『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
おまえと恋人になれるとは思ってなかった。
だって、月に手が届くはずないだろう?
おまえがオレに夢を見てるのか。オレがおまえに夢を見てるのか。どっちでもいいけど、醒める前に、全てを喰らい尽くしてやりたいよ。
そうすれば、オレを嫌ったって、もう手遅れなんだからな。逃がしてやらない。
例え、おまえの幸せを踏みにじってでも、オレはこの願いを手放さない。
永遠があるなら、永遠に、だ。
目が醒める前に
息の根を止めていただければ
ずっとこの夢の中に
留まっていられるのに
毎朝そんな不健康な
思想に浸っているのです
繰り返し夢にみる場所がある
壁のように急な坂の底にある建物で
中に入り見上げると
天井がぼやけるくらい高い
その高い天井に向かって立つたくさんの書棚
書店なのか図書館なのかはわからない
書籍に満ちた静かな空間
書架の間の細い通路をゆっくり移動する
なかなか目あての本は見つからないが
焦る気持ちもなく ただ
背表紙を次々と目で辿っていく
そのうち何故か夕闇が迫る気配がして
帰らねばと思うのだ
坂道と書棚と夕闇
ああ またここに来たなと思う
不安も焦燥もない 静かで穏やかな場所
いつか日が暮れるより前に
探していた一冊を見つけ
坂と塔のある街での暮らしが始まるだろうか
「夢が醒める前に」
#51
『おはよう』と言えば
「おはよう」と返してくれる家族。
『この前さ〜』と話せば
ふざけながらもちゃんと聞いてくれる友達。
『好き』と言えば
「愛してる」と返してくれる恋人。
私は恵まれていると思う。
物凄く、幸せなんだと思う。
家族も、友達も、恋人も、
とても素敵で、大好きな人達だ。
でも私は知っている。
これが、全て、
『夢』だということを。
毎朝起きてまず感じることは、「寂しさ」だった。
あの大切な人達はいないのだという虚無感。
そして、じわじわとやってくる絶望感。
このままずっと寝ることが出来ればいいのにと思う。
いつからだったかもう覚えていない。
私がこんな残酷な世界で生きることが嫌になるくらい幸せな夢を見ることは。
でも私は、この夢を嫌いにはなれなかった。
だって、愛している人達がいるのだから。
多分、今日もまた同じ夢を見るのだろう。
そしてまた、幸福感を味わうのだろう。
知ってしまうのだろう。
なら、伝えようと思った。
夢が醒める前に、
現実から逃げ出したくなるほど、幸せな夢が、醒める前に、
どうしても、伝えたい。
『愛している人達、そして
残酷な夢へ。』
[夢が醒める前に]
夢の中で、アイツはいつも俺を笑っている。
見知らぬ教室で。
夜の校庭で。
夕暮れの道で。
肌寒いスマホの写真の奥で。
管楽器の音が響く薄暗い階段で。
星が綺麗な屋上で。
「ーーああ」
目が覚めて後悔した。
今日こそは。今日こそはやっておくべきだった。
夢が醒める前にアイツを消しておかないと。
は、⬛︎の番なのだか
No.36『虹を渡った黒猫』
散文/掌編小説
空から飴が降ってきて、わたしは思わず空を見上げた。
「ごめーん。大丈夫?」
いや、大丈夫?
そう聞きたいのはこっちのほうだわ。心の中でツッコミを入れつつ、声がしたほうを見やる。見上げた先には、一本の大きな桜の木。そろそろ満開になろうとしているその木の、一番下の太い枝に、小柄な少女が座っていた。
いや、なんでそこにいる?
漫画でありそうなのは、降りられなくなった猫を助けるためだったりするけど、どこにも猫の姿は見当たらない。というか、なんで飴?
