『子供の頃は』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供の頃は
何でもできると思っていたし
何もかもわかっていた気でいた
実際は何もできないし
何も知らない
だから色んな失敗をしてきたし
今思うと恥ずかしいことばかりだった
だけど何も知らなかったあの頃にしか
できないこと、思いつかないことも
確かにあったんだ
あの頃に戻ることはできないけれど
ちゃんとあの頃の自分に向き合って
今を生きていたい
子供の頃は
子供の頃は、いつか私も誰かと幸せに結婚をするもんだと思っていた。
でも、気が付いたら女性としての旬は終わっていた。
友達から来る結婚式の招待状を、何通ももらっていた時から、もう少し自分の心配をしていれば良かったのに、私に取っては「仕事」が第一優先になってしまっていた。
そして恋愛をする気力があるほど若くもなく、ただ面倒と切り捨て、忙しない日々が過ぎていき、ある日過労で倒れた。
走り続けてきた自分は、そこで仕事に対する気力も失った。
今は少し休業中だ。
泥沼に浸かっているかのような気怠さ。
カーテンの隙間から差し込む朝日の輝きが、今の私の心持ちと正反対で、枕に顔を突っ伏した。
何とか起きて朝ご飯だけでも食べようと、義務のような感じで足を出す。
コンビニやスーパーのできあいもので済ませていた私は、料理もまともに作れないと改めて女子力のなさを感じた。
と、携帯が鳴った。
鳴ったと言っても一瞬なので、LINEの知らせだ。
どうせ、フォローしているサイトのお知らせだろうと思いつつも、つい仕事の癖で確認をする。
「……あ、」
思いがけない相手は、自分の担当するタレントからだった。
何かあったのかと思い、LINEを開く。
「大丈夫ですか?ちゃんと朝ごはん食べてくださいね!仕事、行ってきます!!」
まさかタレントを心配させてしまうとは、マネージャー失格だなと思いながら
「ありがとう。仕事頑張って!」
と端的にLINEを打つ。
そうするとすぐに既読がついた。
早っ!と思いつつも、次に送られてくる愛くるしいスタンプに笑ってしまう。
私には愛する人も、子供もいないが、守るべきタレントがいる。
私はこれからも彼らの盾となり、有名になるよう育てる責務がある。
これも「愛」と呼ぶのだろう。
タレントに取ってはありがた迷惑かもしれないけれど。
ナツキとフユト【20 子供の頃は】
「フユトは子供の頃からカフェをやるのが夢だったの?」
「いや、一人暮らしを始めるのが早かったから、コンビニのメシに飽きて自炊するようになったら、意外と料理が性に合ってて、それでなんとなく」
「へえ、そうなんだ」
「ナツキの子供の頃の夢は?」
「お店屋さん。なんのお店かまでは考えてなかったけどね」
「でも、今は接客業は苦手なんだろ?」
「そうだけど、フユトと一緒なら…」
(つづく)
子供の頃はよかったな、なんて言ってる人を見ると、幸せだったんだな、この人は、って思う。
戻りたい過去がありますか、という質問に、すぐに答えられる人もそう。
あなたはどう。
子供の頃はよかったな、戻りたいな、って思うのなら、それは幸せなことだよ。
子どもの頃はね、お星さまを捕まえられると思ってたの。月にすぐ行けると思ってたの。でも違ったの。
「星はすっごく遠い場所にあるから捕まえられないよ」
ーーそっか。ならそこまで旅行すればいいのかな?
「違うよ!すっごく遠いんだよ!私たちが星の場所にいくまでに死んじゃうよ!」
ーー……そっか。
昔は一緒に月に行こうって言ってたのに。みんな大人になって夢を見なくなった。夢を見るって素敵なことなのに…どうして。
「イオ起きろ。せみちゃんが作った朝ごはん冷めるぞ〜?」
アルベルトの声で目が覚めて、リビングに向かう。こう歩いてるとみんなが夢を見なくなった理由が分かったかも。
「せみちゃん、起こしてきたよ」
「ありがと、2人共食べな」
だって現実が幸せだから、夢を見るより幸せになったんだもんね!
