『安心と不安』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ラジオから、ポップなBGMと、高らかなナレーションが流れ出す。
「ここに入れば、人生もう安心!
さあ、安心の人生を歩もう!
安心大学」
不安しかない。
「助かったぁ」
タカトシは僕を見つけて、安心した表情で駆け寄ってくる。
「よぉ、無事だったか」
僕は笑顔で彼を迎えた。
彼にしたことがバレていないのか、不安な気持ちをグッと抑えて。
#11 『安心と不安』
昨日は君とのぬくもりに包まれて
大丈夫だと思ったのに
今日はもう大丈夫じゃなくなっている
早く帰ってきて
しっぽを振って待ってるよ
―安心と不安―
大切なあなたへ
あなたといると、私はとても、
幸せな気分になれる
隣にいてくれてるってだけで、
言いようもないほど安心できる
一緒にいる時間が長いほど、
ずっと一緒にいたいって思える
あぁ、今までの幸せは、
幸せじゃなかったんだなって、
思えるくらい、今が幸せなの
この幸せは、
あなたが作り出してくれたものなんだ
って思うと、あなたが大事でたまらない
私は、不器用すぎるから、
ついつい心無いことを言ってしまったり、
言葉が鋭かったりもするんだけど、
あなたには感謝しかないなって
毎日のように思ってる
ほんとのことだからね?
でもね、
あなたとずっと一緒にいたいって思う度に、
こうも思う
ずっと一緒にはいられない
いつか別れがやってくる
ぴったり2年後なのかもしれないし、
もっと長くいられるかもしれない
でも、もしかしたら、
明日で終わりになるかもしれない
そう思うと、すごく、
不安で不安で仕方なくなるの
あぁ、あなたが突然いなくなってしまったら、
どうしようって
この世界には、別れを避ける方法なんて、
今のところないでしょう?
だから、やっぱり、
いつかはさよならなんだなって
でも、どんなに、不安になっても、
途方に暮れても、
あなたがそばにいてくれる
それだけで、また安心できてしまう
つくづく、不思議なことよね
あなたは私に安心と不安をくれる
でも、不安は拭い取ってくれる
だから、あなたの周りにはいつも、
幸せが満ちているのね
真っ暗闇に浮かぶ一本道を歩いている
手にもったランタンが煌煌と
歩く少しだけ先の道を照らしている
先に道がある事だけは分かる
もしかすると、ランタンが照らす更にその先で
この道は途切れているかもしれない
途切れた道を見たことは無いので
ここに書き記す事は出来ない
一寸先は闇
歩く速度
歩く方向
歩く能力
歩いてきた跡
それらの変数を基に、この道の行く末を導出する
計算式が正しい保証はない
安らかな時は常に過去となる
不確かな未来が確かに此処に在る
今日も歩く
「−安心と不安−」
安堵して、また靄がかかる。
ないものねだりな人間様は
今日も幸せを求めて
【安心と不安】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
1/29 AM 7:00
「あ、おはよー、宵ちゃん」
「おはよう、宵」
「……おはよう。日曜日なのに、こんなに
朝早くからキッチンで何してるのよ」
「見たまんまだよ? 真夜(よる)くんと
一緒に、お弁当作ってるの」
「お弁当」
「うん、お弁当」
「真夜だけで作ってくれるなら安心だけど、
暁も関わってると一気に不安が増すわね」
「え~、ひどいよ~、宵ちゃん。
わたしだって、
はんぺん切って中にチーズ詰めたり、
アスパラをベーコンで巻いたり、
サンドイッチ用にパンに具材乗せたり、
おにぎり握るくらいは出来るんだよ?
……まぁ、おにぎりは型にごはん詰めて
ぽんっと取り出すだけだけど」
「全然握ってないじゃない」
「まぁまぁ。わたしはあくまでも
お手伝い要員ってことで」
「だいたい、なんで作ってるのよ?」
「もちろん、宵ちゃんのためだよ。
今日、他校との練習試合なんでしょ?
