『夜明け前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
─夜明け前─
君との別れ際。
もう時刻は深夜三時。
いつもの夜明け前。
これで何回目かわからない、
愚痴や雑談だけで終わる、
二人だけの、秘密の飲み会。
仕事が辛いだの、繁忙期に入っただの、
上司がうざいだの、最近暑いだの。
何故夜明けまで語れるのか分からないほど、
どうでもいい話ばっかり。
それでも楽しい。
癒しであって、幸せである唯一の時間。
いつまで続くか分からない、至福の時間。
飲み潰れても、二日酔いが辛くても。
いつまでも続いてほしいと言う願いは、
二人が言えないたった一つの本音。
夜明け前。日付が変わる。
最前線に立っているというのに、僕はこうやってもう少しだけ起きていたいな、と思っている。
夜明け前
今日は元カレの誕生日だ。
私は彼のことをすごく愛していたし、別れてから半年近く経った今でも忘れられなかった。
彼と昔交わした約束。
「次の誕生日は必ず1番にお祝いするね」
きっと夜明け前の今、彼にLINEを送れば1番に祝えるのだろう。
彼は起きていないだろうけど。
彼は電話を切るのを嫌がって、よく夜明け前まで電話をしていた。
2人とも眠くて、だけど幸せで、2人っきりになったような誰も起きていない静かな空気が好きだった。
彼の優しくて少し低い声も、彼が語ってくれる日常も全てが好きだった。
バンドマンで歳下の彼とは、この夜の電話が唯一2人の時間だった。
彼はまだ、私に教えてくれたあの歌を好きでいるのだろうか。
今も誰かと電話しているのだろうか。
私はカーテンを開けて窓の外を見た。
光る街灯が眩しかった。
LINEを開くと、彼の名前を隠すようにたくさんの風船が飛んでいる。
久しぶりに見た彼のアイコンは、もう私が撮った後ろ姿ではなかった。
消せなかったトーク履歴を見て、彼と交わした言葉が蘇る。
「おはよう」
「おやすみ」
「ありがとう」
「好きだよ」
滲む視界の中、私は指を動かした。
これが彼に贈る最後の言葉だ。
「おめでとう」
小説とか漫画を読む時に、
海外の知らない国とか 個室のご飯屋とか
今の自分が知らない世界を覗いてワクワクすることがある。
白と黒のインクで描かれているそれじゃあ
到底現実には叶わないんだろうけど
もし自分がそこに__
天ぷらの美味しいご飯屋のカウンター席に
海外のアートが張り巡らせた地下道に
_行ったらどうだろうって考える
そんな紙の上の話だったものが、
大人になると現実になる
百聞は一見にしかずってこういうことかあ…
って心の中で納得する
ファンタジーとは違う楽しみ
今は当分お座敷のある居酒屋に行ってみたいなあ
うっすらとした、曖昧な世界。
その狭間の世界が、何故かとても好きだった。
どっちでもない、ギリギリの、でも、物悲しさと希望を見出だせるような気がして。
音も、気配も、色も、全部が塗り潰された世界に差し込むナニカ。
それをどう表現していいのか解らないけど。
”夜明け前”は、とても辛くて、とても幸せな世界で、時間だと思ってる。
夜明け前
くつくつと、鍋から聞こえる音。それだけで、ただただワクワクする。
今日は、突然気が狂ったのか豚を煮ている。煮た豚はタコスの肉になる予定だ。オレンジジュースとコーラのいい匂いがする。
深夜まで課題をやっていて、「あぁもう夜明けが来るだろうなぁ」という瞬間がなんとなく好きだ。課題だけじゃないけれど、課題だと達成感も相待ってより気持ちがいい。早朝は早朝特有の匂いがする。それをスパイスやらなんやらの匂いで上書きするのは、なんとなく罪深さがあってにやついた笑いが出る。
朝に鳴く鳥の声が聞こえる。カーテンから薄い青色が見えて、太陽が昇る気配を感じた。もうすぐタコスを食べられる。その前に、朝ごはんを食べてしっかりと体に力をつけよう。
肌寒い季節になってきた。
目が覚めても薄暗いと嬉しい。
この季節が来ると息子の生まれた時と、
この家に引っ越したきたこと、彼岸花を思い出す。
テーマ:夜明け前 #304
夜明け前の静かな時間が好き。
まだ誰も起きていないようなそんな雰囲気が。
そして
また今日が始まるのだという緊張感。
なんとも言い表せない
そんな空気感が好き。
題:夜明け前
夜明け前に目が覚めた時、
