『夫婦』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
最初は他人だったはずなのに、
いつのまにか、自然と重なる関係になっている
「夫婦」
時代の多様性で熟年離婚なんかも、よく見るけれど、
私は貴女と添い遂げたい
そのためには、気の利く人間にならないとね
最近、ずっと考えていたことがある。それは子供が欲しいと強く思うようになったこと。
時々、子供を預かることがあって、その子が本当に可愛い。その子の面倒を見るのも楽しいし、同じように面倒を見ている恋人の姿が、たまらなく愛おしい。
それと、俺の仕事の危険性。
救急隊として、それなりに危険と隣り合わせだ。実際に怪我をして彼女に心配させたこともある。
そんなことにならないよう訓練もしている。それでも俺自身に何かあった時に彼女に残せるものがない。恋人として一緒に住んでいるけれど、他人と言われたら他人なんだ。
俺は隣でスマホを見ている彼女に視線を送る。それに気がついた彼女は俺を見つめ返した。
「どうしましたか?」
「うーん……」
ほんの少しだけ気のない返事をしてしまう。
彼女とは〝子供が欲しいね〟と言う話もしたことがあるし、先の将来のこともぼんやりと話している。それでも、これを言っていいのか……。やっぱり不安なんだ。
彼女の性格と関係値を思うと、ダメ……とは言わないと思うけれど。
視線だけ彼女に向けたまま言葉に詰まっていると、首を傾げてしっかりと俺を見てくれる。
俺は深呼吸をする。冷たい空気が体内にめぐって頭がすっきりする。そして、しっかりと彼女を見つめた。
「あのさ……」
「はい」
声が震えるし、心臓の音がうるさい。
それでも、伝えなきゃ。
「家族になろうよ」
「え……」
はっきりと驚いた顔をしたと思ったら、頬を赤く染めて微笑んでくれた。
「嬉しい……です……」
目の端に涙を溜めて、俺に抱きついてくれる彼女。それが嬉しくて、俺も抱きしめ返した。
「良かった……」
「え、断ると思ったんですか?」
「や。断らないとは思っているけど、百パーセントなんてないでしょ?」
「なに言っているんですか! 百パーセントですよ!!」
ぷくっと頬を膨らませて、口を尖らせる彼女に心の底から安心して、より強く抱きしめた。
「ありがとね」
「はい、夫婦になりましょ」
おわり
一九〇、夫婦
お題「夫婦」(雑記・途中投稿)
今日が11/22でいい夫婦の日だからか。分かりやすい。
……今時夫婦茶碗ってある(売れる)んだろうか。とふと疑問を抱いた。
大抵水色に近い青と桃に近い赤の一対で、青が一回り大きいお茶碗。
犬も食わない夫婦喧嘩もとい夫婦漫才は今でもそこそこ見られるんだろうけど。
#2【夫婦】
夫婦という文字を見て、ふと「おしどり夫婦」が浮かんだ。
おしどり夫婦の意味合いとしては、仲の良い夫婦を指しているが、実際のオシドリの夫婦はそんなことはないようで。
内容は省くが、感想としては「人と変わらんのだな」である。
本来の意味合い通り、おしどり夫婦という関係に出会えるのは稀だ。
おしどり夫婦を長年続ける秘訣を知りたいものだ。
その前に結婚相手を探すところから、なのだが。
心の中に雨が降った時に
お互いに傘を差し出せる
そんな関係なのかな?と私は思う
膝を抱えて項垂れる
相手の手を取り
ゆっくりと共に歩く
そんな上手くはいかないかな
最近、養子縁組をとっている身内やSNSの方から
「自分の子じゃないから愛せない」
や
「姪とか甥は愛せるのにこの子は愛せない。」
などの言葉を耳にする。
そして揃って理由は
『血の繋がりがないと愛を感じないから。』
なんだよね。
愛することに血の繋がりなんて関係ないことは
私たち夫婦が1番証明してるのに。
No.4
夫婦
楽しんで諦めながら空を見て
ふたりで明日もこんな感じで
気がつくとシングルばかり夜喫茶
だよねワンワンニャンニャンの日だ
♯夫婦
「夫婦」
最高の恋人にも、友人にも、パートナーにも、同士にも、何にでもなれる。
でも、その反面、最低の他人同士にもなれてしまう。
○夫婦○
