『夢を見てたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一歩歩んではふわふわの雲。
二歩歩んでは木漏れ日の唄。
三歩歩んではうたかたの波。
四歩歩んではことりの囀り。
五歩歩んでは自動車のおと。
六歩歩んでは冷たいふとん。
……引きかえそう。ここは私の居場所じゃない。
誰もが私に憧れて
私も私を愛してて
そんな私になれたらいいな
"夢を見ていたい"
″このまま ずっと 夢を 見ていたい″
キミはそういって目を閉じたね。
ちいさな花が大好きなキミは、ひらひら舞う蝶のように、いつも軽やかに歩いていたね。華やかでとびっきり明るいのに、時折見せる悲しげな表情が、ボクはとてもとても愛おしかったよ。きっと、キミは、自分が思ったより早くいってしまうのが分かっていたんだね。
目を瞑ったあとも、しばらくキミのまわりにはあたたかさがあった。まだここにいるのかもしれない、と、ボクはキミの手をとったんだ。まだ柔らかな温もりがあったよ。だんだんと体温が下がっていく。キミの存在が消えていく。
身体はここにあるのに、この中にはもう、いないんだ。
夢から覚めたキミは、今どこにいるのだろう?
頬をつたう涙をぬぐいながら、ボクはおもった。
—スタートラインのそばで—
「将来の夢は、オリンピックに出場できるような陸上選手になることです」
小学生の頃、みんなの前でスピーチを読んだのを覚えている。
当時から俺は、誰にも負けない足を持っていた。毎日コツコツと練習を続けて、中学生の時は全中に出場できた。
このまま努力を続ければ夢が叶う、そう信じていた。
悲劇は、高校一年生の時におきた。
俺は、交通事故に遭った。
日常生活に支障はないが、全力で走ることはできなくなった。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
それでも陸上部はやめなかった。
皆のタイムを測り、フォームを見る。
最初は胸が苦しかった。
でも、俺は気づいた。
誰かのタイムが少し速くなるたびに、悔しさよりも先に、嬉しい気持ちがやってくる。
俺はもう走ることができない。
だから夢を見てたい。
昔に描いた、大舞台で走る夢ではない。
陸上の中で生き続ける夢を。
お題:夢を見てたい
"夢を見てたい"
人の気持ちはその人自身のものだからどう思っていようが構わない。
そう思うけれど。
でも、貴女に関してだけは。
隣で笑っていた貴女は幸せだったと、そう夢を見てたいよ。
宝くじの1等前後賞が当たり、仕事をしなくても生活ができる
「ところで」
「ところで?」
「現実逃避なのか二度寝ーなのか」
「お題の話だと思うけどお布団の魔力」
「両方かもしれないが正月も連休も終わってしまった」
「学生はまだ休み気分……のところもあるけど」
「弊ラボはそんなこともなく」
「こたつ導入は英断」
「格安払い下げ冷凍庫にアイス」
「こたつアイスは至高」
「これが人類の到達点」
「まさに人類の夢」
お題『夢を見てたい』
目が覚めたら、(先輩の)体が縮んでしまっていた!
……なんてことはなく、僕はこの状況が夢だとわかっている。現実に幼児化する毒薬は存在しないし、さっきから先輩に顔を容赦なく引っ張られているがこれっぽっちも痛くないからだ。普通、人間の頬はこんなに伸びない。
おおよそ3歳くらいと見られる先輩は、縦横無尽に跳ね回る怪獣のようだった。床を蹴り、壁を蹴り、僕を蹴って飛び上がる。夢の中だからってそんなに超人にならなくても。現実の先輩もかつてはこんな感じだったという可能性には目をつむる。だって怖いので。
それでもなんとか先輩をあやし、なだめすかして膝の上に乗せて抱きかかえる。これで一安心だ。先輩は僕の膝がお気に召したらしく、ここが玉座であるかのようにふんぞり返っている。なんというか、今の先輩とは違うけど、これはこれで先輩らしい。
いかにも夢らしく、理由はないがそろそろ朝になるとわかったので、小さな先輩を床に下ろし、ばいばいと手を振る。すると先輩はくりくりの瞳と同じくらい大きな涙をぼろぼろとこぼし、「いかないで」と消え入りそうな声で言った。
