『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢が醒める前に籍を入れてしまったので、醒めてからの生活は地獄だった。
丸くて可愛いと思っていた体型は近くで見るとだらしなくて醜いし、扇動的と思っていた性格は自己中なだけだった。
家事はほとんど任されていた。
夫はバイトだけ。
私は疲弊していったが、夫がそれに気づくことはなかった。
私が幸運だったのは、毎日、朝食を作れること。
おかげで違和感なく混ぜ込める。
窓の外は雪が降っている。
キーボードを叩く手を止めて、とうに湯気が去った
コーヒーに口をつける。
薄く埃の積もった窓枠の向こうに、寄り添う二人の若い男女が
手を絡ませて歩いて行くのを見つけた。
デスクのカレンダーを見遣れば、もうクリスマスは間近に
迫っている。イルミネーションのちらちらとした街の中へと
消えて行った二人の表情は、背中越しには見えなかった。
飲み終えたコーヒーのカップをシンクに置き、
デスクの上に腰を据えたパソコンに向き直る。
書いても書いても雪の様に降り積もって行く課題には、
正直なところ、嫌気が差していた。
文字の打ち込まれていない真っ白な画面を見ていると、
妙な脱力感が身体を支配した。なんだか先程のカップルが
憎らしく思えてくる程に、私は現状に満足していなかった。
デスクから離れ、溢れ出る苛立ちを隠そうともせずに派手に足音を鳴らし、シンクの前に独り立った。
蛇口を勢いよく捻り、透明なグラスに水を注ぐ。
グラスに映り込んだしみったれた女の顔を睨んで、
一気に水を飲み干した。
雪解けの様な水が、火照った頭を芯から冷やして行った。
きっと、私は嫉妬していたのだ。
ずっと逃げていた。感情に重い蓋をして。
デスクの上に置かれた、カレンダーの後ろに手を伸ばす。
窓枠よりも深く埃の積もったそれは、小さな写真立てだった。
木枠に囲まれた写真には、照れ臭そうに笑う私と、朗らかに
笑う彼が収まっている。
久しぶりに目にした過去に、心が微かに揺れた。
ーー俺、海外に行こうと思ってる。
三年前の夏の日、彼は私にそう告げた。
ぎりぎりまで進路を決めかねていた彼の事だ。相当悩んで
出した答えなのだという事は容易にわかった。
そう、と言葉を返すと、彼は真剣な顔で私の顔を見つめた。
どくん、と鼓動が大きく鳴った。
一緒に、来てくれないか。
束の間の静寂を破ったその言葉に、私は酷く困惑した。
私には夢があった。ただ一心にそこを目指して努力してきた。
その努力を水の泡にする様な事ができる程、
私は強い人間ではなかったのだ。
私が震えた声で誘いを断った時、彼はその答えを知っていたかの様に微笑した。そして、待っていてくれ、と私に言い残し
彼は私の前から姿を消した。
最初は続いていた文通もいつしか途絶え、春になって
彼が海外へ行ったという話を風の噂で聞いた。
三年の月日が経った今、彼が何処で何をしているのかを知る術など、私にはなかった。幸せそうな写真を親指の腹で優しく撫でる。当時の私達は未来の自分達がどうしているのかなんて、
考えてもいなかっただろう。愛おしい“今“を当たり前のように
享受して生きていたのだ。不意に目頭が熱くなった。
そんな過去の余韻をかき消すかの如く、大きな呼び鈴の音が
鼓膜を叩いた。
跳ね上がる様にしてその場を離れて玄関に向かう。
こんな夜更けに一体誰が尋ねて来たのだろうか。
覗き窓から外の様子を窺ってみたが、人の影は見えない。
鍵を開けてそっとドアを開けると、ドアに何かが当たった感触がした。不思議に思い視線を下げると、ラッピングされた
小洒落た小箱が置かれていた。しかし、何よりも先に
私の目に飛び込んで来たのは、見覚えのある字で書かれた
イニシャルだった。小箱を拾って部屋に戻り、灯りの下で
まじまじと見つめる。やはり、先程まで思い描いていた彼の
字だ。恐る恐る赤い紐を解き、箱を開く。
中に入っていたのは、折り畳まれたメッセージカードと
