『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どうしようもなく
心が締め付けられる
そんな感情に襲われた時
一人で車を走らせ
故郷の街の夜景がキラキラと見える
山頂へと繰り出す
車のシートを倒し
ほぼ何も考えることなく
ボーっと過ごす
夜の灯りとは
こんなにも優しい灯火なのか
しばらく其の灯りを浴びて
次への活力を養うのである
そうして今のわたしがあるわけです
夜景
なぁ、夜景観に行かない?
あ、いいね!どこの夜景観に行くの?
そうだなぁ、夜景っていってもなんの夜景みるかによるけどな。
私さ、東京のタワーからみる夜景とかいいなぁ、見たことないからさ。
タワーかぁ、それもいいけど工場の夜景もけっこうきれいだぜ。どこかの工場から見る夜景はきれいだってテレビで見たよ。
へぇ、工場の夜景ねー、おもしろいじゃん、行きたい!
そうだな!近くの工場探してみるか。夜景楽しみだな🎵
うん!夜景楽しみにしてるね!
おう!待ってろよ!
終わり
「夜景」
むかし男友達とドライブついでに夜景を見に行った
あなたは真剣に夜景を見ていた
私は夜景じゃなくあなたの横顔を見ていた
私はあなたのことをいつの間にか好きになっていた
だけど友人関係を壊したくなくて、自分の気持ちを隠していた
当時、あなたには恋人がいた
そして私にも恋人がいた
男女の友情ってあるのだろうか
本当に波長の合う人で、一緒にいると心が穏やかになれた
あなたは今、幸せに暮らしていますか?
あなたも私も、当時付き合っていた恋人と夫婦になりましたね
夜景を見ると今でも思い出します
あなたの横顔を
夜景
何もかもが面倒くなり、何時もの場所に来た…人家も疎らな郊外の山道のこの場所は、昼間なら青空と海と遠くに街並みが見える。が、今は夜…木立の隙間から暗い海に浮かぶ船の灯り、街並みから漏れるライト、海岸線を行き交う車の明かりが浮かぶだけ…こんな夜は、缶コーヒーを片手に、ぼんやりこの闇に隠れる…元来、人付き合いが苦手で、友人と言う程の相手も居ない…だから、一人静かに、街外れから遠くの灯りを見つめ乍ら、繰り言を吐き出して…
君はずっと紳士だった
戻るあてのない人を待つ私に
「好きと思ってくれるまで待つ」と言ってくれた
お互い浴衣姿で観た花火や
酔っ払って夜道を永遠と歩いたり
夜中に母校のプールに忍びこんだり
いつも笑顔で 私を楽しませてくれた
一度だけ
有名な夜景を観に行った時
言葉もなく感動する私に
「綺麗だね」と泣きそうな顔で呟いた
暗い所は気分が下がる。
明るい所なら気分が上がる。
夜景って聞くと綺麗なイメージが浮かぶ。
何故だろう。
それは空が綺麗な景色を見せてくれてるから。
夜に空が花畑を見せてくれてる。
だから空が泣くのも受け入れよう。
いつも頑張っているのだから。
「やっぱりこの部屋から見る夜景は格別だねっ」
今日の夜はいつもの夜とはちょっと違う。
妹が遊びに来ているのだ。
「それ、あんたいつも言ってるよね。」
少し肌寒くなってきたこの季節。
私はキッチンで妹の好きなレモンティーを淹れている。
「うーん、なんか、この夜景見てると落ち着くんだよね。」
「ふーん。まあそれなら良かった。はいどうぞ〜。」
妹にカップをわたして隣のイスに座る。
私も自分のレモンティーをくぴりと飲む。
「また遊びに来ていいよ。仕事忙しくなければだけど。」
「ほんと?じゃあお言葉に甘えて〜」
そういえば、
最近ちゃんと夜景を見れていなかった気がする。
「また、ぷち贅沢飲み会しよっか。」
ぽつりと私がつぶやくと、
