早々にシャッターの閉まった街突き刺す冬の向かい風規則正しい虫の吐息の音だけが微かに響く耳が真っ赤に凍えるような空気の冷える日には大切な人のためにスープを拵える綻ぶ顔を思い浮かべながら湯気の立った野菜たちを鍋の中でかき混ぜる隠し味には 日々の寂しさと憂い帰宅を告げるベルの音いつもの落ち着いた声芽生えた孤独の種を持ち寄って安らぎの水で育てよういつか生った実を 美味しく頬張れるように<またいっぱい買ってきちゃった>題:安心と不安
1/25/2023, 4:23:21 PM