『始まりはいつも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
英語の授業でペア学習があった。週明けや長期休み明けに互いが何をしたのか話すのだ。英語ではなくて日本語で話していた。英語も単なるコミュニケーションツールで、話すことがこの授業の目的だと言いたかったのかもしれない。英語の授業は席替えをしなかったから一年間同じ人とペアを組んでいた。話しかければ答えてくれないこともないが、向こうから話題を切り出してくれたことはない。私は毎度「先生なんて言ってたっけ」だなんて恍けた様に話し出して焦りをごまかした。受験生だったので演習の期間に入るとそのアクティビティは無くなった。もっとどうでもいいことを話せれば良かったなって今は思う。
私は走っていた。
恋人の拓哉との待ち合わせに、遅刻しそうだからだ。
目覚まし時計との悲しいすれ違いで、起きたのが待ち合わせの三十分前。
まさにギリギリ。
私は最低限の身だしなみをして、待ち合わせ場所の駅に向かって走る。
お腹痛いし、とりあえずセットした髪も乱れてるけど仕方ない。
遅れないのが最優先だ。
そして何もかもを殴り捨て走り、到着したのが約束の時間五分前。
どうやら間に合ったようだ。
私は息を整えつつ、先についているはずの拓哉を探す。
「あれっ?」
けど、私は驚きの声をあげた
肝心の拓哉がいなかったからだ。
どういう事だろう?
けれど拓哉が来ていないということはあり得ない。
さっきLINEで『遅れそう』と送ったとき、『待ってる』と返事があったからだ。
見落としたのかと思って、再度周囲を見てもどこにもいない。
向こうからも声をかけてこないのもおかしい……
自分で言うのもなんだが、結構派手に到着したからね。
怒って帰ったとか?
ありえない。
まだ約束の時間前だ。
となると、私が遅れることを見込んで、飲み物を買いにコンビニに行ったかな?
スマホを取り出して、LINEを起動する。
『今着いたけど、拓哉どこにいる?』
送信するとすぐに既読が付く。
『待ち合わせ場所にいるよ。
咲夜はどこにいるの?』
ここにいる?
もう一度見渡せど拓哉の姿は見えない。
どういうこと?
もしかして待ち合わせ場所を間違えたかな。
『確認なんだけど、待ち合わせ場所って駅の改札口だよね』
『そうだよ、西の改札口』
そういうことか!
この駅は、西と東の二つ改札口がある。
そして私がいるのは東口で、拓哉は西口。
そりゃ会えないはずだ。
『私は今、東口にいる』
『ああ、そういうことね。
じゃあ俺がそっち行くよ』
『私もそっち行くね』
『意味なくない?』
『拓哉に早く会いたい』
『分かったよ』
ということで私は西口に向かうことになった。
ここから西に向かうには、陸橋を使うのが早い。
寝坊したときはどうなる事かと思ったが、よやく合流できる。
でもまあ、走って乱れた髪を直す時間が出来たと思えば、そんなに悪い事ではない。
私は髪を手櫛で直しながら、陸橋を登るのであった。
◇
会わなかった。
なんで?
私は拓哉とすれ違わず、駅の東口にいた
駅の反対側に向かうには陸橋しかない。
人通りも多くないから、人ごみに紛れてという事もない。
それなのに、お互い気付かなかった?
そんな馬鹿な。
私が悩んでいると、拓哉からLINEが来た
『今、東口に着いたんだけど、どこかですれ違った?
全然分からなかった』
『私も。
私が拓哉を見つけられないわけないのに……』
『人少ないんだけどなあ……
俺、もう一度そっちに行くね』
『私も行く。
って言いたいけど、また気づかずにすれ違ったら大変だから、私はここで待ってるね』
LINEで返信を送ったあと、私は陸橋の階段の前に立つ。
ここにいれば、拓哉がすぐに私を見つけられるからだ。
ちょっと周囲の視線が気になるけれど、これくらい我慢しよう。
拓哉と会えないよりはましだ。
そしてしばらく待っていると、拓哉からLINEが来た。
『着いたよ
どこにいる?』
着いただって?
それはおかしい。
私はずっと陸橋を見ていたが拓哉は見ていない。
『私、ずっと陸橋の前にいるんだけど……』
『おかしいなあ』
信じられない事態に、私の背筋が凍る。
同じ東口にいるというのに、会えないとはこれ如何に?
もしかして、うっかり異世界に入っちゃった?
