『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
―夢が醒める前に―
何もない静かな空間に男が独り立っている。
彼は雄弁に語り出した。彼の話は嘘のようにも真実のようにも聞こえた。
そこには彼以外居ないのに、さも誰かに話すようにゆっくり喋ったり早口になったりしながら、表情をコロコロ変えながら語り続けた。
静かな世界に彼の声だけが響いた。
しかし、ある瞬間静かな世界は一変する。
激しい音楽が流れ、彼は狂ったように踊り出した。
狂っているのに美しく、美しいのに切なくなる。
また静寂が訪れた。
彼はまた語り出した。
最初とは違い、今度は悲痛な面持ちで、泣いているかのような声で……。
彼の魂が叫んでいるのだ。
彼の愛した世界が壊れた事を嘆いているのだ。
彼の紡ぐ言葉は、誰に聞かれる事もなく宙をさ迷い消えていく。
それでも彼は語り続ける。
語り続ける事が彼をこの世界に繋ぎ止める唯一の方法なのかもしれない。
世界は暗転した。
彼の世界が目の前から消え、辺りから盛大な拍手が巻き起こり、私も連れて拍手をする。
素晴らしい舞台を観れた事に感謝を込めて。
それは夢のような時間だった。
人生が、終わるのではない
人生と言う、夢から覚めるのだ
知るべきである
ものには、限りがあると言うことを
【夢が醒める頃に】
全部 夢だと思ってる。
全部 私が見ている夢で
死ぬまで終わらない長い長い夢。
それが"この夢"でいう『現実』
"この夢"で見る夢もその夢の一つ。
そう思ってる。
"この夢"が醒めたらまた違う夢を見る
それが"この夢"でいう『生まれ変わる』
夢の繰り返し。
全部 夢ならやりたいことやりたい。
勉強なんて糞喰らえだ。
好きなことで食って行けるなら
とっくに夢を決めてる。
だから好きなことは好きなことで留めたいって
諦めちゃうんだ。
好きなことを目一杯したい
好きなものだけ食べていたい。
好きな人と付き合いたい。
そんな理想が叶えば、どんなに楽か
でも――――
理想は叶わない。
時間が進む限り
好きなことを好きなだけするなんて出来ないし
病気がある限り
好きなものだけを食べるなんてできないし
相性や性格がある限り
好きな人と絶対付き合えるなんてできない。
だから諦めて夢を醒めさせようと死ぬ人だっている
この夢に飽きて悪事を働く人だっている。
色んな人がいるけどそれも私の夢かもしれない
こんな夢醒めればいいのに。
いっそ醒めさせてしまおうか。
―――――――永遠の夢
夢が覚める前に諦めよう
バレーもうやめよう
身長足りない
はぁ、なんで────
夢を諦めてしまう僕が嫌いだ
双子の妹の方が、バレー🏐が上手いのに
夢が覚める前に新しい夢を探そう
君と約束した夢も何もかもいい
どうでもいい
今思えば、私は長い夢を見ていたのかも知れない。君は、死のうとした私が見た夢なのではないか。死にきれなかった私が恋をしたのは、自身が作り出した幻想だったのではないか、なんて。
私はすっかり忘れていた。現実というのが、息をしている限り終わらない悪夢であることを。この夢が醒める前に、さて人間は、どれだけの絶望を味わうことになるのだろう。
まっすぐ家に帰る気になれなかった私は、ただ行く宛もなく夜道を歩いていた。いつもは通らない川沿いの道には、人の気配がまるでない。これは都合が良い。曇天と涙比べをして、完勝してしまったところだ。大の大人が迷子の子どものようにメソメソ泣いている姿は、他人に見られて気持ちの良いものではない。
ふと、空を見上げると、屯していた雲はいつの間にかどこかへ姿を消し、まったく素晴らしい満月が私を見下ろしていた。すると私はいつも、かの文豪が超訳した言葉が脳裏に浮かぶ。
「月が綺麗ですね」
心臓が止まるかと思った。誰もいないと思っていたところで急に聞こえた声に、驚いて涙が引っ込んだ。振り向くと、今通り過ぎたばかりの橋の下に、ひとりの男がいた。月明かりが届きすぎて、私の酷い顔は丸見えだろうが、それでも私は軽く袖で目元を拭い、何事もないように返事をした。
