『子供のままで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今でも十分
大きな子供のまま、
だと思う。
男はいつまでも
少年だと言うけど、
俺の場合
少年というより、幼児?
精神年齢5歳とか
え、なんで?
自覚ないぞ
ちゃんと28歳
成人男性だと思ってる
だけど、
なぜか「可愛い」とか
「ばぶちゃん」って
言われる。
すくすく育って
平均より大きい180も
超えたっていうのに
なぜか子供扱い。
でもさ、
幼い頃の自分を思い出してみても
その頃の感覚のまんまなんだよね
おっきなふきのとうの葉っぱを
傘にして雨の中はしゃいだり、
ガムの包み紙で折り紙遊びしたり、
デザートにプリンが出てくると
大喜びしたり、
今でもする。
ダメなの?
アラサー男子がやることじゃない?
別にいいじゃん。
確かに
ここは小児病棟じゃない。
難病の患者ばかりのケア病棟だ。
大人しかいない。
どーせ退院できる見込みなんてなくて、
ここで終わる生命なら
子供のままでもいいじゃん。
だってさ、
どこで成長すればいいの?
学校にも行けず、
社会にも出られないのに?
むしろ冷めた大人になってなくて
良かったと思ってる。
だって、
諦めてねーから
ここから出られる可能性を。
『子供のままで』
綺麗なものを見て感動して、
美味しいものを食べて興奮して、
ダメなことをして怒られて、
悲しいことがあって泣いて…
本能の赴くまま生きてる子ども。
いつからか人からどう見られるか気にしたり、
その場にふさわしい行動をとったり、
我慢するようになったりと大人になっていく。
それも大切な成長だけれども。
あの何もかもが素晴らしいものに見える感覚、
時の流れがすごく長く感じる感覚、
真っ直ぐな気持ちで考える感覚、
子供のまま取っておきたいな。
大人になっても、子供のままでいいじゃないか。
デスクトップパソコンの上に乗せていたミニカーを取る。
「ぶうぅぅぅん」
口からエンジン音を出しながら、デスクの上でミニカーを指で動かす。
「子供心を持つのはいいことだが、書類の締め切りは守ってほしいもんだな」
背後から、課長に低い声で話しかけられた。
ミニカーを止め、課長の方へ振り向く。
「もう少しで出来るので、すぐに持っていきます」
「頼んだよ」
課長はわざとらしい溜め息をついてから、去っていった。
息抜きで遊んでいたが、そうもいかないらしい。
ミニカーを再び動かし、デスクの端に駐車する。
子供心はとりあえず置いておき、大人として残りの仕事を片付けた。
社会を知らなければいけないと世間に言われ、心は子供のまま大人にさせられてしまった。
「子供のままで」
私は恥じていた。とっくに大人になったのに、子供のままで変われない。だけど君が「変わってなくて安心した」と笑うから。少しだけ、そんな自分も許せてしまう。
子供のままで
自分の中に
数本残る
子供の頃からの感情
いつまでもいなくならない
そこにいる
母の日に
母を思い出す曲特集
アンマーを歌う人
いくつになっても
たとえ別れが来ても
母もいなくならない
変われない百年弱の生命体
子どものままであなたに会いたい
#子供のままで
希望に満ちていることが約束されたネバーランド。
眠れば楽しい夢を見て、
サンタさんをワクワク待って、
荒唐無稽な話を信じるほどには純粋で、
少しだけ残酷で、無垢な僕ら。
じゃんけんで戦争は終わればケンカしたって仲直り。
大きくなって、背が伸びて。
変わりゆく環境にあちらこちらへフラフラしたり。
初恋の香りと成長の気配に怯えていたり。
ずっとこのままでいたいのに、
ずっとこのままでいたいけど、……でも、
ネバーランドの住人でいるには少し、
現実を知りすぎてしまったから。
努力が必ず報われるわけでもないし、
善人が必ず幸せになれるわけでもないってこと。
感情がすれ違って
いつの間にか失っていたり、
抱え込んでしまったりすること。
この世はどうも不確かで、
楽しいだけじゃ、正しいだけじゃ生きられないってこと。
せめて、君の前ではあの日のままでいたい。
#子供のままで
あの日の告白は、まだ有効ですか
好いた人は出来ましたか
同窓会で再会したあなたに聞かれた
私もおばさんになりました、それでもいいの
それでもいいのです、僕もおじさんです
ただお互い、あの笑顔は子供のままで
子どものままで
いつまでも、子どものように興味津々のキラキラした目でいたい