冬の朝の肌を刺すような冷たさに身震いをしながら、身体を起こす。
隣の主人を起こさないように布団から抜け出し、キッチンへ。
ヒーターのスイッチをOn。
ヤカンに水をいれてお湯を沸かす。立ち上る湯気を横目に、マグカップにインスタントコーヒーと紅茶のティーバッグをセットした。
久しぶりの夫婦揃っての休日。
何かを計画している訳ではないが、なにもしないのも勿体ないような気がする。
「おはよ」
欠伸を噛み殺しながら主人が顔を出す。
袋から食パンを2枚取り出してトースターにセット…冷蔵庫を開けてバターとジャムを取り出して、くるりとこちらを振り向いた。
「今日は目玉焼きの気分だなー?」
にこにこと笑う顔にこちらも笑顔になるのを感じながら、冷蔵庫から卵を2つとベーコンを取って貰う。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
フライパンを温めてベーコンを敷く。程よく火が通ったところへ卵を割り入れ、白身が固まってきたら蓋をして火を止める。
沸かしたお湯の残りでカップスープを入れている主人に、今日の予定を尋ねてみた。
「んー…そうだなぁ。天気も良さそうだし、写真でも撮りに行こうか」
出来上がった朝食を運びながら、行き先へと話題は移っていく。
カメラを持ってどこへ行こうか?
今日はまだまだ始まったばかりだ。
夫婦というものは、まるでハリネズミみたいだと思う。
ハリネズミのジレンマというものがある。
ハリネズミは相手に近づけば近づくほど、相手の針が体に刺さるので
冬の寒い時期など暖かく過ごしたい時も
身を寄せあって温まり合うことが出来ないというものだ。
私は人間の夫婦もハリネズミのジレンマに似通った性質があると思う。
全ての夫婦に共通するとは思っていないが、
少なくとも、趣味や考え方が違う二人が夫婦になると
相手に寄り添ったり合わせようとしても、どうしても自分の考えが先に出てしまい
相手に近づくほど自分が苦しくなってしまうのでは無いかと子供ながらに考える。
まあ、一つの憶測や妄想でしかないけれど。
(イメージソング:ヘッジホッグ/Noz.さん)
2024/11/23
夫婦
夫婦って
いつかは別れるものだと思ってた。
でも旦那さんに出会って
その考えは塗替えられた。
お互いに支え合いながら
一緒に笑いあって
お互いしわくちゃになっても
手を握ってお散歩もして
一緒にお茶を飲んで
美味しいねってほっこりして
そんな
平凡で小さな幸せがある毎日を
一緒に積み重ねていきたいと
旦那さんは言ってくれた。
それは私にとっての理想で
諦めていた未来だった。
でも
同じ未来を夢見てくれるこの人となら
諦めていた未来も
きっと現実になると思った。
この人とだから
私は夫婦になりたいと思えた。
#夫婦
夫婦
夫婦か~
あなたは19歳、私が22歳で出逢って何年立つだろう
そっか37年立つんだね
だけど一緒に居たのは、24年
たつたの24年間、いや単身赴任が数年あるから、もっと短いのかな
娘が、5才の時にあなたは、突然、帰らぬ人に…
55才のあなたは、どんなんだったかな変わらず優しい、お父さんだったかな
あなたとの思い出は、ちゃんと心の中にしまってありますよ
今は、あなたに感謝しかありません🌹
ありがとう
誰かのブーケトスの花びらがあなたの髪に触れて、
思わず摘んで取ったそのひとひらが宙へと舞っていく。
その花びらはいつしか投げたブーケのひとひらになり、
今度は君のベールの上を滑り舞うんだ。
「夫婦」 白米おこめ
結婚に夢を持ってはいけない
婚姻を誓った時は
楽しい将来を願い夢見心地でも
残念ながら現実はそう甘くない
生活習慣が違う者が共に生活するのだから
当たり前といえば当たり前なことなのだ
次々に目につく相手の粗
お互いにそう思っているのは間違いない
それでも暴力や余程のことが無い限り
その契約を不履行とする労力を使うなら
そのままでいようと妥協をする
夫婦でいようと思うならば
少なくとも感謝の気持ちを
表面上だけでも言葉にして出すほうがいい
些細なことでも忘れずに
「ありがとう」ということが
