『夜明け前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜明け前は、、、。
夜明け前に、、、。
夜明け前だ、、、。
まったく浮かばない。
何を書こうかなぁ
窓の外はもう、夜明け前
夜明け前
夜明け前に走り出す
あなたは全てを
投げ出して
じめじめしている
この夜に
本当は
全てを投げ出す
ことはできない
投げ出したように
あなたは走る
喉が乾いて
お腹が空いて
しかしもう
どうでもいいのだ
あなたは走る
はじまりの音
壊れてゆく音がするね
いつも聞こえてた
祈りの声がするね
いつも聞こえてた
その音はいつも
ただ 始まらなかっただけ
壊れながら壊れながら
ぼくたちは始まろうとする
それはいつも聞こえてた
ただいつも動けなかった
震動に耐えられなくて
弾き飛ばされそうで
祈りながら祈りながら
夜明けの予感を半ば感じながら
それでも断ち切ることだけはしなかった
泥の庭の城はいつも崩れ落ちた
汚れた空気の
息苦しさだけ感じた
壊れる時を知っていた
答えはいつもそこにあった
痛みを伴いながら
答えはいつもそこにあった
夜明けまえ
あなたと2人で歩いた
1人ならきっと
私は歩くことを辞めてしまっただろう
手を繋いで、顔を見合わせて
ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり
夜明けまえを歩いていく
いつか2人で朝に辿り着くまで
_夜明けまえ_
夜明け前
今夜は寝付けない。アルコールも口にしたけれど…。
radikoで野村訓市さんの低音ボイスも眠りを誘わない。
こんな日は誰でもいいから、話を聞いてほしくなる。
あんなに仲が良かった女友達とも、最近距離をおいた。
自分の時間が増えた気がする。
でも…こんな夜は誰かと繋がっていたい。
「大好きな食器で食べる幸せ」そんな見出しの彼女のブログを覗いて、なんて趣味の悪い食器なんだろう…と思ってしまう自分が嫌いだ。
そう言えば、脳科学の先生がそれをシャーデンフロイデと呼んでいた。
どうしようもない孤独感の中で、それでも生きていけると強く思った
そんな夜明け前。
夜明け前
ふと目が覚めて、布団から出る。
置いてあるペットボトルの水を持って外に出た。
空気が澄んでいて、少し白い。
太陽が昇った。
世界に魂が宿った。
「夜明け前」
暗く、静かな夜だった。
周りには緩やかに流れる雲と小さな光がある。
都会ではないためか、誰も人はいない。
どこかから微かに聞こえる信号機と車のエンジン音。
家々の明かりは、もう微塵にも光を見せようとはしない。
そんな景色を、僕はただ、綺麗だなと思った。
時計が0時を回った頃。僕は静かに目を開けた。
部屋は暗く、全く音は聞こえない。聞こえると言えばせいぜい、洗濯機の音ぐらいか。
どのぐらいこうしていたのだろう。目を瞑り、布団を被り、寝返りを打つ。その行動を何度行ったことだろう。
苦しくて、なにも聞こえないかのような静けさで、寝れなかった。
やる気がでなかった。やるべきことはあるが、したくなかった。
そうこうしているうちに、真っ黒でぼやけていた視界が、徐々に鮮明化し始めた。
見えた家具の配置、全てが僕の部屋だと分かる。
色彩が見えずとも、なんとなく場所を把握する。
なにもないから、寝ればいいわけではない。
そう理性をたたき起こして、怠い体を持ち上げた。
重たい頭は最後に起き上がって。
『何かしよう』そうしないと、なにかが狂いそうだった。おかしくなるような、気がした。
窓からの光を頼りにして、物々が散らかっている部屋の中を出る。
誰もいない廊下を歩く。ギシ、と床から音がした。
下駄箱から靴を下ろし、まだ活性化していない足にいれる。
そして、ドアを開ける。後ろから、バタン、と閉まる音がした。
僕は格別されたんだ、と変な方向に思考がねじ曲がっていく。
そんな適当な考えに苦笑を漏らしつつ、小さい歩幅で道を歩いた。
静かだった。暗かった。10メートルに一度ぐらいの電灯が立ち並び、辺りをぼやっと照らしている。
都会ではないだけあって、空は広い。必要なのかわからない、高い塔もない。変なビルもない。マンションもない。
広く、重たい空だ。黒目の雲が辺りを覆い尽くす。
電柱に体を持たれ掛けた。はあ、とため息を吐く。
昔のことが、目に浮かんだ。
いつかの、君との夜道。クラスの打ち上げに呼ばれて、その帰り。
家は近かったから、控えめながら冗談を言ったりして、話していた。
あの時の空は、澄み渡っていた。星は数個しか見えないけれども、それが空の幻想さを呼び起こしていた。
あのあとはどうしたのだったか。普通に家に帰って、なにもない。と横になって直ぐ寝てしまった。
君が引っ越したと聞いたのは、その翌朝だった。
なぜ言ってくれなかったんだろう。泣かせたくなかったから? 困らせたくなかったから?
