『大事にしたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
大事にしたい
これまでもらった手紙たち
心を綴った日記帳
何度も開いた愛読書
夕暮れの校舎になるチャイム
ただいまに答えるおかえりの声
口ずさんだあのメロディー
手のひらに感じるあなたの温もり
なんてことない静かな時間
意味なんてない小さな会話
全部ぜんぶが私を包む
そんな世界を大事にしたい
lost
想先生、お元気ですか??
私は、何故会えなくなったのかな〜??と、悩んでいます。
私は、想像いたします先生と同じ風景は見れないけれども……。
でも、一緒に居られる時間だけで充分です(;_;)
会わない時に、いっぱいいっぱい悩みました。
木曜日の雨。
想先生に、会えそうで会えなくて……。
只、想っては、へこんでいました。
free!の怜ちゃんなら自分のことを犠牲にしても
大切な仲間を選ばれたん。
私も、想先生にはそうでありたいと何度願ったことかしら。
でも、私は、想先生が大好きと、いう気持ちに負けました。
めいちゃんの『物の怪の類』まで、聴いて
痛いぐらい強くなろうと鼓舞をした。
世の中は、私が見ているように甘くはないと理解っています。
今日は、久しぶりに、想先生に会いました。
しっかりとしなきゃと想いました。
でも、長いこと会えなくて不安や心配をしていました。と
私の素直な気持ちを述べました。
色々なお話しが出来て楽しかったな〜。
私と、違い想像できます先生は、いつだって明日を見ています。
私、間違っていますよね……。理解っています。(´;ω;`)
悲しいほど、雨に期待しちゃいます。(;_;)
ても、大好きです……。
バカでごめんなさい……。
でも、前に比べたらちょっとは色々と頑張れるようになりましたヨ、これでも✌
想先生は、会わない時間何をしていましたか??
私は、色々なものに刺激をいっぱいいっぱいもらって必死に
前を向こうと頑張っていました(;_;)
私は、怜ちゃんみたいに人間が出来ていません。悪しからずなんて居直ったりもしません。
でも、いっぱいいっぱいになって悩んだり、泣いたり迷ったりしたことはーー理解ってもらえたら嬉しいかもです。
ごめんなさい(;_;) 終わり
今、この現在において考えてる事、思っている事が1年後には色褪せ変わってしまうのだとしても私は大事にしたい
「大事にしたい」
急に目を覚ました。
何もないときだと言うのに、なぜだろうか。
幾度かまばたきをしたあと、これが夢じゃないことを理解した。
どうやら、本当に起きてしまったらしい。
暗い部屋の隙間から、明かりが漏れ出している。
リビングからテレビの音が聞こえた。点けてそのままだったのだろうか。
目の前には、天井が広がっている。
ごろん、とベッドを転がった。
頭には、一つの問いがぐるぐると回っていた。
一生大事にしたいものってなんだろうな。
そう、唐突に思った。
なにか考えがあるわけでもない。ただ、その考えが思い浮かんだ。
寝る前だというのに、まるで寝れなくなるような問いだ。と少し苦笑する。
自室に入り、戸を閉める。がチャリ、と音がした。
もう夜も更けて、月も出ている。夜の11時過ぎ。
まあでも、ちょっとした暇潰しにはいいのかもしれない。確かに、楽しくもないし。
考えるのはあまり好きではないが、好きじゃないだけだ。やりたいと思えば、いくらだって浮かんでくる。
ベッドに寝転がった。少し沈み、置いてあったぬいぐるみが転がってくる。
辺りは、もう真っ暗になっていた。
「大事なもの」
それは人によって違う。
夫が大事だ。子供が大事だ。と同族を選ぶ者もいれば。
ぬいぐるみが大事だ。この本が大事だ。と人工物を選ぶ者もいる。
それが人によって異なる感性、と言うものだろう。
僕の場合はなんだろうか。
家族?
