『太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「この泥棒猫!」
「…出会い頭に水を掛けるのは如何なものかと思いますわ」
「白々しいわね。人の男に手を出しておいて!とぼけるつもり?」
「…身に覚えはないのですが、『人の男』とはどなたのことでしょう」
「一昨日、まさにここで!アンタ私の彼氏とデートしてたの知ってるんだから!」
「私の…彼氏」
「心当たりあるから私の誘いに乗ったんでしょ!?水かける程度で許してやるんだから、今後もう彼とは会わないで!」
「それは…無理ですわね」
「はぁ!?アンタ何様のつもり?私よりババアなクセに身の程知りなさいよ!私が彼の彼女だって言ってんの!!」
「ですが、わたくしは妻ですし同居も致しておりますので毎日顔を合わせるのは当たり前ですわ」
「え…」
「てっきり謝罪していただけるのかと思っていたのですけれど…出し抜けに暴行妄言暴言を受けるとは予想外でしたわね」
「な…はあ?」
「夫が選ぶくらいですから、わたくしほどでなくとも聡明であると考えていたのですが…甘かったようですわね」
「あ…あ…」
「わたくしはね、夫が妻以外に恋をしても良いと思うの。倫(みち)を外さなければ、ね」
「……っ」
「ただ、薬を使ってまで身体の関係に持ち込むのは流石に犯罪ですわよ?ですから夫が別れを告げましたでしょう?」
「で、でも…だって結婚なんてそんな…」
「おばかさんですわね」
「!!」
「毎度太陽の下で逢瀬出来ない相手が潔白だなんて、そんなわけありませんでしょう?」
259/20
太陽の下で
太陽の下で、私たちは育ってゆく。
平等に。
たとえどんなに苦しくても、ほら、あそこに、美しい光が見えるじゃない。
だから、少し背伸びして‐一緒に太陽まで行こう。
太陽の下で伸びゆく生命たち。彼らを見る時に得る心の安寧。
私はつらくてしょうがない。君らのようにはなれない。ありのままで肯定されるのならば、そのうつくしさを宿せるのだろうか。
無理をしてもしなくても、嫌な気持ちにお互いさせてしまうんだろう。ぜんぶがいやになってしまう前に、回復しなければならないのに、積み重なる。理解されていないことが君を不機嫌にさせて、理解有るやさしいあの子にだけやさしい。それが人間だけど大人げないよ。甘えているのもわかってて私につらくあたる。ひどいよね。ひどいよ。
僕の心を躍らせるこの世界が憎くて、意味もなく空に向かって手を伸ばしてみた。
【太陽の下で】
とても
過酷な家庭環境で育った
家には
帰りたくなかった
生き地獄だと
思っていた
早く
家を出たかった
大人になって
家から離れて
呪縛みたいなものから
やっと解かれたような感じがした
世の中には
優しい両親がいるんだ
仲の良い姉弟がいるんだ
暖かい環境があるんだ
豊かな家族関係があるんだ
うちんちって
過酷だったんだな
そんなトラウマ
抱えてる人も
きっとたくさんいるんだろう
あんまりいないのかな
でも
今日も朝が来て
晴れれば空が青くきれいで
自分の気持ち次第で
楽しく過ごすこともできる
子どものころは
そんなふうには思えなかった
良かったと思う
暖かい
太陽の下で
暖かい
心を持てるようになれて
良かった
太陽の下、砂浜で踊る2人の影。
お互いに、時が止まるほど強く惹かれあう。
「明日も来る?」彼女はそう言った。
僕はそっと頷く。
彼女は笑う。
照らし出す太陽も笑っているような気がした。
太陽の下で
育休中の私は一日のほとんど家にいる。
そんな中、ちょっとした息抜きの時間がある。
息子を寝かしつけた後
ベランダに出てキャンプ用の椅子に座り、
コーヒーと小さいお菓子と本を楽しむ。
