『好き嫌い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
普段とは別のところでロードワークしようぜ!
特にこだわりのない俺はその提案に二つ返事で了承した
訪れた場所は野花が群生しているのどかな公園で、舗装された道も広く走りやすい良いところだった
スプリントと休憩を交互に行い、そろそろ終わるかという言葉が途切れたので顔を向ける
公園の方を凝視しているようで、その視線を追ってみるとそこには、開花時期を迎えたマーガレットで花占いをしているっぽい子供たちがいた
「花占いってイングランドでもやってるんだね」
「だな。世界共通の文化って面白いよなー!起源はフランスっていう説が濃厚らしいけど」
そんな釘付けになるものではなさそうなのに、子供たちが花びらの枚数に一喜一憂している様子を目を細めて見守っている
何が彼をそうさせるのかと思案し、あるキーワードが口滑る
「歯ブラシ占い…」
バッと勢いよくこちらを向いた彼は羞恥からか顔を赤くした
「おっ、まえなぁ!人の黒歴史をほじくり返すなよ!」
「えー、俺別に黒歴史なんて思ってないよ」
「そりゃお前の黒歴史じゃねえからな」
彼にとってはセンシティブな事らしく、そっぽを向きポコポコとご立腹のご様子だ
暗に関係ないと言われたことは面白くない
俺のことで悩んでたくせに
そんなこと言っても彼の機嫌を損ねるだけなので、意識的に甘く、柔らかく声を発した
「ごめんね。許してくれる?俺、ちゃんと好きだよ」
こてんと小首を傾げる仕草もつけて見つめる
この顔に弱いことは分かっていたし、なんだかんだ俺に甘いのでしょうがねえなー!と許してくると思ってた
だけど今日はあと一歩届かなかったのか、最後の抵抗なのか顔だけ振り向いて彼は呟くように言った
「…花にでも聞くわ」
お前のそういうめんどくさいところが好きで嫌いで、やっぱり好き
食べものの好き嫌いが多い人は
人間の好き嫌いも多い。
誰に言われた言葉だろう。
忘れてしまった。
言った人は食べものの好き嫌いが激しく、
「あの人嫌い」をすぐに口に出す人だった。
頷きと笑いが同時にきた。
環境もあるのかも知れない。
例えば学校の文句ばかり言ってる子供の母親は
先生の文句を言う人が多い、とも聞いたことがある。
好き嫌いは環境により伝染するのかも知れない。
私はどうか…
嫌いな食べものは、、、結構ある。
テーマ「好き嫌い」
「どうでもいい」が一番困ると彼は言った。
自分のことを好きか嫌いかハッキリ教えて欲しいと。
選択を迫られるのが一番困ると彼に返した。
好きか嫌いかで二分できる世界に生きてはいないと。
好き嫌いができるほど、神の暮らしは楽じゃない。
************
好き嫌い
************
所感:
敢えて選べと言われると世界が滅ぶけど、良い?
「おはよう!」
彼女は毎日笑って話しかけてくれる。
僕はそれにドキドキしながら言葉を返す。ばれないように、冷静な振りをして。
「うん、おはよう。」
「ねぇねぇ課題やった? 私はバッチリだよ!」
「珍しいね。いつもは忘れるのに。」
「う、今日はしっかりやったもん。」
「どうせ、徹夜だろ。」
「バレたか。」
そんな他愛もない会話が続くこの瞬間が一番好きだ。
でも、長くは続かない。だって僕は───
「あ、来た!」
そう彼女には彼氏がいる。僕ではない恋人。
僕は彼女にとってただの友人。有象無象の一人に過ぎない。いつもあの男に向ける花のような笑顔を見ると、
彼女もあの男も途端に憎らしくなる。だけど。
「じゃあね、また後で!」
だけど、僕に笑いかけてくれるその度に。嫌いなんて
感情はなくなってしまう。もっと好きになってしまう。
「いっそ君を嫌いになれたらいいのに。」
呟いた言葉は誰にも届かない。
『好き嫌い』
題名好き嫌い
本は好き、でも小説は嫌い
自然は好き、でも虫は嫌い
勉強は好き、でも運動は嫌い
またこれらの逆もある
世界はたくさんの好き嫌いで溢れかえっていると思う
どうして世界はこんなにもたくさんの好き嫌いで
溢れかえっているのだろう?
