『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この洋風の家
昔少女と一緒に
遊んだ
まだいるかな
そんなことを考えていると
チェリーの首輪をした
子猫がいた
子猫の先にいるかもしれない
そう思い追いかけ始めた
力いっぱいにきみは
鳴きながらうったえる
ひとりぼっちで淋しいのは
人間ばかりじゃないことを
わたしの声を
きょうだいの声と間違えるなんて
思ってもみなかった
もうきみの仲間は
ずっと前からいないというのに
どんなに鳴いたって
もういないんだというのに
わたしも泣いてしまいたいよ
いつになったらきみは
小さなかわいい心をひらいて
この腕に身を寄せてくれるのか
わたしだったら絶対に
きみをひとりぼっちにはしない
きみをずっと大切にするのに
#子猫
『子猫』
愛くるしい陽だまりの仔
人の世の憂いなど取り払って
ただ其処に赦しを残して
「子猫」
声はするのにどこにも居ない。
本当に君は猫なのかな。
あなたに好かれたくて
あなたの目にとまるように
ありとあらゆることを
頑張ったんだよ
この私が
あなたの好みに合わせようと
頑張った
けどなぁ
何にも考えてない
純粋無垢
天然子猫に
勝てるはずもなかったよ
子猫の頃は
わたしにもあったのかな?
忘れた。
わたしは
努力ってなんですか
駆け引きってなんですか
って顔して
すいと生きる
大人猫になるんだ
#子猫
「白猫ハクと同居人」
夜になって、ボタボタと雨の音が聞こえてきた。
ボクはこの音が嫌いだ。
否応にも子猫の時を思い出す。
箱に入れられて、置いていかれた。
次第に辺りは真っ暗になり、ボタボタと雨が降ってきた。何が起こっているのかも分からず、ずっと丸まっていた。
こんな日は、同居人のベッドに潜り込む。
「ん……?ハク、いらっしゃあい」
同居人はボクを「ハク」と呼ぶ。
最初は何の事か分からなかったが、名前だと気づいてからは「ハク」と呼ばれると嬉しくなる。
「なぁに?雨の音怖かったの?」
『違う、お前が怖がってないか心配だったんだ』
「ハクは怖がりさんだねぇ」
だから違う……!
「袋に入れて流されてたんだ」と
子猫を膝に乗せて言った叔父
子猫と聞いて思い出すのは、まだ小学一年生の頃、家の近所にいた子猫だ。といっても見たのはたったの1日だけの野良猫だ。
その猫の見た目は忘れてしまったが可愛かったのは覚えている。トイレの時は穴を掘って用を足し、また砂をかけて埋めており、お利口なネコだった。
子供あるあるだと思うが、自分も親に飼いたいとねだった。答えはあるあるの言葉だった。でも親猫が見当たらないので見守る事となった。
翌朝、自分はこっそり牛乳をあげようと辺りを見渡すが見当たらない。残念だが学校へ行く準備をする。
学校が終わると、あの子がお腹を空かせてるだろうなと心配で急いで帰る。でもあの子はいない。すでに土の中だ。車の事故。
俺は誰も責める事は出来なかった。ただ落ち込み泣いた。あの子猫は忘れる事のない悲しい記憶。
子猫
子猫の動画見て癒やされて
明日もちょっと頑張ってみようかな、なんて
#37 彼が倒れた。
子猫のように小さく、丸まっている。
少し離れた場所からはそう見えた。
すごく心配になって、駆け寄る。混乱しながらも、彼に声をかけた。それでも、返事はなく、代わりに荒い苦しそうな息が聞こえてくる。うずくまっていて、何かの痛みに必死に、耐えているようだった。
…………自分が発作を起こした時みたい。一瞬、そう思った。
彼の苦しみを自分の頭の中に流れてくるみたいに、詳しく感じるような気がした。少し前、私が苦しんだ時に助けてくれたから、私も助けないと。頭ではわかっているのに、彼が苦しむ姿が少し怖くて、何もできなかった。
その時に先生が来て、すぐに運ばれた。
離れた場所で、運ばれていく彼を見る。スローモーションで、映像が流れているかのようだった。信じられない光景だった。
___子猫
子猫
君の幸せの理由
君の笑顔の理由
君が生まれた理由
その全てになりたい。
寒くて、心細くて、声を出せずに震えていた。
周りに生き物の気配は感じなかった。
ふわふわの柔らかな何かが体を包んだ感覚と優しい音がした。なんだろう、わからないけど、なぜだか怖くはないなぁ。
「─────?」
何を意味するのかは分からないけれど、音、声がする方に顔を向ける。うーん、よく見えないや。
口を開くとピャーと、か細い声が漏れた。
プニプニしたものが開いた口に入れられる。なんだろう、これ。……あ、甘い。もっとちょうだい、もっと飲みたい。なんだか、ぽかぽかしてきた。眠たいな……。
よく見えない目を開けると、甘いのはなかったけど、お腹の辺りがあったかかった。
優しい声がずっとしていたから、すごく安心した。
ここは、あったかいな。ずっといたいな。
ふふ、喉から変な音がしてきた。
ゴーロゴーロ、グールグール。なんだか落ち着く。
「もしもし、どうしたの?母さん今から夕飯の買い物に行くところよ。……え!?子猫を拾った!?
