『奇跡をもう一度』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#奇跡をもう一度
少しのラッキーも
思ったほどじゃなかった結果も
きっと色んな奇跡の上に成り立ってる
タッチの差で目まぐるしく未来が変わる
私たちの毎日は思った以上に色んなパターンの
未来を孕んでいるのだと思ってる
もう一度どころじゃないくらい
たくさんの奇跡で成り立ってると思う
はやく、はやく捜さないと。
一日でも、一秒でもはやく捜し出して、すぐにでも抱きつきたい。
そこら中に散らばる瓦礫の隙間から“そこにいた”僅かに存在を主張する赤。
雨が降ってすっかり濡れきった髪や、肌に引っ付く服の不快感は無視して、瓦礫をかき分け、喉が枯れるまで叫んだ。
あいつらは死になんてしないと思いながら、僅かな希望だって縋った。
頼むから、奇跡でも起こしてくれ、と思う。
ゲームで逆転勝利したときのような、アイスで当たりが出たときのような、そんな奇跡とは比にならないくらい大きな奇跡を。
奇跡をもう一度、と
奇跡というものを信じたことはなかったけれど
君に出逢ってから奇跡や運命を信じるようになった
奇跡をもう一度願うとしたら
私は何を願うだろう
君以外に望む人はいない
こうあって欲しいと望むこともない
願えるなら一体何を
そう考えても思い浮かばない
生きていることこそが奇跡だとすら思う
だから浮かばない
出来ることならこのままで
─── 奇跡をもう一度 ───
ちょっと海面を割ってきます
それか水をワインに変えるとか
水面を歩くとか
奇跡をもう一度
生まれた時のような
奇跡をもう一度
奇跡をもう一度
あなたと出会い
あなたといた日々
奇跡をもう一度
一緒に過ごせたなら
なな🐶
2024年10月2日2622
奇跡をもう一度
この広い星で
貴方に出会えた奇跡を
もう一度来世で起こしたい
「次は迎えに来てね」
私は涙を流しながら
笑顔で今と貴方にさよならをする。
「奇跡をもう一度」とかけまして
「切り絵や貼り絵」と解きます。
その心は「神業/紙技」です。
君との誕生日が一緒だ
きっと奇跡であり運命でもあるんだろう
【奇跡】
マルスはニルヴァーナ修道院附属聖堂騎士団の団長という身分であったが、個人としては神への信仰心は薄かった。もちろん、弁えているので、口にしたことはなかったが。
孤児となった自分を拾ってくれた恩師が、修道院長であったという縁で、彼は見習い修士としてニルヴァーナ修道院に入った。そのまま成り行きで修道士となった。もっと学びたいことがあるのだと恩師を説き伏せて、しばらくは王都の大学院で神学や修辞学など、種々の学問を修めて帰ってきた。
彼が王都から戻る頃、各地に魔物の出没の報が出始めており、各国が自国の防備に力を入れ始めるようになった。ゆえに、修道院もせめて修道院領内の領民を護る力が必要だと修道院長を説得し、聖堂騎士団を立ち上げた。所属する者はニルヴァーナ修道院の修道士たちで、マルスが当初想定していたときより人数が増えている。
まあ、騎士団というのは名ばかりで、やっていることは傭兵のようなもの。依頼を受けて派兵し、依頼を終えて報酬を貰う。
マルスは団長でもあったが、何かの依頼に対して先鋒を務めることも多々あった。どちらかというと、各地を飛び回って依頼をこなしているのは、マルスであった。
彼には一つどうしても叶えたい願いがあるゆえに、各地を飛び回っている。それは、幼少期の頃に別れてしまった幼馴染との再会だ。
彼女もマルスと同様に孤児だった。修道院の門の傍に捨てられていたのを、修道院長が拾い、育てていた。マルスとは特に仲が良く、彼女と共に過ごした日々は、彼の中での大切な思い出だ。
ある日、彼女は彼女の養父母となった夫妻と共に、馬車に乗って南西部の方向へと出発していった。それが最後に見た姿だ。それ以来、杳として消息が知れない。
あちこちの依頼を受け、こなし、報酬を得て、信頼を積み重ねていく。そうして培った人脈を駆使して探しても、全くと言っていいほど消息は掴めず、手がかりすらなかった。
マルスは捜索が空振りに終わるたびに、彼女の無事を神に祈らざるを得なかった。場所さえわかるのであれば、直接、彼女の無事を確かめ、また護ることができるのに。そのような素朴な願いの祈り先として、彼は神を信仰していると言えよう。
彼女の消息が不明になって、十年が経ったとき、たまたま修道院に立ち寄った旅の一行にいた女性に、彼は彼女の面影を見た。思わず彼女の名前を呼ぶと、その女性は立ち止まって振り返った。幼少期の彼女と見た目が全然違っていたが、その顔を見て彼は確信した。
「……マルス?」
ああ、と頷くと彼女はわなわなと震え始めた。彼女の手を取って強く握り締めると、マルスは言った。
