真っ暗闇に浮かぶ一本道を歩いている
手にもったランタンが煌煌と
歩く少しだけ先の道を照らしている
先に道がある事だけは分かる
もしかすると、ランタンが照らす更にその先で
この道は途切れているかもしれない
途切れた道を見たことは無いので
ここに書き記す事は出来ない
一寸先は闇
歩く速度
歩く方向
歩く能力
歩いてきた跡
それらの変数を基に、この道の行く末を導出する
計算式が正しい保証はない
安らかな時は常に過去となる
不確かな未来が確かに此処に在る
今日も歩く
「−安心と不安−」
1/25/2023, 10:34:00 PM