『太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
太陽の下で
この『書く習慣』アプリを利用して
一年が経った。
一年前の同じお題。
2つ前の“落ちていく”のお題が私の
初投稿だった。
365日を繰り返すなかで、心境の変化が
起きていることに気付き、違う感情や
エピソードを出して行く。
昨年の今日を思い出し、今年の今日に
向き合う。
太陽の下で……
【太陽の下へ】
眩しくて眩しくて、目を開けていられなかった。
地下とは比べものにならない明るさが怖くも感じた。
あんなに外に出ることを望んでいたのに、いざ出てみたら恐怖心の方が大きいだなんて思わなかった。
外では煩いほどに蝉が鳴いていた。少しずつ目を開けて、ゆっくりと周りを見渡す。そこには、およそ十年ほど地下に居たせいだろう、若い頃に見たのとは違う景色が広がっていた。昔は木々が生い茂っていたが、今は真新しい家ばかりが立ち並んでいる。けれど、真っ青な空だけは変わりなかった。
「先生」
数年ぶりに聞いた声に振り返る。昔の教え子だった。
「ご無沙汰しております。ようやく研究していた薬が完成したそうですね。おめでとうございます」
「ああ。十年ぶりに地上に出てこれたよ」
「長かったですね。きっと先生のお陰で、沢山の人が救われるでしょう」
夏の太陽の下。強い日差しに頭がくらりとする。暑さのせいか、体も妙に重い。あまりに久しぶりに外に出たため、少々疲れたのかも知れない。やはり十年も地下に篭って研究するなんて、無茶だったということか。
けれどこの太陽の日差しのように、人々の未来が明るく照らされるのならば安いものだ。
夏。
青い海、白い砂浜、かわいい彼女。
控えめに言って最高なんだが、めちゃくちゃ腹が立つ……だって、知らない男が水着姿の彼女を見てる。おい、じろじろ見るな。俺の彼女だぞ??
「一緒に泳ごうよ!」
男共の視線に気づかないのか、彼女は無邪気に俺に手を振る。ダメだ、もうダメだ。我慢の限界。
ずかずかと彼女に近寄ると、自分のパーカーを強引に羽織らせた。
「わっ、な、何?!これから泳ぐのに」
「ダメに決まってんだろ!俺以外に肌を晒してんじゃねーよ!」
手を引いてパラソルの方へと戻る。せっかくの海なのに、と膨れる彼女。ご機嫌取りはあとで考える。なんなら殴られてもいい。
俺は今、太陽の下……開放的になった輩から彼女を守る戦いの最中なんだから。
【太陽の下】
太陽の下で
あたたかい春の日に
太陽の下で君と歩く
嘘ばっかりついてた
嘘をついてるのを悟られないように
最後に贈ったのはネックレス
君は喜んでくれたね。
ほんとに純粋なんだから、
僕は病気で長くないって言ったけど
病気も、もうすぐ死ぬのも、全部嘘なんだ。
全ては君を守るため。
「さとるー??具合悪いの、?」
「…ううん、大丈夫だよ
俺のネックレス、ずっと大事に持っててね。
ごめん、さよなら。」
そう言って、僕はあなたに追い付かれないような速さで
あなたに見えないように
僕の、俺の頬に涙が伝う。
あなたの声が聞こえる。
振り返れば、絶対戻れない。
分かっていても、あなたの声は聞こえちゃうんだよ。
「置いてかないでよ、」
それは、駄目じゃん、
あぁ、違う世界線だったら
俺たちずっと一緒にいられたのかな。
闇へ一歩一歩
堕ちていく
太陽の下で
たった二人きりの屋上
雲ひとつない青空
心地よい風
保健室で君と出会ったあの日
その日から僕達は毎日屋上に行くようになった
でも今日はいつもと違う
君と話すようになって
君と笑うようになって
毎日が楽しかったんだ
だから後悔してしまわないように
今君に伝えるよ
「君が好きだ」
そういうと君は太陽のように笑って頷いた
今日はパパとピクニック。太陽の下で食べるごはんっていつもよりおいしく感じる。草のにおいを感じながら、バスケットから取り出したサンドウィッチをほおばる。パパと一緒に用意した、我が家特性の味は最高!
