子猫』の作文集

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子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/15/2024, 10:36:46 AM

「ふわぁあ」
 隣のデスクで殿山くんが欠伸をした。
 うーんとひと伸びして、顔を擦り、いかんいかんという具合にまたパソコンに向かう。
 昼下がり。
 ランチの後のこの時間帯って、眠くなるのよねえ。今日、小春日和だしねえ。
 と思っていたら、
「なんです?」
と、殿山くんが私の視線に気づいた。
「ん、何でもないよ」
「でも俺のこと見て笑ってたでしょ」
 追及された。あら……見てたのね。
「んー、何だかね、欠伸して伸びる殿山くん、うちの猫に似てるなあって思って」
「ねこ」
 目を見開いて殿山くんが言った。
「うん、子猫。最近うちで飼い始めて。可愛いの。毛並みも色素薄い茶色で、地色は白っぽくて。八重歯があるとこも殿山くんっぽいなあって」
「……こねこ」
 ストンと声のトーンを落として呟く。しまった、流石に気分悪くしたかしら。
 調子に乗って喋りすぎた。私は反省して「ごめん」と彼に手を合わせた。その弾みにスーツの胸に挿していたペンを床に落としてしまう。
「あ、」
 慌てて屈んで拾おうとした。同じタイミングで殿山くんもデスクの下を覗き込んだ。
 あ、ーー
 頭と頭がぶつかりそう。ーーううん、顔が、くっつきそうなくらい近づいた。
 うわ、ドアップ。い、息かかる……。っていうか、殿山くん、まつ毛長!少女漫画の王子様みたい。大きな目。
 思わずフリーズする。と、殿山くんがゆっくり私のペンを拾い上げた。身を起こす。
「あ、ありがとう」
 お礼を言って手を差し出した私を殿山くんはじっと見つめた。
 そして、目を細めて声を絞り、
「佐久さん、あんまし男のこと子猫みたいだとか、可愛いとか言って笑わない方がいいですよ。油断して、急に引っかかれても知りませんよ」
 と言った。
 え?
 私は咄嗟に反応できない。殿山くんは拾ったペンを手渡さずに指でくるりと弄び、おもむろに私の左の胸ポケットにスッとそれを挿した。
「〜〜〜え、?え?」
 オタつく私を尻目に、殿山くんはそのまま何事もなかったかのようにパソコンに向き直る。
 かち、かちと、マウスをいじる音だけが私たちの間を埋めていく。
 私は彼の耳たぶが真っ赤に染まり、首まで赤くなっているのを間近で見た。
 彼が挿したペンのポケットの辺りが熱を持ったみたいに熱くてどきどきした。

#子猫
「紅茶の香り4」

11/15/2024, 10:36:34 AM

チャレンジ117(子猫)
夏目漱石の「吾輩は猫である」の語り手の猫は、生まれた時から大変な受難である。親きょうだいから離された受難。人間を皮肉な目で見ながら、猫である誇りを忘れてはいない。複雑な幼少期を過ごし、勉学で身を立てた漱石の姿が重なる。子猫でありながらクールな語り口が、ほろ苦い。ユーモアのある小説だという人がいるが、私は、笑うに笑えない苦しさを感じる。

11/15/2024, 10:32:18 AM

白くてふわふわな毛並み
ビー玉みたいな青い目

フクスケ、ふく、おいで
名前はフクスケ。

彼がくれた最初で最後の誕生日プレゼント
この子がみっちゃんに幸せを運んで
来てくれるよ
と、カゴを抱えて微笑む彼
ふたりで一緒に育てようって言ったのに
彼はこの子をフクスケを置いて私の前から
姿を消した
にゃーにゃーとカゴの中で鳴く子猫を
そっと抱き上げた
フクスケには私しか居ない
あれから、色々あったけどあんなに小さかった
フクスケは今は立派な成猫になった。
今日も明日もこれからも、ずっと一緒だよ

子猫/夜凪

11/15/2024, 10:31:33 AM

子猫


ある日、帰っている途中に子猫がいた。
首に首輪がついていた。
どこかの家から逃げてきてしまったのだろうか。

それから毎日私は子猫を見に行った。

しかし、その1ヶ月後には子猫はいつもの場所にいなかった。
家に帰れたのだろうか。

11/15/2024, 10:29:56 AM

子猫

道端の段ボールから猫の鳴き声がする。
覗いてみると、子猫が数匹入っている。
捨て猫だろうか。
それとも野良猫が棲家にしているのだろうか。
野良猫なら子供には触らない方がいいだろう。
親猫が怒る可能性がある。
しかし、捨て猫なら保護するべきだろう。
そして場所を考えれば十中八九捨て猫だ。
だが私には猫を飼う事はできない。
懐かれないようにすぐにこの場を離れるべきだろう。
さようなら可哀想な子猫達。

