『天国と地獄』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
運動会の時に流れていた、ワクワクした雰囲気を感じさせながらも、どこか急かされるような曲の名前が天国と地獄だと知った時は驚いた。
と、同時に誰が最初にあの天国と地獄を運動会で流そうと思ったのか気になった。
きみとなら地獄に堕ちたって構わないって、変な言葉だと思わない?君がいるならどこでも天国なのにね。
今日の地獄と戦った自分に
天国をあげよう
毎日の仕事内容より人間関係で疲れてしまう。
10人10色、いろんな人が居て当たり前。
分かっているけど、いろんな人からたくさんの話を聞く。誰もが違うことを言っている様にみえてしまう。誰を信じて良いのか分からなくなっている。
自分の味方が欲しいのか?
毎日誰かの裏切り、足の引っ張り合いばかり見聞き、体験する。
人はみんなそうなのかな。
助け合ったり協力したりしないの?
表では上手くやってる様に見えるけど実際は違うのか。
自分は不器用だからそんな仮面をつけた日常は無理だ。
そんな事を考えながら毎日仕事をしている。
まさに地獄。
家に帰ったら地獄と戦った自分へのご褒美を。
今日はどんなご褒美で天国を味わおうか。
『失恋』
久しぶりに彼からの呼び出しがあった。
天にも昇る気持ちで、はやる気持ちを抑えて約束の場所へ向かう。
(もしかして今日こそプロポーズが貰えるのかな?いやいや、遅めの誕生日プレゼントをサプライズで渡してもらえるのかも)
期待しながら辿り着いた居酒屋で、私は地獄に落とされた。
決まりの悪そうな彼の、口をつけていないソフトドリンク。どれも現実的じゃないのに目に焼き付く。
別れ話ならちゃんと嫌いになってからしてほしい。
「君は僕にはもったいない」
そんな言葉で誤魔化され、作り笑いでさよならを言った。彼は早々に去り、私は一人居酒屋に残された。
天国から地獄に来た気分。いいえ、うすうす分かっていたけど気づかないふりをしていただけね。
彼の態度がそっけなくなったのは誕生日に会えなくなった時からわかってた。プレゼントなんかないって本当は知ってた。
でも私は恋をしていたかった。愚かな恋に溺れていたかった。彼のことが好きで、私のことが好きな彼が大好きだったから。
一人残された居酒屋でハイボールを飲みながら私は現実に戻ってきた。
「ああ、恋は辛いなぁ」
ハイボールが喉に染み渡る。大人な苦味のある発泡酒は彼の思い出とともに嚥下され、胃の奥にストンと落ちていった。
#天国と地獄
チケットはどちら行きか選べます
みんなの前で聞くもんだから
つい手に取った地獄行き
こっそり聞いてほしかった
「天国と地獄」
#433
__天国と地獄__
「…君はきっと、天国に行けるよ。」
…静かな声で君に伝える。
「…天国があったとして…私が天国に行けたら、貴方も天国にあいにきてね…。」
震えて、今にも消えそうな声で、俺に、必死に伝えていた。
「…あぁ、…。」
その言葉を最後に、妻は息を引き取った。
元から病弱だった妻は、よく病院に行って度々検査をしなければならなかった。
俺がプロポーズをした時に、自分が病気になっているということを、全て告白してくれた。自分が、いつ体調が急激に悪くなるのか分からない状況だと言うこと。だから最初の頃は、俺に迷惑をかけたくなく、あえてプロポーズを拒否っていたらしい。
それでも俺は、めげずに伝える。君を愛す。一生守る。君にそう誓った。
そして君は、初めて俺に涙を見せた。
その後、すぐに結婚し、幸せな日々をスタートさせた。
それから、日が経っても妻の体調が悪くなることはなく、このまま、幸せな家庭を築け、子供も授かり、幸せな日々を送り続けていくのだろうか。
…そう思っていた。
__________
結婚をして間もない頃。
仕事に帰ってきたところ、倒れている妻を発見した。
俺は急いで救急に連絡し、妻を乗せた救急車を追いかけるように、急いで車を出した。
焦る。震える。視界がぼやけはじめた。
早くも、一週間後、妻は天国に旅立っていった。
___________________
妻が亡くなって数ヶ月が経った。
あれから、君のことで更にいっぱいになっていた。
もういないのに。この世を探し歩いても。