それは、血の繋がっている、というだけの同族。同族同士で結婚したところで繁殖もうまく行かない欠陥品。大事にしたところで、どうせ消えてしまうもの。
一生を賭けるほど、僕は人間ができていない。
物? それだって、捨ててしまえば、無縁の物。使わなければ、意味のないもの。
確かに好きな本もぬいぐるみもある。だけどそれだけ。後々使わないなら、一生を賭けるようなことはできない。
はあ、とため息を吐いた。本当に僕は欠陥品だ。人間として、おかしい。
普通はもっと、気軽に使うものだ。そんなの分かっているはずなのに。
でも、もしかしたらひとつあるかもしれない。ふと、思い付いた。
ひとつだけ。家族でも物でもない。
頭に浮かんだのは、君の顔だった。
一生大事にできるか、と問われたら、その答えは不透明なところだろう。
自分でも、できるわけがないと諦めてしまう。
でも、一生を賭けられるのは、君しかいない、と思った。ただの勘だった。
君はもう、いない。いつか、消えてしまった。
でも、想うことだけは、できる。
願うことだけは、いとも簡単にできる。
いつの間にか、暗いところにいた、
脳は、眠っているらしい。俗に言う、金縛りか。
体を動かそうという発想すら浮かばなかった。考えていたのは、この問いだけだった。
この考え、この気持ちは、君への感謝と応えだ。
それだけは、僕の人生、嫌、一生を賭けられるぐらい、「大事にしたい」ものだと思った。
夜は更け、街灯に誰かの陽炎が、伸びた。
大事にしたい
人との絆というのはだんだんと形が変わって好ましくないものになってしまうことが多いけれど、変わる前に途切れてしまう方がずっと多い。
ならば、たとえ好ましくないとしても、そこまで関係が続いたこと。そういった時の気持ちこそ、大事にしたいと思う。
─大事にしたい─
私ね、友達が大好きなの!
家族が居ない私にとっては、
友達が家族で、とっても大切なの。
大切で、大好きで、大事なの。
それなのにさ、友達がね、こんなことを言ったの。
『貴方って、冷たくて酷い人。』って。
言われた時、意味が分からなかったの。
私はこんなに大好きで、沢山遊んで、大事にしてるのに。
「何でそんなこと言うの?」って聞いたの。
そしたらね、私以外に冷たいんだもの、って言われちゃった。
確かに友達以外はどうでもいいから、冷たくしてた。
でもそれだけで冷たいとか酷いって言うの?
そんなこと言うのは友達じゃない。
そんな友達、いらない。
気付けば友達だったものは、赤く、冷たくなっていたの。
冷たくて酷いのはどっちよ。
私じゃなくてアナタでしょ?
ネコが死んだ。
世話係が自殺したと聞かされた翌日だった。
皆、私と話した数日の間、仕える者なら一ヶ月の間に
忽然と姿を消してしまう。
こっそり拾ったネコでさえこのザマだ。
誰もが怪しんでいるのに決して口外しない。
私には決して教えない。
全てを知っているのはワタシだけなのだから
今日は誰の訃報が入るのか。
それを恐れて閉じこもる私は弱いのだろう。
話し相手を欲しがったらその者が殺される。
かといって遠ざけていたら陰口を叩かれる。
ならば、全てを拒んだ私の選択は間違っていたのだろうか?
