『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星は、ソラが生み出した人へのしるべ
キラキラと、命を輝かせ示してくれた光
わたしたちはアナタ達に何も返せないけど、
なればこそ、わたしたちも魅せるのです
ソラへも届く、人の造った夜景の灯り
何にも代えがたい、この美しき夜景。
眩(まばゆ)い光は くすんだ星空すらも照らし
限りなく深い闇に唯一無二の存在感を誇っている。
僕は幼い頃 この夜景に一目惚れした。
父さんや周りの大人たちは
そんな僕を「無神経で非常識だ」と叱った。
「あれは我々にとって、負の遺産なんだよ」
「どんどん環境も治安も悪くなっているらしいし」
どんなに僕を叱ったって、諭そうとしたって
長年抱いてきた憧れが そう簡単に消えることはない。
美しいことに変わりはないんだ。
それにどんな代償が払われていたとしても。
今夜も僕は宇宙(そら)を見上げて青い球体を探す。
……見つけた、やっぱり綺麗だな。
――地球。
2022/09/19【夜景】
深夜、
夜景を溶かしたブラックコーヒーから
山火事の匂いがした
夜、
気分転換にマンションの屋上から下を見た。
高く見下げた顔は、
数万の明かりに照らされた。
深夜0時過ぎの都会は賑わった。
沢山の人々が夜の街に歩き、
ひと時を過ごした。
ヤンチャな若者の暴れ集団も居れば、
終電を逃し絶望するサラリーマンも居た。
ベロベロに酔った酒臭そうなおじさんも、
見慣れた光景だった。
一際賑わう都会だったが、
高い屋上にまで漂う虚しさは、
強制的な明かりの中に、
何も見つけることは出来なかった。
雲一つない夜空に、
星を見つけることは出来なかった。
正直に言うと、最近まで夜景の見えるレストランで記念日をお祝いするとか、そういったことはバカバカしいと思っていた。
なんでそんなにも、高い、夜景が綺麗、ということにこだわるのかが、私には全く分からなかったからだ。
でも、ふとオシャレなレストランを目にした時、『あぁ、彼女とここに来れたらどんなに素敵だろう』と、気づけば彼女の顔を思い浮かべていた。
そこで私は初めてオシャレなレストランの意味がわかったような気がした。
特別な日であればあるほど、好きな人には特別な景色を見せたくなるものなのだと。
来年の彼女の誕生日、オシャレなレストランを予約してエスコートなんてしたら、喜んでくれるだろうか。
おっと、忘れるところだった。
もちろん、夜景も綺麗なところで。
夜景____
夜、叔母の家へ晩御飯を食べに行く。車に乗って両耳にイヤホンをつけ「The Walters – I Love You So」を流す。
I just need someone in
my life to give it structure
最近、「おやすみプンプン」という漫画に「The Walters – I Love You So」の曲をつけた動画がよく流れる。その漫画を見るためだけにアプリを入れた。読み進めていくうちにこの作者はどんな人生を歩んできたんだろうと思った。
To handle all the selfish ways
I’d spend my time without her
雨上がりの夜はなんだか違う世界のようで、全てが水に包まれたみたいで、不思議で、怖くて、面白い。久しぶりの眼鏡の世界は何もかもがはっきりとしていた。まるでシャープのフィルムがかかっているみたいだ。
Everything I want,
but I can’t deal with all your lovers
私は音量を上げる。それでも救急車の音は入ってきた。窓には水滴がついていて信号や車、蛍光灯の色を薄くさせる。だけど、段々と色は消えていった。
Saying I’m the one,
but it’s your actions that speak louder
車から降りると少しだけ雨が降っていた。イヤホンを外す。周りからはカエルの鳴き声と星の色だけか見えなかった。
Giving me love when
you are down and need another
ご飯を食べてまた車に乗る。私は眼鏡を外してイヤホンをつける。また、あの曲を流す。
I’ve got to get away and let you go,
I’ve got to get over
眼鏡を付けていない世界が綺麗に見えた。
濁ってる方がぼやけてる方がいいと思った。
But I love you so
見えない。聞こえない。感じない。
I love you so
見たくない。聞こえたくない。感じたくない。
I love you so
あいらぶゆーそー
「夜景」
まぶたを閉じて感じる秋の香り まぶたを開けて見える夜の街 美しい我が地域 君と過ごす この国を いつまでも いつまでも 誇らしげに生きて 生きてゆきたいと思う 数十年前と変わった団地は 今鮮やかな新たな世界に 変わったんだよ
夜景
高層マンションの部屋の明かりだとか、車のライトとか人の生活の一部が集まってあんなに綺麗な景色になるなんて。
夜景
私は夜景が好き
余計な事考えなくって済むから...
何も考えたくない時は夜景を見てる...