俺は、まだ君に、何もしてあげられていない。まったくもって。…
突然、玄関前のポスト口から一通の手紙が入れられていた。
読んでみると、病院から来たもので、妻からの手紙だった。
"私は貴方に、残り少ない人生の中で、沢山愛を貰いました。たった数ヶ月の貴方との幸せが、一生の愛で、貴方との日々が天国のようでした。貴方は、私が居なくなってから、新しい人と隣に立つのでしょうか?それとも、私がいなくなって、まるで地獄にいるかのような日々を送るのでしょうか、?私がいない一生を、貴方にはそこが地獄であって欲しい。酷いですよね。だから、貴方にはそこが天国であって欲しいんです。どうか私を忘れて、新たな幸せを築き上げて下さいね。
___天国で待っています。"
読み終えた後、涙で滲んだ手紙を気にせず、何度も何度も読み返した。涙が落ち、字が歪む。
気がつけば、泣き叫んでいた。
会いたい。また、君に会いたい。
辛かったよな。
苦しかったよな。
ごめんな。
君は言ったよな。君がいない日々を俺にとって地獄であってほしい…ってね。
俺は君みたいに天国に行けるか分からないけど。
君は、最後に俺に幸せになって欲しいって言ってたけど。
幸せになれねーよ。
俺にとって、ここが地獄だから。
「…今から、会いに行きます。」
__天国と地獄__
キミは悪魔だと思っていた
ボクがやることにいちいち口出しをして
キミの通りにやったら
主体性がない
とダメ出しの毎日
何度キミのことが嫌になったか数えられない
けれどある日
厳つい先輩に絡まれているキミを見かけて
居てもたっても居られなくて助け出した
手足だけじゃなくて声までも震えたけれど
誰かが嫌がっているのを見るのがボクが嫌だったから
いつもいつもキミに怒られてばかりで
情けなくてへっぴり腰になりながらも
先輩にキミが嫌がっていることを伝えた
先輩は
偉そうにとか思い上がるなとか言っていたけれど
ボクは先輩がその場から立ち去ってくれただけで安堵して聞こえなかった
だからキミがあのときなんて言ったか覚えていない
でもキミはまるで天使のように微笑んだ
いつも悪魔みたいなキミが
ボクに微笑んだ
そのときボクはキミの虜になったんだ
『天使と悪魔』
天国と地獄
今日のあいつは機嫌がいいらしく、朝から陽気に鼻歌なんか歌ってやがる。
これなら、オレのおねだりにも期待が持てるかもしれん。
だが油断は禁物だ。
場合によっては機嫌が悪くなる可能性だって秘めているからだ。
オレがあいつに要求することだと?
『お小遣いを増えたらいいなぁ』とか、
『もう少し料理のレパートリー増えたらいいなぁ』とか、まぁ、そんな些細な願い事もあるが、
今日オレが要求したいことはそんなことではない。
しかし言い方次第では地獄を見ることになる。
新婚ではあるが、長年付き合ってきて、
お互いにケンカっ早い性格なところもあるせいか、
だいたいの地雷は分かる。
だが押せば意外と弱いところもあるやつだから、
これは押すしかない!
「朝風呂、一緒に入ろう!」
まだまだ恥ずかしがり屋なあいつには、
無理難題な要求だったようだ。
ビンタを食らった頬を撫でながらも、
いつかは恥じらう姿を見せてくれるだろうと妄想するのも楽しいものだ。
天国と地獄。
天国と地獄の狭間で
ふらふらしてたい。
そんなに
悪い事は
してないはず。
先に橋を渡った
皆んなと
再会して
呑み会をしたい。
思い出話を
たくさん話しながら。
地獄に行くのは怖いけれど、
人間じゃなくなる天国も怖い。
*天国と地獄*
天国だと感覚鈍りそうで
No.11『天国と地獄』
小さい頃は天国も地獄もあると信じて疑わなかった。
だからこそ、悪いことはしてはいけないと思っていたし、良いことをして天国に行こうと思っていた。
じゃあ、今は?
ある程度成長するとさまざまなことを学んだ。
そのうちに気づいてしまった。天国も地獄も存在しないことに。いや、例えそれがあったとしても意味がないことを知ってしまった。
みんなが天国に行けるような生き方ができれば世界は平和なはずでしょう?
──でも世界は平和じゃない。
みんなが地獄に行かないような生き方をすればみんなが笑顔になるはずでしょう?
──でも悲しみ、泣いている人がこの世界にはたくさんいる。
じゃあ、なんで天国と地獄が存在するの?