ただ、
「大切にしたいだけなのに」
そのとき陰で、笑う声ひとつ
【大切にしたい】
お題: 魔法の鏡,忘れもの,飛び込み
とある森の奥深くの蔦の生えた小屋に住んでいるのは、
魔女見習いのルーナ。
同じく魔女見習いの皆や、街の人からも評判の良い彼女にはちょっとした秘密があった。
それは彼女が鏡の国の住人だということだ。
時はほんの数年前に遡る─────。
「ええー?!反外世界へ行けって?嫌よ!!あそこはこわーい魔物がうじゃうじゃ居て、破落戸も多いって噂じゃない!!」
曾祖母の話にルーナは思わず叫んだ。
「私たち一族の女性は、10歳になると皆一度あちらの世界に行くのよ。大丈夫よ。ほんの数年間だけなんだから」
ルーナの曾祖母。ニリナ・フランジェルは彼女の肩に手を置き、温かい声でそう言う。
「だって......」
ルーナは寂しげに俯く。
確かに反外世界が怖いのも事実だけれど、彼女にはそれよりもっと嫌なことがあった。
向こうの世界に居る間は、こちらに戻れない。
それはつまり家族と会えないということ。
何よりも家族を大切に思っているルーナにとって、これは魔蟲の授業よりもずっとずっと嫌なことなのだ。
「何も一生こちらに戻って来れない訳じゃ無いんだし、
それに御守りもあるのよ?余程のことでも無い限り
向こうで死んでしまうなんてことはないわ」
二リナは棚から何かを大事そうに取り出し、優しくルーナの手のひらに乗せる。
「曾祖母様、これは?」
ルーナが手を開くと、綺麗な碧色をした首飾りがあった。
「御守りよ。あちらに行く子に必ず渡すものなの。
何があってもそれが貴女を守ってくれるわ」
「......」
ルーナは目線を二リナから首飾りへ移す。
「御守り......」
彼女は手元にある首飾りから不思議な力を感じていた。
これさえ有れば何でもできるような気がしていた。
ルーナはこれから、この首飾りと共に色々なことを学び、そして色々な場所を旅するのだ。
彼女たちの物語はまだ始まっていない______。
大事にしたいのに、だんだんくたびれていく。まるでスマホのバッテリーのようにへたってきてしまった。私の内臓がんばって……
子育てで大事にしてきたこと
晩御飯は一緒に食べること
それぐらいかな
何か大事なことを教えてこれたか
情けない話だが自信がない
友達に恵まれた子供達は
成人し元気に楽しく暮らしてる
今度はいつ皆んな揃って
晩御飯が食べれるかな
『大事にしたい』2023.09.20
自分で言うのもなんだが、俺はモテる。アメリカで修行していたときなんて、彼氏と彼女の両方が同時に存在していた時もあるのだから、モテているほうだろう。
だからといって、ずっと一緒にいようだなんて口にしたことはない。あったのかもしれないが、それはリップサービスというやつでそこまで本気というわけではなかった。なので長続きはしなかった。当然だ。
日本に戻ってくるときなんて、当時付き合っていた何代目かもわからない仔猫ちゃんを泣かせるかたちで別れたのだ。あっちはどうやら本気だったらしい。
恋愛はあくまで人生経験の肥やし。
そういう認識だったから、本気で誰かを好きになったことなんてなかった。
しかし、戻ってすぐに知り合った毛色の違う仔猫ちゃんの存在が俺の認識を狂わせた。
バカみたいに素直で無邪気な仔猫ちゃんは、俺を手放しで慕ってくる。なにかあるたびに俺の傍に寄ってきて、あんなことがあったこんなことを言われたと教えてくれる。俺のほうが先輩だから、わからないことがあるとなんでも聞いてきた。
それが結果となって実を結んだとき、嬉しくて号泣する仔猫ちゃんを見て、本当の意味で好きだと気付かされた。
可愛くていじらしくて愚かな仔猫ちゃん。
そんな仔猫ちゃんへの感情は、これまで自分が抱いたことのないものだ。
仔猫ちゃんを自分のものにしたくて、押して押して押しまくって手に入ったときは嬉しかった。
だから、この好きだ愛しているという気持ちも、仔猫ちゃんという存在も大事にしたいと強く思った。
首にある3点ぼくろ、長いまつ毛と奥二重、お茶目で好奇心旺盛なのに流されず芯をしっかり持っているところ、帰る時はいつも「またね」と言ってくれるところとか、
全部が全部大好きだった。いや、今でも全部大好き。
きっと未練がないなんて言えないし、ただ一緒にいるのがしんどくなっただけ。
君と一緒に過ごした時は楽しいままにして大事にしまっておきたいから。
だから今日こそお別れしよう。
【大事にしたい】
「うーん、こまった」
「……」
のそりと身体が倒された。となりの肩に寄りかかる。それを無視してページを送る音が聞こえる。
