『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あっこれ夢だ
僕以外に夢だと気づいた者がいるか探してみるか
この夢が醒める前にね
《夢が醒める前に》
見た夢を毎日書いていた頃がある
夢日記 というもので
当時 「夢占い」にハマっていて
本を片手に調べていた
時代の流れで今ではアプリやWebサイトで
検索できる
眠い頭でペンを取り見た夢を箇条書きにしていた
何故なら 夢は直ぐ頭から消えてしまうから
この夢日記 読み返してみると面白い
今は猫さん達に起こされる日々で
マッタリと夢を思い起こす暇もない
『自身は淡白なのだろうか』
誰の目に留まることなどなく
ただそこに存在しているだけで
何かを成すこともなかった
其れがいなくなった事実は決して悲しくはなかった
たった一日の涙で終わってしまった
それなのに
そうだったはずなのに
其れの記憶は数年経っても消えなかった
其れの姿。形。顔。声。香り。好きな色。
其れが作ってくれた南京の煮物の味。
其れと行った場所。
其れとの会話。
全て常に覚えているわけではない
ただ、ふとした瞬間に記憶が蘇っていく
けれど決して悲しくはなくて、辛くはなくて
そんなことあったな、なんて
無心に思い出す
其れは善人とは程遠い存在だった
夫を捨て子を捨て他の形へと去っていった
今でも其れはどこかに記憶として残っている
其れを信じていた
其れを愛していた
其れが善人だと信じて疑わなかった
其れは裏切った
生まれてからずっと傍にいた其れが
自身を捨てるとは考えてもみなかった
そして自身がその事実を一日の涙で終わらせたことに
また、驚いていた
其れがいない人生は何ら変わりなかった
困ることだって対して思いつかない
ただいない、という事実だけがそこに在った
それもさして気にならなかった
其れがなくてもそれなりに幸せで
其れが原因で人生を続けられないなんてこともなかった
いつしか考えるようになった
自身はどこかおかしいのではないか、と
其れを信じて愛していたのに
何故その事実が辛く、悲しく、苦しくなかったのか
其れの人として最悪な事実を知った時も
何故怒りを露にせず
まるで他人事のように思ってしまったのか
自身はこんなにも薄情だったのか、と
自身は、私は、それ程母を愛していなかったのかな
夢が醒める前に
「夢が醒める前に、死んでいたらいいのに」
友達の口から、うっかり、とでも言うように転がり出た欠片。
そーだよねー、わかるわかるー。
と、食べ物の好き嫌いの話をするように流しながら、私は脳内の景色をフル回転させる。
あの日の彼女も、違う日の彼女も、いつも愛らしく笑っていた彼女のえくぼ。
なにか心当たりはなかっただろうか。このトゲトゲの欠片を丸く磨いて彼女の口に押し返すヒントは。
別に彼女が明日死んでも、悲しむけど、生きていける。だから、私はこの場を穏便に流したいという利己心だけで彼女の明日を望んでいる。
だって、このパスを拾えなかったから、彼女が消えたとか考える人生、嫌なんだ。
私はずるい。どうしようもなく自己中心的だ。
必死で彼女とすごした日々のフィルムを凝視する。
言葉の前に、雫が落ちた。
「貴女のそういう繊細なとこ、とても好きよ」
完璧な角度を描くその唇に、暴力的衝動をぶつけたくなる。でも雫が邪魔で何も出来ない。
私は卑怯で自己中心的な人間です。だから私のためにそばにいてください。
どうせ彼女には届きゃしない独白を抱きしめて、雨やみを待った。
お題:夢が醒める前に
あなたと一緒に沢山笑った。沢山ドキドキした。沢山頑張った。沢山汗をかいた。沢山泣いた。沢山喜んだ。沢山ご飯を食べた…。
あなたと沢山過ごしてきて、沢山色んな時間を過ごしてきて、感じた。
夢が醒める前に伝えたい。
あなたが大好きだ。
これからもずっと私をよろしくね♪
2024/03/21/(木)
音もなく消えてしまいたい夜がある
痛みも苦痛もなく、
