夜、
気分転換にマンションの屋上から下を見た。
高く見下げた顔は、
数万の明かりに照らされた。
深夜0時過ぎの都会は賑わった。
沢山の人々が夜の街に歩き、
ひと時を過ごした。
ヤンチャな若者の暴れ集団も居れば、
終電を逃し絶望するサラリーマンも居た。
ベロベロに酔った酒臭そうなおじさんも、
見慣れた光景だった。
一際賑わう都会だったが、
高い屋上にまで漂う虚しさは、
強制的な明かりの中に、
何も見つけることは出来なかった。
雲一つない夜空に、
星を見つけることは出来なかった。
9/18/2022, 3:40:45 PM