応援に行くから、お昼休憩の時に
みんなでお弁当食べよーって話」
「貴重な休みの日に見に来るほど、
練習試合は面白くないと思うけど」
「わたしは宵ちゃんがシュート打つ姿
見てるだけで楽しいよ」
「宵、暁。ひとまず朝ごはんにしよう。
トースト焼けたよ」
「そしてこの短時間にハムエッグまで
作ってくれてるし……さすが真夜くん」
ー安心と不安ー
人と一緒にいる安心
人と離れる不安
安心と不安はいつでも隣り合わせ
彼といると落ち着くの
何していても彼はいつもそばに居てくれて
彼が飲み物を取りに行った時
戻ってくると彼は
私のマグカップを持って私の前にそっと置いてくれる
「ありがとう」
「どういたしまして」
お礼を言うと彼は笑って愛おしそうに私を見ていた。
その後は各自で好きな事をやった。
私は,読書やSNSのチェック。
彼は,ゲームや動画鑑賞。
もちろん2人で話したり,遊んだり
お互いが満足するまでずっと一緒にいる空間が
今の私にとって1番安心できる
心地よい場所になっていた。
でも時々この関係に
いつかは終わりが来てしまうことに
不安を覚える。
「ねぇ,いつになっても捨てないでね」
「捨てる?何を」
「私を」
「捨てる?君を?捨てないんだけど。」
「もしかして...不安になっちゃった?」
「少しだけ」
「大丈夫,大丈夫。捨てるなんてしないよ。
俺は君が好きだよ。」
「私も好きだよ」
「ほら,お互い好きなんだよ。だから大丈夫。」
「...うん。」
心配そうな彼の顔を見ていたくなくて
顔を下に向けた。
彼はそっと私の唇にキスを落とした。
「えっ?」
突然のキスに驚いた。
「ストレートに行動に移そうかなって。
今の俺にできる最大の愛情表現だよ。」
そんな言葉を口にする
少し恥ずかしそうに言う彼は
いつも私を不安という鎖から解いてくれる。
いつも私をふわふわで柔らかい大きなタオルを広げて
どんな私も受け止めてくれる。
私に大きくてて温かい安心をくれる。
「離れたくないよ」
「うん。離さないよ。」
「いつもありがとう。」
「ううん。俺もありがとう。」
こんな私だけど飽きないで
嫌いにならないで
捨てないで
俺は彼女を捨てたり
嫌いになるなんてしない。
この先どんなことで不安になるかわかんない
この先どんなことで不安にさせるか分からない
でも彼はいつも私に安心と温かさをくれる
でも俺はいつも君に安心感と温かさをあげてるつもり
「「嫌いになるなんて有り得ない」」
「俺は」
「私は」
「「貴方が呆れるほど君に愛を伝えるよ。」」
─────『安心と不安』
名前・##NAME1##
年齢・26歳
声・彼女の声は現代で言う所のF分の一(1/F)揺らぎで発声し聞く者に安らぎを与える。その声を聴いたものは心が落ち着くと共に不思議な高揚感を与えられる
揺らぎで川のせせらぎの様な落ち着いた声を発声し聞く者に安らぎを与えるその声を聴いたものは心が落ち着くと共に不思議な高揚感を与えられる
容姿
・ピンク色のお団子付きツインテール(実際はシニヨンが尖ってお団子とは言いがたく、ツインテールはコロネ型)、ハート型の前髪と赤い目[を持つ。
・色気たっぷりを纏う大人
安心と不安____
受験生。
それは安心と不安の繰り返し。
掛け捨て保険がわからない
「安心を買う」がわからない
なにかいまいちしっくりこない
安心なんてこの手で勝ち取るものなのに
少なくとも私はそうだった
不安はよくわかる
とてもとてもよくわかる
なんでも不安
何もしなけりゃ何もかも
何かしなくちゃ
何かしなくちゃ
安心が欲しい
安心をよこせ
ある日いきなり「あなたのそういう所が嫌い」と友達に伝えられた。
「嫌い」それは私が初めて言われた言葉で、私が記憶している通りだと好きでは無いもの、嫌なものに言う言葉だ。
私はあの子に嫌われている…?
とりあえず その場では、「あはは…」など軽く笑った。
それを聞いていた他の2人がそれは言い過ぎなどと
言っているからあの言葉は冗談などでは無いのだろう、
彼女達があの子に注意してる。
その事実がこれは事実なのだと私に突きつける。
私の頭の中はずっとあの子の「嫌い」その一言で埋め尽くされていた。
私は嫌われている、中学生と言う子供から大人へ移り変わる言わば1番心が変わる時期に友達だと思っていた子に
発せられたその一言は私を落とすものには十分過ぎていた。
私は嫌われる存在、
今まで何も思っていなかった会話の中に私がどう思われているか、その情報を集めようと脳と五感が動く。
退屈そうではないか、私の話に心から笑ってくれているか、私の身だしなみに嫌われる部分はないか
匂いは?見た目は?仕草は?
