太陽の下で』の作文集

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太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/25/2024, 1:36:57 PM

コンコン。
 使われていない教室でスマホをいじっていると、誰かがドアを叩く。
 ようやく来たか。
 私はそう思いながら、返事をする

「どうぞ」

 そう言うと、ノックの主である女子生徒は静かにドアを開けた。
 彼女は変装のつもりなのか、サングラスとマスクを付けている。
 そんなものを付けなくても誰にも言いふらしたりはしないのだけれど……
 まあ本人がそれで安心するなら、私からはなにも言う事は無い。

「例のものは?」
 私の事情など知ったことないかのように、彼女は淡々と用件を述べる。
 けれど、私も彼女の事情なんて興味はない。
 黙って『例の物』を差し出す。

「確認して」
 私が促すと、彼女は受け取ったものをその場で広げる。
 目の前に広げられたのは、一見何の変哲もないセーター。

 しかしよく見ると所々ほつれている。
 それどころか、左右の腕の長さも合っていない。
 まるで裁縫初心者が作ったかのようなセーターである。
 普通だったら失敗作の烙印を押されるセーターだ。
 だが彼女はそんな失敗作を見て、満足そうにうなずく

「ありがとう。
 これは代金よ」
 彼女は代金を払い、大事そうにセーターをカバンに仕舞うと、そそくさと教室から出て行ってしまった。
 ここにいるのを見られたくないからだろう。

 そんなに警戒するくらいなら、そもそも来なければいいのにと思う。
 けれど私は不格好なセーターを渡すことで金品を頂いている。
 感謝こそすれ、文句は何もない。

 けれど、思う所がないでもない。
 だってあのセーターは、きっと彼女の恋人に送られるのだろう。
 自分編んだセーターと言って……

 そう、セーター制作代理人。
 お金を受け取って、『頑張って編みました』感を存分に醸し出すセーターを作る職人なのだ。
 そして依頼人は、私のセーターを恋人の元に持っていき、
 『頑張って編んでみたの。
 その、変になっちゃったけどど着てくれる?』
 みたいな、あまーい言葉を吐き、いちゃつくのだ。
 あー、やだやだ。

 ちなみに綺麗なセーターを依頼してこないのは、『編み物が得意だ』と思われないための保険である。
 そんな危険を冒してでも、彼女たちは私からセーターを買う。
 一か月後に聖夜が控える恋人たちにとって、今が頑張り時なのだ

 私のやっている事を、何も知らない人が聞けば『自分で編め』と言うだろう
 私もそういう気持ちは少しだけある。
 けど私は軽率にそんな事は言わない。
 セーターを編むのは、なかなか根気のいる作業なのだ。

 一着を編むのに一か月。
 生半可な覚悟では出来ない。
 慣れてないのならなおの事。

 その一方、私は編み物が大好きで、時間があればいつも編んでいる。
 セーターには限らないが、編めるものなら何でも編む。
 基本プライドは無いので、たとえ不完全でも何も思わない。

 私は、好きなことをしてお金がもらえる。
 依頼人は、恋人に健気アピールが出来る。
 恋人は、プレゼントをもらって嬉しい。

 三者WIN-WINの関係。
 みんなが幸せになる、素晴らしいお仕事なのだ。

 私は編み物をする。
 編んだものを売ってお金にする。
 稼いだお金で毛糸を買う。
 買った毛糸で編み物をする。

 素晴らしい錬金術。
 好きなことが、お金になるっていいね!

 趣味と実益を両立させた、勝ち組なのだ。
 だがすべてを持っている私にも悩みがある。


「セーターを上げれる恋人、欲しいなあ……」

11/25/2024, 1:35:57 PM

私にとって、
笑顔が眩しすぎる君
太陽の下だとよけい眩しく感じる
近づけないなぁ…
そう思った

_太陽の下で_

11/25/2024, 1:35:56 PM

『太陽の下で』


 今日も満月を眺める。毎月欠かさず満月を見上げている。
 僕は夜行性だ。朝日の眩しさが苦手で、長時間目を開けていられない。太陽なんて僕にとっては害しかない。眩しいし、日に焼けるし。

 太陽の下を歩いた日の夜には必ず頭が痛くなる。色素が薄い僕の目は太陽の光に弱いらしい。昼間出かける時には、サングラスを必ず持って出かけるようになった。

 日焼けは本当に無理だ。今の時代、ボディービルダーですらタンニングという肌を黒くするものを塗っている。日に焼けることなんてなんの利点もない。爺さんになってシミや皺だらけになるなんて嫌だし。

