ふうせん

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貴方を眺める私は、ずっと不安だった。
生きる事に絶望した貴方が、いつか本当に消えてしまわないか不安だった。

なのに、それなのに


あの日、貴方が屋上から空に向かって跳んだ時。

私は安心してしまった。

あの人は、二度と不安にならない場所へ行ってしまった。


結局、私はあの人の安心できる場所にはなれなかった。

1/25/2024, 1:04:48 PM