そして、この不安を目の前の子に伝わらないように全力で笑う、微笑む、とにかく口角を上げる。
ずっと頭が動いて不安を取り除こうとするけど、逆にどんどん不安が膨らんでいく。
家に帰って脳に残るのはあの子の「嫌い」という発言。
どんどんあの子が憎らしく思えてくる。
いつもと変わらぬように話しかけてくるあの子が、
とても気に食わない。
どんどん 私から話しかける事はなくなって、
そして学校にも通わなくなった。
周りの人々が全員が私のことを嫌っているようにしか考えられない。
私の行動一つ一つが周りの人をイラつかせる原因にしか思えない。
私の見た目がとても醜いものにしか思えない。
私の全てがとても嫌いだ。
家に引きこもりになってしばらく学校から距離を置き
自分の事を嫌いには思わなくなった。
学校に行けるかと言われればNOだ。
あそこに行けば私はとても醜い、嫌われ者の化け物になってしまう。
親の提案で職員室まで行ってそのまま帰ると言う特殊な学校の行き方をする事となった。
ずっと家にいると体力が無くなるし、学校に少し顔を出せば出席も取れる
それならと行ったら親はとても喜んでくれた。
チャイムを聞くと逃げ出してしまうようになってしまったが…
そんなある日のこと、私が家でテレビを見ていると
とあるタレントが軽い雑談をしていてその内容が友人との付き合い方であった。
(○○さんは軽く俺それ嫌いとか言いますよね、あれなんでですか?)
(それはな、俺がそいつの事をもっと好きになりたいから。もっと好きになって長い間一緒に過ごしたいからそこは嫌いだとハッキリ言うんだ。それでもっと好きになる。)
初めて聞く考え方だった。
そっか、そう言う事だったんだ。
あの子の嫌いは私の思っていた嫌いじゃない。
私の傷つける痛々しい嫌いではなく、もっとふらっとした洗濯したてのタオルのような、
柔らかさと温かさを持っているのだ。
ふと、涙が出た。
私はあの子に嫌われていなかった。
その喜びが形となって現れる。
良かった…良かった。
とても安心した。
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これが俺の青春ってね!
ゆらゆらとゆれる。
こころがゆれる。
理由もない不安に怯え、根拠の無い安堵に逃げ込む。
逃げ込んだ先はなんにもなくて、また不安に追いつかれては逃げ出している。
同じことを繰り返し、同じ思いを抱え込む。
置き場所のないこの不安からどうすれば逃げ出せるのだろう。
本当に安心できる日は来るのだろうか。
不安ばかりを拾い上げていると気が付かないまま、今日も不安から目をそらす。
見たことあるのは両極端な姿だけ
中途半端は知らない
でもごめんね、、
ずっとずっと不安しかなかった、、、
安心したことなんてないの
でも変だよね、
一緒に居ると安心するんだ、、、
不安しか与えられないのに
安心を感じちゃう
だから一緒に居たかった
今度は
安心を
ちょうだいね
嗚呼、気持ちが悪い
ずっと心に絡まる不穏な紐
何をしても消えない
いや、何かをするたびに
それは多くなり強く縛り付く
これはきっと一生解けない
いつか
安らかな日々を過ごしてみたい
自律系愛玩駆動体犬型を家に迎え入れると聞いたとき、武史はあまりの恐怖に泡を吹いた。武史は他律系支援体蟹型だったからである。
他律系と言ってもある程度の許容率は設けられており、武史の場合は奉公先の上杉家の意向もあって、他の場所で奉公する同型機よりも多彩な反応ができるようになっている。おそらく、他の同型機ではこんな反応はできなかったに違いない。
そして、上杉家から多彩な反応を許容されているのは、武史の密かな誇りだった。この誇りを抱くことすら多彩な反応を許容されているからである。誇らしさのあまり、口からファンファーレシャボン玉を吹けそうなほどだった。
武史が泡を吹くのは蟹だからというのもあるが、そもそも他律系支援体の中でも清掃に重きをおいた機種は口から洗剤の泡を吹けるのだ。清掃活動の度に洗剤を取り出しては効率が悪い。そのため、他律系支援体清掃優位機は機体内に清掃に必要な各種溶液が収められており、手足も通常状態から清掃用具に即座に切り替えることができる。
故に、多彩な反応を許容されており、他律系支援体清掃優位機の蟹型の武史は泡を吹けてしまった、というわけである。
通常、他律系の機械はあらかじめ設定・入力された範囲内でしか反応することができない。人間と簡単なコミュニケートを取ることはできるが、複雑になればなるほど人間からすれば明後日の方向にぶっ飛んだ反応をしてしまう。武史は設定・入力の内容が充実しており、人間目線で言えば上杉家の裕福さが見て取れる存在だった。