「…立派な満月ですね」
「ええ、まったく」
橋の陰から現れた男は、まるでタイムスリップでもしてきた過去の人だった。書生のような装いに、大きな丸眼鏡。短くも長くもない黒髪が、寝癖なのか天パなのかところどころ跳ねて、年齢を不思議と隠していた。
「お兄さんはこんなところで何を?」
「お兄さんだなんて、嫌だな。そんな歳じゃあないですよ」
右手を後頭部に添えながら、男ははにかむように笑った。
「今日は月が綺麗だったので、お月見をしていたんです」
「風情がありますね」
時間に追われて空を見上げることすら忘れた現代人からは、とてもかけ離れていた。
「そういう、あなたは何を?」
「…出掛けた帰り道です」
初対面の人間に警戒しつつも、嘘を吐く理由もないので、私は正直に話した。
「女性の夜のひとり歩きは危ないですよ。近頃は物騒ですから」
「そうですね。気を付けます」
では、と私が会話を切りあげようとすると、男が続けた。
「もし、あなた、何か困りごとはありませんか?」
ずいぶん唐突だ。
「…いえ、特に」
「先程、泣いておられたでしょう?」
そこはスルーしてよと思った。
「何か心に抱えているものがあるなら、わたしに話してみませんか?初対面なのに?と思われるかもしれませんが、だからこそです。知らないからこそ、話せることもあるでしょう?」
私はジトッと男を見た。
「守秘義務はもちろん守りますよ。名前も何も明かさなくていいです。ただ、あなたが話したいことを話したいように話してくれれば」
「お兄さんは、どうしてそんな慈善活動をしてるんですか?」
怪しさ満点じゃないか。
「はは、慈善活動などではないですよ。わたしはね、作家なんです。人の苦労話を聞くと物語が閃く質の。だから、ね?人助けだと思って。締切がもう目の前なんです…!」
色々疑問はあったが、懇願する男の様子に私はいとも容易く押し負けた。この先、自分が生きていても誰の役にも立てないであろうという虚しい確信をいくらか薄めるために、私は目の前の男を利用することにしたのだ。
職場に新しい子が6人くらい、正規枠で入ってきた。
支店2人くらいに本店4人。ウチの部署への新規採用はゼロ。入ったところで、新人いびりが大好きなオツボネ様、尾壺根係長に遊ばれて潰されて1年経たずに辞めるんだから、逆に良かったかもしれない。
「新人ちゃんたち。何人残るかな」
昼休憩。休憩室での先輩とのランチトークは、当然新採用の約6人の話から始まった。
私達の職場は、ブラックに限りなく近いグレーだ。たくさん採用して、たくさん辞めて、その分たくさん補充する。だから年度末のご新規さんも、あんまり珍しくはないけど、話のネタには丁度良かった。
「ゼロだろうさ」
淡々々。先輩はスープジャーの、味噌汁の中のじゃがいもを突っついて、答えた。
非正規を経ず、正規枠で初手からデカいノルマを割り当てられ、売るあても無くて泣く泣く自腹で、結局短期で折れるだろうと。
まぁ分かる(社会ってキビシイ)
「じゃあ4月からの、ちゃんとした新しい子は?」
「新卒の非正規スタートが多数だろうから、夢が醒めるまで、じっくりじわじわ1人ずつ、じゃないか」
「夢?」
「新しい世界。初めてのバイト以外の仕事。優しくしてくれる上司に先輩。悪いところが見えないから全部輝いて映る。夢から醒めれば、現実が容赦なく」
「あー。はい」
夢から醒めれば、現実が容赦なく顔を出して、オハヨウサン。悪いものが全部、ハッキリ見えてくる。
学校みたいにゴールがあるわけでもなく、正解が決められてるわけでもなく、上司の指示は二転三転するし「ちょっとずつ仕事覚えれば良いよ」は建前で、最初から完璧が求められる。そんな社会。
欠陥品はさようなら。職場は人材を毎回毎回新しく生えてくる髪の毛くらいにしか思ってない。
そのまま抜けてハゲれば良いよ(現実ってキビシイ)
「夢が醒める前までは、適温のぬるま湯なんだがな」
ああ。理不尽理不尽。世は斯くの如し、生きづらい。