さらに小さい箱。
ーークリスマスの夜、あの公園で待ってる。
ある年のクリスマスの夜。小さな公園で二人の男女が
語らっていた。涙を拭う彼女の手に光る真新しい指輪を、
月が優しく照らしていた。
『夢から醒める前に』
やっと、大好きな人に会えたんだ。夢の中で。
あなたは本当に繊細で綺麗な人だった。澄んだ空のような。
だからこの世界は少し、汚れすぎていて息がしづらかったんだろうなぁ。
それとも空に憧れてこの世界から飛び立ったのだろうか。
あんなに沢山、苦しんだのだから。
あんなに沢山、無理をしたのだから。
私の夢の中でだけは笑っていて欲しい。
あなたは強いひとだ、最期まで誰も責めなかったのだから。憧れる強さ、いつもどこかで人を責めてる僕は本当にあなたを尊敬してる。
沢山可愛がってくれた、たくさん色んなとこに連れ出してくれた、繊細な言葉で救い出してくれた。
あなたは私の天使だった。
あなたもあなたの天使に出会って空へ行ったのか。
とにかく、とにかく。僕は言わなければならない。
この夢が覚める前に、どうしても、伝えたい。
「大好きです」
「夢が醒める前に…?え、なにこれ。何このお題。めっちゃありがちな話しか思い浮かんでこうへんねんけど。嫌がらせ?嫌がらせかなコノヤロー」
…という訳で思いっきり私情により私が何となくこのお題に対して思ったことを書いていこうと思います。
「夢が醒める前に」
…。
え、なんで「覚める」じゃないん?スマホの変換でも覚めるが先に出てくんで?
教えて!Goo○le先生!!(銀八先生アニメ化おめでとう)
「覚める」目が開いて働くようになるという意味です。
「醒める」比喩的に酒の酔いが消えるという意味です。
つまり、夢から醒めるというのは起床するって言うことやなくて、その夢を忘れて夢の酔いから醒めるって言うことなんやね。なるほどね。
そう考えるとなんや難しいお題やな。夢を忘れる前にってことやろ?もし書くならやっぱ大切な人とかなぁ、もう亡くなったあの人と話せた夢を、夢が醒める前に話したこと全部メモろとか…。いや、それはなんかちゃうな。あかん、やっぱ無理やわ。在り来りな話しか思いつかへん。日本語って難しいね。
#夢が醒める前に
マナカケンゴが転寺坂頼我として生まれ変わって、玲愛を探し出すため&この世界中のみんなを笑顔にしたいので小学生の頃からアイドルとして活動を始める(この世界にもヒーローがいると知り俳優活動も始める)
そんな世界で、玲愛は全く前世に関する記憶が無いので現在は洗濯洗剤などの香料を調合する仕事をしている。バリバリのOLで、ある日後輩の転生したが記憶が断片的にしか覚えてない(シズマユナ)に誘われて、寺坂頼我のライブに行く。
そこで最後歌われたTRIGGERを初めて聞いたのに懐かしい気持ちになるが、記憶が戻るまでには至らなかった。
そのLIVEの後に行われた特典会で寺坂頼我と玲愛は出会う。
特典会の内容→🦐「今日のLIVE来てくれてありがとう…………やっっっっっっと出会えたね」💐「えっと今日初めてお会いしたのですが、何処かでお会いしましたか?」🦐「あっごめんねビックリしたよね……」💐「あ、いえ大丈夫です」お時間🦐「またスグに会おうね!バイバイ〜」
💐なんなんだこいつ……
の後に玲愛が関わった商品のcmキャラとして寺坂頼我が関わることになる。
🦐……マナカケンゴ 寺坂頼我 記憶あり
今ではアイドル兼俳優として活躍している
マネージャーなどにはずっと人を探しているという
話をしている。業界人の中では人を探しているのは有名な話
💐……立花玲愛
記憶なし全くないが後輩のせいで色々巻き込まれることになる
夢絵依頼の内容
予算→そちら側が希望する金額で大丈夫です。
振り込み方法→paypay
サイズ→A4
イラストの使用用途→鑑賞(あわよくば印刷させて欲しい
イラスト内容→特典会で玲愛目線で寺坂頼我が
やっっと会えたねと言ってるシーン
納期→特にありません暇な時に書いてください