幸せそうにレモンティーをすする妹は、
うんっと可愛くうなずいてくれた。
あの子に夜景の見えるレストランで
プロポーズするなんていう夢を見た
だけどあの子はプロポーズをする一ヶ月前に
いなくなったというのに___
「私達、別れましょう」
振り向いた彼女のワンピースが大きく揺れる
僕はあまりのことに呆然と立ち尽くすことしかできなかった
「えっ、、、?」
何度も何度も理由を訪ねてみたが彼女はただ自虐的な笑みを浮かべるだけだった。
僕は、真っ赤に染まった花束を強く握りしめる
「僕は、、、君が腹を割るまで絶対に結婚は破棄しないつもりだ」
僕が、譲らない態度をとると彼女の顔がぐにゃりと歪んだ
「お願いだからわかってよ」
「嫌だ、わかりたくない」
「なんで教えてくれ「癌なの!!」」
「えっ」僕は言葉につまる
「だからわたしは癌なんだってば!!」
彼女はヒステリックに叫び、ひとしきりに涙を流した。
その日の夜はどことなく、美しいほどに綺麗だった。、、、気がする
「夜景」
なんか最近感情的な文しか書いてな気が、、、
なんでも面倒くさがりな君だから
一緒に見た夜景なんか
部屋に入ってきた虫を逃がそうと
窓を開けた時の街灯の集まりくらい
「夜景」
夜景
「行っちゃうの、お父さん」
「…ごめんな」
答えになっていない言葉だけ残して、お父さんは家を出ていってしまった。お母さんと、お別れするんだって。
二台ある車のうちの一台に乗り込んで、実家がある都会に移った。
その瞬間から、お父さんのいない日常が始まった。
ご飯は二人分になったし、お風呂に入る時間も早くなった。冷蔵庫からビールの缶が消え、ネットショッピングの段ボールも届かなくなった。
見つけてしまった違和感を飲み込んで、飲み込んで、飲み込んで。そうして迎えた夏休み。
我が家ではお盆の少し前に、おばあさんに会いに行くのが恒例だった。だから、今年もそうだよね。と、なんの引っ掛かりも持たずにそう思って、声に出しかけた。
お母さん、今年はいつ神奈川に行くの、と。
出しかけただけでよかった。だって、意味がないから。
お父さんの実家になんて、もう行けやしないから。
ふと、頭に浮かんだのは夜景だった。
夜景といっても、高いビルが作る観光地の夜景ではなくて、住宅街の明かりが作る暖かな夜景だ。
私が住んでる田舎とは違って家も街頭も多くて、少し高い位置にあるおばあさんの家からは、綺麗に明かりが見えるのだ。
都会の営みを象徴するようなこの小さな夜景が、私は好きだった。
でも、それももう二度と見れない。
出しかけた声と一緒に、この事実を飲み込んだ。
私は今、夜景を見ている。
きれいだね、少し寒いね、なんて独り言を言っている。
自分でも変だと思っていたけど、今はもう何でも良い。
だけど私は、それ以上に伝えたい。
伝われば本当に何でも良い。
言葉で、仕草で、目を見て伝えたいことが沢山あるから。
だから、会いに行く。
呆れてないかな。
飽き性の貴方が帰って来ないのだから、楽しいところなんだろうな。
来世も一緒に居たいな、居てくれるかな。
もう一回さ、言ってよ。
愛してる。
昔は良く見に行くことがあった
夜景も
子育て中は
縁遠くなり
何年か前
家から
遠くない場所に
夜景がきれいな
ドライブコースが
あることを教えてもらった
旦那がいたら
教えあげたのに
思いながら
免許を取った娘に
教えてあげた
美しい景色を
一緒に見たいのも
愛の形
君がこの街のどこかにいるって思うだけで、窓からの夜景が何倍も綺麗に見えるよ。
今は繋がっていなくてもきっとどこかでまた出会えるよね。