とっても幸せな時間。パパは目を細めて、手をかざしつつ太陽の方を見ている。わたしも同じようにしてみるけれど、珍しい光景は特にない。あるのは青空と雲と太陽。
「何を考えているの」
「きっと今私の体の中でセロトニンが分泌されてるな……と考えていた」
もう!パパったら、太陽の下で考えるのがそんなこと?
『太陽の下で』
太陽の下で……。
太陽の下で、人生を台無しにした、あのゲス女を八つ裂きにしたい。
それくらいの屈辱を、味わわされたのだから。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
太陽の下で……。
ハチの亡骸を見た。
太陽に、闘いを挑んだのか。
憐れなヤツよ。私と同じだ。
-私の初恋はあなただった。
教室の窓から見えるボールを追いかけるあなたの姿。
太陽に照らされたあなたの横顔が綺麗だった。
何年たっても忘れられないあなたの姿。
自分の想いに今ようやく気づいた。
#太陽の下で
紙飛行機を飛ばす。
風に乗り、進む。
しかし、しばらくすると落ちてきた。
ここで諦めず、もう一度、紙飛行機を飛ばす。
たぶん、こういう人は何度も立ち上がる。
何度…転んでも、何度…失敗しても、起き上がる。
生きることを諦めないのだろう。
私の友人のように。
彼らは、決して、最後まで生を…生きることを諦めない。
何が在ろうと、最後まで最善を尽くす。
例えば、紙飛行機をより長い距離飛ばしたいとしよう。
多くの人は、まず紙飛行機の飛ばし方を工夫するだろう。
しかし、それでは何の変化も無かった場合、多くの人は其処で諦める。
しかし、彼らは違った。まずは紙飛行機の設計を見直した。
決して、諦めることが悪いという訳では無い。時に、諦めは必要だ。
ただ、諦める前に最善を尽くすことが大切なのだ。
もしも、あの時…こうしていれば。
もしも、あの時…ああしていれば。と、過去を悔やまぬ為に。
年寄りの説教は、終わりにしよう。
要は、太陽の下で堂々と生きよ。早々に生きることを諦めるな。
胸を張り、しっかり呼吸してみよ。
案外、人生は面白いぞ。
手を伸ばしてみる、届きそうもないけど、、、私は太陽の下でキラキラしているあの子のようにはなれないけれど、今手を伸ばしている月ぐらいにならなれるんじゃないかと思った、、そう思っていたのに、、今の私は月にも届かないみたい、、じゃあ、もう私に出来る事はないね、目の前にある綺麗な海になら手が届く、、最期ぐらい綺麗な海になりたい、、最期ぐらい綺麗に逝きたい
#太陽の下で
「ねえ、まってよ〜」
「もう、しょうがないなぁ」
ある晴れた日、近所の子ども達の声が聞こえてくる。
ねえ、昔の私達みたいじゃない?
しっかり物な私と、鈍臭いあなた。
子どもの頃は私の方が背が高くて、
いつもあなたは年下だと思われていたわね。
あの時から私の事が好きだったあなた。
男らしく見られない事が悲しくて、家で泣いていたって
結婚式でお義母さんから聞いた時は笑っちゃった。
あなたは隣で照れながら怒っていたけれどね。
あなたが隣からいなくなって、もう5年。
最初の1年は悲しくてしかたなかったけれど、
アルバムから出てきた、見た事のない
あなたの変顔写真に元気をもらったわ。
これ、いつ撮ったの?
付き合い始めは変顔写真ばかり撮っていたのが
懐かしいわ。
まさか、いなくなってからおじいちゃんになった
あなたの変顔写真を見る事になるとは
思わなかったけれどね。
ねえ、そっちの天気はどう?