毎朝毎朝、夢見る
皆で笑いあった日々の
幸せな時間
戻れない時間
学生という特権
春休み 夏休み 冬休み
起きてしまったら
現実は
寝てては生きて行けぬ
頑張って今日も働く
サラリーマン生活
【夢が醒める前に】
き────んという耳鳴りの音で目が覚める。別に寝ていた訳では無いけれど、意識が別の方に向いていた。頭がまだぼうっとする。隣には心配そうに覗いてくる†13†(サーティーン)が居る。不甲斐ない私のことを気にかけてくれるすてきな存在。
†13†が必死に、不安げに、何か言っているが鮮明ではない私の意識はその言葉が何かわからなかった。あまりにも呼び掛けに反応のない私を心配して必死に言葉をかけている。
き───んと再び耳鳴りの音がする。静かな部屋で耳鳴りの音だけが響く。目の前が廻る。雲の上を歩いているかのような浮遊感。肩に重くのしかかる空気とは逆に私の胃液は逆流する。朝食べたフルーツヨーグルトが汗や涙と共に床へ落ちる。汚いなと思った。そんな私の背中を優しく摩ってくれる†13†に怒られると思って顔をあげると、部屋が暗くてよく見えなかった。
軽く掃除をし、疲れたのでバランスのとれない足でふらふらとした歩調でベットまで行く。酷く眠い。隣で†13†が寝ている。そのローブをつかみ横になる。隣で寝ている†13†の事を意識してしまったのか鼓動が早鐘を打つ。布団を深く被り、鳴り響く耳鳴りのきんとした音の中私は意識を手放した。
いつの季節でも布団の中は心地よい。
リビングから聞こえる生活音が、もう朝だと伝えてくる。
目を瞑って、布団を頭から被ったら私はまた暗闇の中、夢に落ちる。
あぁ遠くで足音が聞こえる…近づいてくる
部屋のドアが開けられる。
朝だよ、と言いにくる。
お願い、まだこうさせて。
現実に向かう準備が出来てないの
#夢が醒める前に
夢から醒める前に
ねぇ、わたしを殺して?
永遠に、夢を見続けたいの。
春の穏やかな日差しが降り注いでいたが、私は少し高級なレストランの中にいた。
失礼致します、と声掛けがあったあと、大きなお皿にこじんまりとした何かのお肉がのっている。絵のようになにかのタレがスーッとおいてあった。
一口食べると頬っぺたが落ちるという感覚を初めて体験した。
目の前の数々の料理の奥に、男性がいる。顔はよく見えないが、確か、彼氏だったと思う。
「ランチのフルコース、すごいね」
こそこそと私に声をかけた。
本当だね、と私が笑顔で答えると、彼氏は次のステージに移るかのように、なにやらポケットをごそごそさせる。
そうして、一つの小さな箱を取り出した。
この箱は、よくドラマとかで見る、あの……!
ここまで生きてて、こんなドラマの主人公みたいなことがおきるなんて……
そこでようやく気付いた。これは夢だと。
私は今、病室の中で、生きるか死ぬかの瀬戸際だった。
こんな豪華なご飯なんて食べれない、随分と固形物なんか食べてないし点滴生活だった。
素敵なレストランなんか行けない、寝たきり生活になって外出さえ何ヶ月もしていなたい。
そして、こんな私にプロポーズをするような彼氏なんていない。
これは夢なんだ、だったら夢が醒める前に、この夢を楽しもう。夢ならなんでもできるのだから、醒める前にやりたいことをやってやろう。
春風が強く吹いていたのが、窓から見える木々の揺れ方でわかった。
【夢が醒める前に】
本当に楽しかった…
夢が醒める前に、この世界を旅立つ
楽しい人たちと出会えた
束の間の夢を見た
奈落の底に落とされるほど
嫌なことも沢山あったけれど…
本当に楽しかった
夢が醒める前に、この世界を旅立つ
夏が終わる前に、この世界を旅立つ
テーマ「夢が醒める前に」
夢が醒める前に。
そんな言葉を聞いたことがある。
そもそも夢とはなんなのか。
世間知らずの人間が宣う絵空事のことじゃないのか。
俺はそう思いながら、ソファに寝転び、
ポテトチップスを頬張りながらスペースで言う。
これぞまさに俺の夢なんだけどなぁ。
夢、ありますか?
