『大切なもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
きらきらと輝く薄蒼の瞳。1つ目、俺の好きな所。
「君の目は綺麗だ」
舌で唇を舐めると、彼はくすぐったそうにした。目を細めて俺を見やると、彼も俺に口づける。しばらく口の中で溶け合っていて、やがて離れると俺は瞼にキスを落とした。
「鼻の形も整ってるし、彫りが深い顔は見てて飽きない」
「顔だけか?」
拗ねたように低い声で言うと、彼は拗ねてしまった。苦笑して軽く唇をくっつける。
「全部好きだよ」
大切なもの
失うという事は、何度経験しても、
簡単に乗り越えられるものでは無い。
失ったものが、大切であれば大切な程、
その強い喪失感に、苛まれ続ける。
そう。
大切なものを失う度に、
胸は切り裂かれる様に痛み、
心は哀しみに囚われ、失望の海に落とされる。
哀しみは、記憶の中に蓄積され、
決して癒える事はない。
こんなに苦しい想いをするのなら、
大切なものなんて、
作らなければ良かった、とさえ思うのだ。
だけど、私は。
君と出逢ってしまった。
絶望を力に変え、喪失感を知恵に変え、
哀しみを優しさに変える事の出来る。
そんな、君に。
君を見てはならない。
君に惹かれてはならない。
理性はそう警告するのだが、
それとは裏腹に、心は君を求めてしまう。
…私はもう。
大切なものは、二度と作らないと、
決めていた筈なんだが。
「大切なもの」
力を入れすぎないように
手の中からこぼれ落ちないように
いくつになっても、それが難しい
そう簡単には壊れないと分かっていても、ついそっと、自分のできる最大限に優しく丁寧に扱うもの。
そんな存在が愛おしくてたまらない。
プラスチックの宝石がついた指輪を朝日にかざして眺める。それが私のルーティンだ。他の人にはただの安っぽい子供のおもちゃにしか見えないだろう。だけど、この指輪は私の宝物なのだ。
きっとどんなにお金に困ったとしても、家の中の物を全て売り払ったとしても、この指輪だけは大事に手元に残すだろう。角度を変えればそれに合わせてキラキラ輝く宝物を眺めて昔を思い出す。
私が小学校5年生になった夏。彼は向日葵の黄色と一緒に私の家の隣へ越してきた。浅黒い肌に真っ白な歯を見せて笑う彼の顔が今でも脳裏に焼き付いて離れない。彼の活発な性格が、地元の男子との相性が良かったようで、毎日のようにサッカーに勤しんでした。
彼と対照的に、内向的な性格で友達も少なく、部屋で本を読んで過ごしている様な子供だった私がどうして彼と仲良くなれたのか。それは尊敬にも値する彼の性格に所以する。
運動が苦手だと何度も断ってるのに、他の友達と遊ぶことを何度も進めてるのに、いいからと手を引き一緒にキャッチボールをしてくれた。下手くそな私の投球も笑いながら取ろうとしてくれたし、私が取りやすいように柔らかくボールを投げてくれた。
雨の日はコンビニで買い込んだお菓子を持って私の部屋に上がり込んできた。遊ばないよ、そう言って1人本を読めば後ろから覗き込んで一緒に読んだりした。彼に本のあらすじや、面白いところを話すのは、まあ、少しは楽しかったかも。
ただ、5年生ともなればマセた男子がいつも一緒にいる私達をからかったりしてきた。私は男子にバカにされるのがすごく腹立たしく、その程度ほっとけばいいのに、ムキになって言い返してしまった。それも彼を侮辱するように。
その日から私はもう男子にからかわれない様、彼とは距離をとるようになった。一緒の登下校も、キャッチボールも、雨の日の読書も全て断った。そんなある日、確か夏の終わりを告げる冷たい風が吹くようになった頃だったろうか、赤い顔をして俯いた彼が玄関先にいた。
握りしめた手を私の前に突き出して、力を入れて目に溜まった涙を落とさないようにした彼は早口で言った。
「おれ、お前にやなことしたのか分かんなくて、でも、そうならごめん!反省するし、もうしないから、だから…」
そう言って私の手を取り、握っていたものを手のひらに押し付けて続けた。
「避けるのやめて!お前と、仲良くしたいんだ!!」
そう言って家に走り去っていった。手のひらを見れば、大分優しくなった夏日に照らされた美しい指輪が置かれていた。
大切なもの、、
私は大切なものを作るがすごく怖い
大切な人も同様だが、大切なものはもっと怖い
自分のミスで
壊すかもしれない
無くすかもしれない
自分の手から、逃げてしまうかもしれない
それがとても怖い
だから私は大切なものはいらないと今日も自分に嘘をつく
大事にしまってとっておくものか
大事に使って傷を重ねるものか
存在そのものが価値なのか
存在した意味が価値なのか
もう一度、考えてみる。
#大切なもの
私の大切なもの
家族、両親、仲のいい友人、サッカー仲間、仕事…
私の人生で出会ってくれた人たち。
出会ってくれてありがとう♡
「大切なもの」
いま、今が大切。
ただ時間は過ぎていく。もう二度と戻れない。
そんな"今"を僕は大切にしている。
あの時ああしてれば、こうしていれば、なんて後悔するのはもう嫌だ。
一つ一つの出来事、1秒1秒の時間を生きていく。
全てが僕の大切なもの。そう考えればいいじゃないか。
大切なものを背負って生きていく。
これからも頑張って生きていこう。
貴方にとって大切なものって?