11/15/2024, 10:29:53 AM

ひとりで遠出をした時そこは饂飩がおいしいところなのだが、どうにも山に登りたくて饂飩の店を探しつつ山に向かうという奇ッ怪な行動に出た。
緑も増え始めいよいよかと息巻いていたらどうにも私が歩いている所は車道らしい。
弱ったなあ、と思い乍らガードレールを跨ぎ脇道に入り思考を廻らす。
来た道を戻るのが最善だが、如何せん私は山に登りたいのだ。
迷っている私を尻目に1匹の猫が通り過ぎる。
これは僥倖、と思い私は猫について行くことにした。

11/15/2024, 10:25:39 AM

子猫の夢を見たよ
君と一緒に撫でていたよ
子猫と君と僕
3人で暮らしていたよ
幸せそうだったよ 
そんな未来線もあったのかもしれない
そっちの僕、仲良く暮らしてね

11/15/2024, 10:25:07 AM

子猫

なー。
そう言って子猫が足にすり寄る

自分は言う
甘えられるのが許されるのは、今だけかもだぞ?
と。

子猫は、なー。とご機嫌そうに言う。
何もわかっていなさそうに。

その様子を見るとなんだか自分が馬鹿らしく見えてきた
何も知らないのは、無知だけれど、
知らない事を知らないでいられることは、幸せと言うのかもしれないね。
と、心の内でそう呟く。

そのまま、子猫を撫でくりまわした。

今では、家の子になった猫が
何も知らなそうに、また
なー。とご機嫌そうに鳴く。

11/15/2024, 10:20:57 AM

野良の子猫を見たことがある。
その時確か水溜まりに溜まった水を飲んでいたはずだ。
私を見た瞬間にげてしまったため、保護することができ無かった。

子猫の後をつけてみると子猫の母親がいた。子猫は母親に寄り添っており、まるで子が親を守るかの様だった。

こんな形の愛もあるのか…

11/15/2024, 10:19:54 AM

「子猫」

あの頃はこんなに小さかった君が、今はこんなに大きくなってる

時間の流れは早いものだな

いつにも増して、心地よさそうだね

いままで、本当にありがとう


またどこかで

11/15/2024, 10:18:48 AM

我が家は子猫に寄生されている
寄生することにより
子猫は外敵から守られ
安全な生活を送り
狩りに繰り出す必要もなく
労せず餌にありつけるのだ
そして寄生された我々は悲惨なものだ
日々の生活は子猫のための暮らしとなり
普段の活動の中心には子猫が鎮座する
そして真に恐るべきは
子猫は洗脳能力により
我々が進んで子猫の世話をするよう
常に仕向けてくるのだ
さらにそのことに対し不満を持つどころか
快感と幸福を感じるほどの強力な洗脳だ
もはや我々はここから抜け出すことはできない
このままずっと寄生され
洗脳による幸福感で満たされ続けるのだ

11/15/2024, 10:17:45 AM

‪✎子猫

「ねぇ、可愛い子猫ちゃん!俺とお茶しなーい?」

まただ!
街を歩けば100人が振り向く美少女とは俺のことだな

え?女じゃないのかって?
なんだ、女装が趣味で悪いか?
まぁまぁそんな事は置いといて
とりま、ナンパ男をどうにかしなければ

「あ、あの、用事があるので……」

俺のターン!
上目遣い+超絶カワボで返事を召喚!

「えっ、じゃ、じゃあ電話番号だけでも…」

クリティカル入りましたぁ!!
これは勝った!

「電話番号ですか……?」

クソゴツイ友達の電話番号(本人には了承済み)を渡し

「(クソゴツイ友達が)後で連絡するね♡」

と、ハートマークをつけてトドメを刺す
するとナンパ男は満足したようで去っていった

「ざまぁねぇなww」

誰が子猫ちゃんだ
俺は人を騙す〝 化け猫〟だよ

「さて!今日はあと何人に声掛けられちゃうかな〜?」

11/15/2024, 10:16:24 AM

テレビをつけると可愛い子猫。
小さくて、目がぱっちりしていて、
ふわふわしていて柔らかそうな毛。
人懐っこく可愛く甘えてくる。
隣にいるうちの子猫とは大違いだ。

目は小さいし子猫の割に大きい。
硬い毛並みで自分勝手で甘えてくるのは機嫌の良い時と
飯の催促のときだけ。
甘え方だって力強くて痛い。

でもうちのコが一番可愛い!!