また、1日が始まる。
朝日をバルコニーから眺めながら、
とっておきの隠し味を入れたコーヒーを飲んで。
おっと、新聞も欠かせない。
大好きな彼女に「おはよう」のメールを。
彼女は大事にしないとね。
彼女にもらった服に着替えて、顔を洗う。
ポスターが剥がれていないかしっかりチェックして、
趣味に使うカメラをよ〜く磨いて。
テレビのニュースを一通り見たら、
君に「いってきます」と言いに行く。
家がお隣だと、こういうところで便利だ。
最後に、今日が何曜日かスマホのホーム画面から
チェックして・・思わず頬が緩む。
やっぱり今日も、君は素敵だ。
ホーム画面から微笑む君にうっとりと・・おや。
そういや、今日は木曜日か。
火曜日と木曜日は、君の家に遊びに行く日。
僕が心待ちにしている日。
朝から、やる気がでるなぁ。
今日は良い日だ。
これが、僕の毎朝のルーティーン。
「・・次のニュースです。本日16時、同じマンショ
ンに住む女性をストーキングしたとして、盗撮・窃
盗・不法侵入等の疑いで田村信彦(24)が逮捕さ
れました。警察によりますと、男は『彼女の写真や
衣服を持っていて何が悪い』と容疑を認めていると
のことです。・・・こ、ここで速報です!田村信彦
容疑者が被害者の女性の朝日春美さん(19)を殺
害した模様です。警察の目の前でナイフで心臓を一
突き、女性は即死だそうです・・。警察側も混乱し
ているとのことで、状況が分かり次第、発表すると
のことです」
「いや〜、怖いですねぇ」
「そうですね〜!しかも更に怖いのが、この女性が自
分の彼女だと本気で勘違いしていたところですよ。
メールアドレスや部屋番号、合鍵まで作れちゃうん
ですから、今の時代。怖いですよねぇ」
「本当、皆さんも気をつけて下さいね!もしかしたら
・・あなたのすぐ近くにも?なんちゃって」
「怖いですよ!おっと、そろそろ終わりの時間が近づ
いてまいりました。それでは、今週の星座は・・」
この話の意味、わかりましたか?
先生、今本当に幸せなんです
毎日のように思わせぶりして
毎日夢みたいに幸せなんです
#先生#夢が醒める前に
きちんと殺しておこう。
景色のいい場所に埋めて、周りには花を植えよう。
白い綺麗な石に、思い出の言葉を刻んでおこう。
そうして目を覚まそう。
この恋はおしまい。
あなたに見ていた夢は、おしまい。
#夢が醒める前に
「これは夢だ」
夢の中で考え、動く術を身につけた私は、悪夢を見たとしても、飛び起きることなく困難を突破することが出来る。
ゾンビにまみれた夢を見た時も、こちらは銃を持ちゾンビたちを蹂躙し、過去の嫌な思い出を凝縮した夢だって、嫌いな奴らを殴り、スカッとしながら夢から覚めるのを待っていた。
だからこそ、幸せな夢を見た時は好き勝手行動できる分、夢から覚めて欲しくないと思う。
大好きだった人と出かける夢、好きな食べ物を食べまくる夢、好きなキャラクターたちに出会える夢。
こういう夢を見ると、夢から覚めたくないと思う。永遠に寝ていてもいいくらいには、あまり現実に未練がなかった。
夢が覚める前に
『夢が醒める前に』
「現実が夢じゃないと、なぜわかるの?」
些細な疑問。
現実も誰かの夢かもしれない。
夢が醒める前に、わたしがわたしであることを確かめたい。
連れて行って
眠りの奥へ連れて行って
二度と苦しみが来ない世界に
これ以上の悲しみがない場所に
早く私を連れて行って
貴方のいる場所へ引きずり込んで
向こう側の存在に
こちらの存在が知れないうちに
この至福が終わってしまわぬうちに
夢から醒める前に
『夢が醒める前に』
こんなに嬉しい事は、もう無いかもしれない。
なぜなら今目の前にとっくに死んだはずの僕の唯一の友人がいたから。
「え?な、なんでお前が」
そして抱きつこうとしたが友人の体をすり抜けてしまった。
なぜ?目の前にいるのに…どうして?
そんなのとっくに分かりきっている。
これが夢だからだ。
「…夢の中くらい、良いじゃないか」
逢えて嬉しいのに…こんなのってないよ。
せめて、せめて…お願いだから…。
温もりを感じさせて、、、
いっそこれが夢だったらいいのに。そう考えながら、俺は辺りを見渡す。ガラス片に剣、若者たち。荒野に散乱しているのはそんな悍ましいものだった。人が着ている軍服は黒と深緑のものがあり、彼らの血と一緒に地面を暗く染めていた。
いつかは大人にならないといけない。夢から醒めるように、だんだんと変わっていくのかもしれない。
俺はそれが、たまらなく嫌だった。