ん?んーーーこのチルい時間
今が大切なの?
過去って時間が経つにつれ綺麗に見えてくるんだよ
だから未来を考えたら、過去になる今が一番大切になるんだろうなってな。
お題『大切なもの』
『私の宝物』という文字を指でなぞる。当時の自分のことなんて覚えていない、いったい何を書いたんだろうと次のページを捲る「猫って…」「ん、どうしたの?」呆れたように笑えば、隣の彼女が時枝の手元を覗き込む。歪な字で『ネコ』と書かれた横に、猫らしきイラストが並ぶ。きっと自分が描いたものだ「この時から猫、好きだったんだ」彼女の傍らにはアーサーととみおが気持ちよさそうに丸くなっている。いつの間にか俺よりも彼女に懐いてしまった「私の知らない充を知ってるなんてずるいぞ」呑気に眠るアーサーに恨めしい視線を送る彼女に頬が緩む「すっかり俺より君の隣が心地良いみたいだね」「でも充がいない時はベランダに向かってよく鳴いてるよ」先のベランダを指差して、その光景を思い出すように微笑む彼女の視線を追う「さてと、あともう少しだね、頑張ろっか」二匹の猫に気を遣いながら彼女が立ちあがろうとするので、もう少し、とその肩に頭を寄せる「珍しい」「俺も甘えたくなることくらいあるんだよ」春の日差しがカーテンの隙間から覗く昼下がり、小さなあくびがついて出る。つられるように彼女も口を開け、お昼寝しちゃいそう、と呟く「私の宝物はね、充とアーサーととみおとの、この毎日かな」「先に言っちゃうなんてずるいなぁ」ちょっとだけ、と目を瞑れば瞼の向こうに幸せの色が見えた。
大切なもの
大切なもの
「大切なもの」って、
失った後に初めて理解するらしい。
そんなの嫌だ。
もっと早く、
誰か教えてくれれば良かったのに。
大切なもの
ふーちゃんにとって
大切なものとは?
んとね〜( ˘•~•˘)ウーン
思い出のもの
特別な人からもらったもの( ̳- ·̫ - ̳ˆ )◞❤︎
どんな形でも想いでは宝
宝は大切なもの!
これでよし(ᐡ。› ·̫ ‹。ᐡ )੭”フリフリ
大切なものを1つずつ数えていったとして
私の全ては貴方で出来ているんだと
実感するだけだから辛いんだよ
Theme:大切なもの
強くなるには大切なものなんてない方がいい。
守りたいものがあると、それが弱みになってしまうから。
それが貴方の口癖でしたね。
案外、当たっているのかもしれません。
大切なものを守ろうとした私は、現に血塗れで貴方の腕に抱かれているのですから。
でも、私は大切なものがあるからこそ強くなれました。
貴方の存在が、貴方の理想を叶えたいという想いが、私をここまで連れてきてくれた。
大切なものが人を強くすることだって、あると思いますよ。
これはあくまでも私の考えです。
貴方は貴方の思う方法で、強くなって理想を叶えてください。
大切なものなんて、貴方にはないんでしょう?