そう信じてる。君もこの光の1部になって、私の前に現れて。
#89【夜景】
いろんな夜景を観てきたはずなのに
どの夜景も覚えていない。
何とも残念な記憶力だと思うが
何度観ても新鮮な感動が味わえると思えば
それも悪くはないだろう。
夜景と言う響きは
私にはなんだかロマンチックで
友達と、というよりは恋人と観るものと
勝手に思っているのだが
唯一何となく覚えているのは
友達でも恋人でもない人と眺めた
最上階のbarからの都会の灯り。
少し強めのカクテルのせいか
とても綺麗に思えたことだけ覚えている。
その人が何処で何をしているのか
今ではもうわからないけれど
ふと思い出せたのだから
きっと悪い人ではなかったのだろう。
夜景の思い出は
少しだけソルティーだ。
風がひゅうっと吹くここは、昔よく友達と遊び呆けた裏山だ。ぽつんと、開けたこの場所にベンチが悲しげに設置されている。
私は、そぅっとベンチに近づき、夜景を静かに眺める。空には、輪郭がはっきりとしない満月が、私を見下ろしている。また風が吹いて、体が冷えてきたので、フードをすっぽりと被る。
「…なんで、ここにいるんだろ」
ふと、そんな言葉が、口からこぼれ落ちる。
もちろん、拾ってくれる人なんてここにはいない。
いつもなら、私の大事な人が隣にいるのに。今はいない。
ベンチから立ち上がって、目の前にある柵に身を乗り出す。そして、ゆっくりと冷たい空気を吸って、思いっきり叫んだ。
学校も、家族も、みんなみんな、大嫌いだ。そんな思いを乗せて。どうせ誰にもこの声は届かないのだから、別にいいでしょ?みんなみんな、自分のことに精一杯。他人の声に聞く耳をたてない。
「ねぇ、私1人になっちゃった。あなたのせいだよ」
貴方が1人で逝ってしまうから、だから私はこんなに苦しいんだ。
あなたは、私に生きて欲しいと言ったよね。でも、もういいでしょう?あなたも知ってるでしょ?家族のことも、学校のことも、私のことを理解してくれたのは、あなただけだったもの。
はやく逢いたい。私の話を聞いて欲しい。
「あなたじゃなきゃダメなんだよ」
喉から絞り出すように出た言葉。この言葉と同時に出てきたのは、涙だった。
夜景
ホテルのある一室から見える夜景を静かに見つめる。
キラキラと様々に輝く灯りはまるで星のようだ。
都会の光はなんとなく忙しなく感じる。それなのに、美しい。
夜じゃないとこの美しさはわからないし、味わうことはできない。
この光が全て消えると深い闇に包まれるだろう。
深い闇があるからこそ、光は美しく輝きを放つことができる。
それは逆も然りだ。光があるからこそ、深い闇は暗さを増す。
この世は光と闇でできていることが、わかる。
夜景はそれを教えてくれているような気がする。
もう十分見たので、カーテンを閉めた。明日も早い、ゆっくり休もう――
ほろ酔い気分で見上げた空
ぽっかり浮かぶ月を見て
あなたが連れ出してくれた
あの日の夜景を思い出す
眼下に煌めく景観と
真っ黒な空に光る三日月
本当に幻想的で
今はもう別々の道
でも
またいつか一緒に見たいなって
そう思っちゃったの
~夜景~
テーマ:夜景 #309
修学旅行で行った長崎の夜景綺麗だったなぁ……。
そんなことを思いながら、窓の向こうを見た。
ここには長崎の夜景とは違うが
黒いキャンバスのような空に
散りばめられた星たちが輝いている。
それもまた美しく、
自然の神秘を感じるのだ。
あなたの窓の夜景には何が見える?
都会の夜景
まばらに灯りの付いているビル
客のいないコンビニ
すれ違うタクシー
人を感じる
都会の夜景
たまらないアンダーグラウンド