夜の海』の作文集

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夜の海』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/16/2023, 2:55:54 AM

夜の海を見た事がある
海がさざめき
月が水面に煌めいていた
静かで何もない
ただ、波の音が聞こえる
どこか懐かしい
心休まる音
ただ、ゆらゆらと…ゆらゆらと……

8/16/2023, 2:47:27 AM

静かだな
波の音だけが耳に届く
昼間の観光客でにぎやかな雰囲気とは一味違った風景だな
眠れなくなってしまい
夜の海も一目みたいなと思い散歩がてら浜辺を歩いていた。
本当に綺麗だな〜
海水が光ってる?
確かプランクトンが反応して光るとか言ってたな
それかな?
もう少し見ていたいなー
お題[夜の海]
No.52

8/16/2023, 2:37:56 AM

夜の海に浮かぶ、厳島神社の鳥居
ライトアップされてとても綺麗だった

もう十年ほど前になる
祖母を連れての二人旅
とても喜んでくれた

旅館の窓からずっと、鳥居を見ていたかったけれど
23時頃には消灯されてしまった

8/16/2023, 2:15:25 AM

「いいかい夜海に行ったら駄目だからね」
どうしてと聴いても、彼は困ったように笑って私の肩をゆっくり擦るだけだった。私は彼の顔を見なかった。月の光にキラキラと深い輝きを持った遠く小さな海を窓から見つめ、空を蹴るような虚無感と壮大な寂しさに包まれて、体を捩って彼の腕をこばんだ。
その時の彼の顔が10年たった今でも思い出せない。

8/16/2023, 2:10:57 AM

夜の海は、何も見えない
墨汁を溶かしたような黒色

飛び込んでも真っ暗だろうし
ここに残っても真っ暗なままだろう

どちらも同じ黒なら、夜の海に私は飛び込む

[題 夜の海]

8/16/2023, 1:46:58 AM

「夜の海」

 きらきらと明るい人の波をのみこんで
 漆黒の波間に変わるこの海は
 その底に何を隠し持っているんだろう

8/16/2023, 1:45:43 AM

海に行ったのは何十年も前、今から考えると恐ろしい程のビキニだったっけ!
とにかくやせていた😂夜もきれいだった。

山国なので海は遠いけどワイワイするより、一人で見ているのがいい。

8/16/2023, 1:44:58 AM

夏休みに函館に行ってきた
ホテルから函館の海が見えて
心躍った
夜の海は真っ暗で穏やかで
神秘的に感じた
いつまでもみていたい

8/16/2023, 1:39:47 AM

夜の海って凄くいいよね~!
夏では花火が上がったり、秋では木が反射して綺麗事だったり、冬では太陽が上がるときに海に映ることがあったり、春では新しい自分を考えたり、。
こんなことを好きな人と出来たら何より幸せなことなんだろうな、、。

8/16/2023, 1:38:23 AM

夜の海。ロマンチックでいいね。夏といえば海みたいな印象があるけど子供の頃に行ったくらいで大人になってから行ったことないな。

 もう海なんて行く余裕ないよ。金もないし時間もないし体力すらない。海に遊びに行くなんてことは現代の奴隷に許されるようなことではないのだ。

 働けど働けど我が暮らし楽にならず、というほど働いちゃいないし奴隷というほど酷い生活でもないんだけどね。

 でも生活レベルを周囲と比べると奴隷と言いたくもなる。ネットの発達で簡単に比較できるようになってから人の幸福度は間違いなく下がったな。

 それで夜の海だったか。夜の海といえば海ガメの産卵とかホタルイカを見に行く、そんな印象がある。見て面白いのかね。

 きれいな景色を見に行くために金と時間を使う。上級国民にしかできないことですな。貧民にはそんな景色を楽しむような心の余裕はない。

 なんだか疲れているのか今日はちょっとメンタルが痛んでいるな。気をつけないと。最近小説が書けないからストレスがたまっているのかもしれん。

 書く時間はあるんだけどなんだか書く気になれないというか初期のモチベーションが消えちゃったんだよな。

 暑さを書けない理由にするほど暑くもないしな。もうエアコンで十分涼しく過ごせる時期だし単純にやる気がなくなったか飽きただけか。なんとかモチべを復活させたいな。

8/16/2023, 1:32:53 AM

夜の海

息苦しい。
辛い。
苦しい。
日々の生活の中で限界になりそうだった。
いつも、疲れた日は夜の海にくる。
浜辺をゆっくりと歩く。
これが私には高校生になってからの唯一の楽しみだった。
「はぁー、どっか遠くに行きたい。
消えてしまいたい。」
誰か助けて
そう思った時私は意識が途切れた。