天国と地獄
今、天国と地獄どちらにいるのか分からない。
愚痴って良いよと先輩に言われたため、正直に貯めてる不平不満不安不屈現状の苦悩押し付けがましい希望、そして自分をよく見せたい欲望をぶつけた。
先輩は何て思っただろう。そんなことばかり考える。
愚痴を吐かせていただいた。そう言った場を設けていただいたのだ。
愚痴ったことによる損があるかも知れない。地獄がこの後まっているかもしれない。
ただ、今はただ感謝を祈る。天国であった。
おわり
天国と地獄は真逆の位置に存在していると言うが、どちらも死後の世界である以上、生きている内にはたどり着けない場所である。私は天国と地獄どちらに行くかは分からないが、一先ず言えるのは死にたくないだ。俺は地獄に行くんだろうなと諦めたりだとか、天国に行くために色々するだとかあるけれど、とりあえず生きる為の努力は最大限してからそれは考えるべきだろう。私は今生きるのに忙しくて、死後の世界なんて眼中に無いのだ。だから天国だとか極楽だとかに行くために善行を積むとか、罪を精算するだとかの話は要らない。要るのは明日の朝ごはん一択なのだ。こんな難しく生きるくらいなら輪廻転生だとかせずに地獄で暮らすのもありかもしれない。地獄も住めば都かもだしさ。逆に天国はブラックかもしれないわな。うん。こんな生産性の無いことを考えるのは止めよ。よし、ポテチ食って寝よ。おやすみ。
#天国と地獄
甘い蜜が滴るようなひと時
言葉が無意味になる刹那
ほんの些細な喜びを感じる出来事
もしかしたらと願う期待
小さなすれ違いや疑りや嘘は
どんな甘美なひと時も天国と地獄を見せてくれる
天国と地獄
「本当にするの?」
「…何、今更怖気付いた?」
「いやそういう訳ではなく」
急にこんな事頼んでしまって心底申し訳ない気持ちでいっぱいなんだ、俺は。それでも断らず頼まれてくれたお前に感謝の気持ちもいっぱいで。
…いくら親友でも流石に断るだろうと思ってた。…というか親友とか関係なしにこの頼みを受け入れる人の方が少ないだろ。
…一緒に心中しよう、なんて頼み。
「…じゃあ何…」
「俺達って天国行くのかな、地獄に行くのかな。」
「…は?」
何言ってんだコイツは。というかこんな事言うキャラだったか、コイツは。
「…分かんないけど。こんな事するような俺達だし…天国には行けないんじゃないの」
「そうかぁ」
「…本当にどうしたの」
最期だから、と何か言いたい事でもあるのだろうか、などと思ったがそんな事ないらしい。案外肝が据わってるよな、と今更ながらに考える。
「…お前と行くんなら天国の方がいいなぁとか思ったけど。…うん。でもお前となら地獄でもいいかもなぁ、なんて。」
「…は?…馬鹿なの?何言って…」
「いいじゃん。どうせもう最期だし。…いつからかは覚えてないけど、お前の事好きになってたんだよ、俺。」
「…おかしい、なんで」
「今更じゃん。おかしいなんて。…好きだから、お前のこの誘い受けたんだよ。」
なんで最期の最期にこんな事…、…いや、最期の最期だからこんな事を言ったのか。
…なら、俺もいいよね。
「…俺も好きだよ。お前のこと」
「はは。知ってた。…お前となら、天国でも地獄でも、何処へだって着いてってやるよ。」
「今日も迷える子羊たちに救いを…」
そう祈ってる時に、声をかけられた。
「あの、シスター。」
「どうされたのですか。迷える子羊。」
こんな古びた教会にやってくるくらいだから、
さぞ懺悔したいことがあるのでしょう。
「僕、死後の世界を考えてしまうんです。」
「死後の世界。」
死んだらどこに行くのか。
不安は多いでしょう。
そう言うと彼は口を開いて言った。
「はい。僕、天国と地獄について、
考えてしまうのです。」
「天国と地獄…」
こんなパッとしない悩みだとは思ってなかった。
天国も地獄もどちらも何も無いのだから。
そう私は考えている。
「では、貴方には私の考えをお送りしましょう。」
私はそういい、あることを言った。
「天国も地獄も人が作った空想です。」
夢のない答えだが、これが私に出せる答えだ。
私の崇拝していた神も何も無い。
ただ、
何も無い私に出せる答えがこれでしか無かった。
天国と地獄
天国と地獄この背中合せの極端差は
嫌だな…
天国でもなく
地獄でもなく
空間がいいな…
特別良い事も
特別悪い事もなく
ただ平凡な空間が好き…
天国と地獄
天国と地獄を題材にした落語の演目 「死ぬなら今」。ケチな人物が登場する噺です。さらりと聞けて、ワハハと笑えます!ブラックジョークみたいな噺です。
最近、あまり掛からないような‥。
動画にもあるから、興味がある方は聞いてみてください。
#天国と地獄
天国と地獄
迷わずに行くよ
貴方の元へ。
「天国と地獄」
〜鯖缶のコーナー〜
今回はいきなりコーナーからです。
一年前の今日、同じタイトルで作品
をあげています。
初めてタイトルダブったかも。
またね。