誰かの迷惑にもならないように。
線香花火が落ちるみたいに、
ふっとなくなってしまえたらと。
この世に必要なひとって、一体誰なんだろう。
その人が最初から存在していなければ
それはそういうものとして、
きっと世界は回っていく。
存在していなければならないひとって、誰なんだろう。
どうしたらそれに、なれるんだろう。
不要なひとを知ったら、
消去法で分かるのかな。
でもそれが、自分だったら悲しいな。
消えたいくせに、矛盾だらけだ。
かすかな街の灯りが揺れる。
───明けるだろうか。
この、不安定で、朧げな夜が。
まるで
羊水のような
あたたかい
ぬるま湯の中に浮かんでいる
目醒めのときは近いのだ
生誕のときは近いのだ
私は、もうすぐ
冷たい外に
身一つで
予感がするから
このあたたかくて
優しい海にもう少しだけ
守られていたい
できるだけ長く
浸っていたい
薄ぼんやりとした
意識の中で
どうか、
この夢が醒めるまでは、と
微睡みの中の
幼い祈り
私はまだ
瞳の開かぬ
赤子でいたいのだ
「夢が醒める前に」
『ソラニン』
酷く苦々しい夢を見た 部屋着で半日が過ぎていく
誰も責めてないのに 罪悪感が沸々と湧いてくる
その根は削ぎ取るべきか ともに暮らしていくべきか
雑記帳の文字が滲む 結局私は着替えずに鬱屈とした
夜を迎える
1秒でも長くこの光を浴びていたい
拍手 喝采 アンコール
もっと、もっとたくさん舞台にて
夢から醒める前に
眠っているとおい、と名前を呼ばれた。
最近は名字にさん付けというかなり他人行儀な呼び方なのに珍しいこともあるものだと目を開けると逆さまになった黒髪の男が俺の顔を覗き込んでいた。
ここで合点が行く。これは夢だ。
今の彼は髪をキラキラとした金に染めている。
顔も整っているからどこかの王子のようだ。柄は悪いのに。
「なに寝ぼけとんねん」
「ん…?やっぱり黒でもカッコイイなぁ思て」
「いきなりなんやねん!」
彼の顔が一瞬で赤くなる。
夢の中でもこの人はトゥーシャイシャイボーイだ。
これ以上褒めると(イジると?)拗ねてしまうのでいつもならここで留めておくのだが、今回は夢である。
俺の夢、明晰夢。つまり好きにしてもいいのだ。
「金髪もキラキラしてて好きやけど、黒のあんたもええなぁ」
うわ、耳まで真っ赤だ。彼の顔を下から覗き込む。
彼は俯いて手で顔を覆い隠した。
そういう反応するから余計に弄りたくなるのだが。
「あ、茶髪も好きやで?銀も似合ってたな」
「おっ前マジで黙ってくれ……」
「照れんなって〜」
手を退けさせようとしたら、逆に手首を掴まれた。
調子に乗りすぎた?夢の中でもこの力関係は覆せないのか。
ぐいと引っ張られて、すっかり赤みが引いた彼の顔が真正面に来る。この距離平気なの?いつもなら目を逸らすくせに。
夢の中だからか。なら今すぐに醒めてほしい気分だ。
なんせ俺はこの綺麗な顔に弱い。
「おたくはいつまでも、可愛いですね。
……ふ、ははっ、照れんなって〜」
腹の立つドヤ顔。挙句意趣返し。でも何も言い返せない。
いつもと違う距離と言葉にさっきまでの手のひらを返して、もうちょっとこの夢を満喫していたいと思ってしまう。
別に可愛いと言われたかった訳ではないけど、可愛がられていた幼い頃が恋しくなることはある訳で。
懐かしいなぁと同時にもう夢でしか聞けないと思うと、
切なくなった。
「お、おい!なんで泣くねん!泣くなって!」
ぽろぽろと涙を流す俺をおろおろとしながら彼が慰めようとする。情けない声で懐かしい名を呼ぶ彼にまた涙が溢れ出した。
『夢が醒める前に』
蛇足
「おはよぉー、え何この状況」
「分からん、急に泣き出してん……」
「どないしたん?」
「ゆめ、さめんとってほしっ……て」
「夢?なんの事?なんか知ってる横山君」
「知らん。急に俺の事かっこいいって言い出して…」
「えっ、急に惚気て来たこの人」
「ちゃうわ!!」
「あれ、……たつくんめがね、…これゆめ、ちゃうん?」