自嘲気味に笑ってじゃがいもを食べる先輩に、
「意外と醒める前に誰と会うかで、保温可能説」
珍しく返せる言葉を閃いたので、
「ブラックじゃん。夢が醒めて現実コンニチハじゃん。優しいひとが支えてくれれば優勝じゃん。そのひとに、夢が醒める前に、出会えるかどうかで云々説」
先輩を、じーっと見ながら言ってみると、
「その支えてくれた相手が、裏でヒソヒソ陰口で支援爆撃、までがテンプレートだ」
目と唇を更に自嘲で染めて、先輩が、またじゃがいもを突っついた。
「先輩裏垢でディスってるの?」
「何故私の話になる。私に呟きのアカウントは無い」
「ディスってるの?」
「ない。確かに私も捻くれちゃいるが、性根腐った人でなしではないつもりだぞ」
「なら大丈夫」
「は……?」
将来は美術系の仕事に就きたいと考えていて、昔から美術・イラストを描くが好きで、集中し没頭して取り組んでいました。
また、様々な表現(絵具、水彩、鉛筆)を用いて紙に指定されたこと・指定されていない自由なことを描くことが好きで、高校ではそういった表現が油絵、彫刻といった風に中学校ではできなかった表現がもっと広がっていくことが楽しみで技術も磨いていけることにも期待しているからです。
鴉を殺して花畑に埋めてください。
目覚めた時、鴉は鯨になってあなたを飲み込んで
天までとどけてくれます。
鉄砲はしまってください。
それはとても酷いものですから。
白無垢を纏って抱き締めるんです。
鴉はきっと死にますよ。
晴天はやめてください。
神に見つかってしまいます。
あなたが私の長い髪を触りながら微笑む
胸元に頬を寄せれば暖かくトクトクと聞こえる鼓動にホッと息を吐く
髪から頬へ唇へ優しく優しくすべりおちてくる
優しい声で私の名前を呼んで
あなたの目に映るだけで幸せだから
ブラインドの隙間からうっすらと白らんだ光が見える。首元の寒さにブルりと体が震えた。腫れぼったい目を瞬かせたが、覚醒は出来なそうだ。視界がぼやけて意識が沈んでいくのが分かる。
お願いまだ覚めないで
@夢が覚める前に
夢が醒める前に、やったことのない自分を試したい。今まで諦めてきた自分を慰めたい。例え、それが現実では無理なことでも、夢だから。
誰かだけでも、自分を救ってほしい願いが、夢の中で届きますように
醒めた
そう感じる場面が多くなった
知らない人が多い会合
職場やサークルの親睦会
性交渉
カラオケ
ピアノ
「これ、何になるの?」
とつい考えて、白けてしまう
どれもわくわくして出かけられていたのに
やらないよりやる方がいい
心が動くうちに「楽しい」と感じるものを楽しめるうちに頑張るべきだ
燻るうちにせっかくの機会を逃すのは勿体ない
醒める前にって意味でも
締切のないものでも自分の中で締切を設定して
時間を大切にしよう
祖母と沢山話して沢山笑う。
もう二度と現実では会えないから。
#夢が醒める前に
夢が醒める前に
これが夢だと気づいてしまった
だってあなたが私に優しく微笑むから
これは夢なのかな。
そう問い掛けたら、
そうだよ、夢だよ。
と言う、君の声が返ってくる。
夢だから、
醒める前に早く終わらせよ。
夢だから、
忘れてもいいんだし。
そうか。
これは夢なのか。
そう思ったら、
何故か涙が一筋こぼれ落ちてきた。
夢の中でなら君と思う存分愛し合える。
そこには僕らを苦しめた身分の差も、
僕らを別たせた戦争という残酷な悲劇も、
どこにもないのだから。
愛してるよ、と僕は言う。
私もよ、と君が返す。
けれど、ずっと一緒に居ようとは、
僕も君も言わなかった。
【夢が醒める前に】
最近夢をみてない
というか覚えてない
私には、たまに見る
「あぁ、これ夢だ、また同じ夢を見ている」と夢の中で分かる夢がある。
でも、起きると、(また同じ夢だった)ことは覚えているが、どんな夢で、どんなストーリーだったのか覚えていない。
夢じゃなくても、最近物忘れがひどいのに・・・。
でも、「また同じ夢だ」って覚えているのは、忘れてないってこと?