そうだよね?きっと…………
創作 【子供のころ】
子供の頃は
周りの手の届くところまでが、すべてだった
良いも悪いもそんな概念もなくて、
ただ生き延びる為のことしか考えられなかった
子どものころは
知識も論理もなく
鼻水を垂らしながら、
色んなことを感じていた
今は、知識と論理で
物事を賢く見ようとする
世界が曖昧なままだった
子どものころは
毎日が楽しかった
子供の頃はただ一緒にいて、遊んで、笑い合う。
僕の隣に君がいる…ただそれだけでよかった。
けれどいつしか二人は分かたれ、道を違えた。
大人になるとはそういうことだと、誰かが言った。
子供のままではいられないと、君が言った。
―――…僕は、それが嫌だと言った。
…本当はわかってる。大人になるという意味を。
子供のままではいられない、その理由も知っている。
それでも僕は、君との時間だけはあの頃のままでいたかった。
純真無垢に君を想い、ひたすら君を愛しく想う。
何ものにも囚われず、何ものにも阻まれず、
周囲の視線も、世間の偏見も、何もなかった。
子供のままでいたかった。
そうでなければ、
この恋は許されるものではなかったから…。
【子供の頃は】
〘※未消化お題 4/27分〙
誰もがみな生きる意味というものを探し求めて、そしてそれを死の間際に得るのだろう。
私は、私の死の間際にそれを得られるのだろうか。
冷たい離宮の中で、孤独という寒さの中で、ただ一人誰にも看取られず潰えていくこの瞬間にでさえ、けれどその兆候は見られない。
私はなんのために生まれたの?
私はなんのために死にいくの?
その問いに答える人も、神もなく。
枯れ果てた涙が流れることはなく、声にならない言葉が届くこともなく、凍てついた花は氷漬けのまま粉々に砕け散っていく。
氷花―――それは凍りついた花。
温かい日差しをいっさい知らず、
その美しさにも目に留められない。
彼女の真実は、その死後に知られることとなる。
【生きる意味/氷花】
子供の頃の方が、自由の楽しみ方が上手かった
いろいろ知った今は、不自由な自由ばかり
ほら、今日も日曜日なのにずっとベッドでゴロゴロ
子供の頃は
サンタクロースの存在を本気で信じていた。
プレゼントをくれるというより、神様的な感じで願い事を叶えてくれる魔法使いのおじいさんがサンタクロースの国で生活していると…
ソリは空を飛ぶしトナカイも人間と会話できて、心の中も全部わかる。夢見る夢子の時代。
ありがたい事に今はNetflixでいつでもクリスマスドラマや映画がみれる。
寝る前にクリスマス映画をみよう🎄
子供の頃は何も気にしないで良かった。
私情によりしばらくお休みします
きっと私たちはなにかを取り戻すために歩いているんだよ。
子どものころ、欲しかったおもちゃ、食べたかったお菓子。いつの日か忘れてしまったあのころの夢。
大人になればなんでも手に入るって、信じていた。
はやく大人になりたくてしかたがなかった。
ようやく大人になり、社会にでて働きはじめた。仕事の忙しさにかまけてあの日の誓いもあのころの喜びもすべて忘れていた。
心ない言葉とか、噛み合わなくなっていく歯車とかそういう小さなことが、積み重なっていた。
自分はここにいないほうがいいだとか、そういうネガティブなことばかり考えてしまう。そういう思考になる自分に腹が立つ。だけどそれではなにも解決なんてしないということも経験上よくわかっていた。
「子どものころに戻りたい。あのころのほうがよかった」
会社を辞めた同期がよく言っていたことを思い出す。
そうなのかもしれない。結局、自分は大人になったところでなにも手に入れていない。何者にもなれていない。
ふと窓の外を見た。そこには三日月になりきれていない月が浮かんでいた。
月は好きだ。心がすさんだ夜でも当たり前にあるから。
しばらく眺めて、気づく。
