『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
キラキラと輝く街並みをここから
見るのが好きだった
今も誰かが頑張っていると思えるし
自分も頑張ろうと思えた
あぁ...でも疲れたなぁ
いっその事、この綺麗な街並みの時に
消えてしまおうか
一部の人は〇ぬのは良くないと言うけれど
それは偽善だと思う
その人の辛さを経験した事がないから
そんな無責任な事が言えるんだ
やっぱり消えてしまおう
そう思い、崖の柵に近づく...
「おねーさん♪こんないい夜に何してるの~?」
「最後に僕と遊ぼうよ」
彼のキラキラと輝く瞳に吸い込まれていく
【夜景】
空を押し上げる摩天楼
排気ガスで満ちたネオン街
帰り道を忘れた靴の音
本当の愛をどっかに探す人
空も地面も同じ模様で
自分の場所が解らなくなる
【夜景】(小説)
貴方と見た、この街の夜景。仕事が終わった後に二人で、欠けた月を見ながら色んな事を話した。街での出来事や仕事であった事とか。私ばかり話していた気もするけれど。今は同じ街の同じ場所で、同じ夜景を見ている。以前と違う点と言えば、月が満ちている事と彼女がいない事くらいだ。彼女がいれば月なんてどうでもよかった。一人で見る綺麗な満月は、私にとって痛いくらい皮肉に感じた。
「私はこの街の剣士なので、もちろん街を守らなければなりません。それでも、貴方のことも守ってみせます。」
こんなに自信ありげに言ったにも関わらず、約束を果たすことは出来なかった。この時、彼女は頼もしいですねと笑った。あの笑顔を、私は守れなかったのだ。
彼女が失踪したのはつい最近のことだ。事件に巻き込まれ、ほぼ助かっていないだろうとされている。私は彼女のことをまだ何も知らない。夜空を見上げながら数週間前の事を思い出す。彼女が五体満足で帰ってくることを願って、流れ星の到来を待つ。それまで早口の練習でもしておこうか。
昼間はこんな表情をしていなかったじゃないか
街も空も星も月も
そして君も
忘れられない景色がある。あの日、何もかもに疲れ切っていた私はちょうどホームにやってきていた電車に飛び乗った。闇雲に乗り継いでたどり着いたのは静かな田舎町だった。普通の人にとっては、何もなくて退屈な場所なのかもしれないが、都会の喧騒に疲れ切っていた私にはとても居心地の良い場所であった。ふらっと立ち寄った個人経営のお店で食事をとった後、珍しい観光客だと勘違いした店員さんにおすすめされたスポットに向かって歩き出した。
あまり運動してこなかった私にとってその道はなかなかにしんどいものだった。といっても昨日までの日々と比較したらなんということのものでもない。歩き始めてからどのくらいの時間が経っただろうか。徐々に暗くなっていく中、私は木々に空を覆われた道をスマホの明かりを頼りに歩いていた。さらに5分ほど歩いただろうか。一段高いところにたどり着いたのかいきなり視界が開けた。そして私の目に飛び込んできたのは空一面の星空だった。都会の明かりに邪魔されない夜景はそれはもう見事なものだった。
どのくらい立ち尽くしていただろうか。ふと我に返った私の心は晴れ晴れとしていた。「もう少し頑張ってみよう、そしてまたここに来よう。」そう思うことができた。あれから数年、今でも私はあの日の夜景を胸に日々を生きている。いつの日か私を救ってくれたあの場所で生きるために。
夜景
静かな夜。
街の外れの高台から、
街を眺めます。
普段は、何処も彼処も汚くて、
醜い人間の欲望渦巻く、
私の住む街も、
今だけは美しく見えます。
夜景が綺麗なのは、
人々が灯す灯りが、
あるからだと思うよ。
何度、他人に傷付けられても、
人間という存在を、
信じ続けている貴方は、
夜景にさえ、人間の営みを、
感じるのでしょう。
嫌なものを全て隠す、
宵闇と家々の灯りが、
美しくて哀しくて。
私は、涙を隠して、
そっと貴方に寄り添います。
こんな不完全な私を、
そっと抱き寄せて下さった、
貴方の温もりが、
眼の前の夜景を、
より美しいものに、
変えてくれました。
また、貴方と二人で、
美しい夜景を眺めたいです。
今度は、何処か遠い旅先の、
夜景を眺めるのも、
悪くないですよね。
夜景
遠くの街明かりを
展望台から眺める
見上げたら
星空とつながって
月明かりが優しい
静かで穏やかな夜
柔らかく深く
沈んでいく 僕
君といつか綺麗な夜景が見れるところに行ってみたいな
夜景
月 星 街の灯 花火 灯火…
昼間には見えがたいものを映し出す
夜景は
暗いからこそ美しい
夜景
きれいなところに見に行ったり
見ると心が癒される!
