『天国と地獄』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「天国と地獄」
何をもって天国か地獄か
今のあなたはどちら?
お題:天国と地獄
日が入る学食の窓際の席で、今日は天気がいいなぁなんて思いながら外を眺める。
日光があたって暖かいはずなのに、何故か隣でブリザードが吹き荒れているのではないかと思うほど寒い気がするのは気の所為だ。
気の所為だと思いたい。
いや、実際ブリザードなど吹いていないが、そう見紛うほどに雰囲気が悪い。
ちらりとそちらに視線をやると、2学年上の先輩が2人、向かい合って座っている。
数分前、俺の真横に座る先輩の唐揚げ定食の最後の唐揚げを、俺の斜め向かいに座る先輩がかっさらったのだ。
普段であれば苦言を呈するものの、代わりの品を贈呈することで丸く納まるのだが、今日は駄目だった。
何が原因かは知らないが、とてつもなく期限が悪かったのだ。
誰がどう見てもそうだと、分かるのに空気が読めないというか読もうとしない先輩がやらかした。
雰囲気はすこぶる悪いが、ここで口論をしないあたり、育ちの良さが垣間見える。
本人たちには絶対に言わないが。
真向かいに座る同期に視線をやると、肩を竦めていた。
先輩達がほぼ同時に立ち上がった。
空になった食器を返却口に持っていく。
そこで視線があった学食のマダムに微笑みとともに礼を言うのを忘れない。
そして並んで学食を出ていく。
学食から一歩出たと同時に走り出す。
運動会のリレーのド定番であるBGMが脳内再生される。
なので、思わず口ずさんでしまった。
「なんでその曲なんだ」
「いや、なんとなく」
「気持ちは分からんでもないが」
なんて言いながら、2人が走り去った方向を眺める。
「さて、始まりました追いかけっこ。どちらに軍配があがるでしょうか」
「元陸部短距離走選手と万年帰宅部では結果は火を見るよりも明らかでしょう」
「火事場のバカ力、というのもありますが」
「それでも厳しいでしょうね」
なんて、誰に対してなのか分からない実況をしてみる。
「確か、あの人午後から同じ授業受けるはずだから、どうなってるか教えてもらうかな」
「わざわざ聞くのか」
「気になるだろ。勝敗というか、その後の顛末が」
「まぁ、そらそうだけど」
なんてくだらない話をしながら席を立った。
天国と地獄
それは僕を見つめる神と悪魔
人生の境目と走馬灯の数々
神は見せてくれる
三途の川や労働作業を押し付けてくる
その名も悪魔
僕らの人生は操られている
しかし
どう生きるか決めるのは自分なのだ
Byカゲロウ
『天国と地獄』
ハルは病院の最上階の病室にいた。ハルのいる病院では、死期が近い患者は天国に一番近いとされている、病院の最上階である110階の病室へと移される。ハルも生まれつき持っていた病気が最近ひどく悪化し、もう助かる見込みがなくなったため最上階の病室にきた。ハルは病室のベットの上から病院の周りに広がる広大な美しい海を眺めていた。
ハルは最上階の病室に来るずっと前から自分が死ぬことを悟っていた。病院に始めてきた日、ハルには美しい翼が背中にはえた幼い見た目の天使が見えた。ハルを病院に連れてきた人や、病院で働く看護師さんなんかは見えていないようだった。その天使はハルに、アセビという綺麗な花をプレゼントした。ハルは入院して以来、ずっとその花を自分の病室の花瓶に紫のアネモネと一緒に飾っている。他の人には天使がくれたアセビが見えないらしく、いつもアネモネの方だけをほめられるので、少し寂しかった。しかし、天使がよく遊びにきたので寂しさはすぐに無くなった。
天使はほとんど喋らず無口だったが、ハルの話をよく聞いてくれた。ハルは植物や自然の話が好きだったが、天使に出会うまでハルの話をよく聞いてくれるものはいなかったので、天使と話している時間が好きだった。少し不思議だったのは、天使が帰っていく時毎回窓が開けられないことだった。天使に聞くと、『天国に帰る姿を見せたくない』ということらしかった。
ハルの病状が悪化し、85階の病室に移され、ハルの周りに2つの変化が現れた。ひとつは、天使が遊びに来る頻度が少しだけ減り、かわりに悪魔も遊びにくるようになったこと。天使が遊びに来ない日は決まって悪魔が遊びにきた。悪魔はおしゃべりだった。