 それなのに君は言った。
「朝日を浴びると一日元気に過ごせるよね」
 僕にはそれが分からなくて、曖昧に「そうかもね」なんて答えたものだから、やっとお付き合いできるようになったと喜んだのも束の間で、早朝デートなんて僕が知らないデートの仕方を提案された。
 好きなんだ。だから彼女の望む僕でいたい。だけど無理は祟った。サングラスをしない日には夜になると頭が痛くなる。もう午後になるととても太陽の下を歩くことなんて無理だと思うほどだ。

「ごめん、僕今日は帰るね。体調がよくなくて……」
「そうなの? 大丈夫? 無理しないで」
 その台詞って優しさなんだろうか? 僕は彼女とお付き合いする前に、一度だけ日の光が苦手だと話したことがある。しかし彼女は僕のそんな言葉、忘れてしまったんだろう。

「ごめん。明日のデートはキャンセルさせて」
 一度断ってしまうと、張り詰めていた糸が切れたように楽になった。なんだ、無理しなくてもいいんだ。僕が苦手なことをわざわざ我慢することはない。

 何度か早朝デートを断ると、彼女は僕から離れていった。デートに誘っても曖昧な感じで「また今度」なんて言われて「今度」なんて日は来ない。
 これで終わってしまうのかと思った頃に、彼女は急に僕の部屋を訪ねてきた。

「私のこと避けてる? もう冷めた?」
「それは君だろ?」
 僕たちは互いに首を傾げた。

「僕は朝が苦手だ。太陽の光も。太陽の下を歩くとその日の夜には必ず頭が痛くなって、薬がないと眠れない。だから朝のデートはもう無理なんだ」
 もうこのまま終わってしまうのなら、言いたいことを言おうと思った。それでダメならもういいんだ。好きだけど無理なことだってある。

「そうなの? 知らなかった。私も朝が苦手で、だけど朝日を浴びると元気が出るって本に書いてあった話をした時、賛同してくれたから、早起きするのが好きなのかと思ってた」
「え? 朝が苦手?」
 彼女の言葉に僕は驚いた。だって彼女は朝が好きなはずじゃないのか?

「うん。無理してた。私、低血圧で朝はもう本当にフラフラなの。それでも貴方の好みに合わせたくて頑張った」
「なんだ。早く言ってくれればよかったのに」
「うん。お互いにね」
「じゃあ僕たちは僕たちらしく月見デートでもする?」

 僕たちに足りなかったのは、我慢することでも、相手に合わせることでもなかった。本音を話すってことが欠けていたんだ。
 太陽の下で知ったこと。話し合いは大切だってこと。

 太陽が苦手な僕と、朝が苦手な君。
 いつも一人で見上げていた満月。今は隣に彼女がいて、僕はますます満月を見上げることが好きになった。


(完)

11/25/2024, 1:33:03 PM

・太陽の下で

陽の光が何もかもを照らしてくれるのなら、いっそ僕の内にあるものさえ明るく照らして暴いてくれればいいのに。
陰さえ生まれないほどに照らされて、目が眩んでその場を動けないうちに、僕の全部を君に知られてしまえばいいのに。
そしたら嘘なんかつかなくて済むし。きっと心の底から楽になれるはずなのに。
ぐちゃぐちゃした汚い感情を包み隠さずに、ありのままの自分で、君を真っ直ぐ見つめることが出来るはずなのに。

……なんて幼くて浅ましい考えは、日が昇ってる間に考えることじゃ無いんだろうなぁ。

11/25/2024, 1:33:01 PM

《題名:太陽の下》

太陽の下 全てが燃える
太陽の下 全てが踊る
太陽の下 全てが乾く
太陽の下 全てが芽吹く

朝日を吸い込めば
何もかも 命さえ
作れる気がする
朝日を吸い込めば
蝶々や 蜂さんが
仲良くなれるの

太陽の上でなく
太陽の横でもなく
太陽の真下

太陽の下 全てが燃える
太陽の下 全てが踊る
太陽の下 全てが乾く
太陽の下 全てが芽吹く

時にゃ干からびるやつもいる
時にゃ陽の光が嫌いなやつもいる
時にゃ月を好くやつもいる
時にゃ陽の光が好きなやつもいる

太陽の上でなく
太陽の横でもなく
太陽の真下

太陽の下 全てが燃える
太陽の下 全てが踊る
太陽の下 全てが乾く
太陽の下 全てが芽吹く

太陽の下 誰かが笑う
太陽の下 殺し合う
太陽の下に僕らはいない
もう既にもっと近く
だけれどもう少し遠くで見ていたい


(テーマ:太陽の下で)