子供の頃は、なんと大人になりたかったことか。大人になればできないことがきっと沢山できるようになる。難しい話にも交ぜてもらえるようになる。まだ一桁だった年齢を言うと羨ましがる大人の気持ちなんてこれっぽっちも分からなかった。子供には大人と違って可能性があると、大人は皆口を揃えていった。好きなことだけしていても許されると。自分たちには時間がないと。大人は一体何に追われているの?好きなことだけをすることは悪いこと?可能性とはどういうこと?今できることができなくなるの?いつか終わりが来るの?始める前から諦める大人が分からなかった。
大人になって分かったこと。それは大人の殆どが子供でいることを禁じられた人だということ。大人という役割りを演じることを命ぜられ、遂には子供の心さえも忘れてしまった人だということ。昔は難しくて面白そうに感じた話題も、今では世間話や陰口が多いことを知った。学術的な話は、ただ灰色の、社会の中で生き残るための話術の一環であることを知った。傲り、嫉妬や裏切りが多い世界だということも知った。けれど大人になればなるほど、昔見上げていた大人と同じことを無意識に発している自分がいる。時間がない。それがとても恐ろしい。歳を取ることに悍ましさすら感じるようになった。しかし自分の大人化は止まらない。狂った車輪のように、下り坂を勢い良く転がっていく感覚に襲われる。
子供のままでいいんだよ。子供のままで。子供のままであればあるほど、人生の本質を突けると思う。
子供のままでいい。それは幾つになっても解らないことであり、幾つになっても、一生涯かけて、自分に言い続けることである。
・・·・・· 子供のままで ・・ · ・・·・・· ·・・·・・· ・・· ・・·・・·・・· ・・·・・
·・・·・・·・・·・・·・・· ・ Je suis en train d'écrire. ・·・・· ·・・·・・·・・・・·
子供のままでいたくない
成長した、成長している人間がいい
自分の中の子供を出していいのは信頼している人にだけ
その他の人の前では成長している自分であれ
それが大事
子供のままです。
子供は子供のままでいて欲しいと今でも思います。
だから学校に行かせません。
子供は何も知りません。
ずっと離乳食。
ままがいないと生きていけません。
ままには責任があるのです。
そして、ずっと子供のままでいてくれました。
これからも。
『子供のままで』
子供のままで、大人になってしまった。
……つまり、永遠に成長できる、ということである。
○○○
「笑っている子供を見ると、気分が良いだろ? それだよ」
「……いや、子供扱いしないでくれよ。立派な大人だぜ」
俺がむすくれて、頬を膨らまして不本意を顕にしていると、目の前の男は笑った。春の木漏れ日のような温かい微笑を。
「そんなに悪いことじゃない」
「何が? 大人になっても子供扱いなんて、下に見られている証拠だと思うけど」
俺がそう言うと、目の前のヤツは無言で肩を竦める。
そして、どこか遠い目をしながら、こう言った。
「大人になる、ということは……自分の限界が見えてくる、という事でもある。だけど、君は違う。どこまでも、どこまでも……もっともっと先へ行ける。これは褒め言葉だよ」
「…………なぁ、本当に、本当に仕事を辞めるのか。お前、この仕事を気に入って居たじゃないか」
「限界が、見えてしまったから。ごめんね」
「絶対に許さない」
俺の言葉に、やはり彼は温かな陽だまりのような笑みを浮かべて返す。
俺は抱えていた重い重い小ぶりの花束を、手渡した。
「ありがとう」
「……次の職場でも、元気でやれよ」
「もちろん」
遠くなっていく背中が、どこか蜃気楼のように揺らめいていて。
ふっと消えてしまいそうな危うさが、どこか胸を掻き立てた。
○○○
子供のまま、大人になってしまった。
別れはいつも、馴れなくて辛い。
「せめて、アイツが笑って次の仕事を出来ますように」
おわり
「子供のままでいられたら良かったのに」と、私は隣で微睡む彼を見て小さく零した
私たちは大人と呼ぶにはまだ幼く、けれど純粋な子供と呼ぶには、もう多くのことを知りすぎている
このまま時が止まれば、責任も未来も考えずに、ただ笑い合っていられるのに
「何考えてんの?」
彼が薄目を開けて、私の手を無造作に引く
その体温は驚くほど熱く、残酷なほどに明日へ向かう鼓動を刻んでいた
子どものころは、20歳になれば
いわゆる『大人』になれると思っていた。
落ち着いて、余裕があって、
常に正解を導ける、そんな『大人』に。
しかし、いざ20歳を過ぎてみると、
10代のころと今の自分にさほど違いは感じない。
