『おはよう』と言えば
「おはよう」と返してくれる家族。
『この前さ〜』と話せば
ふざけながらもちゃんと聞いてくれる友達。
『好き』と言えば
「愛してる」と返してくれる恋人。
私は恵まれていると思う。
物凄く、幸せなんだと思う。
家族も、友達も、恋人も、
とても素敵で、大好きな人達だ。
でも私は知っている。
これが、全て、
『夢』だということを。
毎朝起きてまず感じることは、「寂しさ」だった。
あの大切な人達はいないのだという虚無感。
そして、じわじわとやってくる絶望感。
このままずっと寝ることが出来ればいいのにと思う。
いつからだったかもう覚えていない。
私がこんな残酷な世界で生きることが嫌になるくらい幸せな夢を見ることは。
でも私は、この夢を嫌いにはなれなかった。
だって、愛している人達がいるのだから。
多分、今日もまた同じ夢を見るのだろう。
そしてまた、幸福感を味わうのだろう。
知ってしまうのだろう。
なら、伝えようと思った。
夢が醒める前に、
現実から逃げ出したくなるほど、幸せな夢が、醒める前に、
どうしても、伝えたい。
『愛している人達、そして
残酷な夢へ。』
3/20/2023, 11:04:19 AM