「夢とちゃうよ。ほっぺたつねってみる?」
「かわいいって、いわれたん現実?」
「そんなんいうたん?……やるやん横山君」
「もう黙っとけ!!」
作者の自我コーナー
いつもの2人。
夢が醒める前に(現実だと気づく前に)
黒髪さんは見た目が全く変わらないので、金から黒にしたことを知らない泣き虫ちゃんが夢だと勘違いした設定です。
泣き虫ちゃんが説明した通りいつもだったら弄り過ぎないところを(夢だと勘違いして)弄りまくったので、黒髪さんがキャパオーバーして吹っ切れてしまった故の意趣返し。
解釈は委ねたいと思っているのですが!でも僕の考えも知ってほしいと思ってしまう複雑な作者心……
貴女に伝えたい。
いつもは言えないような言葉たちを。
夢が醒める前に
1.ベットに入る
2.目を閉じる
3.夢の中へ_____..
夢のなかは自分だけの空間
醒める前に、もう一度亡くなった母さんに会わせて
追記
夢のなかで死んだ親に会いたい子の話。上の1.2.3に従ると明晰夢みたいになるのかな?
深夜テンション爆上がりでやべぇ(2024/03/21 02:08:22)
辛い時にも死にたくなるけど、
幸せな時も死にたくなる。
夢が醒める前に、
死にたくなる。
不明瞭な感覚が遠のく。
夢だと認識していた私は改めて確信する。
夢から醒めるのだと。
短かったような長かったような。
不可思議で、でも心躍る夢の中。
もっとここでまどろんでいたいがそうはいかない。
またね。大好きだよ。
ようやく言えた。
次に言うべきは目が覚めた時。
夢が醒める前に
夢から醒めるまでに
私は私に何かを残したい
でも、何も残せないと思うから
私は私の味方だよ
それだけ、そっと私へ送ります
夢から醒めても
私には1人味方がいるよ
私へ
#12『夢が醒める前に』
夢が醒める前に
現実を知ってしまう前に
過去を思い出す前に
貴方がどこかいってしまう前に
愛しくて溺れてしまう前に
夢が醒める前に___
つい昨日のことなのですが、小学校の頃によく遊んだ友人が、わたしと同じ歳ほどの姿で夢に出てきました。
遠くへ引っ越してしまったその友人とはもう連絡をしておらず、本来であればその人のことを友人だとわかるはずもないのですが、夢とは不思議なものですね。その人がその友人であると、何故か確信しているのです。
この夢を、もし夢だと認識出来ていたのなら。あなたではないあなただけれど、せっかく出てきてくれたのなら。
夢が醒める前にあなたを酒に誘って、今までのことをじっくり話してみたかったと、思うのです。
夢が醒める前に言わないといけない
君とまた出会えることはもう無いと思うから
6:00になる前に伝えないと
明日にはまた、姿が変わってしまう
僕は夢の中の重要人物で、毎晩君が考えた登場人物になって夢の中のストーリーを君と作り上げているけど、君の考えているシナリオに不満がある時は無理やり僕が方向性を変えるせいでカオスになったりもする。
先月は初恋の先輩から告白されたいというシナリオを押し退けて先輩が総理大臣になる夢に変えちゃったっけ。
昨日の僕は君にとって1番のトラウマのピエロで、怖がらせてしまったりと嫌な思いにさせちゃうことも多いけど
今日の僕は『君にずっと前から恋している1人の青年』
タイムリミットまであと3分
君の好きな人の姿になったり、推しのアイドルの姿になったこともあったっけ。
君は夢の中だけでもと大胆にアタックしてきたり、僕の気持ちを聞き出そうとしてきていたけど、僕は無理やり夢を変えたり、タイムリミットまで時間を稼いだりとのらりくらり躱してきたね。
だけど、最近の君の考える夢は真っ暗闇や怖い夢ばかりで、現実で上手くいっていないのかなって勝手に思ってる。
久しぶりに見た、少女漫画にあるような校舎。
今はもう放課後で、太陽も西に傾き始めてる
いつも夢の最後には放課後2人きりで教室に残っているけど、このシチュエーションで告白されるのが夢なのかな?