『悲しい思いをさせたくなかったんでしょう』と、誰かは言った。
もしそうだとして、嫌ではない、と言えば嘘になる。言って欲しかった。その口から、聞かせて欲しかった。
そのせいか、少し、胸がチクりと傷む。
もう一度君に会いたい。それが僕の願いであり、希望だった。
『夜明けだよ』
ふと、耳元から声がした。
吃驚して、慌てながら振り向くと、そこには君がいる。
なんでどうして。言いたい口は動かなかった。
ただ、君はナイショ、というように、人差し指を自分の口に当てる。
まだ脳の処理が追い付いていない最中、君は東の方角を指差した。
『ほら』
君の声が届いた瞬間、辺りがぱぁ、と明るくなる。
今日初めて見る太陽が辺り一面を照らして。
それは、鐘のように僕の頭を打ち鳴らす。
君の長い髪が、揺れる。その隙間から、君の笑顔が見れた、気がした。
寒さが襲って目が覚めた。枕元に置いた時計は4時を指している。部屋はまだ真っ暗だ。
ココ最近、寝不足なのかストレスなのか、途中で起きてしまう。睡眠時間が短くなってる割に脳が覚めてしまってるから、二度寝しようにもできない。
......仕方ない。またスマホを弄って時間を潰すか。
夜明け前のコーヒーを一緒に飲まないか?
夫からのプロポーズだった。
今、思えば、
一度も飲んだことがない。
というか、私はコーヒーが飲めない。
なぜ、あの時。
夫の言葉に本気で感動したのだろうか。
いつかわかる時がくるかな。
ずっと寝れず、もう夜明け前になってしまった。もうすぐ朝だ。新しい朝。大嫌いな朝。ああ、どうしよう。
最近
なんだか寝つきが悪い
そんな私は
もう寝ることを諦めて
いつかは朝が来るのだからと
ただボーッと感傷に浸る
呑み込まれそうな
永遠に続くようにも思えた暗い夜の闇も
太陽が昇って
地面に光がさして
今日も当たり前のように
夜は明けるのだ
「夜明け前」
細い細い朝の光が、水平線の向こうにラインを作り始める。抱き合うようにひとつだった黒い海と黒い空が切り離される夜明け前。
「オリオン座ももう消えるな」
夜の海と空のように俺の肩を抱いていた君が呟いた。
「ほら、見てごらんよ。水平線のギリギリに浮かんでる、あれは夏のオリオン。この時間、この高さにしか見えない夏の幻」
話しながらも朝の光は幅を作り、君がいう夏の夜の幻が消えていく。
俺たちもひかりに照らされて、この腕を離す時がくるいずれ来る。
だけど今はまだ…なぁそうだろ?