11/25/2024, 1:30:11 PM

太陽の下で

最近太陽浴びてないなあ。なんせ夜勤が多かったもんで。

早番だとしても天気が良く無かったから太陽と顔を合わせずに過ごしてた。

人間、陽の光を浴びないと本当に廃れる。落ちていく。

明日は浴びれるといいな。

11/25/2024, 1:29:42 PM

太陽の下で

 さいきん、お天道様はうれしそう。ぽかぽか陽気が、何日も何週間も続いている。
 さいきん、お天道様はお怒りらしい。一年で一等暑い日が、何日も何週間も続いている。
 さいきん、お天道様は悲しそうだ。さめざめ泣くから、ひとと、同じ温度の雨が何日も何週間も続いている。
 さいきん、お天道様は楽しそう。陽気がさして、けれども、不思議と寒い日が、何日も何週間も続いている。
 さいきん、お天道様はお隠れになった。いままでたくさん頑張ったから、疲れて、お家でお休みだ。何日も何週間も何ヵ月も、お隠れになっている。

11/25/2024, 1:29:11 PM

太陽の下で

隠れられても

逃げることはできない

11/25/2024, 1:27:25 PM

「光の先で」

晴れ渡る青空の下、静香は大学のキャンパスの片隅にある木陰に座っていた。大きな桜の木の下は、ちょうど陽射しが優しく揺れる場所で、静香の特等席だった。ノートを広げ、ペンを走らせる彼女の横顔は真剣そのものだったが、その心は落ち着かない。

数日前、同じ講義を受ける遥人が「今度、一緒に昼休みに話せない?」と声をかけてきたのだ。普段、物静かな彼がわざわざ話しかけてくるのは珍しく、静香は驚きと同時に胸の高鳴りを覚えた。

そして今日、彼は約束通り現れた。

「待たせちゃった?」
遥人の声が聞こえ、静香は顔を上げた。彼は陽射しの中に立ち、穏やかな笑みを浮かべている。背の高い彼の影が静香にそっとかかる。

「ううん、全然。」
静香は立ち上がり、ノートを閉じる。二人は木陰を抜けて芝生の広がる広場へと歩き出した。暖かな太陽が二人を包み、風が心地よく吹いていた。

「何を話したかったの?」静香が尋ねると、遥人は少しだけ顔を赤くした。
「いや、なんというか…静香って、よく一人で本を読んでるでしょ。なんか気になってさ。」

静香は少し戸惑ったように微笑んだ。「気になるって、どういう意味?」

遥人は少し言葉を探しながらも真剣な顔で答えた。「静香がどんなことを考えてるのか、もっと知りたくなったんだ。」

その言葉に静香の胸が高鳴る。太陽の光が眩しいのか、それとも彼の言葉に心が揺れているのか、自分でも分からなかった。

「私、本を読むのが好きで、ただそれだけだよ。」静香は少し照れ隠しをしながら答えた。

「うん、それは知ってる。でも、静香がどんな本を読んで、どんなふうに感じるのか、もっと聞いてみたいんだ。」遥人はそう言いながら、一枚のチケットを静香に差し出した。

「これ…?」

「週末、野外朗読会があるんだ。一緒に行かない?」

静香は少し驚いたが、すぐに笑顔になった。「うん、行きたい!」

その瞬間、空はさらに青さを増し、太陽の光が二人を一層明るく照らしているように感じられた。

それから二人は並んで歩きながら、好きな本や映画の話をした。広場を抜ける頃には、互いの笑顔がいつの間にか自然なものになっていた。

光の先で芽生えた小さな恋。それはまだ始まったばかりだけれど、暖かな光がその行く末を見守ってくれる気がして、静香は心が軽くなるのを感じた。

11/25/2024, 1:26:49 PM

《またいつの日か》
 
 私と私の幼馴染は小中高と同じ学校。私達は陸上部に所属していた。
 
 運動神経が良く、いつもニコニコしていて、私と違って初めてのスポーツでもなんでも出来るタイプのいわゆる体育会系女子の幼馴染。
 
 もともとスポーツがあまり得意ではなかった凡人の私。

 同い年なのに、何故か天地の差と言っていいほど、あの子は偉大な存在に感じた。

 あれは確か中学2年生の頃、友人が全国大会を前にして足を怪我してしまった。パックリ膝が割れて骨が見えそうだった。病院へ行くも既に遅く、神経が切れていて大会どころか今後歩けるかどうかも危ういとのこと。

 それから幼馴染は車椅子生活。歩けなくなった現実を受け入れられなかったようで前のような明るい彼女はもう見られなくなった。無理もない、だって、走ることが生き甲斐と言っていいほど陸上を愛していたのだから。