ありえないけど、同じ場所にいて会えないのはそれくらいしか……
でもそれは非科学的だし、拓哉と会えなくなるから困るし……
私が思考の迷宮に迷い込んでいると、スマホが震えたことに気づく。
拓哉からのLINEだ。
『見つけた』
『何を?』と返しそうになって、踏みとどまる。
私を見つけたのに決まってるじゃないか!
しっかりしろ私。
『後ろ見て』
拓哉の指示の通り、後ろを振り返る。
すると、遠くの方で手を振っている拓哉が見えた。
いつのまにあんな所に。
そう思って拓哉を見ていると、あることに気づく。
「拓哉、もう中に入ってたのか……」
拓哉は改札口の向こう、駅の中にいた。
つまり、私は駅の外を行ったり来たり、拓哉は駅の中を行ったり来たり……
そりゃ出会えないよ……
『今行くね』
私はLINEでそう送って、拓哉の元に歩き出す。
「疲れた」
独り言が、口から出る。
まだ何も始まってないんだけどなあ。
私は変な疲労感を感じながら、拓哉の元へと向かうのであった。
始まりはいつも、そう何かが終わること、、
好きな曲の歌詞に似ている
テレビでおせち料理のCMが流れた…
もう直ぐクリスマスケーキの宣伝も
始まるだろう…
私はあの 「楽しいね、待ち遠しい
ね」の雰囲気が大嫌いだ。
別に嫌な思い出も冷たい家庭で育った
訳でもない…
何故か苦手なのだ。
これからの時期は、毎年私の不機嫌に
拍車がかかる…
今週の花火大会は
2024/10/20㈰日記
夏の間、週末に使っていた
タイトルの復活。
音がして流石に雷でしょ?
と思ったけれど確認しておこうって
事で窓を開けたら山の間に
小さな花火。
わあ、これこそ本当に
今年最後の花火大会!
10月半ばで、いったいどんな大きな
イベント事をしているの?
お祝い事だったのかなあ。
嬉しい。
でも今年最後だと思うと
寂しい感じがしちゃって見る事に
集中出来なかった。
今日は、数日前に書いた
お茶会の手伝いに。
お茶も茶菓も美味しゅうございました。
ふと疑問が過るんだけどね、
茶席で「写真撮っても良いですか?」なんてしちゃいけないけど、そんな人、いたのかな。
お茶会だから茶道に心得のある人、
関係者しか招待されてないから
そういう人は来ないか、とも
思うんだけど、なんでも写真の
ご時世だからなあ。
亭主さんに聞けば良かったかな。
亭主はお茶会の主宰者やお茶を
点てる人のこと。
でも僕はお茶を点てる人の事は
席主というかな。
でも、この知識ね、茶道で本当に
正しいかどうかは知らないので
信じないで。
胃が怖いので朝は
シャインマスカットと飲むヨーグルトだけにして会場に。
お昼は美味しいお弁当が出て、
「お茶はもう飲んだ?」と時間毎に
聞かれる。
手伝いの人も多いとそうなる。
表には一切出ない手伝い。
ひたすらお湯を沸かして
茶器の片付けとか。
茶器は割るといけないから
手にしたら集中。
大概、1点物じゃない?
(それ、お気に入りだったのに)
と心の中で悲しませたら非常に
申し訳ない。
勿論、指輪も付けていない。
あと着物の人も裏に来るから
汚すと大変だから距離を置く事に
している。
人見知りはしないけど、沢山の人と会って疲れたと思う。
それでも、行って良かった。
楽しかったし。
お土産もいただきました。
おやすみなさい。
自転車に跨がって漕ぎはじめる 毎日通ってる道路を通って
田んぼ道から小さな住宅街 また田んぼ道 住宅街 大通 住宅街
学舎が見えてきた。
【始まりはいつも】
僕は内気だ
自分では話すことも遊びに誘うことも出来ない
誰かと話す時も、遊ぶ時も、どんな時だって
始まりはいつも、君からだった
「大丈夫、一緒に行こう」
僕にとって君はヒーローだった
“僕も君みたいに誰かを助けられる人になりたい”
いつしかそう思う様になった
だから僕は、
なるべく外に出る様にした
人に合わせるのをやめた
ありのままの自分を好きになろうと思った
あの日から少しずつ僕は変わっていった
最近では、みんなに
「お前、なんか明るくなったな」なんて良く言われる
“あ、あの子、チラチラあっちを見てる…
話したいのかな?”