太陽の下で、ぽかぽか、ゆったり癒しの時間。
まだ今は寝てばかりいる息子だけど、
大きくなったら太陽の下で
一緒に元気いっぱい遊びたい。
久しぶりに外に出てみる
太陽の光を浴びて
青空の下に立ってみる
もう少し
頑張ってみようかな
"太陽の下で"
陽だまりの
心地よい温かさは
まるで
君のようです
天国の君が
今日は
やわらかな陽射しとなって
わたしを
包んでくれているのですね
#太陽の下で(331)
真っ当、なんだろうか。
あまりそんな意識もないし、そうでもない気がするし。
けど、”太陽の下で”笑っていられるだけ、幸せなのかもしれない。
太陽の下で
「太陽の下で」
何の屈託もなく汗をかき
みんなと笑っていたい
あー楽しかったと心地良い疲れの中で眠りたい
今の自分にはとても遠い出来事
冬の朝が、私は好きだ。
すん、と澄んだような、あのひんやりとした空気が好き。
鼻に抜ける冷たいそれは、少し前まで半袖でいた私たちにあの熱さを忘れさせる。
勿論、冬の涼しい風とともに太陽の日を浴びられる昼も、一段と綺麗にうつる星空……夜だって、私は好きだ。
そう、私は冬が好きだ。
だって、夏の暑い日にソフトクリームを食べるのはみんな好きでしょう?
考え方は同じ。あたたかい格好をした中で感じる冷たさが好きなんだ。炬燵のアイスとか。
太陽の下にいると肌がやけてしまうような、そんな文月や葉月の頃ような日差しはない。
ないけれど、冬にだって焼ける時はある。
そう、雪焼け。
雪の積もる地域は大変だ。
雪かきをしなければ道もなかったり、屋根は崩れたり、扉に辿り着けなかったり。
観光地として展開している場所もあるだろう。そこに行ったことがある人は多いんじゃないかな?
スキーだのスノーボードだのなんでもいいんだけれど、ゴーグル、したでしょう。
しなかった人もいるかもしれない?うん、ならその人の肌は黒いかもね。
雪がどうこうの前に、まず太陽から降り注ぐ紫外線。あれは目からも入ってくるんだ。
太陽の下というのは、元気も貰えるがそういったこともある。気をつけなければならないね。
ところで、君はどうしてここへ?迷ってしまったのかな?
そう話す教授は、今日もベッドからは動けない。
僕は、明日もこの話を聞くのだろう。
教授は病気だ。僕には医学の心得などない。あれば、と何度願った事か。
突発的なもの、だと医者は言っていた。
教授にはとても世話になった。大切な人だ。
学内で迷子となっていた僕に話しかけてくれたのが出会いだった。口下手で、引っ込み思案な僕の話を、途中で飽きることなく会話に付き合ってくれていた。
教授は、もう太陽の下へと行くことは出来ない。
『課外学習だ!ほら、君もおいで』
そう振り返って僕を呼ぶ声も、風に靡く髪も、もう見ることは無いのだろう。
日の下にいると、教授と度々出かけていたことを思い出す。
教授は空を、
天気を、
宇宙を、
自然を、
学び、愛していた。
専攻は宇宙だというのに、時折僕だけを誘っては遊びに出かけていた。あの日々は本当に、楽しかった。
教授が学生の頃のような、幼いこころになってしまった理由はわからない。
ある日突然、起きてしまい、自分が教授だということも分からず、昔の通っていた学校へ行ってしまったらしい。その後保護されて、診察を受けたそうだ。
僕とはいえば、教授が研究室に来なくなって、学校にもいなくなってしまった時には焦ったものだ。何か嫌なことをしてしまったのかと。理由が僕じゃないことを願った。
僕らしくもなく、聞いて回って、たどり着いたのが病院。
そこには相変わらず教授がいた。
微笑んで、声をかけてくれたんだ。
「あら、迷子かな?」
「いえ、そういうわけではないんです」
