『奇跡をもう一度』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
(奇跡をもう一度)
奇跡を当てにする。もう一度その奇跡が起こることを知っている。奇跡の作り方。私は知っている。
「奇跡をもう一度」
私は何度も死を繰り返している。
自殺未遂を図り、橋の上に立った時、窓から飛び降りた時、薬を大量に服用し倒れた時。
そのたび死ぬことはできなかった。
自分に勇気がなかったそれだけの事かもしれない。
だが、私はたくさんの人に救われた。
自殺未遂を図り橋の上に立った時には、もう歩くのもやっとにみえるお爺さんが走って私を橋から引きずり下ろした。
窓から飛び降りた時、骨折はしたものの、命に別状はなく生き残ってしまった。
母が急いで病院に連れて行ってくれ、学校でも、家でも怒られ、心配してくれた。
薬を大量に服用し、意識を失い、病院に運ばれた時もそうだ。あんなに薬を飲んだのに後遺症も残らず今もこうして暮らせている。
病院の先生は父のように叱りながらも心から心配し、もうやらないようにと強く念を押された。
私は何度も人に救われている。
私の日々は、人生は奇跡の連続だ。
あの奇跡をもう一度などもう願うことはない。
願えるうちは、まだ命があり、幸せだということを知っている。
私はその奇跡をもう願うことができない存在を知っている。
あの日、屋上の上から友人が言った。
「一生に飛び降りようか」
私は返事を断り、友人といろんな話をした。
その日は、友人も私も家に帰り眠りについた。
だが、後日友人が本当に飛び降りて死んでしまった。
友人に奇跡は訪れなかった。
奇跡をもう一度、そう願える幸せを。
奇跡を感じることが出来る大切な時間を。
私は毎日感じて奇跡の日々をこれからも生きていく。
赤い光がが白い光に変わった。
特徴のある発進音がする。
部屋はさっきまでの音が反響してた
うるさくてじっとしていられなかった。
寒くて、瞬きするたびに皮膚が引っ張られる。
あったはずの2人の未来が積まれてたものだ。
目元がぼやける。
もっとぼやかしたら、
遠のいていくのも気づかないんだろうか
まばたきを何回かすれば
また戻ってくるのだろうか
#奇跡をもう一度
私にとっての奇跡が当たり前だと思われて押し潰されそうだ。
─奇跡をもう一度─ #82
あれはもう50年も昔のことだ。あの頃はまだ君も私も若かった。だからそれがこんなにも特別なことだとは気がつかなかったよ。
なぁ、君はまだ覚えてるかな。僕が大学で君に一目惚れをしてあの手この手で君を誘い出して、そのたびに君は迷惑そうな顔をしてて。
だけど僕は全然君のことが諦められなくて、聞いたんだ。どうしたら君は僕のことを好きになってくれるんだって。そしたら君はすごく寂しそうにだけど満面に笑いながら私は一人が好きだからって。
そっか。それなら僕は君に二人も悪くないなって思わせて見せるよ、なんていったら君は期待してるって笑っていたね。
君は僕と一緒で幸せだったかな。少しは二人も悪くないと思わせられたかな。まだ君の答えが聞けてないよ
願わくはまた君の声が聞きたい
あの日の返事をずっと待っているよ
あの頃のあの場所で
“奇跡をもう一度”と
思った時
オカリナを吹いてみると
奇跡は起こるのか?
あの神殿で!
あの奇跡をもう一度見せて、
魅せてみてよ。
ねえ、助けてくれる?
#65 奇跡をもう一度
[再び夢を見る]
頑張って、頑張って、
結果が出なくて諦めたこと。
時を経て、再び挑戦する。
もう一度、奇跡を夢見て。
諦めて、それで終わり?
いいえ。
一旦忘れて、未来の貴方に託す。
これなら、諦めるのも悪くないと思う。
諦めても、再び挑戦する貴方を見てみたい。
最近起きた奇跡
3日連続で虹を見た事
たまたまかもしれないけれど、
良いことが起こるといいな
出会えた奇跡に感謝とやらの話が嫌いだ。1つでも選択が違えば出会うこと無かったという妄想めいたことを言う人が好みじゃない。とても非現実的だ。
そんな話をされた時、今すぐ君の目の前から消えてやろうかとさえ思う。
しかし、人間というのは単純だ。僕も好きな人が出来れば奇跡に感謝するし、運命めいたものを感じる。
でも、ふと思うんだ。君の目の前から姿を消したら運命が作用してまた再開するという奇跡を。
それが本物だという意味のわからない不確定な確信さえある。
でも僕には...