最高だね!
とある夜の日、気になっていた人から
「連れていきたい所があるんだ」
と、誘われた。
車で下道を1時間
どこに行くのだろうと期待と不安を寄せながら
木がたくさん生える真っ暗な山道を登っていく
「心霊スポットみたいだね…」
と言うと
『とっておきの心霊話があるんだ』
と切り出した
怖がる私を見て、楽しそうに話していた
そんな話をいくつかしてるうちに
いつの間にか目的地に着いていた
" 暗い山にポツンと佇む広い駐車場 "
" ザワザワと音を立てる木々 "
" 熊出没注意の看板 "
人生終了の鐘が頭の中で鳴り響いた
暗い森の中、何をしに行くつもりだ
そう思った
彼の腕を掴みながら
スマホのライトで足元を照らし
ガクガク震える足で歩いた
少し歩くと小さな看板が見えた
[ 展望台→ ]
……ん?!?!
予想外な展開に"嬉しい"という気持ちがよぎった
だが
暗く何も見えないこの状況で
本当に存在するのか心配で堪らなかった
展望台までの道のりは5分
たったの5分だったが、恐怖でとても長く感じた
彼はそんな私を見てクスッと笑い
『俺がいるから、大丈夫だよ』
『足元、気を付けてね』
と二言。
怖いことを一瞬で忘れさせてくれた
展望台につくと
そこは街全体が見回せる絶景スポットだった
オレンジ色に光る街頭
ビル内から漏れる光
クネクネ道を走る車
観光の街並み
1つ1つがキラキラと輝いていて
イルミネーションみたいで
とても美しく
しばらく見入ってしまった
彼はそんな私を見て
「気に入ってくれたみたいでよかった」
「悩み事があるときに1人で来る場所なんだ」
「まだ、誰とも来たことないんだ」
「でも、○○と一緒に来たいと思った」
「だから誘ったんだ」
そう彼は話してくれた
それから2人でベンチに座り
しばらく夜景を眺めた
その日から何度か一緒に行った
寒い日は手を繋ぎ
彼の上着で温もりを感じ
時にはギュッと抱きしめられドキドキしたりもした
……それから月日は流れ…
彼と絶縁してから早1年
彼はいま何をしているのだろうか
働いていた職場を辞め
どこに行ってしまったのだろうか
元気にしているのだろうか
今日もまたあの山に登っているのだろうか
あの綺麗な夜景を1人見ているのだろうか
夜景を見ると
しきりに彼を思い出し
また、あの夜景を彼と一緒に見たい
そう思ってしまう。
【夜景】
#夜景…
目に飛び込むは
まばゆい光の宝石箱…
あなたの隣で見た夜景…
目に映るのは
霞んだ光の粒…
ひとりここで見る夜景
こんなにも違うのだと知った…
星の王子さまだって言っていた。
眼前に広がる光の粒
数えきれないその中で、あなたが生きている。
そう想うだけで目に映る全てが愛おしくなれるのだから
私は、幸福だ。
「夜景」
夜景
夜の風景ってキラキラしてる。
夜更かしに一々わくわくするほど子供ではないが、
これから先、決して飽きることは無いだろう。
ベランダで煙草を吸いながらそんなことを考える。
けれど、大人になりきれない僕には、
肺に入ってくる煙が重くていっつもむせる。
まだ短くない煙草を灰皿に押し付けながら
遠いビル群の煌々とした光をぼーっと眺める。
こうして夜景を見ていると落ち着くと共に、
なにかこう、よく分からない形容し難い感情を抱く。
僕はもういい歳をした「大人」というものだと思うけど
この気持ちの名前をまだ知らない。
だけど、僕はいつも思う。
このまま夜にいれたらな
なんだか今日はやけに煙が目にしみるなぁ。
殆ど泣きそうになりながら僕は思った。
夜景って花火も入るんか。
去年は俺んちの庭でしたわ。色んな花火を買うていってん。普通に手ェで持つヤツやろ、鼠花火やろ。打ち上げもしたったわ。俺がライターで火ィ点けて君に渡したらアホみたいにはしゃぎよんねん。鼠花火は足にぶつけたったらめっちゃ逃げ回っとったなぁ。最後は線香花火やね。火の玉を最後まで落とさへんかったら俺の勝ち。君を負けさせる為に俺は君の脇腹を突いたんかな、確か。君と花火をした事は鮮明に覚えとる。