「なら少し、お話に付き合ってくれる?私の好きなものの話。ああそうだ、君のも聞かせてね」
改善は見込めないらしい。対処法がないのだとか。
ならばせめて、教授が楽しくあって欲しい。
その思いで、今日も僕は病院へ通いつめる。
「……はい、何度でも話しましょう」
「たくさんお話できるといいなあ。これから時間は大丈夫?」
「ええ、勿論。空いていますよ」
空けています。誰でもない、貴方のために。
「太陽の下」2023/11/26
死ぬなら太陽の下がいい
太陽という光に囲まれて
明るい気持ちで死にたい
ナイフがきらりと光るのを見て
僕は微笑む
ふと君のことを思い出す
君はどんな気持ちで死んだのだろう
あの暗い密室で
セロトニン
たかが15分
されど15分
冬には特に重要だ
寝室に日光を
※カーテン
※太陽の下で
太陽の下で。冬は太陽のありがたさがいまいちわからんな。
そりゃ早朝とか深夜に比べれば昼間は暖かいだろうけどそれでも寒い。もうちょっと頑張って暖かくしてほしいものだ。
夏も嫌いだけど冬も嫌なものだ。夏の時は冬の方がいいと思い冬の時は夏の方がいいと思う。喉元過ぎればってやつだな。とにかく今が嫌なんだ。
それにしても今日は寒い。そろそろ冬が本気を出してきた感じあるな。
とはいえ冬用のガチ装備をすると汗だくになるからまだまだ冬の入り口か。
なのにこんな辛いんだからやっぱ年かね。年々寒さや暑さに弱くなっている。
太陽の下で
すごいって思うのに上手くやれてるなんて言葉で片付けて、それ以上考えたくないよ。誰を見ても劣等感があるからさ、過去に戻って今を忘れるんだ。愛してほしいなんてたまに思ったりするけど、結局は自分が愛さなきゃ誰も見てやくれないんだ。悴んだ手のひらと冬の日。だからさ、あの太陽の下で話そうか。目なんか合わさずに。それがいいんだ。
【太陽の下で】
芝生に寝転がり目を閉じる。吹き抜ける風の涼やかさ、照りつける陽光のもたらす熱、普段は気にも留めないそういった自然の心地よさが、視界を閉ざすだけで鋭敏に感じられた。
病で視力のほとんどを失った君は、それでも世界を美しいと言う。僕なんかよりもよほど的確に周囲の姿を捉え、キャンパスの上へと鮮やかに描き出す。君の世界を共有したくて、たまにこうして目を瞑ってみると、全く同じにはなれなくても少しだけ君の気持ちに近づけるような気がした。
近くにいるのが当たり前だった幼馴染。世間でその才能を高く評価され、どんどんと遠くへ行ってしまう親友。今ごろはパリの華やかな街並みを、白杖を片手に颯爽と歩いているのだろう。
太陽の下で思い浮かべる君の姿はあまりに輝いていて、誇らしさと寂しさが奇妙に入り混じった感覚がした。
およそ野外とは縁遠い生活を送っている私が今夏、訳あって久しぶりに田んぼの畦道を歩いた。
太陽の下、日に焼けると心の中で何度も呟きながら。
まだ青い稲の根元には茶色いカエルたちが潜んでいた。泥水で半身浴状態のカエルは動くものの気配を感じるとピッと跳び、小さな波紋だけ残して姿を消す。見失うとなぜか逃げられた気分になった。
カエルですら干からびないよう水の中にいるのに……。
太陽に当てられて疲れきり、靴に土がつくのを気にしながら黙々と歩く。ふと、むかし裸足で入った田んぼの泥が生ぬるかったことを思い出した。
『太陽の下で』
寒い空気が私を包む
太陽の下で
少し暖かい
日差しを浴びる
肌がほんの少し暖かい気がした。
寒い空気と少し暖かい肌
何となく好きなんだ
─────『太陽の下で』
今日も憂鬱だ。大量の仕事に追われている。
でもたまには、こんな日にも外に出て少し散歩でもしようかな。
私は、太陽の下で歌を口ずさみながら歩いていた。