「また会えて、言葉では表せないほど嬉しいよ、マーシャ。君が生きてくれていてよかった」
「わっ……わたしも、嬉しいです……っ」
そう言いながら、泣き出した彼女を彼は強く強く抱きしめた。
神を強く信仰していないゆえに、彼は奇跡という言葉があまり好きではなかった。特別という言葉への修飾語のようなものと思っていた。しかし、偶然と偶然が重なり合った結果、彼女と出会い、そして再開できた。これを奇跡と呼ばずして何と呼ぼう。
それ以外、彼は考えを改めた。何か人智では説明の及ばない何かの概念として、神を信じるようになったのだ。
「奇跡をもう一度」
ごめんね。
貴方と出逢えて、貴方と一緒に時間を過ごしたことが奇跡だと気づけなくて。その幸せを十分伝えられなくて。ごめんね。
どうか…どうかその奇跡をもう一度。
もし過去に戻れたらどうする?未来が見えたって変えられるような気がしないや。みんなが脇役じゃないから。
そんなもの乞うなら生まれてこなければよかった。運命の資格がないと出会えないって信じているなら、たぶん、どうにもしてあげられない。
本当に出会った人同士は、二度と別れたりなんかしないと思うよ。かつての登場人物が、いなかったことになったりなんかしないでしょう。光景は思い出に似ていた。雪くらいの厚さで胸に積もるような余情だった。それでも、奇跡をもう一度。必然だって教えてほしい。
遊女である私が、彼と普通の恋をしたのは奇跡だった
だろうか。
私がいるのはとても自由な店で、花魁はお忍びで町に
出てもいいことになっている。
私はそれを利用して、息抜きに、よく町に遊びに行って
いた。まだ新人だったので、年上の花魁は多めに見てく
れていた。
そんなある日、彼に出会った。外の町をよく知らなく
て、ガラの悪い男に絡まれたのを助けてもらったのだ。
高そうな着物を着て、とっても整った顔をした彼は、
ここ一帯の領主の息子だった。宗正といった。
私は名前を聞かれて、とっさに朝子と名乗った。芸名を
少しもじった偽名だった。彼と私はあっという間に
仲良くなり、度々外で会うようになった。姉貴分の花魁
は、少しおしゃれをして出かける私を不審に思っていた
はずだけど、何も言わなかった。
彼と会うときは必ず茶屋だった。遊女の私達と同じで、
領主の長男である彼もまた窮屈な生活を送っていた。
彼は会うたびにこんな生活はもう嫌だだとか、重圧に耐
えきれないかもと言うくせに、最後には領主としての
心構えとか、領地の管理方法について目を輝かせて話し
ているのだった。私は遊郭に来る欲望にまみれた男達と
違って、一生懸命で、責任感があって、将来の希望に溢
れている彼をいつの間にか好きになっていた。
私も、彼が私を憎からぬ思っていたのを感じていた。
だけど、私達のささやかな恋はいくつもの障害に阻まれ
ていた。
まず、私が若い遊女であったこと。まだ借金が多く残っ
ていて、さらに花魁である私は身請け金がとても高い。
とはいえ、領主の息子である彼には問題ないくらいの
額であった。けれど、次期領主だからこそ、格が釣り合
わず、周りの人達に反対されるのは目に見えていた。
彼には許嫁もいた。
2つ目は、彼が色を売る商売を毛嫌いしていたこと。
彼は遊女が大嫌いだった。色を売るなど下品なことを
するくらいなら死ぬと、本気で考えている節もあった。
一度など、私が遊郭のある方から来ると、あそこには立
ち寄らない方がいい、下賤の空気に染まってしまうぞ、
と言われたこともある。
私はそんな彼に遊女であることはとてもじゃないけど
言う気になれなかった。
3つ目は花魁には普通の恋が許されないこと。
店の花形である花魁は、普通の恋などただの醜聞だっ
た。それだけで女の価値が下がり、買値も下がってしま
う。そのため、店側は花魁の生活を厳しく管理するの
だ。
それらの歪みから目を背け、私は町娘としてかれに会い
続けていた。彼からは結婚の話が出ることもあった。
たとえ身分の差があっても、結婚しようと。私はやはり
言えなかった。頬を染めて力説する彼にいつも言葉は
口の中でしぼんでしまった。
だが、二重生活はそう長くは続かなかった。
あまりにも出かける頻度が多いものだから、とうとう店
側が気づいたのだ。
いつものように二人で茶屋でお団子を食べていたら
体が山のように大きい男がやってきた。
男は、私の店、天津屋の用心棒だった。男は私の着物の
襟を掴み、肩に抱えた。体が浮く感覚と物のように扱わ
れた怖さで涙が出た。上から見た彼はなんだか、小さく
頼りなく見えた。
「おい、それは私の連れだ!手を離せ!」
彼は私のために叫んでくれた。自分より倍の大きさのあ
る男に果敢に挑んだ。
「何を言っている。これは花魁だ。規則破りの遊女だ」
用心棒が言ってしまった。
「遊女…?朝子は普通の女のはず…」
彼は私の顔で分かってしまったようだった。
