ね。

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″このまま ずっと 夢を 見ていたい″


キミはそういって目を閉じたね。 
ちいさな花が大好きなキミは、ひらひら舞う蝶のように、いつも軽やかに歩いていたね。華やかでとびっきり明るいのに、時折見せる悲しげな表情が、ボクはとてもとても愛おしかったよ。きっと、キミは、自分が思ったより早くいってしまうのが分かっていたんだね。



目を瞑ったあとも、しばらくキミのまわりにはあたたかさがあった。まだここにいるのかもしれない、と、ボクはキミの手をとったんだ。まだ柔らかな温もりがあったよ。だんだんと体温が下がっていく。キミの存在が消えていく。
身体はここにあるのに、この中にはもう、いないんだ。




夢から覚めたキミは、今どこにいるのだろう?
頬をつたう涙をぬぐいながら、ボクはおもった。

1/14/2026, 5:50:38 AM