『大丈夫、一緒に行こう』
・始まりはいつも
目があった。ただそれだけ。本当にそれだけで私は恋に落ちた。
もっと相手を知るべきだ、とか。
惚れっぽい人は軽い人だ、とか。
それらしい事を言われそうだし私もそう思ってしまう時はある。
それでも心が動いちゃった以上はこれを「恋」と認識するほか無いのだ。
例えそれが分かりきった結末を迎えたとしても、私はこの浅はかな恋を大事にしてしまうのだろう。
始まりは少し背伸びをしてしまう。
自分をすこしでもよく見せようとしてしまう。
でもちょっと背伸びしてみて、気づいたらその身長になってることだってある。
でも背伸びって結構きつい。
きっと私は他人に存在意義を求めてしまっている。
背伸びをして、背伸びをして、くるしくなって。
いつの日か、虚像の自分を作り上げて走らせていることに気がつく。
でも、それでも他人に存在意義を求めて、誰かに認められたくて。
虚像の自分を、背伸びしている自分を、無理やり走らせる。
疲れたら背伸びは一旦やめよう。
それで幻滅されても仕方ない。その人たちは私の虚像が好きだっただけ。
本当の私を受け入れてくれる人がひとりでもいたら、それは虚像で稼いだ数字より嬉しくなる。
自分を見つけよう。
背伸びなんてやめて、ありのままでいよう。
─始まりはいつも─ #100
(背伸びしているから書けなかったんだ)
【始まりはいつも】
物語はいつもまっさらから始まる。
そのキャンバスになにを描くかはあなた次第なのだ。
溢れんばかりの色彩を使う人がいる。
あえて真っ白な絵の具で描く人もいる。
物語はいつもまっさらから始まる。
そして終わる時も全てをまっさらにして終わる。
見つけたもの美味しかったもの嬉しかったこと知りたいこと全部全部全部聞いてほしいのに
同じ熱量が返ってこないことがたまらなく苦しい
自分の分の面積ばかり広いトーク履歴を見ると消えたくなる
始まりはいつも突然にやってくる。心が感動するのだ。はっとする想いなどだ。雨の後の虹のように自然とやってくる。包まれたように空気が変わる。今は、別れの音が近くに聞こえる。だけど、今だに走り回ってくれる存在がいる。私も、リズムよく頑張りたい。
🪄🪄🪄
母が朧月のようだったと言っていた。ベランダで見えたと言っていた。私は見えなかったが、見たかった。2.3日前に見えたベランダ越しの月が良かった。
虹の写真が綺麗に撮れた。田んぼの奥の木から足元の目線で大きく出来ていた。良くやったと褒められたようで、嬉しかった。
電車を乗継市内に行ってきた。迷って小雨に濡れて歩いたので、体調が悪い。熱が無いので、少し休むとましになるが、頭重いし、少し気持ちが悪い。駅のお手洗い使ったので心配だ。
季節外れだが、ゆかたを着て接客をするのだ。日曜日午後からだ楽しみ。しゃんとしたい。
始まりはいつも108
臨時
また来週月曜日
始まり何時も唐突に突然に
何にも前触れもなく
気づいたら始まってたり…
ほら君の隣にもいるよ✨
恋はもう…
始まってるかもね✨
……
君に会う日は不思議なくらい…
雨が多くて…
水のトンネルくぐるみたいで…
幸せになる…
僕は上手に君を
愛せてるかい愛してるかい
誰よりも誰よりも…
今夜君の事を誘うから…
空を見てた…
始まりは何時も雨 …
ふたり星をよけて…
「始まりはいつも」
始まりはいつも君と、一緒に色々な事をした。
これからも一緒に色々な事をしたいなと僕は、思うのだった。
終わりから一番離れた場所で、
ポケットいっぱいの不安と、
それ以上のワクワクを持って、
始まりの合図を待つ。
──言葉より雄弁な。
同居人はお喋りが好きらしい。
仕事場に行く途中に咲いていた花の色から上司の失敗談まで、その日の起きたことを事細かに話してくれる。優れた頭脳のせいか、同じ話は二度しないし、読めない展開にはらはらさせられる。
くだらない事を笑いながら話す姿を見ていると、こちらまで楽しくなってくる。それは、同居人が日々を穏やかに過ごせていることの証明にもなるからだ。
出会ったばかりの頃は、何かに追い立てられるようにずっと机に向かっていて、余裕が無いように見えた。実際、大事なものを守るために必死だったと知っているけれど。
ただ、いくら同居人が愛しいといっても、一緒に暮らしていれば不満も出てくるわけで。
「それで?」
「なに」
「その泣き腫らした目は何かな?」
「……」
帰ってきたら明らかに泣いた後ですという目元の同居人がいた。何も言わないから本でも読んだんだろうと思ってそっとしておいたら、やけにこちらに視線を向けてくる。
これが不満だ。普段はなんでも話すのに、本当に言いたいことは心の底に押し込んでしまう。しまい込んで押し込めて見ないふりをした先が、良い結果じゃ無いことなんて目に見えてるのに。
でも可愛いのが、言葉を押し隠する代わりに、話したいことがあるとじっとこちらを見つめてくる癖だ。
(始まりはいつも)
後日加筆します。テストから解放されるまで後少しです。終わったら沢山書きます……!