ある時、ハルに赤いアネモネと白いエゾギクをプレゼントした。ハルは悪魔に「ごめんなさい」という言葉とともにカエデの葉をあげた。悪魔は少し悲しそうにしたが、すぐに笑顔になっていつものように話をした。その日帰るとき悪魔はアンモビウムをハルの部屋の花瓶にさし、[また来るね]と言って帰っていった。今も悪魔は遊びに来る。
もうひとつは、同室となった12歳くらいの少女とよく話すようになったこと。 少女はモモという名前だった。モモは穏やかだけどおしゃべりで、誰でも楽しく喋ることができるような話し方をする。ハルはモモの話を聞くのが好きだった。ある時モモは〔あくまで私の考えだけれど〕と前置きして、天国は地より下に、地獄は空より上にあるのではないかということを話してくれた。
〔だって花は地面から咲くし、死んだ人は地面に埋めるでしょ。それで少しでも天国に行きやすくしてるんじゃないかって。それに、空に近づいていったりしたら苦しくて息ができないじゃない。〕
確かに、とハルは思った。〔だから私、あまり上に行きたくないの。〕モモはそう言うと、検査に呼ばれて行ってしまった。
そしてハルは110階にきた。天使は変わらず遊びにきてくれたが、下の階にいた頃より来るのが大変そうだった。悪魔は前よりたくさんきた。モモはまだ93階にいる。
最上階の病室の窓は大きい。天使が来やすくするためらしい。天使や悪魔から貰った花はいまだに枯れず、花瓶に入れられ美しく咲き誇っている。
ある日、悪魔が遊びにきた。悪魔は悲しそうな目をしていた。悪魔は帰る前にハルに窓の前に来てほしいと言った。ハルが言われた通りにすると、悪魔はまるで写真のように綺麗な青空を背景にしたハルを見て[綺麗。]と呟いた。そして
[これからのハルが幸せでありますように]
そう言ってハルを窓から突き落とした。ハルの視界にめいっぱいの空色が広がる。
海に落ちる。
そう思った瞬間、天使がハルを受け止めた。ハル達はそのまま海へ落ちた。天使はハルの手をしっかりと握ると、もう片方の手を海底にかざし、海底に向かってハルと進んでいった。ハル達は天国についた。海の底の天国でハル達は楽しく話をした。
数時間後ハルは海に浮かんで死んでいるところを発見された。ハルの病室の窓辺には雨なんか降っていないのに、水滴のついた赤いアネモネが置いてあった。
長くてごめんなさい…!
花言葉
アセビ…犠牲、献身、"あなたと二人で旅をしましょう"
紫のアネモネ…"あなたを信じて待つ"
白いエゾギク…"私を信じてください"
赤いアネモネ…"君を愛す"
カエデ…"大切な思い出"、美しい変化、"遠慮"
アンモビウム…"不変の誓い、永遠の悲しみ"
悪魔はハルが好きだったので、地獄に連れていくため、花を送って気持ちを伝えた。しかし、ハルがカエデをくれたので、アンモビウムで悲しいけど、あなたへの思いは変わらないということを表した。悪魔はハルが幸せになれるように尽くすこと、天国へハルを送ることを誓い、天国のある海の底に突き落とした。
天使は海の底から病室まで飛んでいたため、最上階に近づくたびに来るのが大変になった。悪魔は空から来るので最上階に近づくたびに来やすくなって遊びに行く頻度が増えた。
最後の赤いアネモネに水滴がついていたのは悪魔が泣いたため。
天国と地獄。そろそろ夏本番、暑さで脳がとける日々がやってくる。エアコンの効いた室内と外とでは正に天国と地獄。灼熱の夏がやってくる。
そんなわけで日本の夏は暑すぎる。エアコンがないと脳が動かないわ。昔はエアコンなんてなくても平気だったんだけどな。
昔より平均気温だかが高くなったと聞くからな。日本全体が暑くなっているのを実感する。もうエアコンは生命維持装置だからつけないという選択肢はない。
だけどやはり気になるのは電気代。昨今の値上げでなにもかもが高くなっているこのご時世でもうエアコンつけちゃってる俺がいるんだよね。
エアコンの届かない場所に行くと割りと涼しいんだけど部屋のエアコン消すと耐えられないくらい暑いんだよね。日射しとかの関係だろうけど耐えられないわ。
だから今の季節が一番嫌だね。エアコンなしでもいけそうな暑さ。でもないとまじでなにもできないくらいの暑さ。そんなのエアコンつけちゃうじゃん。
部屋は涼しくて天国なのに電気代はうなぎ登りで家計は地獄。これが天国と地獄かぁ~!?
