『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空には不在がある。なんだか撞着を弄しているようだが、空には本当に「不在」が存在している。
数日前から空の調子はおかしいようで、上を見上げると時々ブルースクリーンになっている。これまで空が占めていた空間はもはや消え去っていて、あえて言葉にするのであれば「ない」だけがただそこにある。
ただ原義に立ち返ればその立ち振舞は案外間違いではないような気もしてくる。
大空に
一筋の雲
帰り道
何処まで続く
何処までも行く
大空は
曇りもあれば
晴れもあり
雨が通れば
七色の虹
空って良いですよね。
帰り道に飛行機雲が裂け目のように長く続いていて1本の道のようでした。
大空
都会から田舎にきて、いちばん思うことは空が広いことだと言っていた人がいた。
正直、そんなんどうでもいいくらい気温差の方が気になるので流して聞いていた。だが、私は逆に都会に来た方が、空が狭いことを気にするかもしれない。
ビルもなく恥ずかしくも丸見えな大空は、偉大だ。だが、ビルの隙間から見える、決して人工物でない大空もまた、その見える範囲は狭いのに、その無数に広がる果てしない大きさを感じさせる。こんなものじゃ存在感は消させないぞと、主張している。
案外、元気な時にはわかんなかったな。空の大きさとか、そういうものに感動するの。わかんなかった。当たり前だと思ってた、考えることすら無駄だって。そうして無意識のうちに切り捨てたもの、どのくらいあるんだろうって、思う。今になって。いまさら。
大空を飛ぶ鳥にとっては
天動説でも地動説でもどっちでもいいのかも知れない
動いているのは 自分
#大空
大空
狭え。
全方位から、身体が押さえつけられている。少しでも身じろぐと何かが肉に食い込んできた。
「痛え」
口を動かしたら、砂が流れ込む。薄目を開けると塵が邪魔する。
それでも、じっとなんてしていられない。何か使命があった気がする。しなくてはならないこと、守らなくてはいけないもの。
指先に力を込めた。小石が指の隙間を転がるのがわかった。
わずかでも空間があるということだ。
少しずつ、少しずつ。身体の周りを埋めるそれらを避けて、動く余地を探っていった。
どれだけの時間が流れただろう。
頭に浮かべるのは、果てしなく青い空。きっとここから抜け出したとき、目にすることができるんだ。
人差し指が何かに引っかかった。爪で弾くように動かすと、白いものが瞳を打った。
光だ。
息を呑む。
腕をねじ曲げて、指1本分の穴を求めた。無理に突っ込むと、ギシギシと周りのものがうごめいた。
「っ、ああぁあ!」
皮膚が切り裂かれる。身が削られる。あらゆる痛みを無視して、叫びと共に握りしめた拳を突き出した。
がらがらと崩れ去るそれら。目の前に広がっていたのは、大空。
白い空だった。
家屋なんてものは見えない。木々も人も、何もない。
ひび割れた地面にはかろうじて、カラカラに干からびた草が生えている。
神様が、白のペンキを黒い画用紙にぶちまけたように、世界には2色しかなかった。
守りたかったもの。
振り向くと、大きな箱が倒れていた。1メートルほどある長方形で、ぼろぼろに壊れているようだった。
蓋を開けると空っぽで、ああ、箱も自分の手も、平坦な黒色をしていた。
中に入る。大空は雲ひとつ、かげりひとつない快晴。青色じゃければ空でないなら、この世界は大したことない。
内側から蓋を閉めると、肩の荷が下りた心地がした。
ああ、ちゃんと守ったよ。
どこまで続く、純白の空。
「大空」
地面や手元ばかり見て大空を見る機会が減っていた
窓から見た夜明け前の大空は暗くて
どこまで続くのかわからないけれど
不思議と怖くはない
それから、しばらくぼーっと外を見る
徐々に白んでいく空をながめていると
いつまでも不安が続くことはないと思える
おそらく、もう大丈夫と言える日は近いだろう
そう信じていたい
鳥のように
大空を飛べたら
雨上がりの
虹の端を見に
急いで飛んで
風に乗って
行きたいね
✴️248✴️大空
晴天。
青天。
___あぁ、いきたい。
_大空
晴れた7月静かな海で
寝転がって
波の音を聞きながら
星を見る
飛行機を数えながら
ただ時間が過ぎていく
遠くの君に会いたくて
電話をかけてみる
2人で同じ月を眺める
大空
鳥のように、自由に飛ぶ事も出来ない。
虫のように、何かを運び、誰かの糧になる事も出来ない。
未来は見えない。
お先真っ暗。
打つ手はない。
誰かの幸せを僻み、私はどこまで歪むのだろう。
馬鹿みたいにポジティブな心を得られたら。
空みたいな広く、美しい心を得られたら。
手に入らないものにいつまでもこだわって。
でもそれすら、想像するばかりで。
自分で行動に移そうとしない。
こんなんだから、ここまで落ちた。
蜘蛛の糸すら届かない場所。
ここは地獄?
