『始まりはいつも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
始まりはいつも
始まりは確かに
わたしからで、
近づくききっかけをいつも
作ろうとする
でも、ある日
私が手を引くと
あなたがさしのべる
さりたいのに
さることができない
あなたが声をかけたとき
他の人でも良かったのに
よりによって私に聞くから
こうなってしまい、
離れにくくなる
やめてほしいし、やめてほしくもない
複雑な気持ちでいっぱいだ
ボールの上の君、夕日の下の君
始まりはいつも 『レ』の音
次に『シ』 最後に『ド』
その音に意味はなく
並びさえもまた同じ
ただの連なりさ
『レ』と『シ』と『ド』
連なりはやがて形を成し
『レ』と『シ』と『ド』
意味のないものに意味を与え
『レ』と『シ』と『ド』
ほら 私が生まれた
緊張する。
大丈夫、
まだ
最初なんだから。
人見知りなわたしは
だいぶ前から
緊張し過ぎて
よくお腹を下す。
それからは
えいやー!
と気持ちが吹っ切れて
ドキドキしつつも
なんとかするのだ。
#始まりはいつも
お題『始まりはいつも』
緊張する。
暇だからという理由で、勢いで知らない人達と遊ぶイベントに申し込んでしまうことが何回かある。
自分から楽しそうだと思って申し込んだくせに行く前になると、『いやな人達だったらどうしよう』とか『うまく喋れるかな』とか考えてネガティブになってしまう。
やはり人と話すと緊張するけど、毎回運がいことに楽しい気持ちで帰ることが多い。
「ケンカの『始まりはいつも』プリンの取り合い、秋の『始まりはいつも』花粉症、逆転劇の『始まりはいつも』誰々。いくらでもアレンジは可能よな」
なんなら「始まり→はいツモ」で麻雀のハナシにしたり、「住居探しの始まり。ハイツも検討」でハイツのハナシにもできるわな。
某所在住物書きは久しぶりの自由度高そうな題目に安堵して、しかしスマホではソーシャルゲームなど、余裕こいてプレイしていた。
そういえば、ガチャのすり抜けによる最大級の落胆の「始まりはいつも」、まずSSR確定演出からだ。
「……物欲センサーの始まりって、どこからだろう」
イベント周回して、ランクを上げて。物書きは貯蓄中のガチャ石に対し、どうせ溶けるとため息を吐く。
――――――
最近最近の都内某所、最低気温がストンと急降下した夜、キャンプが可能な屋外スペース。
雪降る田舎出身の、名前を藤森というが、
小枝と枝と、それから枯れ葉とで燃焼剤を構成した焚き火の前に座り、酷く疲れたようにしている。
目の前には簡単シンプルなキャンプめし。親友の宇曽野からレクチャーを受けた、蒸し鶏とコンソメのライス、味変用のバターカレー付き。
ため息ひとつ吐いて、隣を見る。
隣には子狐が、行儀よく「おすわり」して、
藤森同様に目の前に置かれたコンソメライスとカレーに、うやうやしくお辞儀して、
丁寧かつ丹念に香りをたしかめ、堪能し、
特に五穀のひとつである米飯を見つめた後で、
ホンドギツネの骨格的に本来あり得ない動作を――すなわち前足、「おてて」を「ぱっちん」。
人間がそうするように、合わせた。
くわぁ〜!くぅ〜! 元気に吠える。
稲荷の神の神使たる狐、おそなえとして受けた食い物への礼儀を、おろそかにしてはならぬ。
人間からの貢ぎ物、供米を頂く。始まりはいつも、手を合わせて、「いただきます」。
あとはウルペスウルペスの本能に従い、ガブガブ!
