詠み人知らずさん

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「私達、別れましょう」
振り向いた彼女のワンピースが大きく揺れる
僕はあまりのことに呆然と立ち尽くすことしかできなかった
「えっ、、、?」
何度も何度も理由を訪ねてみたが彼女はただ自虐的な笑みを浮かべるだけだった。
僕は、真っ赤に染まった花束を強く握りしめる
「僕は、、、君が腹を割るまで絶対に結婚は破棄しないつもりだ」
僕が、譲らない態度をとると彼女の顔がぐにゃりと歪んだ
「お願いだからわかってよ」
「嫌だ、わかりたくない」
「なんで教えてくれ「癌なの!!」」
「えっ」僕は言葉につまる
「だからわたしは癌なんだってば!!」
彼女はヒステリックに叫び、ひとしきりに涙を流した。


その日の夜はどことなく、美しいほどに綺麗だった。、、、気がする



「夜景」
なんか最近感情的な文しか書いてな気が、、、

9/18/2023, 1:53:48 PM