こんな事を考えていたら残り時間はあと1分
いつも避けてきた分、忘れられると分かっていてもなんだか緊張する
大きな深呼吸をして、君の名前を呼ぶ。
振り向いた君に向かって僕は口を開いた。
『貴方のことがずっと前から好きでした。』
______________________________
ピピピピピピピ
うるさい目覚まし時計を止める。彼に返事をする前に目覚まし時計に起こされてしまった。もう一度寝てみようかとも考えたが頭は完全に冴えているため仕方なく朝食を食べにリビングへと向かう。
「あら?今日は寝起きがいいんじゃない?いい夢でも見たのかしら?」
キッチンから母の声が聞こえてくる
「うん、久しぶりにいい夢が見れたの。えっとね…」
忘れる前に母に話そうと思っていたが、もう彼の名前も、顔も声もハッキリとは思い出せなくなっていた。
「忘れちゃった笑」
もしまた同じ夢が見れたら、その時は夢が醒める前に君に想いを伝えるね。
『夢が醒める前に』
”最後まで読んでくださりありがとうございます”
夢が覚める前に
この想いを伝えたい
覚める夢の中だとしても、
一時的な感情だったとしても
確かに感じるこの胸の高鳴りを
嘘に、ないものにしたくなんてないんだ。
あなたがくれた数々の言葉も、
自分より大きな手のひらも、
抱きしめると感じる暖かい温もりと匂いも
その全てが愛おしくて、
いっそのことずっとこのまま一緒にいたいと思うほどに
愛おしいの。
なのに分かってしまう。
これが夢なのだと。
あと数時間後には泡沫のように消えるものであるのだと
分かってしまうから、
せめて心に、頭にその全てを閉じ込めていきたい。
そしてこの思いが嘘ではないのだと、
あなたに会えて嬉しいのだと伝えたい
せめてそれだけでも…
よく夢を見る。
それだけ眠りが浅いということ。
でも夢を見るのはイヤじゃない。
たまに予知夢的なのも見たりして。
普段、夢に出てこない人が出てきたら
「この人何か伝えたいことがあるな」
と思ったり。
そうした矢先に久しぶりに連絡が来たり、
声をかけられたりする。
見たい夢を見る方法を色々試した学生時代。
紙に見たい夢を書いて
枕の下に敷いて寝たのはいい思い出。
あと、寝る前に見たい夢の対象のことを考えて
あれこれ思案したりね。
あまりにも現実とかけ離れた設定の夢だったり
何かしらのきっかけで
「これは夢だ」って気づく時があって。
夢を操作できそうな時が何度かあった。
目覚めたら夢日記書いたりしてたなあ。
今はキーワード検索で夢占いするだけに
留まってるけどさ。
何が言いたいかと言うと、
夢を見る前後も
そしてその最中も私は好きだ。