やきそばたべたい

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「奇跡をもう一度」

私は何度も死を繰り返している。

自殺未遂を図り、橋の上に立った時、窓から飛び降りた時、薬を大量に服用し倒れた時。

そのたび死ぬことはできなかった。

自分に勇気がなかったそれだけの事かもしれない。

だが、私はたくさんの人に救われた。

自殺未遂を図り橋の上に立った時には、もう歩くのもやっとにみえるお爺さんが走って私を橋から引きずり下ろした。

窓から飛び降りた時、骨折はしたものの、命に別状はなく生き残ってしまった。

母が急いで病院に連れて行ってくれ、学校でも、家でも怒られ、心配してくれた。

薬を大量に服用し、意識を失い、病院に運ばれた時もそうだ。あんなに薬を飲んだのに後遺症も残らず今もこうして暮らせている。

病院の先生は父のように叱りながらも心から心配し、もうやらないようにと強く念を押された。

私は何度も人に救われている。

私の日々は、人生は奇跡の連続だ。

あの奇跡をもう一度などもう願うことはない。

願えるうちは、まだ命があり、幸せだということを知っている。

私はその奇跡をもう願うことができない存在を知っている。

あの日、屋上の上から友人が言った。

「一生に飛び降りようか」

私は返事を断り、友人といろんな話をした。
その日は、友人も私も家に帰り眠りについた。

だが、後日友人が本当に飛び降りて死んでしまった。

友人に奇跡は訪れなかった。

奇跡をもう一度、そう願える幸せを。
奇跡を感じることが出来る大切な時間を。

私は毎日感じて奇跡の日々をこれからも生きていく。

10/2/2024, 1:20:58 PM