いいや地獄ですらない、もっと苦しいところ。
いつか誰かが言っていた。
「明日幸せがないと言うのにどうして生きていけるのだろう」
本当に、そのとおり。
ねぇ、お母さん、お父さん、ごめんね。
私が生まれて良いことあった?
ずっと迷惑かけてきたよね。
最後まで、こんな、逃げることを選んで、ごめんなさい。
死んだあとも色々迷惑かけるけど、1、2年もしたら落ち着くと思うから。
だから許してって言うわけじゃないけど、これから私が生きて迷惑かけることの方が多いと思う。
死んでよかったって思ってね。
悲しいけど。
そうでもなきゃ、私が死んだ意味なくなっちゃう。
私が死んだからお母さんとお父さんが幸せになったって思いたい。
空気にしないで。
私がいても、いなくてもどっちでも良いなんて言わないで。
どこまでも救われなくなっちゃう。
大空
雑談(どうでもいいやつ)
お題にあってなかったですかね。
私最近、みんなから嫌われてるより、空気になって嫌いになってくる人もいない状況が一番怖いなって思ったんです。
友達に言ったら「ええ?そう?」って言われました。
貴方はどう思いますか?
読んでくれてありがとうございました。
私は、今日大空がきれいな日に公園に行きました。大空がきれいな日だったので寒くもなく暑くもなくたのしくすごせました。
せめて想像し続ける
この空の向こうには
沖縄がある
ウクライナがある
ガザがある
#大空
「大空を見上げてみて。」
そんな歌詞を、私は何度も見た。
空を見上げたところで真っ黒だけれど。
大空は蓋の裏の柄。
誰かが私達を大きな箱の中で閉じ込めて監視してるのかもしれない。それか小さな女の子がごっこ遊びをしているのかも。
私達は意思を持っているようで実は操られているだけなのかもしれない。
そんなことを考えながら現実逃避してます。
お題「大空」
ほんとにそれでいいの?
うん!!
私は、小学生になった弟を連れて、デパートに来た。世の中はクリスマス気分で浮ついている。本当はこの時期に買い物には来たくなかった。というのも両親は、弟と私を残して交通事故でなくなってしまった。あの日はちょうどクリスマスの前日で、プレゼントを買いに行った帰りだったらしい。まだ、小学生だった私と赤ん坊だった弟は、世話が掛かると言う理由で親戚間でたらい回しにされていた。いちばん辛かったのは、サンタというものに憧れ、プレゼントが来ないことに悲しみ、密かに泣いている弟を見ることだった。部外者である私たちにまで、プレゼントを用意してくれる人なんておらず、目の前で喜ぶ親戚の子を見て羨ましいと爪を噛むばかりだった。そんな年を重ね続け、私は高校生になった。バイト出来る高校を選び、親戚の援助を貰い通い始めた。来る日も来る日もバイトをしてこの日まで備えた。クリスマスまで
弟にはずっと嘘をついていた。「サンタさんはね、迷子なんだよ。私たちのこと見つけられてないだけ。」と、
もしかしたら、薄々わかっているのかもしてない。だけど、どうせならずっと楽しみにしていたんだから全力で楽しんで欲しかった。だから、私がサンタになることにした。「今回はね、サンタさんが忙しくて来れないからお姉ちゃんが頼まれたんだ」と言った。
そして、現在に至る。本屋まで一直線に走る弟を追いかけて、手芸コーナーに来た。小さな手に握られた分厚めの本には、折り紙の折り方
と書いてあった。
これが欲しいの?
うん!!
おもちゃでもいいんだよ?
これがいい!!