俺たちは夏、夜明け前のオリオン。
一瞬の幻。
▼夜明け前
【夜明け前】
朝が来る。
小さい頃はよかった。何も考えずに眠って、起きて、学校に行って。
でも、今はそうはいかない。眠れなくて、苦しくて、気づいたら夜明け前になっている。
毎日、まいにち、考える。
私って、このままでいいのかな。
カーテンから光がもれた。
あぁ、きっと、目を閉じたら眠ってしまう。
抗えそうにないなぁ。
おやすみなさい。
夜明け前の、冷たい空気が辺りを覆っている。私は、朝日を見ようと一歩階段のほうに踏み出した。
隣では、裕貴が眩しそうに朝日を見つめている。私たちは、確かにこの場所に生きていたのだ。
【夜明け前】
夜明け前
この家の夜が明けたことなど、一度もない。
いつまでも喧嘩の騒音が続き、眠れぬまま出勤。
夜が明けることなど、あるわけがないのだ。
夜明け前、というからには明けることが決まっているのかもしれない。
それはいつかは明けるかもしれないけれど、三時間か四時間も我慢した果てのことで、いつでも夜明けが決まっているわけではない。
心にどんよりと薄雲を纏いながら、それでも明けるかもしれない夜に諦めの色を乗せ、瞼を伏せた。
1日に2回来る、明るいとも暗いともつかないほんのひと時。それに妙に心惹かれている。いやこれはもう完全にお気に入りと言っても過言ではない。
ただ、気に入っているのだが、同時に居心地の悪さも感じる。明るいのか暗いのか解らず戸惑いから抜け出せない。目に映ったものを、脳が上手く処理しきれていないからだと思っている。
似たような感覚を知っている。
恋をした時だ。一目惚れではなく、お互いを知った上での恋でもなく、思ってもいないような形で落ちてしまう恋。自分の気持ちなのに、自分でコントロール出来ないあの感覚。居心地が悪くて、でも嫌いではなくて。理性ではなくて本能がなす技だと思っている。
誰にも言ったことのない私だけの感覚、私だけのお気に入り。
―――私のお気に入り
#67【本気の恋】【夜明け前】
『夜明け前』
夜明け前の瑠璃色の空が、世界の終わりと始まりを予感させる。
もうすぐ夜の時間が終わる。もうすぐ朝の時間が始まる。
それは地獄か幸福か……。
どちらにしても時は止まらず、風は吹く。
それは呪怨か祝福か……。
夜明け前の瑠璃色の空が、世界の終わりと始まりを予感させる。
もうすぐ夜の時間が終わる。
今日の貴方はどちらなのだろうか、今日の私はどちらに流れるのだろうか。
〖夜明け前〗
まだ薄暗くてほとんどの人が眠っている時間
そんな時間に起きるのは少し優越感にひたれる
何も考えなくても 何もしなくても
誰かに何かを言われることなく
ボーッとできる そんな時間
夜が明けるまで いつもはあまり時間がなくて
空を見上げる時間なんてないけど
その時だけは窓を開けて見てみようと思う
その時だけは世界に自分しかいないみたい
自然の音が聞こえる
少し時間が経つと 夜は明ける
だからほんの少しだけでいい
《自分の世界に入り込ませて》
夜明け前、ちょうど目が覚めてしまった。
私が起きてしまったのにはちゃんと理由があった。
私にとって一番見たくない夢を見た。
──私の好きな人がどこかへ転校してしまった夢。
夜明け前にこんな夢見たくなんかないよ。
夜明け前の輝きが目を焼く。
痛いくらいに眩しく此の地を照らす。
そんな輝きがあるなか、私はどうだろうか。
どれだけ照らされようと輝かない。
輝けない。
またひとり、友人と呼べる人が居なくなってしまった。
私は人付き合いが苦手だ。
いつも友人の後ろを着いていく。
自分だけでは行動が出来ない。
分かっている友人には私以外の友達がいることを。
でも私にはあなたしか居ない。
いかないで欲しい、置いていかないで。
私だけを見て。
そんなことを思いながら道を歩く。
心の中が蠢く。
嗚呼、こんなのだから置いていかれる。
こんなことあなたには言えない。
どうかこんな醜い私に気付かないで。