こっちは良い天気よ。
早くあなたの隣にいきたいって思っていたけれど、
もう少し先になりそうよ。
だってこんなに良い天気なんですもの。
久しぶりにお弁当を作っているのよ。
太陽の下で食べるお弁当は美味しいから。
私がそっちに行ったら、一緒にお弁当食べましょうね。
あなたがいる所は太陽の上かしら?
太陽の下で笑う貴方。
太陽の下で泣く貴方。
太陽の下で怒る貴方。
正に百面相。
私には貴方が…あなた自身が、太陽に見えます
隣のクラスのあの子はいつも綺麗だ
ニキビひとつない白肌は自然光が映える
あの子がハードルを飛び越える度、綺麗な黒髪が靡いた
数学の説明が何ひとつ頭に入ってこない
私は窓の外の光が眩しくて
思わず白いカーテンを閉めた
『太陽の下』
気分転換に、
ひとり旅
当てもなく
真夏の海に
辿り着く、
この頃は
女性のひとり旅も珍しくない
海に近い
素敵なホテル
予約も無しに
宿泊可能が聞いてみた。
心よく、
泊まらせてくれた。
部屋に入り、
バルコニーから
見える
砂浜を眺める。
若い夫婦と
可愛い子供。
キャッキャと
楽しそうだ。
私も、
行って、
見ることにした。
気持ちいい。
子供が
私をじっと見つめて、
何故だか、
寄って来た。
お姉ちゃん1人なの?
可哀想だから
一緒に遊んであげる‼️
え⁉️
あ、ありがとう。
子供につられて
貝殻拾い。
日も少し翳り
心地よい。
優しい潮風に
心癒される。
可愛い
ご縁に感謝
幸せな
ひとり旅になった。
また、
来年
この
太陽のしたで
この
ご家族と
会う約束をした。
小さな
私のお友達。
ありがとう。
#太陽の下で
月明かりに微笑む月下美人
密やかに哀しみも苦しみも
受け止めて抱きしめて…
けれどキミには
向日葵が似合う
追いかけてどこまでも
悲しみなんて抱え込んじゃダメと
屈託のない笑顔で時を追い越す
太陽の下に光は広がり
太陽の下だからこそ影は
姿を現す
いつも光を纏いながら
その微笑みを見ていたい…
それは勝手な願望だけれど
影を隠しながら明るく生きてる
キミは素敵だ。
疲れた時には
夜露に紛れて泣いてもいいよ
そんな時には
キミの隣には必ず僕がいるから
【太陽の下で】
僕の恋人は夏の晴れた日に満面の笑みで楽しそうに笑っていた。
『また…会いたいなぁ』
僕はいつのまにか泣いていた。
一面に広がる青い空 白い雲
キラキラ輝く太陽の下
今日も私は動く
買い物 遊び 仕事 学校
私たち人間
太陽の下で過ごしているんだ
PM. 太陽の下で
貴方と恋に落ちた瞬間...
太陽の下で手を繋ぐ。
――太陽の下で笑うあなたが憎い
言葉にしたらとても軽く感じるこの想いと長い間睨み合ってきた。
ずっと私の後ろを付いてきていただけの子が、ポンッと家から出ていったときにようやく真正面からその姿をみた。
真っ黒でドロドロとした影だとばかり思っていた。だからその顔をみることも声をきくこともひどく恐ろしかった。
だけど、どうだろう。
眩しい太陽の光を当然のように浴びて、それを自分のものだと信じて疑わない素直さを持ったまま笑っているのだ。
昔、殴り合いの喧嘩をしたときの目やいたずらがバレたときの饒舌な口も、ひたすら我慢を強いられた弱々しい身体も心も、全部なかったかのように笑ってる。
強い光を浴びるあなたと、その影に未だに囚われて逃げる努力すらしない私と。
ああ、やっぱりね。私はあなたのようになれないの。
――本当に、本当に憎くてたまらない
【題:太陽の下で】
あなたが太陽なら、その下の芝生になって光を浴びたい