自分にとって
受け容れられるか
られないか
そこに 善悪は無い
―「好き嫌い」―
あの子は好き、あの子は嫌い。
甘いものは好き。苦いものは嫌い。
楽なことは好き。面倒なことは嫌い。
何でも好き嫌いで簡単に分けてしまう奴は嫌いだ。
#94 好き嫌いの描き方
好き嫌いをはっきりとしたコントラストで描いていたら、いつの間にかひとりぼっちになっていました。
どうやらこの世界の多くの人は好き嫌いをふんわりとしたグラデーションで描いているらしいのです。
しかもそのグラデーションのふんわり感は人それぞれで、もしかしたら、そういうのを個々の価値観と言っているのかもしれません
そして、そういうのを
「お互い認め合いましょうね」
というのが最近の流行らしいのに
普通のグラデーションすら描けない私は認め合う仲間には入れてもらえません。
ある日、ひとりぼっちに耐えかねて
みんなが描いているようなグラデーションを
描く練習をした方が良いかもしれないと筆をとめて考えていました。
しかし、私は自分を仲間はずれにするふんわりグラデーションがどうにも苦手で
実は見ているだけでイライラするのです。
すると、
「君、なんかいいね!」
と私のイイネボタンをポチっと
通りすがりに押していった人がいました。
はじめてのことで驚きましたが
どうやら私はひとりではなかったようで
このままでもいいのだとホッとしました。
それから、
そんな通りすがりのイイネが少しずつ増えて小さなコミュニティができました。
そこでは色んな好き嫌いの描き方あって
わくわくする楽しい毎日が続いています。
すると苦手だったふんわりグラデーションもなかなかに素敵だなと思えるようになっていました。
だけど、私はこれからもはっきりとした美しいコントラストで描き続けていきたい....
ひと息つくと
私はまた筆をとり描き始めました。
お題「好き嫌い」
あれがいい
これはきらい。
あの人は好き
あの人はきらい。
どうして好き嫌いがあるのたろう。
嫌いなものがあるから
好きなものがある。
もし好き嫌いがなかったら
全て普通になってしまうだろう。
好きなことを感じるために
嫌いなものがあるのだと私は思う
好き
今日はお仕事休み
嬉しいような寂しいような
やはり告白はしないかな
「好き嫌い」
正にこのアプリ
好き嫌いあるよねぇ〜
書きたくてインスト
なんかある程度書くと
満足?いや
いいね欲しくなる?
いや
そうだな
目的忘れちゃうのかな
自分が書きたいこと書けばいい!
意外とそれが難しいのかも?
何系で書く?
説明系
物語系
日記系
評論系
などなど
でも
他の人のを読むってなると
いいね
するしない?
そうなると
またそこに
好き嫌い
道端に咲いた白い花。静かに佇む一輪にそっと祈りを託す。
スキ、キライ、スキ、キライ……
呟いては摘み取って、花弁がはらはらと舞い落ちる。
一枚、二枚、重ねていくたび。心は期待と不安に躍る。
占うのは君の心。素直になれない恋の行方。
どうかお願い。わたしが君に抱く心。同じものを君も抱いていてほしい。
すれ違った瞬間、目が合ったのは気のせいなんかじゃなかったと。そう思わせてほしい。
残す花弁はあとわずか。寂しげな筒状花と目が合って、心がざわめく。
もし、最後に残るの望んだ答えでなかったら。そんな予感に指が止まる。怖い。けれど、後には引けない。
目を閉じて、深く息を吸う。
ゆっくりと吐いて、また向き合う。
大丈夫。信じてる。
きっとこの恋は未来に繋がっている。
スキ、キライ、スキ、キライ……
ひらり、最後の花弁のこたえは――。
【好き嫌い】
好き嫌い
カレーライスは、好きな人が多い。
でも、わたしは嫌い。
だって辛いもん。
好きなもの?