フッ
どっちでもいいけど・・・。
でも、しばらくその夢もみてない。
好きな人の夢を見るために、枕の下に写真を入れるっておまじないあったけど、最近紙の写真をなんて無いから、そんなおまじないも無くなるのかな?
私の夢も何を枕の下に入れたら見られるかな?
『夢が醒める前に』
夢が醒める前に。夢というと寝るときに見る夢と将来なりたい職業、やりたいこととしての夢と二種類あるな。
最近メンタルもぼろぼろだしなんだかすべてがどうでもよくなっている。夢はあるけどそれも諦め気味だ。
こういう無気力なのって体温が影響してるのかな。俺ってどうも体温が低いみたいなんだよな。
バイト先でコロナの影響から出勤前に体温を測って記入するんだけど、いつも28度くらいしかないんだよな。他の人のを見ると36~8度くらいで俺だけ体温が低い。
これって病気なのかね。それともただの冷え性? 別に生きていくのに支障はないから病院とか行く気にならないからわからんね。
昔から心が冷めているというか冷笑主義みたいなところがあったからそれは体温が低いのが原因なのかな。人を好きになれないとかそういうのも低体温が原因か?
でもバイト先に行くまで自転車でちょっと走るから外気で体温が低くなっているとかもあり得るからそもそも低体温なのかもはっきりとはわからないんだよな。
結局病院に行けって話なんだが自分のこととなると病院はほんと腰が重くなるよな。はぁ、生きるのが辛い。
今の幸せはささやかかもしれないけれど
大事にしたい
猫が傍で喉を鳴らし
早春の心地よい風で揺れる洗濯物
たとえこの世界が滅びようとも
常に笑顔でいたい
隣のあなたに捧げよう
夢が醒めるまで
よく見る夢は真っ暗
うかぶもののない空と
アスファルトにおおわれた地面
遠くに生えるビルの群
時々たつまきが雷鳴をひきつれて
それらをこなごなに砕いていった
目が醒めてしまう前に
目が醒めてしまう前に
なにかしなくては
夢は出処のわからない焦燥をともなう
しかし動けと思うほど身体は固まり
疲労感こんぱいでタイムアップ
アラームで目が醒める
大事なのは
夢が醒めてるうちになにをするかなのだと思う
良い夢を見るためにも健康的に生きよう
『夢が醒める前に』
夢が醒める前に
嘘から本当に向かう途中
君とすれ違う
自ら嘘に向かう人が居るとは
と呆気にとられていると
君はうっすらと微笑んで
「頑張ってください」という
何もかも見透かした瞳に
僕はすれ違った後も
その場に佇んだ
嘘から本当に向かう途中、、
あの目的地は
本当にホントウか
気にしたことのない、
疑いすらしなかった前提
僕は道をそれて
弾かれたように走り出す
道なんかない
どこに向かうかもわからない
それでも走り出さずには
居られなかった
イマから夢に向かう途中
夢から醒めてしまう前に
獏夢無(バキューム)
《夢が醒める前に》
果たしてこれは、夢なのか。
そうでないのか。
わからない。
わからないが、ずっとここに居たい。
ここに居させてはくれないだろうか。
どんなに離れがたくても、
夢はいつか醒めてしまうものだし
時が止まることはない。
それでも、どうか。
今だけは。
この熱が醒めてしまわぬように、
ぬくもりを感じさせて。