早食い選手も、かくありなん。胃袋におさめる。
はぁ。 藤森が再度、ため息を吐く。
…――藤森の疲労の発端は、数時間前にさかのぼる。前述の子狐、実は不思議な不思議な、日本語を話し人に化ける稲荷の化け狐で、
昨日、都の病院で漢方医をしている父狐から、キャンプの絵本を土産に貰ったらしいのだ。
非現実的だが細かいことを気にしてはいけない。
稲荷のコンコン子狐、絵本に描かれたキャンプめしがたいそう気に入ったらしく、いつも稲荷神社の花を撮りに来ている参拝者に、つまり藤森に緊急おねだり。
『キツネといっしょに、きゃんぷして!』
絵本の「キャンプ」しか知らぬ子狐は、
キャンプは焚き火を囲んで飯を食うものと理解し、
桔梗の描かれたお気に入りの飯入れ皿とキツネノカミソリの描かれたお気に入りの水筒とをリュックに入れて、背中に背負い、とってって、ちってって。
待ち合わせ場所まで歩いた。
すなわち焚き火の用意をしていなかったのだ。
『ありあわせの物で、なんとかしよう』
すべてを察した藤森は、清掃の行き届いた屋外を見渡して、ひとつふたつ。小枝を拾った。
『子狐。おまえも手伝っ……』
おまえも手伝って、枯れ葉や小枝、少し大きめの乾燥気味な枝を集めてくれ。
そう伝えようと振り返った藤森。
目線の先には、見よ、ホンドギツネの本能のままに柔らかい土を掘り掘りする子狐である。
焚き火の始まりはいつも、薪拾いから。
藤森は親友の宇曽野の、おそらくジョークと思われるジンクスを思い出した。
彼が嫁や娘と共にキャンプに行って焚き火をすると、必ず薪準備担当が薪を忘れるらしく、
ゆえに、彼等のキャンプはいつも、薪拾いから始まるという。 再度明示するがジョークと思われる。
今日その宇曽野は連れてきていない筈だが?
『分かった。わかったよ』
藤森は、掘った土の中に何かを入れてそれを丁寧に埋め戻す子狐を見ながら、
ひとり枝を拾い、ひとり焚き火台を組み立て、
鶏肉とともに飯を炊き、キューブタイプのコンソメを鍋に落として、おこげを調整したのである。
カレーはレトルトであった。
――…「おいしい。おいしい」
がつがつがつ、ちゃむちゃむちゃむ。
そんな藤森の単独的労力も知らず、子狐は尻尾をぶんぶんビタンビタン。おそなえとして己に出された蒸し鶏と米を怒涛の勢いで食べる食べる。
「そうか」
それは、良かったな。 ぽつり付け足し、藤森もライスをレンゲスプーンで口に運ぶ。
薪拾いから始めることになった焚き火のすべてを用意した後で食うキャンプめしは、それはそれは、もう、それは。美味かったようである。
始まりはいつも思い付きと思い切り
思い付いて思い切って形から入る
まだ行動はしない
必要な物を取り揃える
まだ行動はしない
揃えた物を前にして、あーでもないこーでもないと思案する
まだ行動しない
大変に思いながらも一度やってみる
少しだけ行動してすぐやめる
思い付きで始めたのだから案外こんなものなのだ
そしてまた新しい思い付きが始まる
『始まりはいつも』
あなたが私におはようと言ってくる。人見知りの私は無言のままペコリと頭を下げるしかできない。本当はもっとあなたと繋がりたいのに… 言葉よりももっと強い気持ちが心の中で煌めいてる 私の気持ちがあなたにもっと伝わればいいのに
始まりの日はいつも雨。
そして、終わりの日も雨。
その雨に打たれる度に思い出す。
あの雨の日を、あの瞬間を。
そして、あの日から続く日々のことを。
始まりは、いつも雨の日だった。
だから、私は雨が嫌いになったんだ。
でも……いつからだろう? いつから私は、雨が好きになったんだろう?
おはようと、君は笑顔で、こっちもみてる
起きて起きてと、揺さぶり
僕を起こしてにこりと、わらってくれる
始まりはいつもここから、
最高の1日の始まり
今日はここまで、
始まりは
始まりは紫の光だった
私の中に飛び込んだ紫の希望が、今の私を動かしている
始まりは白い光だった
強い光にあてられて、いつのまにかワタシ自身が光となっていた
始まりは黒い光だった
強大な力を知って、自分のために利用した
始まりは藤色の光だった
今はもうないけれど、確かにあの光が俺を駆り立てたことは忘れない
始まりは金の光だった
あの忌々しい光が、最後の救済の光だったことが今更分かった
始まりは赤い光だった
けしてその光に飲まれないように、おれは今も走る
始まりはいつも……
ヒーローショーの始まりはいつも、怪人の登場からだった。
それを理解したのは、ヒーローショーを見に来て3回目の時。
初めて憧れのヒーローショーに連れて来てもらった時は、怪人の登場でパニックになり「怖い」とか「帰りたい」と、恐怖で手足を震わせて号泣しながら父に後ろに隠れてしがみつき、ヒーローが登場する前に、怪人の登場だけ見て、父に抱っこされてもなお号泣しながら会場を後にすると言う散々なヒーローショーデビューとなってしまった。