今年は二人で祭りに行ったわ。浴衣着て化粧して、へぇ…ブスでもちょっとはマシになるやん。見直したわ。そのブスと金魚掬いをした。金魚掬いとか、ガキの頃しかやった事ないけどまぁノリや。女がやりたい言うんやったら俺もやらん訳にはいかへんやん。結果、俺の方が上手かったっていう。
花火がなー、空に浮かんでんねん。ハートの花火とか見た事なかったわ。君は俺に写真を撮ってやって言うねんけど、俺は君の顔面を撮りたかった。
浴衣姿、めっちゃ可愛かったで。
数年前の年末、大阪のあべのハルカスの展望台に行きました。
そこから見える夜景は、田舎とは比べ物にならない、もうキラッキラの規模が違う。
田舎にはあんなに背の高い建物がないので、60階という高さは未知の領域ですよ。
なんかすごいね、高さ300mですか。刺激も強いし、見下ろす角度が全然違う。もう、この世界の支配者になった気分がしました。
都会の高い所に慣れた人は、こんなにも息を呑むような夜景を見ても平常心なの?慣れてない田舎の人は、テンション上がって魔王ごっこしてましたわ。
なんやねん、魔王ごっこて。
田舎にも夜景スポットぐらいはあります、××山とか、××寺の霊園付近とか。
...のどかな夜景よ。
都会も田舎も、どちらが住みやすいとかは人それぞれだし、みんな違ってみんないい。けど夜景に関しては、何というか格の違いを見せつけられた気がしました。
人の数だけ光があって、その光にも物語があると思うとね、そら魔王ごっこもしたくなるで。
・・・
あと、工場夜景が好き。
SF好きなんで、近未来で血湧き肉躍る感じがたまらない。
工場夜景クルーズとか行ってみたいですね。
最近、
淡々としたデート
しらけ気味
たまには
遠出しなきゃ!
と、気合いを入れる
なのに……
「さぁ、帰ろう『夜景』
も見れたしね」
で終わり
まー
素晴らしい夜景が語られる時、その対象は
市街地から発せられる光で成立したものが多いような気がする。
「100万ドルの夜景」なんて言葉があるように、
無数の建物や街灯の光で銀河のように輝く
市街地の夜景は称賛に値する美しさだ。
だが、光で構成された夜景とは真逆のものも当然存在する。
家もまばらで街灯は全く無く、山と田畑が広がり、
一寸先も見えないほどの「闇」で構成された辺境地。
これもまた夜の風景には違いない。
身の安全の確保で神経を尖らせ続けるスリルの連続だが。
そしてどうにかして安心できる場所にたどり着いたら、空を見上げてみる。
市街地では街の光で隠されてしまっている
星々や星座が肉眼ではっきりと確認できる。
市街地では地に銀河が存在し、
辺境地では空に銀河が広がっている。
夜景
白い影が今日も現れた。
いつも同じ頃、同じ場所に現れるこの生き物は瞳をキラキラさせている。
シルクのように滑らかな毛並みと、ルビーのような綺麗な瞳。彼らはたくさん混在するが、ここに来るのは決まって1人、サファイアの瞳を持つ彼だけだ。
「今日も綺麗だなぁ!」
彼は目の前に広がる景色を見て大きく息を吸う。
「色んな色が見える、ここと違ってあれはいいなぁ。」
暗い空間に浮かぶ大きな球体は青かった。
「こんな綺麗な景色、みんなも見に来たらいいのに。今日もみんなムリって断られちゃったけど、ほんとにもったいないな。」
彼はシュンとして小さく丸まりながら、青い球体を眺めた。
彼のサファイアの瞳は異質で、周りから不気味がられていた。
「この目、くり抜いちゃったらみんな僕と話してくれるかな....。」
「取っちゃう?そんなに綺麗な目を。」
後ろから急にかけられた声に、彼はビクッとした。
恐る恐る振り返る先には、1人の大柄な男が立っていた。全身を覆う毛並みは美しくとても長い、彼の目がどこにあるか全く見えない。
サファイアの瞳を持つ彼は、緊張と焦りが交差し、動けず話せずと固まってしまった。
「おいガキ、お前に聞いてるんだ。」
サファイアの瞳を持つ少年はずりずりと近づいてくる彼に怖気付きながら、恐る恐る口を開いた。
「い、いいえっ!....でも、この目が無くなればいいのにって、いつも思います。」
