ノブメ

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4/23/2023, 9:42:41 AM

零れてしまった 机の上に広がったコーヒー
早く片付けないとね 誰かが言うけどそうしない

3時間かけて描いた 完璧だった筈の計画
それはちょっと正しくない さっきまでは完璧だった

床に広げられたキャンバス
目のない顔が天を睨む
何を考えていたものか
思い出したのは別のこと

思い出して目を入れる
思ってたのと何か違う

汚れてしまった 机の上の計画
さっさと片付け終わらせて 誰かがするのは待たないように

3時間かけて捨てた 完璧だった筈の計画
それはちょっと美しくない だから思い切り汚してやった

もう計画は無くなったけれど
私は絵の具を筆にとる
間違ったってかまわない
だからコーヒーを淹れてくれ

「−たとえ間違いだったとしても−」

4/22/2023, 9:09:23 AM

One Two Three

You are falling down from sky
You are falling down with beautiful shape

It’s only a moment wonder less than two seconds
Don’t miss out

I will catch you as possible as gently by my hands
Because, you are like a water drop which couldn’t escape from gravity

My angel has not come from heaven
My angel has come from deep blue

You take big breaths after breaking water’s surface

Streaming down your long hair
Streaming down your neck
Streaming down your cheek
Shining on your eyelashes

Every waterdrops is just only a factor that making up you

One heart has falling down towards you smiling by narrowing your big eyes and tucking up dripping hair

My heart has falling down towards ripples made by drop of dew you dropped

Nobody can take and save a drop that most beautiful in the world
Except for me

「−雫−」

4/16/2023, 3:21:42 PM

誰にも見つからない
二人だけの王国

そんな場所がどこかにあるって
私達は信じてた

叶わない願いは無い
完全無欠の夢の国

そんな場所を作れるって
私達は信じてた

二人で作った鳥かごの中
誰にも侵されない世界
そこで君と二人きり
作り上げた永世宮廷

だけど君はあの夜に
眠りについた私を置いて
鳥かごの鍵を開け放って
あの手すりを乗り越えた

小鳥がさえずる綺麗な朝と
君が作った綺麗な朱

それは蒼い私の目玉に
こびりついて落とせない

錆びた鳥かごの内側で
毛布に包まる私の夢

君のための王国を
見つけて歓ぶ君の声

君が見つけたその国で
君が幸せでありますように

「−ここではない、どこかで−」

4/12/2023, 9:56:40 AM

真っ暗な夜空に打ち上げられた
君が総てを注ぎ込んで作った花火

それはカメラのフレームを飛び出して
人々の水晶体に焼き付いた

其れを称賛している者の
総てが私は気に喰わない

私達が持つその大辞典に
与えられたフレームに

映し出された君の総ては
ちょっとそこには入らない

「−言葉にできない−」

4/10/2023, 2:46:31 PM

空一面に咲き誇る薄桃色の吹雪
二人で歩く一本道

枝と枝の隙間から
空の青を見ようとして
その先から注ぐ陽光が注して
君は手をかざして目を細める

薄い線になった目を添えて
君がこちらを向いたとき
私は地面に目を伏して
落ちてくすんだ花びらを見てる

花びらの海を飛び越えて
君は私の手をとって
あの丘まで連れて行くと

私は行けない
その丘には行けない

私の目から水が溢れて
君が色がじわりと滲む

君と私の手が解け
満開の笑顔で何かを隠して
ゆっくりと私から離れていく

私は我慢出来なくて
君に向かって手を伸ばす

けれど、白い吹雪が君を隠して
君をどこかに攫っていく

柔らかな草が生い茂る草原
風に押し倒されて私の目に
丘の上にきりりと立った
一本の桜の樹

***

いつかこの丘を登れたら
頂上できっと君に逢える
丘の上に立つ、満開の君に

「−春爛漫−」

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