その破壊力と言ったら! ちっぽけな先輩を抱きしめて、僕は「どこにも行かないよ」と囁く。ひとりではとても生きてはいかれない小さな命が、とくとくと僕の腕の中でうごめいている。叶うなら、ずっとこうしていたかった。ずっとこの夢に溺れていたかった。
そんなことが許されるはずもなく、無慈悲にも僕は目を覚ます。手のひらに小さな温度が残っている気がした。僕はあの小さな怪獣のような先輩が、無事に今の神様みたいな先輩へと成長してくれることを祈る。
ところで、昼休みに顔を合わせた先輩に「君がひとりで巨人みたいに大きくなるから羨ましくて大暴れする夢を見た」と言われた。先輩の方が小さくなってたんですよ、と言いたくなるのを僕は既のところで堪える。僕が一瞬でも今の先輩より小さい先輩を選んだと知ったら、先輩は小さくなくたって大暴れすることだろう。
目を閉じて、ゆっくりと目を開ける。気になっていた胸のざわざわが、少しだけ遠のいていく。いつもと違う感覚を、噛み締めるように書き留める。
夢を見てたい
桜餅のお布団に乗って空を旅する。魚色のすべり台は水に沈んだままだ。体育の西山先生は鹿になって跳び箱を飛ぶ。隣ん家のあっこちゃんはなんで洗濯バサミなんだろう。いつもの朝は、ちょっと変わった朝に成り果てた。
馬鹿馬鹿しいとお前らは笑う
かないっこないとお前らは止める
飛び込む勇気もないお前らに
なにがわかると言うのか
やりたいこともやらせてくれない世界を
生きるくらいなら
それならずっと
【夢を見てたい】
夢を見てたい
たまに思います
明らかに夢の話なのは分かっているのに
さも自然に私と談笑している相手との時間
友達どころか知り合いでもなく
一方的に知っているだけの相手と
最近行ったあそこのご飯が美味しかったとか
今度近場の公園にでも散歩に行こうとか
人生の中でこんな談笑ほぼないのに
夢だからか私自身も受け入れて接している光景
このまま目が覚めなければ
次見たときはもっと長く
そんな欲が出てきてしまいます
それくらいなら現実でも叶えられそうと思われますが
そんな相手がいたのなら
今頃夢に焦がれるなんてこともなかろうかと
夢を見てたいと思えるだけの至福の寝起き
悪夢は現実だけといわんばかりに
夢を欲している自分には
睡眠と共に見る夢が貴重な癒やしのようです
『夢を見ていたい』
君は、
私が毎朝目を覚ましたくなる理由。
そして毎晩目を閉じる前に見たい人。
君と一緒にいたい。
もしこの全てが夢ならば、
私はずっと夢を見ていたい。
夢を見てたい
本ばかり読んでいて
夢見がちな子どもだったと思う
3月生まれということもあり
同級生より心もからだも幼かった
けれど
いつの間にか背も伸び
現実的なことも考えられるようになった
いろいろ見てきた今
いくつになっても
夢ぐらい
いくらでも見ればいいと
思えるようになった
これから大人になる人へ
1番伝えたいことかもしれない
人間は貪欲だからね、夢を叶えてもその先に新しい夢を作っちゃう卑しい生き物なの。
『夢を見てたい』
夢とは、いかなる味がするものか。
甘いのか、辛いのか、それとも無味無臭のものか。
もしも味が無いのに噛み続けるのなら、それはどんな行為なのだろうか。惰性だろうか、執着だろうか。
あぁ、夢を見てたい。
そんな自分になりたかった。そう思う。
だが、ふとして気がつくのだ。
……これこそが、自分の夢なのでは? と。
口のなかでグツグツと笑った。失笑だ。
夢を見るのが、自分の夢なんて。まさに滑稽極まりない。
――結局のところ、私はニンゲンモドキに過ぎないのだ。
「おい。オマエの夢はなんだ。ニンゲン」
「ん? そうだなぁ。お腹いっぱい、ご飯を食べることかなぁ~」
足元でニンゲンがニコニコと笑っている。
冒険者、と呼ばれるチクッとする棒切れを持ったオトコだ。
「食べればいいじゃないか、ニンゲン。土も木も岩も、世界にはたくさんあるじゃないか」
「ん~。ドラゴンと違って、俺たちは土や木とかは食べられないだよな~」
「……なんだそれは。誠に奇っ怪な生き物だな、オマエは」
「伝説の存在であるドラゴンに言われちゃうとはねぇ~」
訝しんでドン引きした私に対して、お腹を抱えてケラケラと笑うニンゲン。
ちょっと前に森で出会ったこのニンゲンは、とても変わっている。