夜明け前まで寝れなかった時、
ふと思うと考え事ばかりしてる。
やっぱり変われてなかった。。
夜明け前
朝なんて、来なくていい。
君がそう言うから。
だから、僕は夜明け前を作ったんだ。夜と呼ぶには明るすぎて、朝と呼ぶにはふさわしくないくらいに暗くて静かすぎるその時間を。
朝なんて来なくていい、と泣きながら語る君が少しでも朝に慣れるように。いつか、君の笑顔が太陽よりも眩しくなることを祈って。
もう少しだけ、君と夜の時間を。
夜明け前
今日はいつもよりすごく早く起きてしまって、ぼーっと窓の外の夜明け前の空を眺めていた。
小さな星の光が力なく瞬く。空は黒が薄くなって、濃い藍色に近いので余計に星が小さく見える。
すっと東の空に白っぽいような、黄色っぽいような光が差し込む。太陽が昇ってきた。
それまで光っていた星々はすっかり小さな点になり、見えなくなっていく。
今から見えなくなるだけで、ずっと同じ場所にあるんだよなと、誰にするでもなく確認して。
もそもそとベッドから這い出した。
とある日の夜明け前から朝日が昇るまでの話。
夜明け前、私はふと目を覚ました。
君の声が聞こえた気がしたから。もしかしたら、それは夢の中で聞いた君の声だったのかもしれない。
けれど、どこか懐かしくて寂しくて、なぜだかムカムカしてしまったから一言怒鳴ってやろうと口を開いた。そしたら、間違えて目を開いてしまったみたいだ。起きなければ良かった。
ずっと寝ていたら、まだ君の声を聞けたかもしれないのに。
君が消えてから、私は後悔ばかりしている。
きっと、意味が無いのに君と再会できた日のことを考えて、涙ばかり流す練習をしている。
さよならの無い別れ方は確かに希望を持てるけれど、何度も新しい季節を受け入れる度に、絶望が降り積もる。馬鹿みたいだ。明確な別れがないと諦めがつかないような人間からすれば、生き地獄のようで。ただただ、また会えるかも、明日はきっと、明後日はきっと、そんな独り言をずっと心の中で呟いている。
私は、きっと君が好きだ。
恋とか、愛とかそんな言葉で片付けれる様な感じではなくて、もっと曖昧で矛盾を沢山含んでいて、台本もなく結末も決まっていないような1人芝居をしている間抜けな感じなのだ。
君は、人からの好意を受け取れないといった。逃げたくなると。だから、私から逃げたのだろうか。もし、私が好きと言葉にしなければ、君を生きる理由にしていると、言わなければまだ君はここに居たかもしれなのに。
そんな後悔ばかりを散り積もらせて、私は毎日布団へ潜る。
夢は好きだ。過去の君に会えるから。
私の夢は、視覚も聴覚も痛覚も現実と同じようで、見る景色も聞こえる音も、人に刺された時の痛みでさえも鮮明に明確に見せてくれる。
君が居なくなった日のことも、君が私の前にまた現れてくれるようなことも、何度も夢の中で見たけれど、やっぱり慣れることはなくてただただ苦しかった。
だから、今日聞いた君の声は、何処か過去で見たいつもの君のようだったから、懐かしくて仕方がなかった。
夢から覚めなければいい。何度も心に言い聞かせて眠っては見たが、望んでいない憂鬱な朝ばかりきてしまう。
神様は意地悪だ。そして、こんな時ばかり神様の存在を思い出す私も多分きっと意地悪だ。
君は、今も元気でしているだろうか。
ちゃんとご飯を食べているだろうか。あの綺麗な、桜の森の木の下で、三味線を弾き、長い髪の毛を纏め、目に移る全ての人の幸福を願っているのだろうか。
どうか、私のこの重い思いが、貴方を苦しめていませんように。それだけを祈って、私はまた目を閉じた。
─────────
おやすみなさい。きっと、貴方も良い夢を見てるよ。
急に怖くなったんだ。
外よりも暗いであろうこの部屋のカーテンに
月明かりは差した。
目は暗闇に慣れて
むしろ昼間ではないかと感じさせるまでだ。
ここまできて“怖い”とは何に対してだろう
と考えた。
しばらくして
太陽が見えないか見えるかのところで
握られた多量のチョコを諦めた。
【夜明け前】#44
家族で海に行くときは
暗い時間に
弟家族と待ち合わせをした
はしゃぐ子供達
夜明け前車の中
思い出持って
それぞれの場所で
生活する
40年前のお誕生日に
まだ薄暗い夜明け前に
神社の境内でファーストキス
懐かしいな
夜明け前
夜明け前、なのか……?