【天国と地獄】
多くの人が言った。
「彼はたくさんの人を救ったヒーローだった。きっと天国でも人助けをしているのでしょう。」
「閻魔様。この者は多くの命を救ったと同時に、多くの命を奪ってきたようです。」
「そうか。過去にもいたな。こんな奴が。そういう奴らは皆、下界では英雄だのヒーローだの言われていたな。」
閻魔様は過去を振り返り、その男に質問をした。
「ところで、貴様は正義の名のもとに多くの命を奪ってきた訳だが、その正義がはたして正しかったと思うか。」
男はしばらくして答えた。
「僕は人々を救うために戦いました。彼らを救うためには、彼らの敵を倒さねばならなかったのです。そうでなければ彼らは死んでしまっていたでしょう。ですから、僕のやったことは正しかった。」
「そうか。」
閻魔様はそう言うと地獄行きの書類にチェックを入れた。
「貴様が多くの人を救ったと言うのもまた事実だ。だが、貴様には1度、お前のような者たちを集めた場所に送ろう。互いの正義がぶつかり合う様は、まさに地獄のようだろう。その後は好きに天国にでも行ってもらって構わん。受け入れられるかは分からないがな。」
君の天国は私の地獄のもとにできている。
貴族の君と貧しい労働者の私。柔らかくてしなやかな君の手と、あかぎれだらけの私の手。
はなから生きる世界が違うのだ。君のその柔らかさに私は癒されて、なけなしの自尊心を傷つけられる。
君はなぜか私のことを好きになってくれたみたいだけど、心と身体が求めたって私たちがわかりあえることは一生ないよ。
少なくとも、君が幸福であるうちは。
せめて君の地獄が私の天国を支えてくれたのなら、私たち初めて目線があうのに。砂金ほどの君の悩みも聞いてあげられるのに。
胸をあっためるために泣いていたのに、今、冷たい、ふかい悲しみがさざ波のように脚元からわたしをのんでいく!わたしひとりの嗚咽がただこの部屋に満ちて、またその事実に泣いていて
流行り病が落ち着き、小売業や飲食店などのレジからビニールシートが撤去された
素顔で出歩く人もかなり増えてきた
それが始まりだった
もっぱらの悩み
人間がリアルで怖い
素顔の人間がこちらを見ている
微笑んでいる
何かを喋っている
ライブ感増し増し映像、3D?というくらい飛び出して見える
怖い、リアル
そして気持ちが悪い
初めての感覚にかなり戸惑っている
いらっしゃいませ袋はご入用ですか?お弁当温めますか?などと機械的に発する仕事をしているが客が近過ぎる気がしてならない
物理的にも心理的にも近い
素顔の方の話しかてくる率が高すぎる
みんなコミニュケーションに飢えていたのだろうか
素顔になり開放感に溢れているのだろうか
こちらはまだ顔にも心にもマスクをしているので対応しきれない
失礼な態度こそとらないが急に手動モードに切り替わるためひどく疲れる
自動モードでいたい
機械的な仕事だけさせてくれ
無理は承知で心で願ってみるが、まぁ無情だ
ビニールシートに囲まれてた頃は良かった
水の中のように視野の細部がまともに見えなくて良かった
ぼやけた視界でぼやけた事言うやつも少なかった
あの頃は天国だった
もうきっとあの頃には戻れない
現実を受け入れるしかない
そうだ、眼鏡をかけよう
簡易的心理的ビニールシート
少しはましかも
モードの切り替えスイッチもメンテンナンスだ
いらっしゃいませ袋はご入用ですか?お弁当温めますか?
カチャ
いらっしゃいませ
わぁ、こんにちは
今日はお仕事ですか?
こんな天気の中お疲れさまですねぇ
気をつけてお帰りくださいねー
ありがとうございましたぁ
ガチャン
お次の方どうぞ
いらっしゃいませ袋はご入用ですか?お弁当温めますか?
こちらお品物ですちょうど頂きます
ありがとうございました
あぁ地獄だ
お題《天国と地獄》
真夏の日、私はアイスを食べていた...
天国のような時間だった。暑い日に食べるバニラアイスは私の胃袋を掴んで離さないくらい美味しい。夢中にアイスにかぶりついているうちに、私はアイスを5本食べていた。
そして次のアイスに手を伸ばした途端、
私の腹が悲鳴を上げる!
ぎゅるるるるるる...
いかん!アイスの過剰摂取で胃袋が泣いている!!!
猛烈な腹痛に見舞われてしまった私はなんとかトイレに駆け込もうとするも、なんとそこにはオカンが!
「あ、あと五分待ってて」
無理に決まってる!!!!もうお腹が痛くて死にそうなのに!
そこからは地獄だった...腹痛と時間との戦い。ようやくオカンが出てきた頃には私は床に這いつくばっていたという...