しばらくふたりはその体勢のままで、何もないように時間を過ごした。ページの間に指を挟み、ローテーブルに手を伸ばそうとした。
すると、肩にのせられている頭がずるりと腕を辿って滑り落ちてこようとする。
「お前、邪魔ですよ。ひとりで座りなさい」
「まったくこまってるからだめ」
「私は困っていませんし、紅茶が飲みたいのですが」
「うーん」
伸ばそうとしていた腕が戻る。
頭も戻った。
「……何をしてるんですか、さっきから」
「あのね、こうしてればだいたいのことはなおる。だからこうしてる」
「意味が分かりません」
「でも、あのね、いまはだめだ。まったく、ぜんぜん、こまったまま。まったく」
「私のことを何だと思ってるんです、お前は」
「え」
「え?」
素っ頓狂な声に思わず返した。
旋毛が逸れてグレイの目がじっと見上げてくる。透くように遊色を放つのが常なそれは、いまに限ってどんよりとしていた。
ぐりぐりと頭が首筋を攻撃してくる。
「痛い痛い痛い」
「あのね、きみを何かと思わなくちゃだめなの?」
「は」
「だめなの?」
「だめなのって、じゃあ私は何なんです」
パタンと閉じられた本は、栞があるのも忘れられていた。ローテーブルに紅茶と並ぶ。その紅茶も中身の割には湯気が薄くなっていた。
ゆらりと頭が離れる。
迷いもなく、用意されていたかのように強く答えてきた。
「いるひと」
「人って」
「あのね、きみはここにいるね」
「お前の認識には0か1しかないんですか」
「あのね、それは電子。ぼくはね、なまものなんだよ」
「ぐぅ……まだ喧嘩を売られたほうがマシです」
「きみは1か100しかないね」
「泣かせますよ」
バッと隠された旋毛。
「あのね、それはたいへん」
「……それで、お前は何に困ってるんです」
「きみのせいでもっとこまった。舟を編むみたいでこまった」
「何を言われたんです」
「それはひみつ」
ぐい、っと枝のような腕で突っ張られた。
それを見る目は、目の前の生物を検分するように細かく動く。
「なら、言う通りに足せばいい」
「足す?」
「システムをアップグレードするみたいに、お前に書き足せばいいでしょう」
「……」
ぱちん、ぱちん、グレイの目が2回隠された。
そうしてもう1度隠されて、遊色が戻ってくる。
「べんりだ。きみはたいへんべんり。とっても重要。すぐれてりっぱ。ぼくにはきみが必要。あのね、紅茶あたためてくる?」
「ゴマをするのは止めなさい」
ようやく手許にきた紅茶はぬるい。ズッと舌触りの悪いそれをじっと見て、「あのね、あたためる?」と。
まるで一辺倒だが、
「……まあ、いまはこれで良しとしましょう」
「あのね、なにが」
「いいえ。芽生えは重要ですから。今日はお赤飯でも炊きましょうか」
「あのね、ならケーキがいい」
「赤飯のありがたみも書き足しておきなさい」
「い、や」
#大事にしたい
大事にしたい
「孝、又トイレの電気つけっぱなしで!電気は勝手に送られるもんと違うんよ。何でも感謝して生きなきゃいけん」
倹約家で息子の俺から見ても、ケチだなぁと感じる母さんの元で育った。
大学を出て、のらりくらりしていた時友人と起ち上げた会社が当たって、俺は周りから「若社長、さすがアイデアマン」などと、もてはやされる存在になっていた。
気付くと俺の周りは、イエスマンしかいなくなっていた。
付き合う彼女もどちらかといえば派手なタイプで、ヴィトンの新作が欲しいとか、CHANELしか持ちたくないの、とか、そんな娘が多かった。
俺も調子に乗って、外車を乗り回した。
散々贅沢を尽くした後には、バブルも弾けて、ガランとした事務所だけが残った。
人生どん底かもな…と諦めかけたとき、彼女と出会った。
食事に行くと、いつもの癖で金も無いのに奢ろうとする俺に、「今大変なんでしょ。良いよ、困った時はお互い様」と2人分の定食代を払ってくれた。
彼女のアパートはとても狭かったけれど、キレイに整頓されていて、居心地が良かった。
「ボーナス出たから、ビール飲んじゃおう!」と彼女の得意なポテトサラダと発泡酒で乾杯した。
相変わらずトイレの電気を消し忘れる俺に、「電気は大切にね」とちょっと怒る姿に田舎の母さんを重ねた。
母親と似たタイプの人を好きになると聞いたことはあるけれど、俺はそうみたいだ。
先の見えない不安定なこんな俺を救ってくれた彼女。
大事にしたい。本気で思った。
先月、面接した会社からポストに通知が届いていた。
事務所も売り払った。採用だったら、彼女に告白しよう。
これからの人生をずっと一緒に生きていきたい、と。
良いんだか悪いんだかここまで親しい仲になるとさ、思ってること素直に言えなくなってくるわけ。
けど、肝心なことはちゃんと言葉にして伝えてほしい、って、アンタは言うだろ?