けれど、せっかくヒーローショーに来たのにヒーローを見られなかった心残りも有った。そこで俺は父に「怪人怖くても帰らない。最後まで見る」そう約束をして、2週間後に再びヒーローショーに連れて行ってもらった。
人生2回目のヒーローショー。やはり最初に怪人が登場した。それを見た瞬間、2週間前のヒーローショーで体験した怖い気持ちが蘇って怖くなって泣いてしまった。本当は直ぐにでも帰りたい気分だった。でも俺は、怖くて泣き、父の手を握りながらも父との約束を守る為、ステージをずっと見ていた。
すると、ヒーローの声と共にヒーローが登場した。それを見た瞬間、怪人が目の前に居るのに"もう大丈夫"と、疑いようの無い安心感が生まれ、気がつけば先程まで出続けていた涙はもう止まっていた。それからヒーローショーが終わる迄の時間はあっという間だった。
心の中で(ヒーローが絶対に助けに来てくれる)そんな安心感が生まれた2回目のヒーローショー。それにより俺はヒーローショーが好きになった。そして3回目ともなればヒーローが必ず助けに来てくれる安心感から、登場する怪人も怖くなくなった。それと同時にヒーローショーの流れも薄っすら理解した。
それからは毎週の様に父に強請ってヒーローショーに連れて行ってもらう様になり、中学生になってからはスーツアクターを志す様になって努力を続け、大人になった俺はプロのスーツアクターになった。
そんな俺の初めてのスーツアクターとしてのデビューは、初めてヒーローショーを見に来た施設で開催されるヒーローショーでの怪人役だった。
そう…ヒーローショーの始まりはいつも怪人から。ここからが俺のスーツアクターとしての始まりだ。
※この物語はフィクションです
始まりはいつも 作:笛闘紳士(てきとうしんし)
誤字脱字を修正しました。
私たちの旅の始まりはいつも
あなたの一声から
週末はここに行こう
長期休暇はあそこに行こう
いつもキラキラした瞳で誘ってくれるね
あなたがそばにいてくれるお陰で
私は幸せです
♯始まりはいつも
はじまりはいつも部屋の掃除だった。毎週やっている掃除とは別に月に一回、今日はここと決めて、普段やらない場所の埃を払う。
キッチン上の収納、食器棚、小物入れ、テレビ台の裏などなど。いつの間にか埃が溜まっているところ、いつの間にかモノが増えているところ、捨てられないところ。これを毎月場所を区切ってやっておけば、大掃除をがんばらないで済む。そう思っていてもできないことはままあるけれど。
今日は押し入れの一角。買って一回使ってもういいやってなったけど、捨てるのは忍びなくてしまったものが詰まっている。とりあえずで闇に沈めた逸品がいくつもある。
ここを開けるが最後、一日が終わる。その覚悟を持っていなければ、押し入れの掃除はできない。
奥行きにして一畳ほどしかない空間が深淵にも感じる。フリードリヒ・ニーチェの言葉が脳裏に過ぎる。『深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』
ゆっくりと最初の箱を取り出す。それはダンボールではなく、蓋のないカゴだった。もちろんよく覚えている。とりあえずのときにすぐ入れちゃうあのカゴだ。
まずは取り出した跡の床を拭く。案の定、雑巾は埃にまみれた。早速カゴの中をあらためる。
すぐ手に取ったのは100均で買った光るコースターだ。グラスを置くとライトが当たってプリズム効果でショーアップされる代物。最初は楽しんで使っていたが、電池が切れたときに、これは金がかかると思って食卓を追われた。だが捨てるのも悔しいとここにしまったのだ。記憶に新しい。これは捨てない。とりあえず埃は拭いておこう。
次のこれはなんだ?ビニールのちっちゃい袋に入っている。フィクサーコーヒーのペットボトルに付いていたオマケのボトルキャップ! 映画『グレンジャーズ』シリーズとのタイアップで付いていたやつだ。映画を知らないからぜんぜんいらなかったけど、捨てるのもと思って以下同文だ。んー、未開封ってところが自分にとっての不要さを強調している。捨てよう。最近の人はフリマアプリで売るのか?
そしてこれは、紙袋。カゴの中に紙袋。老舗デパートハカマダ堂の紙袋。捨てられない。たぶん使わないけど何かに使える紙袋。フリマアプリならたぶん売れる紙袋。いちおう埃は払っておく。
すでに気づいているけどコレ、収拾つかない。
どこまでやってもオチがつかない。
ひとまずそっと奥の方にしまっておいても、埃だけはつくのにね。
始まりはいつも
3・2・1 パン!