30歳になってみても、落ち着きがなく、
周りの同年代はみんな大人になっているのに、
どこか自分だけ子どものままで取り残されているような、そんな感覚に苛まれてきた。
結局のところ『大人』になるって何なのかと考えてみれば、
人生とは、オープンワールドにみえて、
ある程度の1本道ルートで、最低限度クリアしなければならない通過儀礼ポイントがあり、
そこを避けながら年齢を重ねても、
ただしわくちゃの子供が残るだけなのだ。
そのことに気づいたのは30代も半ばに差し迫った減災であり、もう取り返しがつかぬ。
髪が薄くなった初老の『子供』は、
今日も独り、家でビールを飲んでいる。
変態動物のように蛹は大人になる。産声は金切り声に変容して捕食者の立場になる。争い、争い、住処を奪う。レベル1では生きられない。ありのままの自分を捻じ曲げてペルソナの仮面をつける。大人のフリをした子供達が容貌だけは大人らしく振る舞い、この世界をあまねく跋扈する。捻じ曲がった世界で大人と子供はメビウスの輪のごとく繋がっている。
題『子供のままで』
〈お題:子供のままで〉
僕はいつも1人だった。
奈良公園で野生の鹿を愛でる毎日。
僕は決まって晴れの日に手作りのメンチカツを持参する。
鹿せんべいを取られて泣いている少女がいた。
僕は、それを横目にいつもの岩に背中を預けて空を見上げた。今日は快晴か。
「空が青いなぁ…」
ちょうど一年前、僕は1人だった。
父親が再婚したのだ。以来、僕は奈良公園に赴くのが習慣となっていた。
「そうだ。メンチカツ…」
小さなリュックに詰めた姉仕込みのメンチカツサンドを前に唾を飲み込む。
悔しいが、僕はコレに抗えない。
食欲を刺激するニオイとボリュームに釘付けになっていると、影が落ちた。
鹿かと思い目を見やると、そこには先程まで泣きじゃくっていた少女が物珍しそうにサンドイッチを見つめているではないか。
「…」
「…」
静かな攻防。或いは良心の呵責。
しかし、よその子に手作りのお昼ご飯を上げるのはよろしくないのではいか。ともなれば、少女の好奇心を他所に移すしかない。
「こんにちはー」
可能な限り優しく、丁寧に声を掛ける。
「、こんにちは。えへへ」
気まずい。と僕は思った。
接し方が分からない。きっと向こうもそうに違いない。
「ねぇ、お姉ちゃんのこぶん?なんでしょ?」
僕は何を言っているのか、何の話なのか、検討もつかなかった。
「だって、そのメンチカツ!」
少女は僕のお昼ご飯を指差してニマニマと嬉しそうに声を張り上げる。
「あー…そうだね。子分だよ」
姉と少女は面識があるのだと察する頃には、少女は嬉しそうに隣に座った。
「やっぱり!」
子供は無邪気だな。先程まで泣いていたのか疑いたくなるよ。
「あのさ、じゃあ、葵お姉ちゃんのことを本当に、あねーきって呼んでるの?そのメンチカツ、本当にブルーメンチカツって呼んでるの?ねぇ、ほんとう?」
「ブルーメンチカツ…?あねーき呼びは本当だよ」今度そう呼んでやろうと決意する。
しかし、メンチカツについて、はたしてそんな名前だったか。そんな名付けは知らなかった。
「やっぱり!葵お姉ちゃんのこぶんなんだ!」
今になって姉の名前由来の命名だったのかと理解する。
ブルーメンチカツは僕の胃袋を確かに掴んでいる。今度“あねーき”の前で“ブルーメンチカツ”とわざとらしく言ってみよう。面白い反応が見れるかもしれない。
どんな関係性なのかどう聞けば良いかと思案していると、少女は突然立ち上がった。
「あ、お友達が来たからばいばい!」
子供は風の子。嵐の様に去って行く。
ここまで来ると清々しいまである。
食べ終えたメンチカツの残骸をリュックに戻す。
「昔と変わっちゃったなぁ…」
〖子供のままで〗
大人にごめんなさいと謝って
「なにが」ごめんなさいなのか
聞かれて付け足しで言っていた
前より少し大人になった今は
「なにが」の部分を真っ先に言う
手馴れてしまったのか
はたまた成長のひとつなのか
自分のした行いの中で
何がいけなかったのかを考えさせ
「もうしません」という意味のある
「ごめんなさい」を口にした子供時代
なにがごめんなさいなのかを
ゆっくり考えることなんてせずに
咄嗟に「すみません」と謝る現在
教養のはずだった謝罪が
その場しのぎの謝罪になった
善し悪しを自力で考え導き出す
そんな目の前に必死な子供のままで
居たかったなんて何度も思うけれど
謝罪ひとつに真剣に向き合った日を
「もうしないようにしよう」と
子供ながらに強く思った日のことを
大人になっても忘れたくはありません