……どうしようって、あなたねぇ……もうー、今どこにいるの?今から迎えに行くわ。獣医さんのところに行きましょう。……わかった、すぐに向かう。父さんには連絡しておくから。……うん、あったかくしてなさいよ。」
〜子猫〜
私は子猫を見た
その猫はどんな色をしていたのか
思い出せないんだ
ただあの目
あの
先を見据えたような美しい目
目が合うだけで心が打たれてしまうような
高揚感や爽快感
ただそれだけ覚えている
あぁまた会いたいな
なぜかあの猫を見た日から
いいことばかりが起こるんだ
# 子猫
子猫可愛い……好き()
子猫に限らず猫ってなんで可愛いんだろうね。
ンンン 子猫だらけの世界に行ってみたい(語彙力とは)
−子猫−
小さな猫
大きな猫
普通な猫
小さな人間
大きな人間
普通な人間
猫と人間大きさは全然違う。
子猫ときたら全然違う。
でも小さな生き物でも生き抜いていく事ができる。
だけど人間は一人で生きていくとは困難であるのだ
仔猫
寂しげに鳴いているの…
ほっとけなくて…
大丈夫?
寒くない?
ちょっとの間だけ
そばにいるね…
離れようとすると
さみしそうに鳴くの…
胸が痛くなっちゃうよ
…
ごめんね…
『子猫』
甘いミルクの香り
グルグルと音を鳴らす喉
お腹いっぱい深く眠る
里親を探してる
みつけるのは苦労
それより苦労は
私の心
あなたと別れたくない
あなたを飼えそうもない
私は決めた
子猫をもう拾ったりしない
こんな切ない夜が続くのは
耐えられないから
それにしても
のんきな子ね
未来がわからないのに
思い切りのびなんかして
愛されること
疑わないの
幸せになってほしい
幸せにしたい
子猫は後日うちの子になりました。
ぽてっとしたうちの子が幸せであるかは猫語で聞いてみないとわからないけど、私はとても幸せです。
『子猫』
お前さんと出会ったのはいつ頃だったか?
「…………」
老猫は応えない
お前さんがまだ子猫の頃だったか?
「…………」
老猫は応えず
そっぽを向いた
お互い歳をとったなぁ。
「…………」
老猫は応えず
そっぽを向いて
欠伸をひとつ
……そろそろ飯の時間か。
「…………!」
老猫が此方を向いた
……お前さんは子猫の頃から現金なヤツだ。
「…………」
老猫は応えず
そっぽを向いて
欠伸をひとつ
猫に現金、なんてな……ふふふっ。
「……にゃーお」
老猫が呆れたように鳴いた
「その傷どうした?」
「あぁ…これ?ネコに引っかかれた」
彼は疑問に思った。
こいつはネコが嫌いなはず。
過去には顔を引っかかれて、顔中傷だらけだったのを覚えてる。
後々聞けば、妹の飼ってる子猫が思い切り引っ掻いたという。
子猫のふりして近づいて
優雅にしっぽを振ってみる。
#子猫