だから、私がいなくなっても、悲しまないで。歩みを止めないで。
足枷になってしまうなら、私は貴方の大切な存在になれなくていい。
最期に感じたのは、頬に落ちる雫の暖かさだった。
命って大切だろうか。もちろん大切だろう。
ただそれよりも一人一人の想いを尊重することが何よりも大切なのではないだろうか。
自分を押し殺してただ生きている
毎日を何も意識せずただ生きている
嘘の自分として生きている
そんな人を周りに出さないこと
それが1番大切なのかな。
『大切なもの』
階段を下りたら、靴の底にじゃりっと何かを踏んだ感触がした。
よく見てみたら、どんぐりだ。それもたくさん。
仕事の関係で訪れた古い団地、ここに住んでる方のお子さんが遊んでたのかな。
どんぐりの山があるから、きれいに並べてたわけではなさそう。少しであっても蹴ってしまったのは本当だから整えておかないと。
視界の隅にぼんやりと、誰かが立っているのを感じて顔を上げた。女の子がふたり居た。
「ふたりはここで遊んでた?」
スーツを着た知らない人の質問に、ふたりは小さく頷いた。
「ごめんね、ここにあるの知らなくて。蹴っちゃったんだ」
ひとりが駆け寄ってきて、どんぐりを差し出してくる。
「あげる」
「いいの?」
「いいよ」
「ありがとう〜」
たくさんある中で、大きくてきれいなのをもらった気がする。
自然のものに目を向けたことって最近あったかな。ふたりに会わなかったら、こうしてじっくり見ることもなく過ごしていくんだろうな。
玄関を開ける前から伝わってくる、愛犬の動き。尻尾を必死に動かして、ぴょんぴょん駆け回って。私に伝えてくる。
「はいはい、ただいま〜」
一度は飛びついて、好感触! そう思ってても気づけば遊ばなくなってる玩具。
着古したパジャマがあって、そろそろ捨てようと思ってダンボールに入れてても、気づいたら無くなってる。
愛犬が取り出してきては、それで遊んで、身体に巻き付けてる。
長いこと着てたから、そこまで気に入ってくれると、私も嬉しいけど。
「大切なんだね〜」
元気よく、わんっ! そう返事がきた。
朝はご飯の時間に起こしてくれて、
家に帰ると玄関先まで来てくれる。
何も言わずとも寄り添ってくれたり、
相談事は嫌な顔もせず聞いてくれる。
いつもは素っ気ないけれど
時々はハグを許してくれる、
サラサラな毛並みが自慢の
うちの猫たち。
〈大切なもの〉
2024 4/2(火)
「大切なものって何?」
と友人に聞かれたので
「無駄なものなんか世界にないよ、きっとこの世界の全部が大切」
と答えたら
私はもっと身近な話をしてるのって逆ギレされました
うーんそれなら、家族と友人ですかね
#4 大切なもの
買ってからもう7年くらい経った一眼レフ。
よく分からないまま、友達に誘われてなんとなく欲しくなって、勢いで買ってしまった初級者向けモデルのAPS-C機。
もっとこう撮りたい、が出てくると思ってなくて、今思うともっといいやつ買っておけばよかったのにと思うけど、買い替えに踏み切れないのはきっと思い出主義な性格のせいだろうね。
人からもらったものとか、お揃いで買ったものとか、イベントで使ったものとか、捨てられないのよ。
絵の具やカラーパウダーでぐちゃぐちゃのTシャツとか、もう絶対着ないのに、飾る訳でもないのに、何故か捨てられない。
相手が大切にしていたらどうしよう。私がぞんざいに扱ったせいで、相手を悲しませたらどうしようと思ってしまう。
様子を見て、手放していいものか考えているうちに、忘れて、いつか出てくるなんてザラで。
お手紙系は特にね、悩むよね。
だから、というにはあまりにも無理やりに感じるかもしれないけど。
写真は大切。
撮っておいて損なんて1個もなくて、その瞬間を切り取って残せるのは本当に素敵な事だなと思う。
だって二度と味わえないかもしれない、記憶の中だけでは色あせてしまうかもしれないことを、画像として残せるのってすごいことだよ。
だから今の相棒はやっぱり手放せないな。
だってこのカメラではこのカメラのこと撮ることできないんだもん。
別ので撮れよとか言うのはナシね〜と言っておく22:55
【大切なもの】