目覚めた私は海の中にいた。
やばいっ!溺れた!?早く早く助けを求めなきゃ。
でも・・・・・・・・・・・
もういいかな。
疲れたし。このまま沈んで死ねれば楽かもしれない。
いっか。
私は足掻くことをやめてそのまま海の流れに任せて目を閉じた。



けれど、いつまで経っても息苦しさがこない。
なんで、普通海に入ったら当然息は苦しくなる。
それなのに、なぜ?
異様な状況に慌てながらも周りを見てみる。
っ!?
私の体が!
テレビで見るようなにんぎょになってる。
私、にんぎょになっちゃったの?
どうしよう。これどうすればいい?
どこに行ったらいいんだろう。
「おい。どうした?」
声がした。
声の方に目を向けてみると男の人がいた。
どう言うことなのか聞けると思って近寄り、話しかける。
「あの、私なんかにんぎょになっちゃったみないなんですけど。」
そう言うと男の人は納得したように言った。
「そうか。お前もか。じゃあ、ついて来て。」
「はい。」
男の人に言われるままについていくと人がにんぎょが男の人がいた。
さっきから思ってたけど、男の人はなんでちゃんと人間の姿なの?
「よし。お前ら、新しい仲間だ。」
それは、学校で転校してくる子を先生がみんなに紹介するような感じを思い出した。
私はまだ状況が理解できていなくて、
「あの、ここはいったい?
どう言うことですか?
なんで私はこんな姿に?」
私がみんなに投げかけると私と同じようなにんぎょの姿をした女の人が言った。
「あぁ、それはね。
まいちゃんさ?海の前で考え事してなかった?
地上で苦しい思いをしてきたんじゃない?
ここはね、そういう地上で息苦しさを感じた人とか海で悲しいことを願った人達が来るんだよ。
だから私も今はもうここに馴染んだけど元々は人間で地上で過ごしてたよ?」
そうなんだ。
だから私も。
このにんぎょになったってことは簡単に信じられないけど、状況は理解できた。
するとまたさっき説明してくれた女の人が話し始めた。
「元々人間だった人には決まりがあるの。聞いてね?
あのね、私達は満月の夜には地上に戻らなくてはいけない。でも、地上に戻ってから次の日になるとまたここに来ていいってことになってる。
これは絶対ね?でも、地上に戻ってからまた来るかはあなた次第。好きなようにできる。
もしも、決まりの満月に地上に戻るって言う決まりを破ったらもう2度ここには来れなくなる。
これぐらいかな。説明することは。」
なるほどね。
ここには好きなだけいていていいのか。


それから何日か経って
そこは、海の中はすごく心地よかった。
気を遣わないでいいし、人の目も気にしなくていいし、同じ海にいる子達はいい子ばっかりだし。
もう最高だった。
ここが私の居場所だって。そう思えたんだ。
だからここにこれて良かった。
心からそう思えた。

                       完



こんな世界があったらいいですよね。
自分にとって心地の良い場所。
羨ましい!