「始まり」は完璧ではなくてもいい。
きっと、最後には自分の納得のいく結果になるはずだから──。
僕は何かを始める時、よく消極的になる。
創作活動や友人関係など、色々な始まりはやっぱり腰が引けてしまう。
小説や手紙を書くときなんかいちばん怖かったりする。僕の思いを繊細な所まで文字として具現化し、綴ることが出来るのか、そして完成までこの物語を紡ぎつづけることが出来るのか。
まずプロットを書いてみて、気晴らしに珈琲を1口含む。プロットが完成したら1文字目、2文字目…と徐々に執筆していき、推敲の工程まで進める。こうして完成が近づいてくると安堵の気持ちと達成感で溢れてくる。一個人の考えだが、この時間がいちばん楽しいのだ。
初めの頃はまずは編集者さんとの友好関係を築くために差し入れをしてみたり、気晴らしに一緒に散歩して雑談してみたり。
何のことをしても大変なこともたくさんあるし、小説家やめたいなあ、なんて思うこともある。
けれど、数多の人と人とが繋がってこそ僕は生きていけるのだと実感し、はじめからうまく成し遂げなくても良いと考えるのが大切なのではなかろうか?
まずは1歩、踏み出してみるのが大事なのかもしれないと心の中で思うのだった。
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お題:始まりはいつも
僕が好きになったものが流行った。
僕が好きになったゲームが流行った。
僕が好きになった漫画が流行った。
僕が好きになった歌が流行った。
始まりはいつも僕だった。
気づいた。
「僕」じゃなくて「僕たち」だったこと。
始まりはいつも、
私のせい。
私が好きになった人は
私のせいで嫌われる。
ああ、馬鹿だな。私って。
好きになった人は別に、
私の事好きな訳じゃないから、
何やっても無駄なのに。
友達の段階飛ばして進もうとしたり……。
私、誰にも好かれない人間なんだなとも
思って辛くなる。
どうすれば、みんなに嫌われないんだろう。
始まりはいつも、向こうからのおはよう
戦闘服という名の制服を着て、髪を結って
存在証明の香水をふって。
どこから見ても可愛い自分を作って学校に行く。私から行かなくても、来てくれるからただじっと声が聞こえるのを待つ。私だけ1人。不安がサイレンのように心の中で鳴り響く。
「おはよう」
雨上がりの差し光のごとく、降り注ぐ私への挨拶が聞こえる。サイレンが止まる。やっと安心できる。良かった、来てくれて。そんな気持ちを込めながら挨拶を返す。
そんな毎日
が、続くほど私は人間関係において長けてなかった。
たった1回の口論から向こうからの挨拶が止まってしまった。ずっと鳴り響くサイレンが耳の底から離れない。抱いた怒りはやがて、重い重い不安と恐怖に変わる。
思えばいつもそうだ。話しかけてもらうのが当たり前、こっちからは絶対に話しかけない。そうやって、幾度となく友達を失ってきた。その度に、向こうが悪い、私は悪くないといらない壁を作って。自分を守って。
私は一生このままでいいのだろうか。
いつかきっと、本当に1人になった時過去の自分までも嫌いになってしまったら、、、
今、あの子に話しかけるのと、自分すらも嫌ってしまうのだったら。私は話しかけて、自分を愛せるようになりたい。
勇気をだして、話しかけた。
「お、おはよう、」
今度は、返事を待つ番。
始まりはいつも、私からのおはよう。