「....そうか。」
ドスンと大柄な男は少年の隣に座り込んだ。
「俺に固い言葉はいらねぇ、俺はそういうの嫌いなんだよ。わかったな?」
少年はこくこくと首が取れる勢いでうなづいた。
「....あの星綺麗だな。」
「ほし?ほしってなに?」
「おまえ、星を知らねえのか。あれだよあれ、あの丸くて青いやつ。あれが星って言うんだ。」
「星って言うんだ....。知らなかった....です。」
男はキッと少年を睨んだ。
「おまえ、なんで話し方を戻したんだよ。」
少年はぽかんとしながら、なんのことですか?と尋ねた。
「その話し方だよ!硬っ苦しい、俺は嫌いだ!わかったな、肩肘張らない、普通の言葉で話せ。」
「でっ、でもっ。....僕みたいなやつが馴れ馴れしく話したら、みんないなくなりますっ。お兄さんも、いなく....」
「ならねぇよ。」
男は少年の言葉を遮った。
「居なくならねぇし、お前を殴ったりもしねぇ。だから、普通に話せ。」
「....うん。お兄さん、約束してくれる?」
「あぁ、約束する。ほら、手を出せよ。」
男は少年の手を取り、お互いの手を合わせた。
「俺は、おまえから離れねぇ。約束だ。」
それは、少年がした事がなかった。しかし、みんながしているものだった。
「っ約束の手....!ぼっ僕も、お兄さんから離れない。味方になる!約束するよ!」
少年の口から出た言葉が意外だったのか、男はフリーズした。
少年が心配そうに、お兄さん?と声をかけると男はハッとして少年の目を見た。
ニヤリと笑った男は、ありがとう。と少年に言った。
「俺たちは、友達。だな。」
ニカッと笑う男につられ、少年もニコニコと笑った。
「んにしても、友達でガキとかお前っていうのもなぁ....。」
「じゃあお兄さんが好きな名前で呼んでよ!」
「お前の名前は教えてくれないのか?」
少年はキラキラとした顔を一瞬曇らせた。
「僕、自分の名前、好きじゃないんだ。」
男は全てを悟ったように、それ以上追及しなかった。
何がいいかなぁ。と悩む男は頭をクシャッと掴んだ。その時、チラリと彼の瞳が見えた。
「夜だ....!」
「ん?なにがだ?」
「お兄さんの名前!夜お兄さんって呼んでもいい?」
「まぁ、お前が気に入ったならいい。けどな、呼ぶなら夜。お兄さんは要らねぇよ。わかったな?」
男は優しく少年の頭を撫でた。
「うん、わかった夜!」
「けど、なんで夜なんだ?」
「あのね、実はさっき、夜の目が見えたんだ。」
少し話すのを躊躇するように、なんて伝えるか悩みながら言葉を選んで少年は話し出した。
夜は一瞬険しい顔をしたが、少年の話を聞いた。
「夜の目は、黒いんだね。僕の青とも、みんなの赤とも違う。それを見てね、夜の空の色にそっくりだって思ったんだ!夜の空の色、夜色の夜!僕が好きな色だよ!」
ニコニコと幸せそうに話した少年を見て、夜は小さく息を吐いた。
「そうか....。いい名前付けてくれて、ありがとうな。海。」
少年は海と呼ばれて目をパチパチとさせた。
「うみ?うみって、僕の名前?」
「ああ。」
見てみろ。と夜は青い星を指さした。
「あの青い星が青く見えるのはな、あの星のほとんどを海っていう水で覆われてるからだ。」
夜はフッと海の傍に寄り、顔を片手で固定しながら海の瞳を覗き込んだ。
「やっぱりだ。海、お前の瞳はあの遠くからでも光って眩しい、あの青い海の色と同じ色で、同じくらい綺麗だ。」
それだけ言うと、夜は手を離した。
「だからお前は海。今日からお前の名前は海だ」
それから数ヶ月が過ぎた頃、2人が出会った場所に小さな家が建っていた。
海色の瞳と夜色の瞳。異端の扱いを受けていた赤い瞳を持たない彼らは、今ではこの家に住み、平穏な生活を送っている。
今日も庭となったいつもの場所、昼と夜が交差するこの地で、暗闇に浮かぶ青い地球を眺める。
私達も、あの月をよく見たら会えるかもしれない。海色の瞳と夜色の瞳をそれぞれに持つ、白く綺麗な仲の良いうさぎ達が。
今日は許す、を
何回繰り返したんだろう
せめて、
僕と同じ景色を見ていますように、と。
_夜景