キューが出されたら世界が広がる
僕の中にあった小さな魂と
僕らがつくる世界がつながる
幕が下りれば幻のように散って消える。
そんな世界が僕は好きだった。
【始まりはいつも】
雨
ケンジがよく歌ってたな
始まりはきっと
すべて自分だ
良い事も悪い事も
自分の発言
自分の立ち振る舞い
自分の視線
自分の受け答え
自分の向かった先
自分の来し方
自分の在り方
自分の興味
自分の感性
本も音楽も趣味も食べ物も服も人も
偶然であれ必然であれ
踏み出した一歩は自分の足
だとすれば
良い事には自分を褒めてやって良いし
悪い事には自分を変えてやれば良い
どちらも簡単じゃないけれどね
きっかけはいつも些細なことだった。
「大体貴方は…!」
女特有の金切声が開始の合図だ。萌は「またか」と小さく溜息を吐いて自室へと引っ込んだ。
一階から両親の言い合いがくぐもって聞こえる。夕飯後はいつもこうだ。
母の小言が積み重なって、父が弱々しく言い返す。すると母のヒステリーが爆発してゴングが鳴る。
(こんなに相性悪いのになんで離婚しないんだか)
離婚するとなればどちらに着いて行こうか。母に着いていけば小言の矛先は自分に向かうだろう。だが父に着いていけば家事は必然的に萌の役割になるに違いない。
ただ金銭的に父に着いて行った方が得はする。進学も出来るだろう。
そこまで考えて、萌は自分の打算的な発想に辟易とした。
ベッドに横たわり、癖のようにスマホを弄った。SNSに機械的ないいねを送りつつ、ぼんやりと考える。
(自分もああなっちゃうのかな)
いつも不機嫌そうな母の顔を思い返し、自分の将来の姿を想像した。自分そっくりな子供を前に、イライラした自分の姿。隣には—。
(やだな。タケル先輩はお父さんみたいにヘラヘラしなきゃいいけど)
そこまで思案し、萌は急に我に返る。頬がじんわりと熱くなる。勢い良く枕に顔を突っ伏し小さく唸った。
「めぐみー。降りといで。メロン切ったよ」
先程の不機嫌さなど微塵も感じられない母の声。
ダイニングへ向かえば、瑞々しいメロンが皿に並んでいた。
「どしたんこれ」
萌の問いに父が小声で答える。
「こういうの買っといたらママの機嫌治るでしょ」
手慣れてる。でも父の言う通り母は鼻歌混じりで上機嫌だ。本当、始まるのは突然だけど終わるのも突然。巻き込まれる身にもなってほしい。
(お似合いだわ、あんたら)
萌は呆れつつも、その美しい緑の半月にかぶりついた。
≪始まりはいつも≫
声をかけてくれたのも
想いを伝えてくれたのも
共に生きていこうと決めたのも
いつもあなただったね。
だから最期はわたしにまかせて
寂しがりやのあなたを
独りにはさせないから。
「始まりはいつも」
この人とはいつまで一緒にいられるのだろうと思う。大切にしていたと思っていても、いつも離れていってしまうから。
始まりはいつも
突然に。今日のお題に繋げる言葉で真っ先に思い付いたのがこれ。だからなんだって話か。
しかし急に寒くなったな。昨日か一昨日にエアコンつけたのに今日は電気毛布がちょっと欲しくなるレベルで寒い。これは完全に冬の寒さだよ。
とはいえまだまだガチの冬装備をすると暑いからやっぱりまだ秋ではあるんだろうな。冬の始まり秋の終わり。そんな寒さだ。
話は変わるが最近は生活に必要な物をいろいろ買い換えてるから金が飛んでいく。前に書いた電子レンジとか冷蔵庫だな。
それに加えて椅子も買い換えたけどこれはまだ届いてないからまた今度使い心地を書くとしよう。問題はまだ買い換えようと思っているものがあるってことだ。
最近いろいろ買い換えて思ったことがある。それは高いものはいいものだ、ということ。
別に特別高いものを買ったわけじゃないんだけど、今まで使ってたものよりちょい高めのものを買ったら品質が高くて快適だということに気付いた。それで今使っている眼鏡を買い換えたいなと思った。
今使っている眼鏡はまだまだ使えるしそこまで古いものじゃないと思うけど確か安物だった記憶がある。なのでちょっと高めの眼鏡に買い換えたい。
少し眼鏡について調べて欲しいと思ったのがあってその値段が大体三万。これを買おうと思っているからまた金が飛んでいく。生活の質を高めるのも大変だ。
なぜ裏切ったの、なんて
貴方に聞いても答えないだろう
貴方は堕落し、私に刃を向けた
私の声など届かない
貴方を愛した、私の言葉など
思えば始まりはいつもこの場所からだった
私と貴方が出会ったのも
彼らを滅する決心をしたのも
半身として互いの剣、盾になろうと
誓いを交わしたのも
ならば、ここで終わらせよう
青きステンドグラスを通す光に照らされた
貴方の瞳が二度と曇らぬように
ここで、私の光と共に