月は本当はずっと丸だ。影ができるから三日月とかに見えるだけで。
今なにも持っていないと思っているだけで、本当はずっと持っているのかもしれない。
そしていつだってなにかを取り戻せるのかもしれない。
とりあえず明日、おもちゃ屋さんに行ってみようかな。
幼かった頃は
ただただ真っ直ぐに突っ走っていた
その行き先がどんなに曲がりくねった角だろうが
泥道だろうがとにもかくにも突っ走っていた
突っ走る事しか思いつかなかった
今を思えばその時の無謀さはある意味羨ましくもある
今は恐る恐る進むしかない
そんな社会だ
だけどたまには昔を思い出して
真っ直ぐに進みたいと思う時がある
真っ直ぐな志はきっとその轍が誰かの道となり、
大きな一歩となるのだから
「道」
子供の頃はまっすぐ本音が言えた。誰かにすぐ助けを求めることが出来た。泣くことが出来た。いや、違う。許されていた。本音を言うのを許されていた。助けを求めることを許されていた。泣くことが許されていた。だが大人になるにつれ許されなくなった。本音を言うのも助けを求めるのも泣くのも全て。これが成長なのか?これが大人になるということなのか?それならば私はずっと子供でいい。
大人になんてなりたくなかった、
これから先、きっと必ず、離れてしまうあなたとしたいことがあります。
交わしたい約束が、あります。
いつか、いつかさ。離れて進んだ道が交わって、何処かで会えたなら。あなたと、会えたなら。
子どもの頃はさ、なんて過去の話をしませんか?
あそこで手を繋いだね。あそこでハグしたね。あそこに集合して遊んだね。あそこで友達にバレたね。
君と笑って、話をしたい。
子供の頃は
バカでも仕方ない
いい歳した今の私が
バカなのは
シャレにならない。
end
『子供の頃は』
今になって思う、後悔。
未来に、夢を見ていた幼き頃。
子供の頃。
周りは大人で、
それを羨み、
それはそれは非常に妬ましいものであった。
自分よりも自由度が高く、
考える時間もなしに、すぐに答えが出る、
そんな、自分よりも年上の人の存在が、
とても羨ましいものであった。
そして今。
段々と現実が汚く見えてくる。
周りの大人の裏が見えて、
何が綺麗で、何が汚いのか。
それがすべて汚く、薄汚れている世界だと
だんだんと、そう気付いてきてしまった。
自分よりも年上の人は醜く、
羨むものなど何もない。
ただ厳しい世界だけが垣間見えてきて、
社会の醜さを体感する。
純粋無垢だった、あの頃。
あの、子供の頃。
こうなりたい、と夢を持ち、
希望に溢れ、
目を輝かせたあの頃に、
また戻りたい。
現実を知らないまま、
過ごしていたい。
それでよかった。夢を見るだけ。
それでよかった。想望するだけ。
どんな大人になりたいか。
それでよかった。
子供の頃は。
廃れた大人になった
もはや生きる意味すらも
分からない。
何にでもなれる気がしていた
毎日がキラキラと輝いていた
心の底から楽しいと思えた
子供の頃は。
二度と戻らない
宝物のような日々
心の奥に仕舞って。
仕事いやぁぁ
田圃に挟まれた ゲームソフト屋 発売日
蛙の大合唱に 耳を塞いで
弾んだ足取りの兄 必死に後を追いかけていた
___________
もう二度と 戻ることの できない
寂しさ ありがたさ
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子どもの頃は 好きではなかった あんこに大福
美味しさが 染みて 泣きたい時がある
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塩を振った煎りたての銀杏、仕事終わりの餃子にビール
私は断然つぶあん派です。
どしゃ降りの雨に打たれてはしゃぎ笑う あの頃世界は手中にあった
題-子供の頃は