結婚の契約を長く続けていくコツと言えよう
「夫婦」
“夫婦”って色んな形があるよね
“夫婦”ってよくわからない
“夫婦”になってからもっと仲が良くなる人達もいる
“夫婦”になってから前より仲が悪くなる人達もいる
“夫婦”って不思議
私は、死ぬまで“夫婦”として一緒にいれる人と夫婦になりたいな
64夫婦
出会った時から
運命を感じた
なんてことはなく
淡々と
日々の積み重ねで
2人夫婦になっていく
美味しいものを
一緒に美味しいと言えて
綺麗なものを
一緒に綺麗と思える
それが夫婦だと思う
夫婦
家の近くの公園を通ったときに、シーソーを乗った夫婦に出会ったことがあった。本物の愛は2人だけのものじゃなくて、周りの人まで幸せになると思うし、そう信じてる。
職場から、年末調整の書類をもらった。
時間のあるうちに、と今日の午前に仕上げた。
中に、「給与所得者の配偶者控除等申告書」というのがある。
私は独身なので、特に何も記入せず、そのまま職場の事務に返す。
書類を見ると、細かい文字がびっしりと並び、計算もあるみたいで難しそうだ。書くのに苦労するんだろう。
そういう意味では、独身で良かったと思う。
配偶者を持つということは、こういったところも2人の人生に関わっているんだな。結婚してハイ、一緒に暮らします、だけじゃないんだな。
夫婦になるって、大変ねぇ…。
「夫婦」
健やか暮らしのキャラメルラテ
病める時にもマキアート
いつも一緒のマカデミア
誓いの言葉はアーモンド
溶けて消えないチョコレート
どろりとしたはちみつタルト
祝い酒にはブランデー
明日も変わらずランデブー
――サメの言うことにゃ、
夫婦
小学生四年生の頃に、父が亡くなりました。
それから、母と、兄と妹と暮らしてきました。
だから、僕は、「夫婦」という存在を、世間一般のイメージでしか知りません。
それに、父は僕が、小学生の頃から単身赴任していたので、正直、たくさんどこかに連れて行ってもらった、などということはありませんでした。
それでも、サウナの中で時折始まる、歳の離れた兄の一人語りによると、両親の夫婦仲はとても良かったようです。
なにやら、お互いの誕生日と結婚記念日には、プレゼントを送り合っていたそうで。
いま、実家にある黒い高級そうな箸も、そのひとつだそうです。
(ちなみに、その箸は、二膳ありましたから、ペアルックで使用していたのかもしれません。)
そうして、父が亡くなってから、その重大さを漠然しか感じていなかったあの頃の私と妹とを、兄と母は、本当に大事に育ててきてくれました。
父の代わりをしてくれた兄と、家族を代わりに養ってくれた母には、本当に感謝しかありません。直接面と向かって言うのは恥づかしいから、いまここで述べておきます。
ー兄上、そしてお母さん。普段から格別の愛情と配慮を僕に注いで頂き、本当に、感謝の念に堪えません。
まだまだ、失敗だらけで、支えて頂いているばかりの若輩ですが、これからは、できる限りの恩返しをしたいと思っております。時節柄、お風邪など召されませんように暖かくしてお過ごしください。末筆ながら、おふたりの、健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
……
ところで、父が亡くなってからも、父の実家に、毎年家族で墓参りに行っているのですが、正直なところ、若い頃の父の写真などを見ても、親に対する特別な情は湧いてきません。
代わりに感じるのは、その父の姿が、今の自分と重なって見えるような、不思議な感慨めいた思いです。
写真の中の父は、丁度成人式の時のものではありましたが、いまの自分よりずっと大人びたような印象を受けました。これから、貴方は、私の母と出会い、やがて僕の父親になるのでしょう。僕も、もうすぐ成人します。そうして、いつか父親として生きる日々がやってくるのかもしれません。
そのとき僕は、いい夫婦関係を築けるのでしょうか?
貴方のように立派な父親になれるでしょうか?
不安げにそう問いかけると、
写真立ての中の父は、「大丈夫だよ」と優しく微笑んでくれた気がしました。
【夫婦】