それもひとつじゃなく、何個もパラパラと降ってきた。
「それ、あげる」
少女はそう言うと、ぴょんと桜の枝から飛び降りた。受けきれなくて、地面に散らばった数種類の飴玉。もちろん、きちんと包装はされているけど。飴をもらったのは久しぶりだ。地元じゃ、知らないおばちゃんからも、もらっていたけど。
「みーちゃん、それ好きだったよね?」
そう言われて、行ってしまおうとする彼女を思わず振り返った。
みーちゃん。それは、わたしの子どもの頃のあだ名だ。その時、向こうに行ってしまう彼女のおしりに見つけたしっぽ。
真っ黒のワンピースを着て、赤いリボンのチョーカーをした彼女を追い掛け、夢が醒める前に彼女にお礼を言おうとそう思った。
お題:夢が醒める前に
銀色に輝く
月の舟
今宵の行き先は
あなたの
夢の中
届けものは
わたしの
恋心
夜が明ける
それまでに
あなたが目醒める
それまでに
想いを乗せた
月の舟
ゆらりゆらりと
夜の河を
渡ります
# 夢が醒める前に (76)
またいつもの光景だ。
あなたのいる、あの日のもの。
何もかも、自分の体さえも、全てがあの日の通りに違わず動き、
五感もその全てが正しいと言う。
いつも通り、いつもと同じ、
空の色、陽射しの眩しさ、肌を撫でる風、この土地の匂いも、あなたの温かさも、
全てがあの日のまま、何一つ違わない。
その終わりも一緒、陽は傾き、冷たい静寂、闇の帷、そしてあなたの体温も遠ざかり、ああ、やがて楽しい時間が終わる。
またもう一度、この光景を見れる時が来るだろうか。
自分の体、なんとか動かせないだろうか。
もう一度、あなたの手を握りたい。
————————
夢が醒める前に
許されることならもう一回あの人に会いたい
最後の言葉があんな言葉なんて嫌だったから
あって一言だけ[ごめなさい]とそれだけでいい、
たったその一言だけだから
なんで[私の気持ちわかるの?私と同じ歳のこのほとんどは学校に行ったり放課後友達と遊んだりしてるのに、私は自由がないんだよ、1日中ベットの上で過ごしていて、本来の痛みとこお薬の副反応で身体悪くなるんだよ!いいよね病気じゃないから私の気持ちを勝手にわかった気になって良くなるよとか綺麗事はいいからさ、黙ってたけど私もうダメみたいなんだってもう手遅れだってお医者さんが]
私がばかだった、八つ当たりだったあの子は悪くないのにあんな感じであんなこと言うなんて、あの子もこわっただろうに黙って聞いてくれて、、、
本当にごめなさい、
遠くへといく意識の中頭をよぎったのはいつの日かの病室での出来事だった。
出来ることなら夢の中にでも出てあの子に謝罪と感謝の気持ちを伝えたかった放課後にいつも訪ねてきてくれたのはあの子しかなかったから、、、
お題[夢が醒める前に]
No.4
【夢が醒める前に】
飛び込んできたメール。普段のやり取りがチャットアプリだから慌てた。
「おめでとうございます、再生数ランキング1位になりました!」
動画配信アプリに上げた、オリジナルの曲。どうせ誰も見やしないと思ったのに、気が付いたら二週間で百万再生。一体何だってんだと思えば、有名歌い手に踊り手、自主作成のPVが溢れていた。
こんなの嘘だ。夢だろう。
またメールの着信音。普段ならないから飛び上がる。
「はじめまして、私、株式会社○○レコードの○○と申します。この度は再生数ランキング1位おめでとうございます。他にアップされている楽曲も拝見いたしました。非常にトレンドをよく捉えており、多くの方の心に届く曲、歌詞でした。つきましては、より多くの方にお届けするお手伝いをさせていただけないでしょうか?」
大手レコード会社からのオファー。嘘だろう? こんなの絶対夢だ。どうせ夢なら返信しよう。と、思った途端に更にメール。
「はじめまして、私、株式会社○○のメディア部の……」
「はじめまして、私、○○株式会社スタジオ統括の……」
嘘だろう、嘘だろう? だって聞いたことのある会社ばっかりだ。
結局一番好きなアーティストが所属してる会社のメールに返信、そのまま事務所に入った。今だって実感がない。大好きなバンドのメンバーと握手した手が震えてた。
今までの音源を、プロの編曲者に手入れしてもらって深みを出して、ボカロのコーラスを生に変えて、新たに収録した音源として配信と販売。金が、金がかかってる。これが売れなきゃ終わるだけだ。一週間後の売上ランキングを見るまで、毎日毎日首でもくくったほうがいいんじゃないかと揺れる日々。
結果、初週一位。本当にもう、嘘だろう? なんだってこんな夢を見せるんだ。
記念ライブをライブハウスで。それだってキャパ千人オーバー。そこに立って、逆光の中に浮かぶ人達の顔、顔、顔。
ああ、夢だ。これは夢だ。これにこんなとこで歌えるような人気も技術もないんだ。だけどそう、どうせ夢なら、夢が醒める前に、もっと必死こいてもいいと思ったんだ。
【夢が醒める前に】
私の手の中には七色に輝く光。手を開くとそれは一気に自分の元から離れていって、終いには見えなくなってしまった。
あぁ、行かないで、私から離れないで。
ピピピピ,ピピピピ,
目覚まし時計が騒がしい。
今日も憂鬱な一日が始まる。
今日もまた、家でも外でも息を潜める
「人間は。
日々のいとなみの中で起きた出来事を、眠っている間に頭の中で整然と整えんとして夢を見るのだという。諸説あるがね。
まあ少なくとも僕はそれに納得しているし、確かに君は、こうして見かける度に僕の頭の中を整理整頓する業務にかかりっきりだ。
でもだとしたら、君って少し杜撰じゃない?なんだって良かったことはすぐに畳んで、どうして覚えておきたくもない嫌なことばっかりこんな手近に積んでおくんだ?