そーゆうの、オレ、得意じゃないって知ってるくせに。なんで女って好きとか言われないと不安がるかね?そんなにオレって信用できない?
……あーハイハイ分かりましたよ。ったく。
つーか、ただ言うだけじゃん、って何。そんな軽い感じで言ってほしいわけ?あのさ、いつも言い慣れてるわけじゃないんだからそんなおてがる感覚で強要してくんなっつうの。
言い慣れてねーよ、当たり前だろ。そんなの、誰彼かまわず言うもんじゃねぇし。つか、もしそうだったらアンタ傷つくっしょ?
じゃあ言うよ?
アンタが好き。ずっと大事にしたいと思ってる。アンタの代わりは居ない。
これで分かってくれた?……って、何その顔。なんでそこで泣くわけ。言えってすごんできたくせになんでそうなるんだよ。
はーあ。やっぱオンナゴコロって分かんね。いや別に、言って損したなんて思っちゃいねーけど。だってホントのことだし。けどここは喜んで笑うとこだろが。オレが泣かせたみたいじゃんかよ。え?嬉し涙?分かりづらっ。
まーいーや。腹減ったからなんか食いに行こうぜ。泣かしたお侘びに好きなもん奢りますよ、おじょーさん。
祖父が死んだ。
胸あたりの血管が爆発し、病院に運ばれたが、死亡。
あまりにも突然だった。
当時12…小学校6年生だった私。
ショックを受けた。
突然すぎて、驚きが勝った。
妹がいた。
小学校4年生と、小学校2年生の妹だ。
どんな反応だったかは分からない。
後々考えると、涙が出てきた。
その後、泣けなくてごめんなさい。
そう思った。
あんなに大切で、また、大切にしてもらっていたのに、涙は大量には出なかった。
痛かったでしょう?
苦しかったでしょう?
、、、孫に泣いても貰えず、悲しいでしょ、?
ごめんなさい、ごめんなさい、
でもね、悲しいのは本当なのです。
突然すぎて、しんじられなくて、
いつも散歩に連れて行ってくれました。
亀を探していたけれど、見つける前に亡くなってしまいました、
一緒にご飯を食べに行きました。
焼肉にも連れて行ってくれたし、私の大好きな鰻も食べたよね!
誕生日・クリスマスにはプレゼントを買ってくれたし、
お正月にはお年玉をくれました。
家を行っただけで500円くれたの、嬉しかった。
毎月買ってきてくれる朔日餅。
毎月楽しみにしていました。
あの優しさと、今まで注いでくれた愛情、決して忘れません。
ねぇ、そっちはどんな景色ですか?
こんな私でも、見守ってくれますか、?
泣けなくてごめんなさい、
大好きです。
5作目_
実話_
今を、この一瞬を大切にしないといけない事が分かりました。
じいじ、ありがとう。
ごめんね、
決して忘れません。
いつまでも大好きです。
オレはオマエに秘密がある。
そのせいでオマエをたくさん傷つけた
そのおかげでオマエはオレに気づいた
だからオマエを二度と
傷つけないオレになるから
そのときに何から何まで
オマエにだけは秘密を打ち明ける。
大事にしたい
オレのこの命
尽きるまで
本当は誰よりも
傷つきやすい
オマエを
大事にしたい
「大事にしたい」
#大事にしたい
大事にしたいもの……
それはいつかの手紙だったり
切ない思い出だったり
たくさんあるけれど
そもそも大事って何なんだろう。
大きなことって書いて、大事。
自分の中で大きなことが大事ってこと?