11/15/2024, 10:15:14 AM

途中書きです。すみません。

「子猫」

毒舌子猫。
私がそう心の中で呼んでいる友達の話にしようかな、と思ってます。
変えるかもしれませんが…

11/15/2024, 10:14:18 AM

子猫

子猫じゃなくて老猫とかバチ猫とかだったら書く気になるんだけどなあ。こねこ。子猫の話ってなんかあったっけ?

ところで「子子子子子」と書いて「ねこのこねこ」と読んで歌舞伎の女鳴神の一種らしいんだけど調べてもよくわからない。「子子子子 子子子」とか「子子子子子子子子子子子子」は検索するとすぐ出てくるのになあ。歌舞伎の鳴神は面白い。ハニートラップに引っかかった鳴神上人が怒り狂うお話で、ほとんどラノベである。そういう面白いネタを女主人公にしてみましたというのが女鳴神で、やっぱりラノベである。歌舞伎ってとってもラノベ。

いやなんの話だっけ。子猫だ。子猫は神なので人は子猫について語ってはいけないのである。

11/15/2024, 10:13:25 AM

#子猫

今にも消え入りそうな声で

泣いてる 泣いてるのかな?

それとも誰かを呼んでるの?

月夜も凍る寒い夜

あの優しい眼差しと

暖かな手を求めて

キミに会うと何故か強がりばかり

素直になれない

好きとひと言言えばいいのに

私も子猫になりたい夜

月を見上げて泣きたい夜

11/15/2024, 10:12:50 AM

子猫

家の近くの路地に
子猫が3匹いた
穴の中に身をしそめ
とても寒そうだった、
私はその時、子猫が
可哀想と見えたのに…
とても楽しそうにも見えた

11/15/2024, 10:11:11 AM

僕は猫派だ。ただ、猫が大好きというほどでもない。犬か猫かで訊かれれば猫というだけである。子犬か子猫かで訊かれても同様である。
 まぁでも猫が可愛いのは間違いない。子猫ならば尚更だ。しかし、なぜ僕は猫派なのだろうか。考えたことがないだろうか。なぜ自分は猫派or犬派なのかと。そこには必ず何か自分の体験が関係している筈である。例えば親が猫を飼っていたから猫派、犬の博物館に行ったから犬派、という具合だ。僕は幼い頃、野良の子猫に近所の子供達と一緒に餌やりをしていた。多分、僕の猫派はそれに由来している。
 今考えるとあれはいけないことだった。野良猫に餌をやっては駄目なのだ。でも、あの体験が自分を猫派にしていたと思うと感慨深い。

11/15/2024, 10:11:08 AM

雨の日。仕事帰りに子猫を見つけた。
雨に濡れて寒そうにしている、段ボールに入った子猫。
最初に思ったのは、今どきこんなことするやついるんだ。だった。我ながら少し冷たい感想だったと思う。
俺の家は狭く、とてもじゃないがペットを飼うスペースはない。
それに、俺自身も遅くに帰るからペットを飼うのに向いていない。
だから、子猫のことは見なかったことにして帰ろうとした。
子猫の鳴き声が聞こえた。
そこからはよく覚えていない。
ただ、いつの間にか子猫は俺の部屋にいた。
捨てるわけにもいかないから俺は一生懸命部屋をきれいにして早く帰るようにした。
いつの間にかその子猫は大きくなって、俺は猫とともにいることが日常となった。
餌を買いに行ってから帰ったある日。
いつもは聞こえる鳴き声が聞こえなかった。
慌てて駆け寄れば、どことなく苦しそうだった。
病院に連れて行った。
もう、治ることのない病気だと言われた。
余命はほんの少ししか無かった。
俺は会社を休んでずっとそばにいた。
ある日、家を君は飛び出した。
追いかけると君は道路に飛び出した。
俺が声を掛ける前に、道路を車が通って、君は轢かれて死んだ。
車が去ってから俺は君に近づいた。
君はもう、息をしていなかった。
俺は泣いた。
いつまでもいつまでも。泣いた。
せめて寿命を全うするまで一緒にいたかった。
でも、君はもういない。

11/15/2024, 10:05:46 AM

子猫が道に迷って鳴いていた
私は子猫と言えば
好きな小説に出てくる白黒の猫を想像する
飼い主にすりよるその猫は
気分屋で寂しがり屋で
気付けば飼い主の側にいる
その子猫は道に迷うことがあるだろうか
鳴いてもきっとまた前を向いて
気ままに散歩をするんじゃないかな
優しさと愛情に満ちた子猫たちが
みんなもっと愛されて幸せになりますように

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