まったく、最近疲れて悪い夢ばかりさ。だから今日は夢が醒める前にひとつ。
ちょっとのやなことくらい、すぐに畳んで忘れてしまえよ、僕。
それじゃあ、おはよう。また」
夢が覚める前に
今生きている瞬間が夢の中かもしれない。
寝ている時の夢が現実かもしれない。
今、夢の中を生きているかも。
考えるだけでワクワクしてくる。
空は飛べなくても、お金がなくても、生きるのが苦しくても夢の中だから大丈夫。
な〜んてね。
夢が覚める前になんて考える前に、それくらい気楽に思えば良いんじゃない。
だって夢の中なんだから。
言葉のナイフが傷つけて
君はひっそりと涙を流すだろう
その涙の中を
きれいな魚が泳ぐかもしれない
その瞳の宇宙で
寂しげな虹がかかるのかもしれない
それを僕が知ることはない
そこに傘をさしに行くことができない
それが何よりも悲しい
醒める前の夢の中だったとしても
また出会う頃には
言葉のナイフの傷は
跡すら残さずに消えているのだろうから
【夢が醒める前に】
🫧夢がさめる前に🫧
水の中から
空を眺めていたあの日
水の天井がキラキラ
煌めいていた✨
無数の泡に包まれて
私は魚になった
美しき水の世界
青の星🌏
どうか~
いつまでも美しいままで✨
🫧✨🫧✨🫧✨🫧✨🫧✨
夢が覚める前に。
夢が覚める前に
2人で
チューを
したいなぁ。
夢が覚める前に
結婚も
いいなぁ。
夢が覚める前に
本当は
何がしたいんだろ?
夢が覚める前に
もう一度お前会いたいよ。
一緒に散歩したあの公園、
一緒に昼寝したあの毛布、
カシャカシャと爪の音を立てて
僕に飛びついてくるお前。
そっちの世界はどう?楽しくやってる?
弱った足腰だって、そっちじゃ元気いっぱいなんだろ?
大好きな果物いっぱい食べて沢山走り回って。
僕がそっちへ逝く時はすぐに僕を
見つけてくれよ?また会おう、
お題 『夢が醒める前に』
こんな現実は夢なら良いのにといつも思うけど、こんな夢見てる誰かが可哀想だから現実で良い。
夢が醒める前に
君に会いたいな
でも君はあの世に行ったんだよね
君はいつも僕を気にしていたね
でも大丈夫だよ
もう、なんか、もう
吹っ切れたから安心して眠ってね
君が亡くなって五年...
まだ心に乗っこた傷は癒えないけど
もう、大丈夫ちょっとずつだけど
治ってきたから
安心してね
醒める覚めるってどこが違うのか調べたら、醒めるは酒とか軽んじて迷いがはれたって意味らしい。
覚めるは、夢とかそゆうのらしい。
明日は休み。休みっていいよね。心と体を休める日だから私は好きよ。休み。この日だけは、人間関係を考えなくて最高の日だから。
「夢が醒める前に」
また次
夢見る約束してね