「そんな…!」
彼はこの世の終わりのような顔をしていた。
何しろこれまで町娘として接した女が、遊女だったの
だ。
彼は担がれていく私を呆然と見ていた。
最後の希望を託して私は叫んだ。
「ごめんなさい!私はあけぼの!もう一度会ってくれる
のなら、どうか天津屋へ!」
彼の返事は聞こえなかったけど、私は泣きながらただ叫
んだ。
声が枯れるまで叫んだ。
遊女として、生涯最愛の男に最後の告白を。
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彼は七年経った今も会いに来ていない。当時18歳だった
私ももう25歳だ。そろそろ身請けを考える頃である。
叶わない夢と知っているけど、
私は彼に迎えに来てほしい。
遊女の私が普通の恋をした奇跡みたいなあの頃。
お願い、叶うならば私に奇跡をもう一度。
奇跡のような、普通の恋をもう一度。
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奇跡をもう一度
「あけぼのの恋」
あまり贅沢は言えません
奇跡はなかなか起こりません
生きていることが奇跡です
もう一度もう一度と
何度も奇跡を願ってしまう
欲深い生き物です
考えでみたら、生まれて生きてるだけで
奇跡そのもの。
そして出会う人達も奇跡。
その中から自分が好きだなって
思える人に出会えるのも奇跡。
その中から自分を好きになって
もらえる事も奇跡。
人生は奇跡の連続、積み重ねで
できてるように思う。
今こうしてここで生きてる事、
職場で出会う違う世代の同僚、
違う国の人達と出会って、同じ
時間を過ごしてるだけで奇跡。
奇跡をもう一度よりも
この素敵な奇跡を何度でも楽しみたい。
人生をより豊かにしてくれる奇跡を
噛み締めて大切にしていきたい。
奇跡は何度でも。。。。
「奇跡をもう一度」
最前列のチケットが手に入っていた舞台は、
コロナの影響で中止に。
最前列なんて滅多に当たらないし、
地方民だから頻繁に通えるわけでもない。
奇跡と言うには小さいけれど、
「もう1度」と夢見る私である。
奇跡をもう一度
どうか、神様。
公園のベンチに座った私は、心が千切れそうな思いに強く目を閉じる。
「奇跡なんて望んだことはなかったな」
目を開けるとあなたは背中を向けて立っていた。
その言葉に笑うべきなのか、泣くべきなのかわからない。そうだね、あなたは何でも自分の力で切り拓く、そんな人だもの。
その時あなたは私を振り返った。
「……でもそれは僕が、奇跡をもう一度と願うほどの痛みを知らないだけだった」
少し口ごもりながらあなたはそう言って、私の手をとり、強く握り締めた。
#45
俺は今日高校の試験だ。
俺は昨日の夜から頑張って勉強した。今日は試験だ!とても緊張しすぎドキドキする。そしたら隣のこも俺と一緒の試験を受けるみたいだ。その人はとても顔が真っ赤な女子だった。その子が話しかけてきた。とても緊張しますね。と俺はそうですね。と言った。なぜか知らないけどとてもドキドキした。
千冬
#奇跡をもう一度
それじゃあ、またどこかで-
私は目を覚ました。
ここはどこだっけ。
頬は、
顔は雨にでも打たれたようにびしょ濡れだ。
あの人は、誰だった?
長い時間だったような、
一瞬だったような。
今日話した気もするし、
もう随分前に話した気もする。
夢…?
あの人は-
そうか、きっとあの人は
...また会えたらいいな。
【奇跡という名の災厄】
ある国に自然を愛する双子の姉妹がいました。
2人は仲が良く,どこへ行くにもともに行動をしていました。
そんな2人は不思議な力を持っており,奇跡を起こし万物を癒やすことができました。
しかし,2人の力を知った国王はその力を私利私欲のために使い,双子を離れ離れにしたうえで閉じ込めました。
それから数年後…,双子の国と他の国とで戦争が起き双子は負傷した兵士を癒やすため無理やり戦場に連れていかれました。
戦場に連れて行かれた双子が目にしたのは,草花であふれていた面影を失い焼け野原と化した故郷でした。
人々が泣き叫ぶ声,肉や木の焼ける臭い,鉄と鉄がぶつかり合う音…。
今までに感じたことのない怒りと悲しみがフツフツと湧き上がり双子をつつみました。
そして、双子は奇跡を起こしました。
戦場の音をかき消すかのように雨が降り,地表から新芽が出,すくすくと育ち全てを飲み込みました。
もう、誰も双子を止めることはできません,2人が愛したモノ全てが消えてしまったのだから…。
静寂となった元戦場は青々とした緑が生い茂り,動物と植物が共存する美しい森となりました。
双子の行方を知る者はもう居ません,しかしただ1つわかることはこの森に入った者は誰1人戻ってくることはなく,誰かが立ち入るたびにその森では人型の奇妙な植物が生えると言うこと。