驚いた、、、てっきり、ぬいぐるみとかフィギュアとかそういうのを選ぶと思って財布を重くしてきたのに。まさかのワンコイン。
後で、こっちが良かったと泣かないでくれよと怯えながらも会計をし、帰路に着いた。
なんで、それにしたの?そう聞くと、満面の笑みで答えた。
「サンタさんってね、いっぱいいるんだって!!それでね、僕のサンタさんもいればお姉ちゃんのサンタさんもいるんだよ!!でもね、お姉ちゃんのサンタさんはまだ迷子だからおっきい折り紙でね紙飛行機作って、大空に飛ばして、ここだよってわかるようにするの!」
降り始めたゆきが街灯の光に反射してキラキラと光る。だんだんとぼやけ始める、視界を擦り、顔が熱くなっていくのを感じる。
家の中から聞こえる、子供の甲高く嬉しそうな笑い声がまるで鈴のようで、今まで耳を、目をふさぎたかったこの日が、どうしようもなく愛おしく変わっていくのを感じた。
「そっかぁ、じゃあ来年は私にもサンタさん来るね。ありがとね」
「うん!!」
来年は、ふたつプレゼントを買うことになるなぁ。いつもならきっと、お金の心配だろうけど今はそんなことどうでもいいほど幸せだった。こんな身近にいたんだ私のサンタさん。雪の反射に白くなった大空を見上げ、頬に伝う雫を感じながら、息を吐く。この日を、この大空を決して忘れないように目に刻む。
「私のサンタ」
【お題:大空】
大陸レークスロワ上空には、天空国と呼ばれる、浮いた国がある。
それぞれ独自の文化を持ち、あまり大陸には降りてこない。
ただし、例外というのはいつだっており、私、ハクはその例外の一人だ。
元は、鳥国と呼ばれる、鳥獣人が治める天空国出身だが、戦闘中の怪我で大陸に落ちてしまった。
そこをたまたま通りかかった、キララ……後に十王と呼ばれる一人に拾われた。
元々騎士である私は、拾われ助けられた恩義に報いるべく、現在キララの盾となり、剣となっている。
「あらハク、空なんか見てどうしたの?」
「レナ、ちょっとね」
レナも十王の一人で、キララの補佐を主にやっている。これでも、通称火の国と呼ばれている、とある国の女王だ。
そうはあまり見えないが、煌びやかなドレスを普段から着ているため、気品は確かにある。が、言動が統治者のソレではない。まぁ、鳥国の女王の方が、言動はヤバめではあるが。
私は澄み渡る大空に視線を向けた。
今はまだ帰れない。恩を返し終わっていないから。だからと言って、いつまでもここにはいられないだろう。
「レナー! っと、ハクもいたのね!」
「キララまでって、レナを探しに来たのね?」
「あったりー! 十王なんてさー、面倒なもん放棄出来たらいいのに」
「こらキララ、そんなこと言ったら他の十王や、柱達に怒られるわよ」
「うへっ、それはやだ、特にハイナちゃんには怒られたくない」
涙目で訴えるキララに、レナが呆れたように笑う。
いつもの光景。日常だ。
大空(こきょう)に思いを馳せる。
澄み渡る空は今日も綺麗だ。
ーあとがきー
今回のお題は大空!
大空と言われると、希望とか夢とか、前向きな意味が浮かびますねぇ、レークスロワで前向きか、ふっと苦笑いが出ました。
それでも爽やかになれたのではないでしょうかっ!
さてさて、今回の語り部は鳥獣人ハクちゃん!
飛べる剣士です。でも姉貴!って感じの性格ではなく、朗らかな、面倒見の良いお姉さんって感じ。
内容的に説明できなかった補足も致しましょう。
まずは柱。これは、世界の主人公、まぁ、その時代のトラブルメーカーを指します。
今までの短編では唯一ミユちゃんが、この柱に該当します。
それから、名前のみ登場したハイナ。彼女は、研究者地区の研究者で、柱の一人です。
今後語る機会が多分、あると思います。多分。
それでは、本日はこの辺りに致しましょう。
また、どこかで。
エルルカ
雲一つ無い、
真っ青な大空に、
目いっぱい手を広げて
上へ、上へ、伸ばしてみる。
遮るものが無い。
吸い込まれそうな、
美しい色。
どこだって行けちゃうような、
自由を感じた。
自然って偉大だよね。
「大空」
高く大空にとどけ!私の思い。
広がれ。私の世界。
と私は、思う。
『もう何も』
会いたいです
その一言言えなくて
誤魔化したせりふと
受け止めてもらえなかった
気持ち
手を離した風船みたい
もう何も繋がっていないから
だんだん遠くなるよ
あなたの目に
私はもう映らないね
#大空