苦しくなって逃げ出した
僕は死のうと思った
「こんな無能生きててもしょうがないしね」
なんて呟きながら
死に場所は決めてた
綺麗な夜景が見えるあの高台
高台から見る景色はまるで星空みたいで
今すぐにでも飛び立ちたくなった
#夜景
夜はすき。
星はきらきらしていて月は綺麗
目を開ければ住宅の輝きに車の光、
耳をすませば車の音___
私のおうちはアパートでね、
窓から見た景色は絶景なの。
いつも美しい伴奏を聴き 電気を消し
窓を開け外を眺める。
いつものルーティン。
嗚呼、やっぱり夜は好きだ。
気が紛れるまで空を眺め、
気が済んだら空を横に眺め目を瞑る。
静かで落ち着ける、そんな夜が 私はすき
夜景
夜景を見に行けば
気分が変わると思って
何か良いことが起きるかも
悲しい気持ちが落ち着くかも
恋心を確かめに
傷ついた心を慰めに
もやもやとした心と向き合いに
夜景に寄りかかって
乗り越えた
家族でよく夜景を見に行ってた
あの頃は今より楽しかったな
#夜景
私の目標は東京の夜景を生で見ること
そして貴方の隣で見ること
東京の夜景を毎日見ること
切なくて寂しくなってけどずっとずっと見ていたくなる東京の夜景は特別なモノ
神秘的な見ただけで涙が溢れるようなその光景をいつかワタシの瞳で…
夜景なんて
毎日一緒にしか見えません
月があり、
星が輝き、
窓辺がきらきらと
雨が降っても
部屋の中に光が漏れてこなくても
なぜ一緒にしか見えないのですか?
違う毎日を
いきたいです
君は私の脊髄だ、どうしようもない一部だ
壊してしまうことなんぞできる、でもそのときは私も得体の知れない夜に怯えて、いとも簡単に砕けてしまえるんだよ、とでも言ってしまえば
珍しい口説きかただと、笑う、あまりにも残酷で無知な君が好きだ
今日はその眦に雨は降らなかった、歩道橋から見下ろした宝石共が眩しすぎたのか
とっておきの場所がある
僕のお気に入りのとこ
君に見せたいと思っていた風景だよ
君は何て言うだろう
天海山の山頂から見下ろす夜景を
お題「夜景」
山をずんずん登って、ガタガタ車に揺られる
夜の空気は冷たいけれど、静かな空気が心地良い。
こうこうと広がる夜景は、たくさんの人の日常がある
家族で過ごす人、一人で過ごす人。
疲れた人や幸せな人、いろんな人の人生があるんだ。
自然の明かりが広がる星空も素敵だが、たまには
こんな街の夜景も悪くない。
midnight 夜景
ひとり。
ひとりで見る夜景は、残酷なミッドナイトブルー。
ツリーに飾られた赤い実が揺れる。
しんしん積もる雪が、どこまでも高く広がる深夜の空から降りてくる。粉雪のひとひらひとひらが、「わたしをみて、わたしをみて」と、か細い声で呟いているのだ。必死に。どうせ、汚れた地面に辿り着いて、この世から消えてしまうのに。
私はそういう、無情な考え方しかできない。
だって私の人生はこんなにも無情だから。
シャンシャンシャン。シャンシャンシャン。
どこかのお店から流れてくる、軽やかなメロディー。小さい頃、よく歌ったクリスマスの歌だ。
毎年やってくるこの季節。すべてが白く、清らかで、柔らかい。
そう、まるでお母さん。私の大好きなお母さん。
もう涙は出ない。だって私がどう足掻いても、お母さんは戻ってこないから。
7年前、二人で見た真っ白な季節。この場所の夜景。
あのときと同じクリスマスツリー。
でも、もう何もかも、あのときとは違うのだ。
私は大きなツリーに背を向けた。
家に帰ろう。帰りたくない家に。
もうここには来ない、たぶん二度と。
僕の職場は車で一山超えたところにあって、毎日都会から車を走らせて隣町まで通勤している。当然帰る頃には日も暮れていて、家に着くのはすっかり夜中だ。ただ悪いことばかり、というわけでもない。夜中に山道を走らせていると木々が晴れるところがあり、そこから都会の様子が少し覗ける。そこから見える都会の夜景は絶景の一言だ。眼科に広がる無数の光、その遥か上を車で走る疾走感。なんだかんだこれがあるから仕事も続いている。
だけどある時気づいてしまった。あの光の正体は住民一人一人の帰るべき家だ。じゃあ自分の家は?一人暮らしで毎日が家と職場の往復。仕事の出会いはおっさんばっかりだし休日は寝てる。当分は家庭を持てる余裕なんてない。あの都会の光の中に自分の家は入っていない。不思議だ。家は確かに存在しているのに、仲間はずれにされたような、言い知れぬ疎外感を感じる。
前を向き、アクセルを踏み込む。車は暗闇に消えていく。
『夜景』