト》
・少年
死体は見つからなかった
・神様
人間大好き。でも、笑い声と悲鳴の区別ができない程度に人間を知らない。良くも悪くもないが傍迷惑ではある。

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