なくすと大事(おおごと)になってしまうもの?
ああでも、
「これ大事だな」って思うものは
なくすとたいへん。
大事(おおごと)になってしまう。
だから「大事にするよ」って言うときは、
なくさないように、なくすとたいへんになってしまうから、大事にしてなくさないようにするよって事なのかもしれない。
そう考えると、いつかの手紙も切ない思い出も
なくすと困るもの。
なくさないように「大事にする」「大事にしたいもの」ってことなんだろうな。
大事にしたい。
私は何もかも雑に扱ってきたようだ。
きっといろんな何もかもを傷つけた。
だから、こらからは何もかも大事にしたい。
壊れ物を扱うように優しく
常に先回りをして心配りをして
押し付けがましくならないよう
細心の注意を払う
そうすれば、何もかも傷つけない
私になれる。やったね!
大事にしたいのは私か。
妄想昔話 第4話
久々に弟との再会に喜んだのも束の間。
村長である翁狐と仲間たちが
鋭い目付きをして2人を囲んで威嚇をしました。
霊狐が事の顛末を翁狐たちに説明すると
はじめは信じられないという様相をしていましたが
源蔵の話し方や雰囲気から
天狐を感じ取ったのでしょう。
目付きがみるみる和らいでいき
2匹?を村へと招き入れました。
人間の姿ではありますが、死んだと思っていた天狐が帰ってきたことを祝う宴会が開かれました。食料も備蓄はほとんどないはずなのに、宴会では豪勢な食事が振る舞われ、歌ったり踊ったりして楽しむのでした。
宴会が終わりに差し掛かったころ
霊狐が口を開きました。
『あんたはこれからどうするの?この村で皆と一緒に暮らすのかい?それともあの村にいて、村長という立場を使って、村人に復讐するのかい?』
『人間の姿でこの村にはいれないよ……』
『実は…僕は村人たちを助けたいと思ってるんだ。そのために、夜にこっそり抜け出して皆に会いに来た』
『はあ?何を言ってるの?あんたは殺されたんだよ?仲間たちも!どうして助けるという発想になるのさ!』霊狐は激昂する。周囲にいる狐たちも相槌をうつ。
『僕もはじめは怒りに震えていたよ。許せないという気持ちしかなかった。でも、源蔵の身体に入って日々を過ごしているうちに、気持ちが少しずつ変わっていったんだ。僕や仲間たちを殺したのは、不気味で不吉な存在に対する"恐怖"から村人を守りたいという"愛"の気持ちから来ているんだって。狐族も人間も変わらないって感じたんだ』
『狐族は人間に危害を加えていない!一方的に迫害しているのは人間の方さ!一緒にされるのは不愉快だね!』
『確かに狐族は危害を加えていない。どころか一切報復することなく耐えてきた。ただ今回は今までとは状況が全くちがう。何も行動せずに黙って、人間が飢饉で苦しむ様を見ているという行為が、後に大乱を招くことになる』
『どういう意味だい?』霊狐が尋ねる。
『いま村人が飢饉で大勢死んだとしたら、天災が起こった理由を狐族のせいにする可能性が高い。そうなったら生き残った村人が狐族を殺しに来るだろう。それはもう徹底的に。すべては"狐は不吉な存在"という村人の間違った認識から起こっているんだ。この因果律を断ち切らない限り、悪果は永遠に続くんだ』
『村人の狐族に対する認識を変えること。且つ、飢饉を起こさないこと。以上2つが、狐族が後世に安寧を築くためには不可欠だと思います』
『一度は死んだ身なのに人間の源蔵としてまだ生きている。人間と狐族の後世へと和を紡ぐために神が与えたとしか思えない。神が与えたこの命、大事に使いたいんだ!頼む。みんな協力してくれ!』
弟の眼には"覚悟"が宿っていました。
覚悟ある眼差しと弁舌にいつしか皆、惹き込まれていくのでした。
次のテーマに続く
"大事にしたい"