奇跡をもう一度
あの頃の貴方と歩んだ軌跡を
もう一度歩んでみたいものだ
長い時間生きていると
もう1分1秒が全部奇跡的に繋がって
今まで生きながらえていると実感する
出会いも、別れも、食べる事、寝る事
ぜ〜んぶがいい感じに噛み合わないと
この私は一瞬で消えるだろう
「奇跡をもう一度」
なんて、これ以上お願いは出来ない。
生かされている事が現在進行系の
奇跡そのものなんだから…
「奇跡をもう一度」
奇跡、軌跡、奇蹟、鬼籍…。あ、最後は違ったな。
「奇跡て一度にならず二度も三度も起きたら
奇跡て云わなくなる。現実を見なさい」と
貴女は拉麺を啜りながら云う。
「…身も蓋も無い…奇跡があることに夢を見たいじゃないですか」
「奇跡に夢を持った所で何になるの?奇跡があるなら、
奇跡が起きてくれって願うっつーの」
テーブルにくしゃくしゃになった馬券。
僕はくしゃくしゃになった馬券に目を通し広げた。
先輩がやさぐれてるのは掛けた5万が見事に外れて
帰り道に買い物帰りの僕とばったり逢いアンタの運のツキワルさよと訳の分からない事を云いながら僕に拉麺を集り今に至る。
「あの番でいけるって思ったのに、なぁんで彼処で抜かれんの
最後に最後でそれこそ奇跡が起きても良いじゃんね」
奇跡は起こらない。5万損した。
明日は仕事。奇跡は起こらないと
先輩は呪文を唱えるように繰り返した。
私は生を語れないけど、私の人生は生を物語っている。
──奇跡だなんて言わせない。
君はいつも嬉しそうで不安そうな顔をする。
肩が触れても、手を繋いでも、愛を囁いても、嬉しそうに笑うのにその笑顔にはどこか不安が混じってる。
君はむかし言ったね、この関係が奇跡みたいだって。君が何を背負っているのか全て知りたいとは思わない。だけど、二人でいられる時間を、どれだけかかっても良いから、いつか当たり前だと思って欲しい。
奇跡って言葉は一瞬で終わってしまいそうな、偶然のような感じがするじゃないか。
まだ信じられなくても良いよ、きっと心から笑わせてみせるから。
君と過ごすこれからの愛しい一生を、奇跡だなんて言わせない。
(奇跡をもう一度)
私はフォロワー25人という絶望的な数字の絵描き
普段は好きなキャラクターをゆっくり描いて
唯一の相互たちに反応を貰い送りを繰り返している
そんな絵描きのとある日の投稿が
いつの間にか100、1000
ついに万バズを果たしたのだ。
驚きも間に合わぬほどの速度で伸びる数字
そうか、みんな、こういう絵が好きなのか
万バズから数ヶ月
あの日の伸びを超えることはまだできていない
フォロワーは減る一方で
相互とも話さなくなってしまって、
ああ、どうか、どうかもう一度
あの時のような、
今世で私の中に私がいて
私になってるこの奇跡
大満足 君の中身が君そのもので
出会ってくれたこの奇跡
♯奇跡をもう一度
ジャングルジムのてっぺんに、形の無いものがいる。
形を持たないもの。
団地はぐるりと建物で、公園を取り囲むようになっている。
4階のわたしの部屋の窓から見える景色には、多くの部屋がそうであるように、その公園が見え、そのジャングルジムも見える。
秋になって公園の木々の葉が落ちても、
通り雨が降っても、
あいつは変わらずそこにあり続けた。
ある時、うちの家が家を建てて、その部屋を出て行くことになった。
荷物をすっかり運び終わり、
その場所との別れ際に、静寂に包まれた部屋で、あの公園をまた窓から眺めた。
きっと明日もその先も、あいつはあそこでこんな時間にはあんなふうにたそがれて、夕日を見ていることだろう。
なにかの奇跡をもう一度など、待っていたりでもするのだろうか。
誰かが来るのを、待っていたりするのだろうか。
夕日を見つめるあいつを見るのを最後に、もうあいつを見ることはないと、安心するような、だけどなんだか淋しいような、よくわからない気持ちになった。
100作突破記念 わあ、すごい!
といってもいつも通りで特別なことはない。
「奇跡をもう一度」
7/15 20作 7/27 30作 8/4 40作 8/14 50作
8/23 60作 9/3 70作 9/13 80作 9/23 90作
突破記念の続き。
これまでのタイトルを並べて繋げたもの。
内容は続いていない。
インターバル的なもの。
「奇跡をもう一度」
貴方と出逢えた事が、私の奇跡。
それまでの私の毎日は、つまらなくて、ただただ時間とお金を消費するだけの毎日だった。
今日を反省もせず、明日に期待もせず。
無為に毎日を過ごし、ただ無駄に人生を垂れ流してた。
でも、貴方と出逢ってからは。
人生に色がついて、毎日が楽しくて。
自分を磨く事も楽しくて。
無神論者のくせに、貴方と出逢えた奇跡を神に感謝した。
でも、貴方を失って。
元の人生に戻るだけかと思ってたけど、それ以上に辛さとか、切なさとか、虚しさとか。
色んな気持ちが行き交ってて、元の私にも戻れない。
だから、どうか、お願い。
もし、生まれ変わったら。
もう一度、貴方と出逢いたい。
どうか、神様。貴方と出逢えた奇跡をもう一度。
奇跡をもう一度
毎日、生きていることが奇跡
もう一度ではなく
一生よろしく