薄明かりの中、私は目覚めた。なんだか頭がぼんやりしている。そのくせ身体は妙に軽い。なぜだかわからないが、身体を縛るくびきから解き放たれたようだ。
部屋の中を見回す。特に変わった様子はない。だが、何か大きな変化が自分の身に起こったように思われてならない。
時計を見ると確かに明け方の時間を指している。窓の外に目を向けると、暁の光が東の空を彩っている。
それにしても、この違和感は何だろう。自分が自分でないような、自分はここにいてはいけないというような。
わからない。
私は次の間へと足を向けた。そして、部屋の入口でどきりとした。人影がある。しかもそれは普通の状態ではない。
人影の首には縄がかかり、その先は部屋の欄間に結ばれている。全身はだらりとどこにも力が入っておらず、足は宙に浮いている。
私は全てを思い出した。これは私だ。そうだ、私は昨夜ここで首を吊ったのだ。
夜明け前
今日も眠れなかった、というより寝たくなかった。
なぜなら、日が出るところを見たかったのだ。
これは言い訳かな。
ホントは明日が来てほしくないから。
明日が怖いから。
現実を見るのが怖くて、逃げている。
嗚呼、もう朝か…
学校、嫌だ、生きたくない…
今はお布団の中でぐっすり寝るのが幸せ。
寝落ちすることが多くてギリ夜明け前にお風呂入ることが多い。
もう本当に社会人として終わってると思ってるんだけど、家族に朝風呂入ってるのバレるとうるさいので、
電気つけずにマジでこっそりバスタイムしている。
もはや私が幽霊かと思われても仕方ないくらい、謎に闇に紛れている。
物音も最小限に、シャワーの音だけ、暗闇の中で髪の毛を洗う私。
色んな意味で、絶対、誰にも気づかれたくない。
寝起きすぐの早朝からめちゃくちゃ気をつかう。
今年のおみくじに「早寝早起きするように」と書いてあった。
逆に早寝早起きではないか?偉い。
少しだけ夜更かしをして、何だか秘密のパーティーみたいだ。嬉しくて楽しくて堪らない。
柔い頬がほんのり色付いて、私の手を握った。
小っ恥ずかしくなって、目を逸らす。
夜明け前の少しずつ広がり出した赤とも言えない橙色は肌が焼ける様に熱かった。
「こんなに綺麗な太陽は初めて」
息を呑む様にそう告げる彼女は溜めた涙をほろほろと流していた。宝石よりも綺麗で、見惚れてしまう。
昔は、この陽に照らされる事が苦痛で仕方なかった。暖かい始まりを告げる様で、それに馴染めない自分が愚かで仕方なかったのだ。
「こんなに綺麗だから、君と星空も見たい」
彼女の反応を見るのが怖かったから、代わりに君の手に力を込める。一つも取り溢さ無い様に。
「今日の夜が楽しみだね」
幸せそうに君が泣いて部屋に戻るから、バレない様に踏み台を隠して追いかけた。君を抱きしめる為に。
夜明け前
薄暗い
カーテンを閉める
コップ一杯の水を飲む
散らかった部屋を眺める
もう
あの頃には戻れない
To be continued