普通、私を目の前にしたら泣き叫んで逃げるか、不気味に笑って体にへばりついてくるかの二択なのに、このニンゲンは目をキラキラ輝かせて話しかけて来たのだ。
それから、たまに森で話すようになった。
「俺らの関係も、もう十年か~」
「あぁ、たったの十年だな」
「あはは、流石ドラゴン~」
ふと、ニンゲンが笑うのをやめた。真剣そうな眼差しでこちらを見て口を開く。
「俺さ、夢があるんだ。子供の頃からの夢」
「? なんだ、それは食えるのか?」
「食べられないよ。だって、夢は見るものだから」
「??」
「俺はね――」
そういってニンゲンは夢を語った。正直、下らないと思った。
だけど、言うのだ。この夢を見てたい、と。
……少しだけ、憧れた。
アイツが、あのニンゲンが死んだ。寿命だった。
だから、この地から飛び立とうと思う。
目的は一つ。
夢を、探しに。
『俺、ドラゴンと友達になるのが夢なんだよね。俺ら、友達になれたかな』
私は答えることが出来なかった。友達というものを知らなかった。嘘をつきたくなかった。
「私とオマエは友達だったのか。それを知るために、私は旅に出るよ」
アイツの墓という石の塊を鼻息で撫でる。
墓に植えられたピンクの花が、優しく揺れている気がした。
おわり
誰かに引っ張られて、私のスニーカーが階段から転げ落ちていくの見た。
突然、目隠しをされて車に入れられて、叫ぶ暇もなく何処かに運ばれている。恐怖で強ばる腕を擦りながら、恐る恐るあなた誰ですかと質問をする。数秒間の沈黙後、ため息をつかれ、数回カチカチとボールペンを鳴らすような音がして、それが割れる音がした。怖い、今聞いてはいけない質問だったらしい。そこからは無言、目隠しの布を濡らしながら、これから自分はどうなるのだろうかと恐怖する。
夢であって欲しい。でも、どうせなら幸せな夢を見てたいのに…
夢を見てたい(1/14)
"夢を見てたい"
寄る辺ない少女が縋るマッチの火
咲いて残るは無機質な壁
_夢を見てたい_
覚めてしまえば悪夢。
寝ていれば幸せな夢。
幸せな夢など最近は無い。
医者は薬のせいと言った。
仕方ないことなのだろうと諦めた。
もう大切な兄には逢えないけれど。
寝るという行為に恐怖を覚えた。
悪夢から出れない恐怖があった。
一度だけでいい夢の中で大切な兄に逢いたい。
我儘だけれど幸せな夢だけを見ていたかった。
『夢をみていたい』
「女の子はね、何歳になっても夢をみていたい生き物なの」
そう言っていた、いとこのお姉さんは、昔からの夢を叶えた。
純白のドレスに身をつつみ、スワロフスキーの輝きをまとう。彼女が動くたびに、ドレスにあしらわれたスパンコールがキラキラと瞬く。
いつもよりちょっと濃いメイクをして、髪にもラメを、黒真珠のような艶を持った美しい髪は結い上げられ、青いかすみ草の髪飾りがよく映える。
「ねぇさん、おめでとう、とってもきれいよ」
「ふふふっありがとう!あなたもとっても素敵よ!」
「でも、本当に良かったの?私、まだ学生よ?プロじゃないのに」
「もちろん!私の晴れ舞台のスタイリングは、貴女にやってもらうって、小さい頃の約束だもの」
「そんな小さい頃の約束覚えてたのにびっくりしたよ」
小さい頃、ねぇさんの夢は「お嫁さん」私の夢は「メイクさん」
ねぇさんの結婚式のメイクは私がやると言ったのはもう10年も前のこと。
「あ〜今日の私最高にかわいい!!ありがとう!凄腕メイクさん?」
鏡のなかに映る自分の顔をマジマジと見つめるねぇさんは贔屓目なしにみても美しい。
「これからもよろしくね?」
「ねぇさんが予約が取れないくらい有名になってやるわよ」
少し見つめ合って、耐えられなくなって同時に笑う。
コンコンっと終わりの合図がなった。
「もう時間かぁ、緊張する」
「いってらっしゃい、この私がメイクしたんだもん!ねぇさんは最強よ!!」
「……それもそうか!見ててね私の晴れ姿!」
ハイタッチして、ねぇさんはスタッフさんと待機場所に向かっていった。
私は会場に向かう。専門の勉強をしてるとはいえ、私はまだ学生。まだまだプロの技術には敵わない。
それでも、ねぇさんは私を指名した。自分の夢の舞台に、私にも夢を見せてくれた。
まっていて、きっと私もすぐに追いついてみせるから。