8/16/2023, 1:30:02 AM

くらい うみ

つめたい みず

あしが すなに つつまれる

だれも いない

くらい うみ

ずっと これをのぞんでた


うかぶ からだ

きれいな ほし

きれいな おと

ぜんぶ ぜんぶ かんじるよ


いまから わたし

うみに なるの

8/16/2023, 1:21:04 AM

燈台 漁火 月の灯り
夜の海には
昼にはない灯りが灯る

波の音が心地よい音楽を奏でる
昼の海は
力強い水しぶきをあげて打つ波も
夜の海は 音だけの世界になる

太陽の下でキラキラ輝く海辺とは
また違う
夜の海も自然が織りなす
美しい景色

8/16/2023, 1:14:31 AM

【夜の海】


「夜の海と昼の海って違うよね。質感っていうか……夜はたるん……として、水じゃないみたいだ。呑み込まれたら気持ちがいいんだろうなあとか思ったりするんだよね」
海から吹いてきた湿って生暖かい風が、頬を撫でる。
「夜の海っていい響き」
「夏の感じだね」
「今日みたいな日なら、ずっと夜がいいね」
なんの目印もない砂浜を歩く。
「足を取られて転がったら、上も下も分からなくなりそう」
海と空を分けているのは、遠くにぽつりぽつり灯る、釣りをしている船の明かりだけだ。
「なんか疲れちゃったよ」
近くにいるはずなのに、声は遠くからぼんやりと聞こえて、笑っているみたいに響く。
「うん? 戻る?」
「このまま歩いて行けたらいいね。海じゃなくてもいいか。砂時計みたいに吸い込まれてもいいかな」
「砂時計は、また戻ってくるよ」
「あぁ、そうだねぇ」
今度こそ、ちゃんとおかしそうに笑う。
「手、つなぐ?」
「うん」

8/16/2023, 1:01:47 AM

「夜の海の、砂浜に打ち上がって光るのはホタルイカ、砂浜から海に旅立つのがウミガメ、釣りをするのが夜釣り、あと多分海上花火大会……」
どれも実物見たことねぇし、やったこともねぇ。某所在住物書きは今回配信の題目に、ため息ひとつ吐いて天井を見上げた。
相変わらずのエモネタ。物書きの不得意としている出題傾向であった。
「アレか?夜の海辺で誰かと誰かでも告白させる?俺の投稿スタイル、続き物風の日常ネタと不思議な狐の童話風だから難しいが?」
どうせ次回も手強いお題なんだろうな。こうなったら次回もお盆ネタに逃げようかな。
物書きは再度息を吐き――

――――――

前々回から続いている2019年のお盆のおはなし、そろそろ終わりの第3弾。
雪国の田舎出身という捻くれ者、藤森の里帰りに、「雪国の夏を見てみたい」と、都会育ちの親友宇曽野が、無理矢理くっついてゆきました。

1日目はひたすら青空の下、田園を駆け抜けました。
2日目は北国の「夏の朝」に驚きつつ、貸し切りの自然公園を堪能しました。
田舎クォンティティな農家の恵みたっぷりディナーを胃袋におさめ、デザートはこれまた田舎サイズなスイカが堂々登場。
『買うものではない。ご近所親戚から貰うもの、ご近所親戚に配るものである』
顔色変えず、眉動かさず。土産にしれっと積まれた大玉小玉色違いの、都内価格やハウマッチ。

ポンポンポン、ポンポンポン。
増える食材の種類と量を見つめる宇曽野の目は、完全に、宇宙猫のそれでした。
そんな、宇宙猫的2日目の夜。

「嫁と娘に、とんでもない土産ができた」
「当分スイカとメロンと夏野菜には困らないだろう」
「なんだあの量」
「普通だ」
「『アレ』が『普通』であってたまるか」

「お土産」詰めた段ボール箱を、隣の隣の隣の地区の宅配営業所に持ち込み、先に東京へ送ってもらって、
その帰り、藤森と宇曽野は町をまたいで寄り道して、波立つそこそこの大きさの汽水湖で、階段に腰掛け遠くを見つめておりました。
藤森の故郷と同程度の田舎なそこは、周囲に他人も無く、近くに明かりも見えず、
とぱん、たぱん、どぱん、だぱん。
海同様、浜に寄せる水の形が、暗闇に慣れた目に見えるばかり。
風と波の音だけ届くそこは、ただただ、静かでした。

「真っ暗だ」
宇曽野が近くの石を、波の向こうへ、ポチャン。
ひとつ拾って投げて、言いました。
「人の明かりが、あんなに遠い。星がこんなに多い」

「1人になりたいとき、来ていた場所のひとつさ」
藤森も面白がって石をひとつ、ポチャン。
宇曽野より遠くを目指して投げました。
「公園の夜の吊り橋、父の畑近くの農道、貸し切り状態の遊歩道、『附子山』、それからここ。警察も不審者も来ないから、心置きなくボーっとできる」

「贅沢なことだな」
「贅沢?何も無い場所で時間を無駄にするのが?」
「俺は有意義だと思う」

「はいはいウソ野ジョーク」
「事実だ」

星を見て、石投げ大会をして、何でもない話をして。宇曽野が飽きたらハイおしまい。
近くにコンビニも24時間営業店も無いので、自販機探してジュースを買って、それを飲みながら帰路につく宇曽野と藤森。
ふたりは次の日、3日目の夕方に東京へ帰ります。