ん〜っとね…
あっ、わたしピーマン好きだよ。
苦いけど、なんだろ
食感?が好き。
みんなは嫌いっていうけど
わたしは好きだよ。
辛いのは嫌いで苦いの好きなの。
おかしい?
甘いものだいすきで太っちゃうよりマシでしょ。
#好き嫌い
お花たちがむしり取られる儀式
涙を流すくらい辛い時があった時、
雨が自分の手に降ってきた時、
自分の感情が一瞬だけ無くなった時、
ふと、感じたの。
もしかしたら私たちがみている世界は一人一人違くて、夢を見ているのかもしれないって。
私たちは今も、この瞬間も生きているかも分からないこの境目で夢を見ている。
いつか死ぬ。生と死の壁を越えた時。私たちは本当の世界、現実を見せられるのかもしれない。
死んで本当の世界がある。
そう考えると少し、気持ちが楽になった。
これは夢だ 早く夢から覚めたい、?
大丈夫だよ
まだその時じゃないよ
好き嫌いって誰にでもあるよね。
味、匂い、感触、理由も人それぞれ。
でも、食品ロスを減らすのも大事。世界には私達のよう
にお腹いっぱい食べれる人達が少ない国もあるから。
そう考えるとお腹いっぱい食べれるって有り難いこと
なんだなって思った。
私も嫌いな食品があっても少しでも多く食べ、頂きま
す、ご馳走様でした、を忘れず言うようにしたい。
好きとか嫌いって、本当に都合のいい考えだ。だから、私は好きな人も嫌いな人もいない。でも、私はいつも誰かに好かれていたい。私が、1番都合いい人間なのだ。人間失格。また、都合いい言葉を使ってしまった。
【好き嫌い】
不思議なもので子どもの頃は食べ物の好き嫌いがはっきりしていてなすの漬け物なんてとても無理と思っていた。
ところが今では自分で漬けて食べている。もちろん今でも苦手な物はあるけれど以前に比べれば食べられるものが多くなった。
しかし人間に対する好き嫌いは別だ。以前は苦手でも、どうにかやり過ごし毎日会う人でもないからとあまり嫌いという感情を持つことはなかった。
ところが年齢のせいなのか、堪え性がなくなったからなのか、嫌だと思ったら、もうイヤ!
好き、はともかく嫌いという感情があらわになってそれを出さないようにするのが苦しくてたまらない。
会うのが週に1度だけの人でもそれさえしんどい。
食べ物なら食べなきゃ良いだけだけど人間となると、なかなか難しい。目は口ほどに物を言う、というが私の全身から「あなたが嫌い」オーラ全開したらどうしようかと思いつつ、今日も会議でその人に会ってきます。
【好き嫌い】
好きを嫌いになったり、嫌いを好きになることがある。
49好き嫌い
「お父さん、僕ね、アルティメットワイルドスティンガーと、絶竜孤斬剣で迷ってるんだよ……」
「うん? なんて?」
「だから、アルティメットワイルドスティンガーと、絶竜孤斬剣。どっちも好きだから、選べないの」
小学三年生の息子が、一枚の封筒を見せてきた。
学校で今年から使う、書道セットの注文のお知らせである。
私が子供だった頃は、せいぜいパステルカラーとモノトーンの二択、と言う感じだったが、最近は10や20もある中から選べるようになっている。多様性の時代だ。単純に華やかでもあるし、いいものだと思う。
「どっちもかっこよくて、選べないんだ…」
新旧のキャラもの、なじみ深いお菓子のパッケージ、無地からグラフィックアート風、少女向けのキラキラ風。
そして、少年向けのドラゴンと剣。ご丁寧に、西洋風の騎士と和風のサムライと2パターンが用意されている。
西洋風がアルティメットワイルドスティンガーで、和風が絶竜孤斬剣。
「究極の選択だな…」
「うん……」
親子で頭を抱える。多様性の時代には選択肢がたくさんある。好きなものがたくさんある。一つを選ぶのも、それはそれでなかなか大変なのだった。