天国と地獄があるとしたらきっと全ての生き物は地獄に行くだろう。生まれてきた時点で罪を背負っているのだから。だが天国も地獄も存在しないのではないか?もしも存在するとして証明するものがない。まぁないとしても証明するものがないのたが。もしも本当にあり、それが優しい世界ならば私は貴女が天に居ることを願おう。
【天国と地獄】
渡された脚本にあらかた目を通し終えた君は、ぱさりとそれを机へと放る。これはあまり乗り気じゃない時の反応だ。
「モチーフは地獄のオルフェなのね。……日本だと天国と地獄の名前のほうで有名だったかしら?」
「そもそもオペレッタだってことも知らない日本人のほうが多いんじゃないかな。運動会の曲ってくらいの認識で」
厳密にはオペレッタの一場面で歌われる地獄のギャロップから合唱部分を除いたものが、運動会の定番楽曲になっている。ただ、そこまで詳しいことを知る人は少ないだろう。
「あんまり好きな脚本じゃなかった?」
そう問えば君の柳眉が僅かに顰められた。白く長い人差し指が、トンッと軽く机を叩く。それだけの動作なのに、滑らかな流麗さに視線を惹きつけられた。
「個人的には原典のギリシャ神話のほうが好きね」
ギリシャ神話におけるオルフェウスは、愛する妻のために地獄まで赴き、最期まで妻への愛を貫き続けた。一方でこのギリシャ神話をオマージュした地獄のオルフェは、浮気も三角関係も何でもござれのオペレッタだ。一途な愛なんてどこにも存在しない。少女漫画の可愛らしい三角関係を「まどろっこしい」の一言で切り捨てる君の好みに合致するのは、確かにギリシャ神話のほうだろう。
「でも、個人の好き嫌いで演目を選んで良いのは、趣味の領域までよ。複数人が入り混じっての恋愛劇のほうが、一般大衆に受けることは分かってる。大衆の期待に完璧に応えてこそのプロでしょう?」
口角を不敵に持ち上げて、君は艶やかに微笑んだ。その瞳の鮮やかな輝きに眩暈がする。気がつけば君の頬に唇を寄せていた。キスを落とそうとした瞬間に、ピンッと額を弾かれる。
「今は仕事中よ、プライベートを持ち込まないでちょうだい」
冷ややかな声だった。ああ、やっぱり僕の恋人は最高にカッコいい。
「じゃあ、次の演目ではよろしくね、ウーリディス」
「ええ、こちらこそよろしく頼むわね、プリュトン」
久しぶりにガッツリと絡みの多い配役だ。プライベートの関係を持ち込まないように気を引き締め直さなければ。同じ舞台に立つ役者として挨拶のために手を差し出せば、君は力強く僕の手を握り返した。
天国と地獄
僕にとってはここが地獄だよ
ねぇ、僕前世でそんな悪いことした…?
そしたら今の僕が代わりに謝るから
だから…
もうこんなのやだよ…泣
天国は疲れた日の寝る前
地獄は一瞬でくる翌朝
寝ることは1番死に近いかもしれない。
そして起き、今日もまた地獄を生きる。
寝る前は幸せ。合法的に休めるから。
漠然とした焦りや不安から逃れられる。
嬉しいや楽しいは感情であって
幸せなんて無いんじゃないか。
自由に生きれる今が幸せと言う人もいる。
今しか知らない私たちはその人たちの気持ちを知った気にしかなれない。
幸せなんて無いんじゃないか。
この地獄は悪いとこじゃない。
地獄を駆け抜けて死ぬ前に幸せを感じたい。
そしたら天国に行けるかもしれない。
#天国と地獄
地獄はサウナ
天国は脱衣所での一杯の冷水
#天国と地獄
中2
天国と地獄、、、、、
天国(天使)好き物をいっぱい食べなさ〜い(*^^*)
地獄(悪魔)ダイエット!ダイエット!痩せろ!!
主、天国に行きたいデヤンス、、、、、、
もし、私が死んだら天国に行きたい。
でも、もしあなたが地獄に行くなら、
あなたについて行くわ。
天を見上げる。足にへばり付いた砂利道は、当たり前のように僕を引き留める。地の底からの渇望は、この時間に動きをもたらす。
何が天国で何が地獄か
そんなこと誰も分からない
何をしたら
天国に行けるのか
何をしたら
地獄に行くのか
分からない
なんで天国と地獄があるのだろうか
私には全然分からない
─────『天国と地獄』
天国にいても地獄を味わう
地獄にいても天国を味わう
どちらが良いのだろう?
お題
天国と地獄