8/16/2023, 12:56:50 AM

レモは、SNSの投稿を読んで、ため息を

ついた。

もう、俺に集るのはよしてくれ。

もう、俺、終わった人なのによ。

もう、アスリートとしては、引退したわけ。

あの筋書きのないドラマ、伝説のシーンの

ように空を舞うことはできない。

彼自身がよく分かっていた。

今までの肩書きは残るわけだか、

実際は、普通のサラリーマンに近い。

だから、普通にコンビニやスーパーで

買い物へも時期行けるようになる。

そう、思っていた。

だから、SNSで結婚の報告をしたときも、

ここまでの騒ぎになったことに驚きと失望を

感じた。

どうしたものだろうか?

このまま、今までのレモのイメージを

大切に守っていくべきか、

それとももっと素の自分を出していこうか。

食べかけのカップ麺はすでに伸びきって、

シャチホコばって、ぐったりとしていた。

レモンは、破れたパンツに指を入れ、

尻を掻いた。

思えば、小学生の低学年くらいまでは、

氷滑りが好きなだけのただの男の子だった。

氷滑りをしているとき以外は、

家でゲームをし、大好きなチョコを食べ、

脱いだ靴下はそこら中に置きっぱで、

よく母に叱られた。

それが、いつからだろうか。

漫画やアニメのキャラ、ひどいときは、

神格化された神のようにみられるようになっ

たのは。

最初、そんなふうにみられる彼自身を人ごとの

ように遠くの空を眺めているだけだった。

それが、テレビやラジオ、インターネットで

自分のことが取り上げる映像をみるにつけ、

半ば無意識に自ら、どんどんと舞台の台本

を読み、演出するようかのようになった。

見えない脚本家は、その都度、微妙に

趣向をかえ、半ば、強制的に彼自身を

動かす。そんな感じに近いかもしれない。

あの伝説の世界大会の試合でさえ、

かなりの虚気の演出が施されていた。

実のところ、テレビなどの報道にあった

足の怪我は数ヶ月前に完治していた。

それは、自分は一番分かっているはずだった。

だが、彼は意図的に欺いているのでは

なかった。全てがホンキのホンキだった。

そうでなかったら、簡単にこのウソは

見破られていただろう。

だか、誰も気づくものはいなかった。

その理由として、考えらるのは、

この時、彼は現実の世界の人間として

振る舞っていなかった。

もう一つは、彼を取り囲む空気、全体が

それを無意識に望んでいたことにあった。

そういった状況のなか、彼は、

一つのドラマ、神話をつくっていった。

彼は、いわば、1人の俳優、もしくは、漫画の

2次元キャラとそのものであった。

彼自身が無意識に誰かが求めているだろう、

筋書きを自分の舞台の演出として、

取り込んだ。

その結果があの試合の結末というわけである。

しかし、あれが、彼の盛りであった。

これから、少しずつ、萎びて、枯れていく。

周りも去って、華やかさや

輝きをどんどんと失っていく。

それは、エンディングがないドラマが

存在しないことからも明らかでだった。

もちろん、続編があるものもあるが‥。

とっ、彼のスマホがなった。

まさに妻となったばかりのマトリュからだ。

マトリュは、日本人ではない。

彼と同じ競技の彼女の国のトップ選手である。

だが、彼女の国は、日本とは違い、

世界大会で優勝するような選手は、

最重要の国賓扱いとなっているのだ。

そして、彼らの持つ力は、国を動かすことも

あるらしい。

以前、プロポーズをした夜に、

結婚後、彼女の国の一つの島をもらい、

2人で新しい国をつくりたい。

そんな、夢を本気で語ったこともあった。

住民は、全て、丸腰、丸裸で過ごす。

下着ももちろんつけない。

電気も通さない。

名前さえ使わない。

人類の最初である。

あるのは、それ自体。  

ギーっ、ピーぇ、プルぅーワ、ババっ。

今、レモは、蜘蛛の巣だらけのカビ臭い

部屋の布団の上で、涎を垂らして、目

を閉じている。

ビェーャヤ、ビェーヨ、ヨブバェージャャ

レモの頭のあたりは薄暗い部屋の中で、赤く、

青く、点滅を繰り返している。

その頭には、メタリックな蜂の巣型のヘル

メットを乗せてあるのだった。

8/16/2023, 12:47:09 AM

今年も私はたった一人、夜の海に祈る。海の向こうに戦いに行ったきり帰って来なかったあなたが、いつか私のもとに帰って来ることを。もちろん、そんなこと誰にも言わない。人前では、私は日常にかまけてあなたの事なんて忘れたふりをする。