 ある夏、私は「全国大会準優勝」という賞状を手に表彰台の上に立ってメダルを掲げていた。

 テレビの生中継を病室で見ていた友人は満面の笑みを浮かべたそう。

 お題: 太陽の下で

11/25/2024, 1:25:54 PM

太陽の下で


お花のように
光を浴びて
光合成をする

大きく伸びをして
大輪の笑顔を
咲かせるように

11/25/2024, 1:25:45 PM

陽の下でスマホいじってる伏目がちなあなたより

街灯の下で大口開けて笑ってるあなたがいいなんて

11/25/2024, 1:24:19 PM

太陽の下で


「産まれてきてはいけない存在」
として生きている。

だけど、太陽の下を歩いている。

ありがたいね。




風邪ばっかひいてる。

おやすみなさい。


end

11/25/2024, 1:24:17 PM

この寒さになると太陽の光が心地よい。柔らかな日差しが降り注ぎ、眩しさに目を細めると冷たい風が頬を撫でる。最高のシチュエーションじゃないか!一人でいるのも寂しいものだから、家族や友達と太陽の下を歩きたい。くだらないことを話しながら、平和な空気を感じるのだ。寒空になってきたからこそ、太陽の下に出ようじゃないか。

11/25/2024, 1:22:40 PM

その空の下
なりたかった。

憧れで、尊敬で
キラキラ輝く

羨ましくて
そこにいきたくて
 

でも気づいた

そんな君を見上げている
いつまでも追いかける

そんな自分が好き

11/25/2024, 1:21:02 PM

「太陽の下で」

太陽の下で、向日葵が咲き乱れる花畑で真っ白のワンピースを夏風でふわりと漂せ天真爛漫な笑顔を見せる。
「そんな君が大好きでした。」
そう、あの日見た花畑で太陽に照らされながらプロポーズした。

11/25/2024, 1:19:36 PM

雲が流れる
花は揺れる
雨が降る、心を濡らす
時が過ぎる
思い出が記憶に変わる。
風が通り過ぎる。肌に触れる。
いつかはなくなる、
でも
今日も私は貴方を思う。
太陽の下で。

11/25/2024, 1:18:39 PM

『光の中で』
陽の当たらない場所の寂しさが 蝶の舌を伝ってる
あえてその場所に行き 無心になる人もいるという
光は重い 時に重い 陽の光なら尚のこと
表現の幅を超えて 裸になろう 全裸よりも全裸に
いつかこの気持ち あなたと分かり合えたなら

11/25/2024, 1:16:54 PM

『太陽の下で』

酷く疲れた。
家とは違うけど慣れたベッドとシーツの肌触り、
心電図の音。
家族たちの顔。
今日はおじいちゃんも来てくれた。

涙でぐしゃぐしゃになってるみんなの顔に
思わず笑ってしまうほど。
なんでそんなに泣いてるの?
疲れたけど僕は大丈夫だよ。

ほぼ毎日お見舞いに来てくれて嬉しい。
明日も来てくれるかな?

...でもちょっと眠くなってきたなあ...
ちょっと寝るから明日またお話しようね。

窓からさす太陽のせいか目を瞑ると
ゆっくり白い光に包まれていく気がした。
最後に聞こえたのは家族の泣き声と
心電図が一定の音を出し続けていた音...

語り部シルヴァ

11/25/2024, 1:16:24 PM

はっとして目を覚ます。
本当に寝てしまっていたようで、暖炉はすっかり消えてしまっていた。
辺りを見回す。昨日屋敷に入ってから何も変わっていない。
横でセーターの塊が2つモゾモゾ動いているくらいで他は止まったままだ。

座っていても仕方ないと思い、そっと屋敷を出る。
清々しく雲一つない空に太陽が照らしているが、夜のうちの放射冷却のせいかピリピリと冷えた空気がまとわりついてきた。寒さを堪えて、この町の喫茶店へ足を進める。
いつもと変わらず接してくれるこの町の住人達に感謝しつつ、喫茶店でテイクアウトを頼む。
「沸騰直前まで熱したコーヒー」と「モーリースペシャル」と名のついたコウモリ専用リンゴバナナオレンジコウロギミックスジュースと「ガーリックが主役のミネストローネ」を買い、屋敷へと戻る。

太陽の下で何か食えば回復するかもしれないと屋敷の庭に元からあった机に買ってきた品を並べ、暖炉前から奴の首とコウモリを連れてくる。
今奴には手が無い。代わりにコウモリがヨロヨロとスプーンを運んでいる。が、このコウモリも疲れているのだろうスプーンを杖のようにしている。そしてふらついた勢いで奴の首にクリーンヒットし、首は机から庭に落ちていった。

仕方なく拾ってやろうと手を伸ばしかけ違和感を覚える。
奴の首の周辺の土が盛り上がっていく。一気に体が再生していく。
流れ出た血肉を敷地内に集めておいたのだ。
と言いながら流石に全裸は寒かったのか屋敷へ引っ込んで行った。

全く、不死というものが怖く感じたよ。
(太陽の下で)

吸血鬼さん体戻って良かったね。

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