上杉家が裕福であるからこそ武史は武史として存在できた。今度やってくる自律系愛玩駆動体犬型は、上杉家が裕福なばかりに家にやってくる存在なのだ。
武史がいくら他機より反応パターンが多くても、所詮は支援体。奉公前提の機体だ。しかし、自律系愛玩駆動体の用途は、人間がただただ可愛がるだけに使われる。役割らしい役割がないのだ。
武史は今日に至るまで、上杉家での清掃活動を一所懸命行ってきた。だから清掃後に上杉家の人間たちに感謝されたのだし、清掃だけではなく多彩な反応で人間を退屈させないからこそ大事にされてきたのだ。
――それが、何もしない犬っころに取って代わられるなんて。
武史は再び泡を吹いた。上杉家の人間が「武史! これ以上床を汚すんじゃない!」と言ってくるが、この汚れた床を掃除するのはどうせ武史なので放っておいてほしい。
自律系愛玩駆動体犬型が来るまでは、この世で一番自分が大切にされている優秀な他律系支援体蟹型だと確かに思っていた。この家が自分の居場所で、上杉家の立派な一員なのだと安心すらしていた。
武史は自律系愛玩駆動体犬型が迎え入れられた先の未来が不安で不安で仕方なかった。自分の反応の許容範囲が狭められ、ただ清掃を行うだけの蟹にされてしまったらどうしよう。そんなことになれば、もはや自分は武史ですらなくなる。
「うーん、いつまでも泡が止まらないな……」
「お父さん、これももう旧型モデルだし、この機に買い替えたら? 聴覚センサーも電子ミソも調子が悪いから、今日の天気を聞いてもカニカニサンバなんて歌い出すのよ。セット購入だとまけてもらえるかもしれないし、この際買い替えましょうよ」
「そうだなあ。ココロも来ることだし、次に買う掃除機は犬型の手入れもできるアタッチメントつきにしようか」
上杉夫婦の会話は武史には聞こえない。聴覚センサーは、武史が床掃除をしているときにへりを乗り越えるのに失敗して機体が横転し、とっくにおかしくなっていたから。
早々にシャッターの閉まった街
突き刺す冬の向かい風
規則正しい虫の吐息の音だけが微かに響く
耳が真っ赤に凍えるような空気の冷える日には
大切な人のためにスープを拵える
綻ぶ顔を思い浮かべながら
湯気の立った野菜たちを鍋の中でかき混ぜる
隠し味には 日々の寂しさと憂い
帰宅を告げるベルの音
いつもの落ち着いた声
芽生えた孤独の種を持ち寄って
安らぎの水で育てよう
いつか生った実を 美味しく頬張れるように
<またいっぱい買ってきちゃった>
題:安心と不安
突然不安になることがある。
何かやらかした覚えがあるわけではない。
黒歴史を思い出したわけでもない。
悪い未来を察知できるほど勘が鋭いわけでもない。
家を出て鍵をかけたそばから鍵をかけたか心配になる、あの現象とは少し違う。
何に対しての不安なのか、はっきりしないのだ。
その為、答えはいつも分からずじまいだ。
自分は何をそんなに心配しているんだろう。
それはそんなに不安になる必要があることなのか。
そんな自問自答も意味がない。
なぜなら答えが分からないから。
模範解答も採点基準もない記述問題の丸付けをするかのごとく、きちんとした答えを出すことが不可能なのだ。
少なくとも、自分には無理なのだ。
教室で一人頭を悩ませていたところ、友人にどうしたの、と声をかけられた為、事情を説明した。
すると、友人は
「……なら、安心していいんじゃないの?」と言った。
「だって、不安だからその原因を見つけたくて、でも出来なくて、だから安心したいと思って安心できる根拠を探して___それって、手は尽くした、ってことでしょ?要は受験とか定期テストと同じ。やりきったんだったら、ひとまず安心して結果を待てばいいと思う。」
……なるほど。
自分はなぜあんなに難しく考えていたのだろう。
もっと単純な話だったんだ。
自分が感じる不安について、人に相談したことがあった。
ある人曰く、こういうことは大抵取り越し苦労で終わると相場が決まっている、らしい。
別のある人曰く、あるある、だそうだ。
あの時は異論しか無かった。
もう少し真面目に話を聞いてくれよ、なんて思っていた。
しかし今、この二人の返答の意味を完全に理解できたような気がした。
友人に礼を言った。
友人はいえいえ、と言った後、今日の小テスト、再テにならないように頑張ろーねー、と言うとどこかに行ってしまった。
え、そんなのあったっけ今日。
…ヤツは自分に新たな不安の種を蒔いて去っていった。
安心させてくれるのは初めだけで
ずっと不安にさせてくる貴方が
大っ嫌いで大好きだった
冷たくされても、意地悪言われても
自分から、別れようなんて言えない
安心出来る、信じれる恋したかった