この祈りは、ふたりだけのもの。あなた以外に届くことのないように。





─終戦忌─

(夜の海)

8/16/2023, 12:42:50 AM

夜の海

月に照らされて輝く海は綺麗だ。
朝、昼とは違った景色。
静かな夜に響く波の音、匂い、風、全身で感じる。
海に包まれているような。
なんだか気持ちがいい。
そんな力が夜の海にはある。

8/16/2023, 12:42:15 AM

夜の海

沈みたい
何も考えず

深く深く
そして海の底で
二人が出会ったなら
もう一度恋しよう

8/16/2023, 12:38:02 AM

夜の海を眺めながら、その人は呟いた。
「―帰りてぇなぁ。」

そんな僕は今、彼の隣でひっくり返ってしまい帰れなくなっている亀だ。

「ん?君もそんな状態じゃ帰れないな。」
そう言いながら彼は僕を助けてくれたのだ。

「ありがとう!」
僕はそう言った。

すると彼が驚いた顔をして、こちらを見ながら
「君はしゃべれるのかい?」

その瞬間、僕も同じ顔になった。
「仲間とはよく話しているけど、人と話すのは初めてだよ。」


「何かの運命かもしれないねぇ。
ところで亀くん、この海に夜だけ辿り着ける島があるらしいんだけど、知らないかい?」

「聞いたことないねぇ。
でも、僕の住処は毎晩形を変える島だよ?」

「亀くん、その島へ案内してくれるかい?」

「いいけど、人のお家もなにもない、寂しい島だよ?」

「それでいいんだ。頼むよ。」

「助けてもらったからね!任せてよ!」

亀は勢い良く海に入り、彼が乗る小舟を先導した。

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しばらくして、亀の住処へ案内した。

「おぉ。。ここだ。
やっと帰れる。」
島に上陸した彼が空を見上げながらそう呟いた。

「帰れるって、なにもないよ?」
ぽかーんとした顔で、僕は言った。

「いあ、ここで間違いないよ。
ありがとう。」

「先に助けてもらったのは僕だしね!お互い様だよ!
それで、どうやって帰るの?」

「―君には話しておかないとね。」
島を一周した彼がそう言った。。

「君が毎晩形を変えるといっただろう?
それはね、月と同じ形になるからなんだ。」

「そうなの?僕は海からしか見てないから知らなかったよ。」

「そう。我ら一族に伝わる伝説の島、月映島っていうんだ。」
そう言いながら彼は地面に模様を書き始めた。

「そうなんだね。よくわからないけど、見つかってよかった。」

「うん。本当にありがとう。君のお陰で故郷に帰れるよ。
これで完成だ。

君に、またお願いがあるんだけど頼んでいいかい?」

「うん。」
亀が海から首を出してそう言った。

「また、あの海岸に人が来たら話しかけて見てほしいんだ。
僕の仲間かもしれないからね。」

「話しかけるだけでいいの?」

「うん。話しかけてみて、君の声が聞こえれば、それは一族の者だと思う。
確証はないけどね。実際私が聞こえているからね。」

「わかったよ。それぐらいなら任せて!」

「君の声が聞こえる人はこの島に案内してあげてほしいんだ。
みんな故郷に帰りたがってると思うから。

そうだな。案内役として、名前がある方がいいな。」

「名前?亀くんとしか呼ばれたことないかな。」

「なら、今日から月泳亀と名乗るといいよ。」

「名前なんてつけてもらったことはないけど、嬉しいよ!
どんどん君の仲間を故郷に送れるよう頑張るね!」

「ありがとう。それじゃあ頼むよ。」
そう言って光る模様の中から彼は一瞬にして消えてった。

「よーし、同じような人を救うぞ―!」
月泳亀は夜の海へ消えていく。

ただし、月泳亀は知らなかった。月の民が何を成そうとしているのかを...

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